◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「外に出れるのも困難です」って?

2020-01-26 09:43:57 | 言葉についてあれこれ
                                      入れたからね

 「低木の枝は高速道路脇の草木の生い茂る丘に伸びていて、外に出れるのも困難です」(2019/5/14 21:00 ねとらぼ)って( ̄д ̄)! 短時間でちゃちゃっと書いてぱぱっと公開しちゃってる? 茂みから出られなくなっているのは子猫で、そこはそもそも「外」ですよね、それに、「出れるのも」の「れ」が余計です。「低木の枝は高速道路脇の草木が生い茂る丘に伸びていて、そこから出るのも困難です」でしょ。
 「この件をまったく聞いていたなかったらしく」(2019/5/15 8:53 日刊SPA!)は「この件を全く聞いていなかったらしく」。「ハンカチでひたいを拭いたら、汗が黒光りしていしました」(2019/5/21 8:47 bizSPA!フレッシュ)は「ハンカチで額を拭いたら、汗が黒光りしていました」。「職場に潜り込んだ不届き者がのお話です」(2019/6/12 12:30 ファンファン福岡)は「職場に潜り込んだ不届き者の話です」ですね。
 「元気に育ってくれれれば」は「リフレッシュ」(石川テレビ)で見たテロップですが、何を慌てているんだか ┐( ̄д ̄)г。ばかみたいに多い誤字、助詞が抜ける、助詞以外もほいほい抜ける脱字、そして、今回は“余字”です。文字を打つ、書いて、消して、書き直しが手軽にできるのはいいのですが、打ち方や直し方がまずくてこうしたミスが多く発生するのではありませんか?
 「ティアラは返却してもらないましたが(中略)後輩に貸す約束をしていいましたが(中略)本人に言いいたいですが(中略)よろしくお願いたします」は一般の人が書いたものですが、何ともはや、最後は逆に「い」が足りないし <( ̄д ̄)>。誤字・脱字とともに増えている余字ですが、書いた後、公開する前にチェックしましょう。
 「その子連れ女性、子供をだし汁に使ってるとは思いますが」は何かの冗談かな、ちょっと笑えますが、「だしに使う」ですから「汁」が余計です。料理で使う「出し汁」は「だしじる」「だし」と読みますが、「こどもをだしにつかってる」で変換したら「子どもを出しに使ってる」になりますよ。この人は「だしにつかってる」を先に書いた? なお、国語辞典は「出し」、表記辞典は「だし」です。
 「信頼できる医師びの選び方、腕の悪い医師の避け方」(2018/8/1 9:00 プレジデントオンライン)は余計な「び」が入っています。ひょっとして、「医師選び」と書いて、後になって「医師の選び方」にしようと思って「の選び方」を書き足し、「選び」を消したつもりが、「選」だけ消して「び」が残ったとか? こういうミスをする人は案外多いのではないでしょうか。
 「思わず手を差し伸べてたくなるだろう(中略)各都道府県の野生動物に関する窓口になどに連絡をし(中略)国や都道府県などの許可がなく捕まえたり」(2019/5/14 21:00 FINDERS)って( ̄д ̄)! 「思わず手を差し伸べたくなるだろう(中略)各都道府県の野生動物に関する窓口などに連絡し」でしょ。余字が一つもない文章のほうが珍しいと言ってもいいくらいですが、原因はいろいろですね。
 「差し伸べてたく」と「窓口になどに」は単純ミス、あるいは、「差し伸べてあげたく」と書いてから「あげ」を消した、「窓口に」と書いた後、「などに」を書き足した、ということかも。「連絡をし」と「許可がなく捕まえたり」は単純ミスとは言い切れません。「連絡し」と書けばいいのに「を」を入れる、そういう例は多いですからね。
 例えば、「日本人をミスリードをしたのは誰か」(2019/6/13 6:01 ダイヤモンド・オンライン)、「行政もその対応に苦慮をしているところが多い」(2019/6/23 5:30 東洋経済オンライン)、「買い物に出かけた際のエピソードをツイートをし、話題を呼んでいる」(2019/12/10 19:59 citrus)など、不要な「を」をわざわざ入れる人はそれがおかしいとは思っていないのでしょう ┐( ̄д ̄)г。
 「許可がなく」は「が」が余計で、「許可なく」と書くのが適当です。でも、「許可なく捕まえたり」ならそれでいいのですが、「国や都道府県などの許可なく捕まえたり」となるとやや不自然です。せっかく「許可が」と書いたのですから「国や都道府県などの許可がないのに捕まえたり」とか、あるいは、「国や都道府県などの許可を得ずに捕まえたり」とか、もうちょっと自然な流れになるように考えましょう( ̄- ̄)。
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「確信犯だな思いました」って?

2020-01-19 09:48:18 | 言葉についてあれこれ
                                      掘りたくて掘った

 「確信犯だな思いました(中略)ヘンな店に入っちゃったとは思いましたが、ボッタクられなければそのことも気にならなかったと思います。安いから薄いんだって、まだ得できますからね(中略)店員は私のときのようこれを突っぱねます」(2019/4/2 8:46 bizSPA!フレッシュ)は、ぼったくり居酒屋で、4000円ぽっきりのはずなのに8000円請求されて支払ったという話です。脱字が一つもない文章のほうが珍しいくらいですが、これはちょっと面白かったので( ̄ー ̄)。
 「酎ハイが薄い」と店員に言ったら「決められた分量を入れています」と返されたので「確信犯だなと思いました」というわけで、「と」が抜けています。酎ハイが薄いのは4000円ぽっきりだからしかたないと思ったとしても、誰も「得できる」とまでは思いませんよね、書いた本人だってきっとそうです。これは「まだ納得できますからね」の「納」が抜けているのでしょう。納得はできても、得ではないから~( ̄・ ̄)。
 そして、「居酒屋でぼったくられた」と友人に話したら、友人はその店にわざわざ飲みに行き、会計のときに「4000円ぽっきりだと聞いている」と言ったら店員はやはり突っぱねた、というわけで「私のときのようにこれを突っぱねます」の「に」が抜けています。脱字の連続って、なぜ ( ̄д ̄)? 「ヘンな店」や「ボッタクられなければ」も、わざわざ片仮名にする必要なんかある?
 「キリスト教の祭日『イースター』(復活祭)ため祈りをささげる人々が集まっており(中略)爆発あった教会では」(2019/4/21 19:04 産経新聞)は、「『イースター(復活祭)』のため」の「の」が抜けていますが、大目に見ろって? 「爆発があった」の「が」も抜けていますが、大目に見ろと? 産経でも?
 「警視庁は回復を待って自動運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で任意の事情聴取を行うことになったため、現行犯逮捕されなかった」(2019/4/23 21:22 J-CASTニュース)は、もうお分かりのとおり、自動運転に関するニュースなどではなく、高齢者の起こした死亡事故のニュースですから「自動車運転処罰法違反」です。こういうミスは本当にいけませんね、誰もチェックしないの?
 「メディアの姿は、引っ越し先にもった」(2019/5/16 10:02 AbemaTIMES)って、「メディアの姿は引っ越し先にもあった」でしょ! 「ポジティブシンキングなご夫婦をモデルケースした『恣意的な試算』である」(2019/6/13 6:01 ダイヤモンド・オンライン)は「モデルケースにした」でしょ! なぜ抜ける?
 「しょっちゅう蹴られもニコニコしていて」(2019/5/18 8:48 女子SPA!)はもやもやしますねぇ( ̄_ ̄)。メディアは「~けれども」の意味で「~も」と書くことを好みますから、ひょっとするとそういう「蹴られも」なのかもしれませんが、この場合、文字数が制限されているわけではないでしょうからね、「蹴られても」から「て」が抜けた、ただの脱字でしょう。そもそも「蹴られも」なんて変だし( ̄" ̄)。
 「蒸気が放出される様子が見え、続けて沸騰や泥の噴出も確認できた説明」(2019/6/29 14:54 CNN.co.jp)は「確認できたと説明」ですね。「晩年はせめて穏やかにいう気持ちでしたが」(2019/5/26 10:05 sippo)は「晩年はせめて穏やかにという気持ちでしたが」でしょ、これも「と」が抜けています。どちらも朝日新聞社が関係する情報サイトですよね、それでも、脱字ぐらい大目に見ろって?
 再放送で「Answer~警視庁検証捜査官」#6を見たのですが、ノートパソコンに表示されている爆破予告らしき文が「下記の口座に一億円を振込ください」でした。「ふりこんでください」と打てば「振り込んでください」になるのに、これを用意した人は「ふりこみ」「ください」と打ったのか? 脱字は脱字でも随分まぬけな脱字です。そうそう、“爆破予告”ですからね、「おふりこみください」は、なし( ̄ー ̄)。
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「明らか彼女より背の高い私に」って?

2020-01-12 10:01:35 | 言葉についてあれこれ
                                      明らかに上

 「何キロ?と明らか彼女より背の高い私に聞いてきます(中略)彼女より明らか身長が高い私の方が多いと思って」は一般の人の文章にあったのですが、何を聞かれたのかというと、体重です。ふだん「明らか~」と言っていても、他人が読む文章を書くときは「明らかに」と書きましょう。できれば、「明らか~」という言い方も、ガキっぽいのでやめたほうがいいですね、こうして文章にもそのまま出てしまうのですから。
 「3か月前に転勤になったのですが、彼が直々に転勤希望を出し結果転勤となりました」も一般の人が書いたものですが、何ですかね、ずらずらと ┐( ̄д ̄)г。「彼が直々に転勤希望を出した結果、転勤となりました」から「た」が抜けた? それとも「彼が直々に転勤希望を出し、その結果、転勤となりました」からいろいろ抜けた? それに、「直々に」って何様? 普通は「直接」とか「じかに」とか、いやいや、「彼自身が転勤を希望した結果です」じゃないのかな?
 「棚から商品取り出し、箱に入れていく仕事」(2019/4/29 7:00 FINDERS)は、「棚から商品を取り出し」の「を」が抜けています。こういう「を」が抜けている例は非常に多いですね。近くにいる人から「商品取り出して」と言われても「を」が抜けているなんて感じませんが、他人に読ませる文章なら「を」は必要です。
 「メモを取りながら、店舗内のすべてチェック」(2019/5/15 21:00 FINDERS)って、「店舗内をすべてチェック」ならよかったのに、「店舗内の」だったら「すべてをチェック」でしょ! 脱字を軽く考えていませんか? 「『を』が抜けたぐらい、どうだっていうの?」と思う人がそんなに多いのでしょうか <( ̄д ̄)>?
 「上司もクロスワードで時間潰していた」(2019/6/6 15:46 bizSPA!フレッシュ)って、中途半端 ┐( ̄д ̄)г。「上司もクロスワードで時間潰してた」なら、この文章はそういう書き方なのだと思ってスルーすればいいだけですが、「潰していた」ですからね、それならちゃんと「時間を潰していた」と書かないと( ̄" ̄)。
 「国内販売は○○が一手に引き受けていしたので(中略)業務用パソコンは、景気が悪くなると途端に売りが落ちる民生用と違い」(2019/8/3 12:11 Wedge)って( ̄д ̄)! 「引き受けていたので」に「し」が入った余字か? いや、「引き受けていましたので」の「ま」が抜けたようです。「売りが落ちる」は「売り上げが落ちる」でしょうね、多分。
 「水没の危機に面するジャカルタ 首都移転計画の裏にある事情」(2019/7/29 13:00 AP通信)は、「直面する」ですね、「直」が抜けています。「人種差別な言葉を浴びせながら」(2019/9/30 18:07 女性自身)は「人種差別的な」ですね、「的」が抜けています。多分、ライターは、「ちょくめんする」「じんしゅさべつてきな」と入力しただろうと思うのですよ、それでなぜ1文字だけ消えるのかな?
 「強制給餌とは、相手の意思に変わらず、文字通り強制的に口に餌を入れて食べさせること」(2019/9/28 9:00 ねこちゃんホンポ)は“脱字からの誤字”という例です。「相手の意思にかかわらず」とすべきところで「か」が抜けたのですね、だから「かかわらず」が「変わらず」になってしまったわけです。こういうこともあるのですから、ちょっと抜けただけ、なんて思っちゃだめですよ( ̄- ̄)。
 「悲惨な状況であってもその子の命はその子ものではない(中略)以前は『80歳を過ぎればそのうちお迎えがくる』と誰も思っていましたが(中略)そのように振舞っていけたら」(2019/10/24 6:00 JBpress)は「その子の命はその子のものではない」「誰もが思っていましたが」「そのように振る舞って」です。安楽死を扱った記事でぽろぽろ脱字、しかも、こういう“誤りと気づきにくい脱字”は本当にいけませんね Ψ( ̄д ̄)Ψ。
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「後にいるよ」って?

2020-01-05 09:59:30 | 言葉についてあれこれ
                                      後ろ姿もかわいい

 「世界ふれあい街歩き ボローニャ」で「後にいるよ」「後向いて」というテロップを見たのですが、「後」は「あと」と読むわけで、「うしろ」は「後ろ」ですよ、「ろ」が必要です。「後脚伸ばして転た寝する猫」は「YAHOO!あなたへのおすすめ」にあった見出し。こうきゃ、あとあし、ちょっと違うな、うしろあし、てん、うむぅ、うたたねか、読みにくいったらありゃしない。「後ろ足を伸ばしてうたた寝する猫」でしょ、長い? じゃ、「後ろ足伸ばしうたた寝する猫」はどう?
 「記事を読んでいて噴出してしまいました」は一般の人の文章にあったのですが、ふんしゅつして、ん? ふんしゅつ? 違う、ふきだして、か・・・って、めんどくさいなぁもぉ( ̄" ̄)。これは「噴き出して」でないといけません。「噴出して」を「ふきだして」と読めというのは無理なんですよ Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 「置手紙などもありませんでした」(2018/5/14 17:27 Techinsight)は「置き手紙」ですよ、「置き石」「置き換える」「置き傘」「置き薬」「置き去り」「置き時計」「置き場所」「置き土産」、「き」が要るのです。でも、「おきもの」は「置物」なんですよねぇ。なぜかって? 知りません、辞書にそう書いてあります(^^;。
 「お尻を突出して座る」と「心が込っとればいいの」は「リフレッシュ」(石川テレビ)で見たテロップです。とっしゅつして、違う違う、つきだして、だよ( ̄д ̄)! これも「き」が要りますよ、「突き出して」でないといけません。「突出して」を「つきだして」と読めというのは無理なんですってば Ψ(`^´)Ψ。
 「込っとれば」は、「心を込める」ですから「込もっとれば」です。標準語では「込もってれば」ですね。なぜこういう抜け方をするのか、不思議ぃ<( ̄д ̄)>。今は「籠める」と書いてもいいのですが、「こもる」については、表記辞典は「籠る」、国語辞典は「籠もる」で、迷います。まぁ、ね、「籠める」と「籠もる」なら分かりやすいので「籠もる」がいいかな・・・( ̄・ ̄)。
 「子どものように振舞う客もいる」(2019/9/9 20:00 BUSINESS INSIDER JAPAN)、「そのように振舞っていけたら」(2019/10/24 6:00 JBpress)、「気丈に振舞っていたが」(2019/12/24 13:10 デイリースポーツ)、これは「振る舞う」「振る舞って」です。「る」を入れないといけないのですよ。「馴染深い猫として知られていたそうです」(2019/9/19 16:00 ねこちゃんホンポ)は「馴染み深い」でしょ!
 「慰る声が多く寄せられている」は「gooいまトピライフ」の要約(2019/11/30 19:05)にあったのですが、書いた人はこれをどう読ませたいのか? 記事に「同情する声」と書いてあったので「慰める声」ですね。「慰める」ならすぐに「なぐさめる」と読めるでしょう? このごろ、送り仮名がおかしい例を本当によく見掛けるようになりましたが、変換してそのまま確定するのではなく、ちゃんと見て選びましょう( ̄- ̄)。
 「植物に話かけて育てると」も「リフレッシュ」で見たテロップですが、こんなあほテロップを出すなんて、いけませんね Ψ(`^´)Ψ。「植物に話しかけて育てると」でしょ! 簡単なことなのに、なぜ気づかない? 「話」と「話し」を区別できる人はどれくらいいるのでしょうか、放送業界にはもうほとんどいないようですが。
 「アルコールを掛けたり加熱殺菌しても光続けるとしたら」は一般の人が書いたものですが、これを見たときはぞ~っとしました。まず、「~たり~しても」ではなく「~たり~たりしても」でしょ、そして、「光続ける」ではなく「光り続ける」でしょ! 「アルコールをかけたり加熱殺菌したりしても光り続けるとしたら」でしょ!
 この「光続ける」と「話かける」は同じですね、もしかして、「話かける」と書く人は「はなしつづける」も「話続ける」と書くのかな( ̄" ̄)? そういう人は「話を続ける」と「話し続ける」との違いを意識することなんかないのかな( ̄" ̄)? 「明るい光」と「明るく光り」、だから「光り続ける」、「明るい話」と「明るく話し」、だから「話しかける」、この違いを意識しましょうね( ̄- ̄)。
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