◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

謙譲語ⅠとⅡって何だ?

2007-05-13 10:45:45 | めちゃくちゃな敬語
              おいしく頂いております
 敬語が五つに分類されたということを4月22日に書きましたが、尊敬語、丁寧語、美化語は簡単なので、謙譲語ⅠとⅡについて改めて整理してみましょう。
 謙譲語Ⅰ、自分から相手または第三者に向かう行為や物事などについて、その向かう先の人物を立てて自分がへりくだる言い方。ここは社長室、社長と専務の会話、専務が「昨日の件に関しましては先ほどの会議で申し上げたようなことでございます。これから会長のところへ伺いまして、ご報告いたしたいと思います」と言いました。すると、社長は「ああ、頼むよ。会長には、さっき、専務がこれから伺うと申し上げておいたから、すぐに行ってくれ」と言いました。
 謙譲語Ⅱ、自分の行為や物事などを話している相手に対して丁重に述べる。社長が専務に、「ところで、担当の部長にはいつ会うんだ?」と聞くと、専務が「はい、会長へのご報告を終えた後、すぐ参ります。担当の部長も、この件で急ぎ海外へ参りますので」と答えました。専務が部長のところへ行くこと、部長が海外に行くこと、これは謙譲表現をする必要はないのですが、答える相手が社長なので丁重に話しているというわけです。
 つまり、簡単にいうと、謙譲語Ⅰは、自分の行為や物事の向かう相手に対して敬意を込めてへりくだる、謙譲語Ⅱは、とにかく自分の行為や物事をへりくだってつつましく話す、ということです。なーんだ、それだけか、はい、それだけです。(^^)/
コメント
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