◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「楽しめていただけます」って?

2017-06-25 09:28:15 | めちゃくちゃな敬語
                                  探検、楽しめた?

 となみチューリップフェアの紹介をしていたプリンセスチューリップが「○○が楽しめていただけます」と言ったのですが、ふだん敬語なんかめったに使わないということがばれましたね。テレビに出てPRをする役割の人たちって、ちゃんとした日本語を話すように指導を受けるものだと思っていましたが、違うのでしょうか。「○○を楽しんでいただけます」ぐらい言えない人がプリンセスってぇ~┐( ̄д ̄)г。
 「白熱ライブ ビビット」で「不正受給してるかた」と言ったテリー伊藤、不正受給なんかしている人のことを「かた」なんて言うな( ̄д ̄)! 「ワイド!スクランブル」で「詐欺師のかた」「詐欺を繰り返すかた」と、詐欺師を「かた」と繰り返し言った牛窪恵(火曜日のコメンテーター)、いいかげんにして( ̄д ̄)!
 「○さんにお会いしたことは?」は「嫌われる勇気」というドラマで青山(加藤シゲアキ)が言ったセリフですが、よくあるパターン、というより、情けないことに、ほとんどみんなこのパターン( ̄д ̄)! 目の前の相手に「○さんに会ったことがあるか?」と尋ねたいなら「○さんにお会いになったことは?」ですよ! 会うという行為の主体は相手なのに、なに勝手に相手を下げてるんですか!?
 「帰れまサンデー」で「お伝えしていただいていいですか」と言った相田翔子。「~いただいていいですか」と、初対面の相手に頼んでいます。何を頼んだかというと、○さんへの伝言です。○さんは、この“初対面の相手”にとっては目上でも何でもない、ただの芸能人ですから、「お伝えして」などと言われる筋合いはありません。「伝えていただけますか」ぐらい言えませんかね?
 そういえば、モンスターSも、○さんがいないときに○さんに掛かってきた電話を受けると「○さんが戻ってみえたらお伝えしますね」と言っていましたが、そこは「○が戻りましたら伝えます」でしょ( ̄д ̄)! ○さんは目上ですが、話している相手は外の人ですから、モンスターSと同じ側の○さんについて「戻ってみえたら」だの「お伝えします」だの、おかしいですよΨ( ̄д ̄)Ψ。
 「小さな巨人」(脚本 丑尾健太郎)で、警視庁捜査一課長である小野田義信(香川照之)が「最近、所轄の刑事がまたこそこそと動いているらしいじゃないか」と言ったのを受けて「私は存じ上げませんが」と言ったのは、小野田の部下である山田春彦(岡田将生)です。小野田と山田は所轄の刑事を下に見ていますから、その人たちの行動について「存じ上げません」と言うことなどありえません。
 山田にしてみれば、会話の相手は上司ですし、元々捜査一課にいた香坂真一郎(長谷川博己)がその“所轄の刑事”に含まれるわけで、気持ちは分からないでもないですが、「存じ上げません」はおかしいですよ。小野田が、自分のことや、明確に山田より上位の人について言ったのならともかく、下位の所轄の刑事がこそこそと動いていることが話題なのですから、「存じません」と言えばいいのです。日曜日の夜、次はどんなドラマをやってくれるのかなぁ(⌒・⌒)。
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「電話にださせて」って?

2017-06-18 09:51:56 | 言葉についてあれこれ
                                  誰から?

 「特殊犯罪課・花島渉」(脚本 福田卓郎)で「電話にださせてください」と言った音無美紀子。多分、台本には「出させて」と書いてあったのでしょうね、「電話に出る」ですから当然「出させて」は「でさせて」ですが、芸能人はみんな「出演する」「出る」「出してもらう」の意味で「ださせていただく」と言いますから、つい、「電話に出る」の「出させて」も「ださせて」になってしまったようで。
 「終末期」が「しゅうまっき」と聞こえ、シューマッハか!? と笑ったのですが、これはドラマのセリフで、誰が言ったのかは忘れました。「末期」なら「まっき」ですが、「終末期」は「しゅうまつき」です。「重そうですね、何キロぐらいあるんですか?」「はっきろ」「100キロもあるんですか」「はっきろ、はっきろ」「え? は?」「はっきろ」「はっきろ? はちきろ?」という間抜けなやり取りを思い出しました。
 「林先生が驚く 初耳学!」で茶風林ナレーターが「農作物」を「のうさくもつ」と読みました。いけませんね、「のうさくぶつ」ですよ。これがけっこう多くて、「情報7daysニュースキャスター」のナレーターも、「和風総本家」の麻生美代子ナレーターも、「夢の扉+」のナレーションをやっていた向井理も、ですよ( ̄д ̄)!
 「資金」を「しっきん( ̄_)」と発音するのは「東北発☆未来塾」でナレーターを務める吉本実憂、「深さ」を「ふっかっさ( ̄__)」と発音するのは「世界の何だコレ!?ミステリー」の渡辺美佐ナレーター、「あさチャン!」では女子アナが「ばつ( ̄_)が悪そう」と言い、石川テレビの塩野利明は「指導( ̄_)した」で、何でも頭を高く発音すればいいと勘違いしている人が多すぎますね。
 先日たまたま「ブラタモリ#75名古屋」を少し見たのですが、「町人( ̄_)」と何度も言ったナレーター( ̄д ̄)! 滑舌もいまいちで、「タモリ」は「たもい」、「にぎわう」は「にぎあう」と聞こえるし、ナレーターにしては声が高すぎるけど、聞いたことのある声だなぁと思ったら草○だった。もう二度と見ないよ( ̄_ ̄)。
 正しいイントネーションで「指導してくださるのは」と言ったのは「まいにちスクスク」の大山尚雄ナレーター、いいですねぇd(⌒・⌒)good! 「にくじゅう」と言ったのは彦摩呂さん、さすがですd(⌒・⌒)good! 「肉(にく)」は音読みなので、「にくじる」ではなく「にくじゅう」が正解。
 「これは、そんな戦火を免れた、貴重な7丁の焼き型なのだ」と言った「発掘!お宝ガレリア」の浪川大輔ナレーター。テロップは「戦火を免れた貴重な7丁の焼き型」で、「そんな戦火を」ではなく「そんな焼き型」なのですよ。ですから、「これは、そんな、戦火を免れた貴重な7丁の焼き型なのだ」と、「そんな」の後にちょっと間を空けて言わなければいけないのです。
 日テレ「news every.」で、シードルの話題のときに「この、一皿に合うお酒を」と言った、かわいくまとまった声の女性ナレーター。「この料理」という意味の「この一皿」ですよ、「この」は、「お酒」ではなく「一皿」に係るのですから、「この一皿に合うお酒を」と一気に言わないといけません。変なところで切らないで!
 「もし三つ、全てが爆発したら」は「アンビリバボー」で聞いたナレーションですが、それを言うなら「もし、三つ全てが爆発したら」ですよ。前の例のように意味まで変わってしまうわけではありませんが、「三つ全てが」と続けて言うことが大切なのです。こういうのをちゃんと言えるナレーターが減っているような気がします┐( ̄д ̄)г。
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「油を降り注いで清めた」って?

2017-06-11 10:16:57 | 言葉についてあれこれ
                                  ひま種が降った

 「直撃LIVE グッディ!」で、大きなボードに「油を降り注いで清めた」と書いてあったのですが、神社や寺など各所に液体がかけられていた事件ですよ、液体というのはどうやら油のようですが、油がどこかから降ってきたのではなく、油をまいた犯人がいるのです。「降り注ぐ」は自動詞で、「油を」に続けることはできませんから、犯人がどう言おうと「油を注いで清めた」と書けばいいでしょ!
 「こちらでは試食の販売が行っているんです」と言ったのは石川テレビの新人アナ。新人だから仕方ない? いいえ、幾ら新人だからって、これはひどすぎます。「こちらでは試食販売を行っているんです」ぐらい、素人でも言えますよ、アナウンサーなら新人でもこれぐらい言えて当たり前です。
 「ワイド!スクランブル」で「先輩が大事な作品を私に受け継いでくれたというので」と言った小木逸平アナ(テレビ朝日)( ̄д ̄)! 物品なら「譲り渡してくれた」とか言えばいいわけですが、そうではなく、その「作品」を自分が演じることになって大変なプレッシャーがあるという話ですから「受け継がせてくれた」です。
 「ピンで留めて固定させます」はEテレ「遊ガーデン」のナレーションですが、いまだに「固定させます」なんて言う人がいるのですね( ̄д ̄)! 「固定する」は「動かなくなる」「動かなくする」の両方の意味で言いますが、ピンで留めるという具体的な作業をしているのですから、「ピンで留めて固定します」と言って!
 「精霊の守り人Ⅱ」で、タル人がロタ祭儀場へアスラを連れていこうとしている場面、バルサを心配してアスラ(鈴木梨央)が「止めて(とめて)」と叫びました。背負子にアスラを座らせ、それをタル人の男が担いで走っているわけで、これが車なら、運転している人に「止めて」と言いますが、車ではなく人ですから、自分を背負って走っている人に「止めて」はおかしいでしょ、「止まって」と言うものですよ。
 「カンブリア宮殿」で「興味がわいてもらったらうれしいですし」と言った一般の人、テロップは「興味を持ってもらえたら」で d(⌒・⌒)good。多くの芸能人が「~ていただく」症候群を発症している、その影響で「~ていただく」「~てもらう」を正しく言えない、謙虚さアピールに必死になるあまり、「何が(誰が)どうなる」と「何を(誰を)どうする」とを区別することすらできない、そんな人が増えたように思います。
 「興味がわく」と「興味を持つ」、「~てもらう」と続けるなら「興味を持ってもらう」で、「興味がわいて」に続けることはできません。以前、「○○でそろわせていただきました」と言った人がいましたが、「そろう」と「そろえる」ですね、「~ていただく」と続けるなら「○○でそろえさせていただきました」です。「~ていただく」と言うことに執着し、「そろえる」という何でもない言葉を言えなくなっています┐( ̄д ̄)г。
 「入り切れません」と言ったのは「住まいのダイエット」で押し入れの整理を指導していた人です。「入り切らない」は分かりますよね、「~ません」だからおかしくなってしまったのだと思いますが、「入り切りません」と言えばいいのですよ。例えば、おなかいっぱいになって全部は食べられない、それは「食べ切れない」ですが、どうしても全部は入らない、それは「入り切らない」ですからね。
 「ファンをどんどん増やして、広がっていければいいなと思っていますけど」と言ったのは一般の人ですが、ちゃんとした日本語は「ファンをどんどん増やして広げていければいいなと思っていますけど」もしくは「ファンをどんどん増やして、広がっていけばいいなと思っていますけど」です。残念なことに、こういう言い方をする人は多いので、この先、日本語はどんどん崩れていくのだろうと・・・、どうですかね?
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「表面をみつくろっても」って?

2017-06-04 10:20:47 | 言葉についてあれこれ
                                  毛繕いは念入りに

 「どんなに表面を見繕っても人は隠したところに本性が見えるってなぁ」は「名探偵コナン」で毛利小五郎が言ったセリフです。「大将、何かおいしいもの見繕って」なんて一度言ってみたいものですが、「表面」は「繕う」か「取り繕う」でしょ! なお、「取り繕う」だと、「ごまかす」という意味合いが強くなります。
 「あさチャン! あさトク」で「お店に何度も通ううちに○さんに一目惚れ」と言った夏目三久アナ。台本を読んでいるような場面で、書いたのは誰だか分かりませんが、おかしいですよ。何度も通っている店なら○さんに何度も会っているはずで、何度も通ううちに○さんを好きになっていった、それは一目惚れではない・・・ですよね?
 「あさチャン! あさトク」からもう一つ。寒い中で露店を回って取材している人が、お店の人から店先に置かれた暖房器具で手足を温めるように勧められ、少しやり取りをして、直後に「ひと時の暖を頂きました。気を取り直して・・・」というナレーションが流れたのですよ。もしかして、ありがた迷惑だったのか?
 「信勝のほうが織田家の嫡男にふさわしいと」は「知恵泉」のナレーションで、言ったのは2代目店主の近田雄一アナ、NHKのアナウンサー( ̄д ̄)! この「信勝」は信長の弟、信行のことで、「信勝のほうが織田家の跡継ぎにふさわしいと」もしくは「信勝のほうが織田家の当主にふさわしいと」と言うべきだったのです。
 信長はうつけとか何とか、あまり評判がよくなかったというのは皆さんご存じですよね、だから「信勝のほうが・・・」と思う人が少なくなかったようですが、正室の産んだ男子のうち最も年長の子が「嫡男」ですから、信長が織田信秀の嫡男として生まれたのなら誰が何と言おうと嫡男は嫡男であって、ふさわしいとかふさわしくないとか、そんなの関係ないですよ。
 「YAHOO! ネットで話題の無料動画」で車がフェリーから海に滑り落ちる映像を見たのですが、画面に出た文字が「運が良く、人は乗っていなかった」で、何となく気持ち悪い感じがしたのですが、どうですか? 「運が良く」って何ですかね、車が落ちるなんてかなり運が悪いですよ、それでも、人が乗っていなかったのが不幸中の幸いということなら「運が良く」ではなく「運よく」ぐらいにしておいてよ。
 「YAHOO!」で「母と一緒に入院している人が図々しい」という見出しを見て、一般の人が書いた本文を見てみたら「入院中の母と親しくしている人がずうずうしさに困ってます」と書いてあり、もやぁ~( ̄_ ̄)。最後まで読んで整理したところ、「入院中の母と親しくしている人」は同じ病棟の入院患者でした。それを「母と一緒に入院している人」と書くのはおかしいですね、書いたのは「YAHOO!」のスタッフですよね、そこは「母と同じ病棟の患者さん」とでも書くべきでしょ。
 それで、その人がずうずうしいという話のはずが、本文ではその人がずうずうしさに困っているという話になって、よくよく読めば、「母と同じ病棟に入院していて親しくしている患者さんがずうずうしくて、困っています」という内容なのです。ですから、「ずうずうしさに困っています」と続けるのなら、「入院中の母と親しくしている人のずうずうしさに困っています」でしょ。
 「会社を続けることに疑問を感じて」と書いたのは、これも一般の人ですが、職場で理不尽な目に遭い、辞めようかどうしようか迷っているようです。「会社を続ける」なんてまるで経営者の言葉のようですが、この人は社員ですから、「その会社で働き続けることに疑問を感じて」ですね。文章をぱぱっといいかげんに書くことが常だと、そういう文章しか書けなくなるのではないでしょうか。
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