◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「英国に愛想をつかせた米国」って?

2016-07-31 09:21:17 | 言葉についてあれこれ
                                無愛想だけど・・・

 msnニュースで「Brexitで英国に愛想をつかせた米国、EU内の新たな同盟国を模索中!?」(HARBOR BUSINESS Online)という文を見たのですが、違和感を覚えた人はどれくらいいるでしょうか。「英国に愛想をつかせた米国」をそのまま受け取ると、あきれて見放したのは英国のほうになってしまいますから、「つかせた」は誤りです。
 英国のEU離脱という結果に米国があきれ果てて「新たな同盟国を模索中!?」ということなら「Brexitで英国に愛想が尽きた米国、EU内の新たな同盟国を模索中!?」です。「愛想を尽かす」が基本で、「尽かす」は五段活用の他動詞ですから過去形は「尽かした」ですが、それが「つかせた」になるくらいなら、自動詞の「尽きる」で「愛想が尽きた」のほうが簡単でしょう?
 そして、本文は「英国からの独立した米国が(中略)ドイツ軍がヨーロッパの東部戦線と北アフリアで留まることのない侵攻を前に(中略)第二次世界大戦以降は両国の関係は最近まで一枚岩の同盟関係を維持していた(中略)化学兵器を使ったのが発覚したときのことだ。米国はそれがレッドラインを踏み越したとして軍事介入を決定しようとししたが、英国は、キャメロン首相が議員説得するために十分な事前工作もなく動議をかけたために、否決されるという事態になったこと」という具合で、慌て過ぎでしょ!
 「ポケモンを強くしたり進化させたりするにも、まずは“捕まえまくる”という単純作業が強いられる」(msnニュース ビジネスジャーナル)は惜しいですね、全体的にきちんと書かれている文章だから読みやすかったのに、残念。日本人らしい日本語では「単純作業が強いられる」ではなく「単純作業を強いられる」です。
 「悪びれもなく信号を無視する」はmsn動画の見出しに続く文章ですが、「悪びれる」は「気後れがしておどおどする」という意味で、下一段活用の自動詞ですから、「悪びれもなく」なんて変ですよ。「悪びれもせず」もしくは「悪びれる様子もなく」です。もうちょっと日本語を学んだら?
 「専門家は、こうした経営悪化が今後、個人消費などにも広範囲に波及する“負のスパイエラル”突入への恐れも指摘する」(msnニュース 産経新聞)、「社会内で更生の機会の機会を与えることが相当と判断した」(msnニュース 産経新聞)、「世間を騒がせるようなことを言ってないないなと」(gooニュース スポーツ報知)。なぜ? なぜこんなに慌てているの?
 YAHOO!ニュースで、「難航する捜索、身元特定はDNA頼み ドイツ旅客機墜落」という見出しの記事が「ドイツ格安航空ジャーマンウィングス機の墜落から5日目となるフランス南東部の険しい山岳地帯では、28日も捜索が続いた。飛行のだ見つからず、犠牲者の遺体の特定はDNA鑑定が状況を記録したもう一つの『ブラックボックス』はま頼みだ」となっていて、訳が分からないので「記事全文」をクリック。
 「ドイツ格安航空ジャーマンウィングス機の墜落から5日目となるフランス南東部の険しい山岳地帯では、28日も捜索が続いた。飛行の状況を記録したもう一つの『ブラックボックス』はまだ見つからず、犠牲者の遺体の特定はDNA鑑定が頼みだ」(朝日新聞デジタル 3月28日(土)21時14分配信)でした。これって、誰のせい?
 「せちがない世の中」は一般の人が書いた文章にあった記述ですが、「おせち」が「辛い」から、さらに進み、とうとう「おせち」が「ない」になってしまったようで・・・(⌒~⌒; いやはや、寂しいですねぇ。放送も、オンラインニュースも、一般の人も、社会全体が慌てている? 自分が書いたものを1回ぐらい読み返してみれば?
 ところで、「99.9-刑事専門弁護士-」第5話で奥田瑛二がすき焼きを食べるシーンがあったのですが、箸の持ち方がおかしくて、本当にみっともないったら( ̄д ̄)! 中尾彬も駄目ですよね。だいぶ前ですが、フードピア金沢(石川の食文化と風土を満喫できるイベント)関連の番組で「食」について語っていて、箸もまともに使えない人が何を偉そうにぃ~o(`д´)o! と思いましたよ。自分がどう映っているか見てみたら?
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「美容室を変える」って?

2016-07-24 08:39:28 | 言葉についてあれこれ
                                寝る場所を替えた?

 「美容室を変える」は「林先生が驚く 初耳学!」で見たテロップ。変えるって、一体どうやって? “がっちり節約女子”は、初回割引を利用したいから毎回違う美容室に行く、同じ美容室は利用しない、そういう話ですが。変換するときに出る標準辞書には「替える、AをやめてBにかえる」と書いてあります。前回はA美容室に行った、今回はB美容室に行く、ですから「替える」です。
 「変える」か「替える」か、パッと選べないのでしょう? どちらを選べばいいのか分からないのでしょう? どちらが正しいのかと考える時間もない? 漢字の使い分けなんて面倒だから全部「変える」でいい? 「林先生が驚く 初耳学!」でも? 漢字を正しく選べないのなら「別の美容室に行く」とでも書けば?
 歯科医院の受付に「月が変わりましたので」という表示がありました。そう、「そのときにまた電話でお聞きしていただければ」と言った女性のいる医院です。たまたまその前日に「月の45億年の歴史を2分半で」という映像を見たので、月がどんどん変化していく様子を思い浮かべました。ですが、歯科医院でそんなものを見せてくれるわけもなく、次の行は「保険証をご提示下さい」で、つまらないったらもぉ~、「月が替わりましたので保険証をご提示ください」と書いてよねo(`д´)o。
 だいぶ前ですが、「ひるおび!」の「ひるトク!」で、フリップに「旧担当者は10年以上1人で変わらなかった」と書いてあるのを見ました。免震装置のゴムの品質偽装、試験データの改ざん、10年以上ずっと同じ人が担当だったからこういう不正が明るみに出なかった、新しい担当者がデータに疑問を抱き、調べ、初めて不正が明るみに出た、こういう話です。
 「変わらなかった」だったら、ある意味、すごいですよ。自分が担当する間はずっと品質偽装を続ける、不正を隠し通す、そういう強い意志があったのでしょうか。いつかばれるのですから意志もへったくれもないですが、「変わらなかった」と書けばそういう意味になってしまいます。そりゃね、世の中にはそういう人もいるでしょうけれど、この場合はやはり「替わらなかった」ですね。
 「○○に人生替えられた女性」はmsnマイニュースフィードで見た見出しですが、本文は「変えられた」でした。ということは、msnのスタッフのミスですかね、しかも助詞抜きだし。「○○に人生を変えられた女性」ですね、「○○に人生を狂わされた女性」というほどでもないのかな? 大したことない話?
 それから、ナショナルジオグラフィックの記事の中にあった「(エボラウイルスは)見るに耐えない死や苦難、感染に対する恐怖の代名詞となっている」という記述、ダイヤモンド・オンラインの記事の中にあった「今その期待に耐えられる店はどれほどあるのだろうか」という記述、記者の日本語も随分怪しくなっていますね。「見るに堪えない」「期待に堪えられる」ですよ。
 ですが、そもそも「見るに堪えない死や苦難」なんておかしいですね、「見るに堪えない」は「見るだけの値打ちがない」という意味ですから。「正視できないほどの死や苦難」と書くべきではないでしょうか。次の例は、「十分な能力がある」という意味なら「期待に堪えられる」ではなく「期待に堪える」ですし、「~られる」なら「期待にこたえられる」ですね、「たえる」と「こたえる」がごっちゃになった?
 「約50件」という「あさチャン!」「あさトク」のテロップ( ̄д ̄)! このごろほとんど見掛けない「軒」ですが、カフェですよ、「件」ではなく「軒」です。「件」が大好きという人が多いですよね、何でもかんでも「件」って、「軒」という漢字を知らないのかな? お店を数えるなら、1軒、2軒、3軒、「カフェが約50軒」ですよ。
 「赤信号で交差点に侵入か」は、gooニュースで見たNHKニュース&スポーツ(18:54)の記事です。交差点には「進入」するもので、誰でも当たり前に通行する場所に「侵入」なんておかしいですよ、赤信号だから「侵入」という気持ちは分からなくもないですが。「余熱したオーブントースター」は「ジョブチューン」で見たテロップ。たまに見掛けますが、「予熱」です。あらかじめ、前もって、ということですから簡単ですが、この程度の使い分けすらできない?
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「女性から大人気」って?

2016-07-17 09:34:50 | 気になる言葉、具体例
                                これもはむやんに人気

 「移民から大人気」は「そこまで言って委員会NP」のテロップ、「移住希望者から人気だという」は「新 報道2001」のナレーション、「お客さんから大人気」は「トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!」のナレーション、「林先生が驚く 初耳学!」のナレーションとテロップも「女性から大人気」でした。「日曜美術館 アートシーン」で「山岳愛好家から絶大な人気を誇っています」と言ったのは伊東アナ( ̄д ̄)!
 このごろはこういう言い方しか聞こえてきませんが、思い出してください、少し前まで「○○に大人気」と言っていましたよ。「人気」は、好ましい、いいと認めて受け入れる、みんなの気持ち。「○○に人気」は「○○に人気がある」ということで、○○は、移民、移住希望者、お客さん、女性、山岳愛好家。「移民に大人気」「移住希望者に人気があるという」「お客さんに大人気」「女性に大人気」です。「○○から」「○○の」には「人気が集まる」「人気を集める」と続けるのが基本です。
 そして、「日曜美術館」のスタッフと伊東アナの日本語力の低さを物語る「山岳愛好家から絶大な人気を誇っています」ですが、これは「山岳愛好家の間で絶大な人気を誇っています」です。「女性から人気を集めている」は5月15日放送の「林先生が驚く 初耳学!」のテロップとナレーションで、珍しく正しいのですが、「~から」としか言わなくなったから、たまたまでしょ?
 「ウェークアップ!ぷらす」で「この家のかたに依頼を受けまして」と言った人、アナウンサーかディレクターか分かりませんが、日本語として成立していませんよ、小学校に戻って日本語を勉強し直して! 「この家のかたの依頼を受けまして」もしくは「この家のかたから依頼されまして」と言えばいいのですが、「この家のかたに依頼されて」とも言いますね。日常会話では「友達に頼まれて」と言いますから。
 「彼女に『ほかの人に頼んだら?』というそっけない返事が来ました」という一般人の記述を見たのですが、「彼女のそっけない返事」を受け取ったのはこれを書いた人ですから、「彼女に」ではなく「彼女から」で、「彼女から『ほかの人に頼んだら?』というそっけない返事が来ました」です。「に」と「から」の混同がひどくなってきていますが、さすがに、ここまでひどい例があるのかと驚きますよね、でも、これが現実。
 ところで、最近の「100分de名著」のナレーター、小口貴子ですか、坂口安吾「堕落論」第2回を見ていたときにガギッと引っ掛かったのですが、「薬」の「く」、「不正」の「ふ」が強すぎて気持ち悪い。さらに、第3回の予告で「日本の伝統美を全否定」と言ったのですが、「全否定」をうまく発音できず、「ひ」だけがやたら強くて「ぜんひってい」と聞こえます。声はいいのですけれどねぇ┐( ̄д ̄)г。
 アナウンサーやナレーターの発音がおかしくなってきて、変な発音をする人の数が増えれば聞き慣れてしまい、おかしいと感じる人が減るのでしょうけれど、伊東アナとNHKのせいでそういう傾向が急速に強くなったのではないでしょうか。「伊東もそうだし、問題ないんじゃね?」とか言ってない?
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「村が消えゆく前に」って?

2016-07-10 09:56:02 | 言葉についてあれこれ
                                半分消えた

 「1年でおよそ5センチずつ崩れているというチヴィタ・ディ・バニョレージョ、皆さん、村が消えゆく前に一度訪れてみてはいかがですか」と言ったのは「世界の何だコレ!?ミステリー」の立木文彦ナレーター。断崖絶壁の村、チヴィタ・ディ・バニョレージョ、川による浸食や地震の影響で徐々に崩れていき、その面積は、村ができたときに比べて3分の1くらいにまで小さくなり、現在の住民は10人ほど。やがて消滅するのですが、観光地として有名になっているようです。
 さて、「村が消えゆく前に」の何が問題なのか、分かりますか? 「消えゆく」は現在進行形ですから、「消えゆく前に」は成立しません。村が消滅する前に、もっといえば、観光地として訪れることが可能なうちに、ということですが、単純に「村が消える前に一度訪れてみてはいかがですか」でいいのです。どうしても「消えゆく」というドラマチックな言い方をしたかった?
 ナレーションの原稿を書く人たちが重視しているのはインパクトで、可能な限り大げさに書こうとしていますよね。「日本の水で洗って国産を装う偽装工作まで図っていた」「C社が会社ぐるみで計画、A社、B社とともに偽装したことが発覚した」は「世にも不思議なランキング」のナレーションです。
 「図っていた」は、そのほうが雰囲気が出ると思っているのでしょうけれど、「していた」でいいですよ。内部告発により、ある食品の産地偽装に気づいた食品Gメンが偽装のからくりを調べていくのですが、最初にA社の不正が発覚し、そこからB社、さらにそこからC社という黒幕にたどり着く、そういう過程をずっと見せてきて、最後に「発覚した」はないでしょ( ̄д ̄)! そこは「判明した」ですよ。
 「専門家へ依頼すると」は「世界法廷ミステリー6」で聞いたナレーションですが、ナレーターも、すっかり慣れてしまって疑問など感じることはないのでしょう。「専門家に」なのに「専門家へ」と書く人、多いですよね、むしろ、最近はみんな「に」ではなく「へ」と書くようですが、すごくおかしいですよ。
 「に」と「へ」のニュアンスは違いますから、区別しなければいけません。なのに、何でもかんでも「へ」って、そんなにおおげさに言いたい? 「に」でないと意味がおかしくなるのに、こんなに「へ」ばかりになって、「へ」の本来の意味を伝えたいときはどうするのでしょうか。「いちばん最初」「いちばん最後」も、いつもそう言っていたら、本当に「いちばん最初」「いちばん最後」と強調したいときはどうするのでしょうか。
 「○さんが車を降りる様子は見て取れない」は「報ステ」で聞いたナレーション。「見られない」と言えばいいのに「見て取れない」を連発、そんなに「見て取れない」と言いたいのか? 「人々は足止めを余儀なくされた」も、「足止めされた」が正しいのですが、「余儀なくされる」という大げさな言い方をしたくてたまらないのでしょう。それならそれで「人々はそこにとどまることを余儀なくされた」と言えばいいのですが、そんな日本語力はないようで。
 ところで、女優の○○の会見について「少しやつれた表情で現れた○○は、冒頭で『このたびは、申し訳ありませんでした』と深々と頭を下げた」と書いてある記事(msnニュース 時事通信社)を見たのですが、実際は「このたびは、お忙しい時間を頂きまして、大変申し訳ありません。併せまして、遠方から来られている皆様にも重ねてお詫び申し上げたいと思います」と言っていて、全く異なります。
 珍しく「申し訳ありませんでした」ではなく「申し訳ありません」と言ったなぁと思ったのですが、記事はなぜか「申し訳ありませんでした」で、過去形! 何も終わっていないのに、皆さんお得意の過去形。しかも、事件のことを謝っているのではなく、会見のために集まった人たちに対して、皆さん忙しいのにわざわざすみませんと言っているだけですから、何ともいいかげんな記事ですよ。
 それと、ファミマの冷やし中華のCMを見て何か気づきませんか? サラリーマン風の男性が冷やし中華を食べているのですが、箸の持ち方がすごく変なのですよ。あれでよく箸を持っていられるなぁと不思議でたまりませんが、一体なぜ、ちゃんと箸を持てない人がCMで堂々と麺をすすっているのか・・・、もしかして、ファミマの経営陣も箸をちゃんと持てない人ばっかりなのかな? だから気にならないのかな?
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「だからどこかで見覚えあったんだぁ」って?

2016-07-03 09:09:18 | 言葉についてあれこれ
                                見覚えのない風景

 「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」(脚本 山岡潤平)で、雑誌に載っているスーさんの写真を見ながら「だからどこかで見覚えあったんだぁ」と言ったのは中越典子。台本にそう書いてあったとしても、初見でしゃべるわけではないのですから「だからどこかで見た覚えがあったんだぁ」と言うぐらいのこと、できませんかね。あるいは、言いやすいように「どこかで」を削って「だから見覚えあったんだぁ」とか。
 浜崎に向かって「こらっ、常務がおはなししている途中でしょうがぁ」と言ったのは佐々木課長(吹越満)ですが、「おはなししている」って何ですか、「常務が話してらっしゃる途中でしょうがぁ」もしくは「常務が話をなさっている途中でしょうがぁ」と言ってくださいよ。吹越さん自身、敬語センスが足りないのでは?
 「臨場」season2#11(脚本 坂田義和)で「おはなししてくれるまでは、帰りません」と言ったのは、事情を知っている人から何とか話を聞き出そうと粘っていた一ノ瀬刑事(渡辺大)です。真剣な表情にこのセリフですからずっこけました( ̄д ̄)! 「話してくれるまで帰りません」と言えばいいのですよ。脚本家が「話す」をちゃんとした敬語にできないのは問題です。
 「大事にならずによかった」と「さとみは、あんたを弁護士にさせるために死んだんだ」は、誰がどういう場面で言ったのか詳しくメモすることができなかったのですが、「Dr.門倉周平の事件カルテ~佃島運河連続殺人」(脚本 林誠人)で聞いたセリフです。「大事にならずによかった」などというアホな日本語を書く脚本家、そのまま言う役者、本当にどうかしていますよ。
 これは「~ずに」ではなく「~ず」ですからね、「大事にならず、よかった」ですが、セリフにするなら「大事にならなくてよかった」ですよ。脚本家ならそれくらい理解していてほしいものです。そして、「さとみは、あんたを弁護士にするために死んだんだ」ですよ、これはもう説明する必要もないでしょ!?
 「主治医として、林田さんの希望を優先させました」と言ったのは「白い巨塔」(脚本 井上由美子)の里見先生(江口洋介)。そして、「償わさせる」は、ちらっと見ただけなのでどういうドラマか分かりませんが、言ったのは小日向文世。妙にくっきり「つぐなわさせる」と聞こえたのでがっかり( ̄д ̄)! 「主治医として、林田さんの希望を優先しました」ですよ、そして、「償わせる」です。
 「臨場」season2#8(脚本 吉本昌弘)で「お母さんとは、周平君を介して仲良くさせていただいていただけですから」と言ったのは犯人の岩瀬厚一郎(深水三章)。岩瀬は、被害者(周平君のお母さん)が住むマンションの管理人という立場ですから、「仲良くしていただいていただけですから」が適切です。こういうのは脚本家の誤りなのでしょうが、演出家も、俳優も、気がつかないのでしょうか?
 それから、タイトルは忘れましたが、刑事ドラマ(脚本 川崎いづみ)で「世の中から犯罪を防ぐことだ」というセリフを聞きました。もはや日本語として成立していません。「血痕は微量しか付着していなく」は「特捜セブン~警視庁捜査一課7係」(脚本 谷口純一郎)で佐倉響子(釈由美子)が言ったセリフ。脚本家も脚本家ですが、「付着していなく」なんて真顔で言える釈由美子の感覚もおかしいですよ。
 ところで、所轄署から異動になった新人・里中宏美がリュックを背負っていたので嫌な予感がしたのですが、見事に的中! 「よろしくお願いします」と勢いよくお辞儀をした拍子にリュックの中身をぶちまけました。小学生がランドセルの中身をぶちまける、あれと同じ、よくあるパターン、こういうのは嫌いです( ̄_ ̄)。
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