◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「あるべきはずの物」って?

2015-05-31 10:14:30 | 気になる言葉、具体例
                                  けど、涼しいよ

 「モーニングバード」を見ていたら、「あるべきはずの所にあるべきはずの物がない」と玉川さんが言いました。「ここがポイント!!池上彰解説塾」では「本来いるべきはずの」というナレーションを聞きましたし、ほかにも、「あるべきはずの頚動脈が見付からない」とか、「~だけしか」同様、「~べきはずの」もちょいちょい聞こえてきます。
 「べき」か「はずの」か、どちらか一方でいいのですよ。「あるべき所にあるべき物がない」「あるはずの所にあるはずの物がない」「あるべき所にあるはずの物がない」「あるはずの所にあるべき物がない」、このうちどれが一番ぴったり来るのか、それは私には分かりません。玉川さん、どれ? 「構造部分は木造で造られている」というナレーションも聞きましたが、原稿を書いたのは玉川さん?
 「生活至便の良さ」は北陸朝日放送の住宅紹介番組で見たテロップなのですが、どういうこと? 「至便」は、非常に便利な様子という意味で、例えば「交通至便」「生活至便」というキャッチフレーズなら分かります。また、「生活の便の良さ」なら分かりますが、「生活至便の良さ」って・・・、「生活の便がすごくいいっていう良さ」だと受け取って流せばいいですか?
 ニュース番組の告知で「その対策法に迫ります」と言った北陸放送の松村玲郎アナ。私は奇妙に感じるのですが、これがけっこう出てくるのです。何かの番組で「カビ対策法」というナレーションを聞いたことがありますし、YAHOO!のトップページで「みんなの対策法」という記述を見たこともあります。「対策方法」という記述を見たこともありますから、これも、すでにかなり広まっているのかも。
 「対策」とは、相手や事件に対してとる手段、やり方。「方法」は、やり方についての決まり、仕方。「方法」のほうが細かい感じはしますが、やり方、仕方、似たような意味を含んでいますから、「対策法」「対策方法」はくどすぎます。でも、例えば「カビ対策、その具体的な方法」というように、まず「対策」、そこから一歩進んで「方法」へ、ということならいいのですよ、違和感は消えます。
 ちなみに、「対処」は「対処法」と言ってもいいですよね。「対処」の意味は「対応して処理すること」ですから、そこに「やり方」といった意味はなく、処理の仕方ということを言いたいときは「対処法」です。もしかして、「対策法」なんて言う人は「対処法」と区別できていないのではないでしょうか。
 「対症療法」のことを「対処療法」と勘違いしている人は大勢いますが、「対症」は「症状に対して」ということを意味します。症状を消失させる、あるいは緩和することを主な目的とする治療法、「症状に対して」ですから「対症療法」です。「対応して処理すること」の「対処」とは違いますね。ちなみに、原因を突き止め、そこに対して治療を施すのは「原因療法」あるいは「根治療法」です。
 「和風総本家」のスタッフと麻生美代子ナレーターは意図的に「古来から」「古来より」を世の中に定着させようとしているのでしょうか。「やっと『古来』になった」と書いたことがありますが、そのときだけだったようで、やはりいつも「古来から」「古来より」です。ひどいときは1回の放送の中で何度も何度も繰り返します。
 それにしても、ディレクターは何人もいるのに、全員が「古来から」「古来より」と書くのでしょうか。麻生美代子ナレーターは年長者なのに、「古来から」だの「古来より」だの言っていて疑問を感じないのでしょうか。美しい日本語を紹介して「もしよかったら覚えておいてください」というナレーションが入るコーナーがありますが、その前におかしな日本語を直してください。
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「書かれたかたのモラルを疑う」って?

2015-05-24 09:36:45 | めちゃくちゃな敬語
                                  指名手配のかたがたのお写真ですよ~

 「とくダネ!」のスタッフは本当に( ̄д ̄)ダラケ! ですね。これは今日のテーマとは関係ないのですが、原稿を書いた人、テロップを入力した人、そのまま読んだナレーター、どうかしていますよ。鳥取にスタバが出店するという話題で「すなば珈琲」という店を紹介していたのですが、「スターバックスをなじってすなば」って・・・? 小倉智昭が、フォローしているつもりなのか、後で「スターバックスをもじって」と言いましたが、すなば珈琲に謝りなさいよo(`д´)o!
 さて、だいぶ前に、「ご心配をかけて申し訳ありません」と言う人がほとんどだけど「心配をおかけして申し訳ありません」と言うべきだと書いたことがありますが、ちょっと前に、「事前にご予約なさったうえでご来場ください」と書けば、それに続く「ご予約方法」は「予約方法」でいい、「ご」は不要だと書いたのと同じようなことで、重要なのは「おかけして」だから「心配」でいいのです。
 大体、「おかけして」と言わないで、さらっと「かけて」な~んて言っているくせに「ご心配」ですか、そこだけ「ご心配」ですか? おかしいでしょ?! 「かけて」だったら「心配かけてごめんねごめんねぇ~」でしょ?! え? 悪いと思っていないわけじゃないって? あ、そ。それなら、心を込めて「心配かけてすまない」とか「心配かけて申し訳ない」とか言えば?
 え? 謙虚さをアピールしたい? それならなおのこと、「ご心配をかけて」ではなく「心配をおかけして」ですよ、さらっと謝るにしても「心配をおかけして申し訳ありません」ですよ。え? それじゃぁ足りないって? それなら「ご心配をおかけしまして申し訳ございません」とでも言えば? ついでに言えば、「申し訳ございませんでした」ではなく「申し訳ございません」ですよ。
 「(自分の)お仕事」は明らかに変ですが、「ご心配」のような「ご(お)~」は人によって感じ方が違います。話し手の雰囲気や言い方、後に続ける言葉にもよるし、聞き手の受け取り方にもよるし、「ご心配」を一概に誤りとは言いませんが、「ご(お)」を付けさえすればいいというものではありません。シンプルに、スマートに、肝心なところをちゃんとした言い方にすればいいのです。
 アナウンサーでさえ「ご案内していただいて」なんて平気で言いますが、「ご(お)~いただく」の「~」が「案内」で「ご案内いただいて」が正しいのです。みんな「ご案内」+「していただいて」だと思っていますよね、ご案内はご案内だ、ご案内をしていただくんだ、と主張しますか? とにかく頭に「ご(お)」を付ける、「ご案内」と言いさえすれば大丈夫だと勘違いしていませんか?
 「ジョブチューン」で田中みな実アナが「その様子を物語るお写真ございます」と言いましたが、地震で倒壊した建物が写っていました。その後もずーっと「お写真ございます」「ご自宅のお写真こちらです」「ひびをお写真で確認してみましょう」でしたが、建物のお写真、ひびのお写真って、気持ち悪い( ̄д ̄)!
 「写真を」「写真が」と言わずに「お写真」と言う人、TBSの加藤シルビア、フリーの羽鳥慎一、「とくダネ!」の天達さん、ほかにもけっこういるので、「(自分の)お仕事」に続いて「(物や動植物の)お写真」もじきに定着しそうですね┐( ̄д ̄)г。何も考えないでやたら「ご(お)」を付けるからおかしくなるのですよo(`д´)o!
 え? なんか、すごくイライラしてないかって? してますよ、イライラ。街頭でインタビューに応じた人が「これを書かれたかたのモラルを疑いますね」と言ったのですが、私はこの人の言葉のセンスを疑いますね。モラルどころか、ある犯罪についてどう思うか聞かれ、その“犯人”を「書かれたかた」って・・・、自分を品よく見せたい? 残念ながら( ̄д ̄)ダラケ! にしか見えませんから。
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「それを知らなくしてどうして~」って?

2015-05-17 09:33:21 | 気になる言葉、具体例
                                  ず、ずですね(^^;

 「この差って何ですか?」という番組で、職人と主婦の天ぷらの作り方を比較して違いを解説していました。そのとき、職人が、「~ず」と言うべきところを全て「~ずに」と言ったのですが、テロップは適切な「~ず」でした。珍しいですねぇ、こんなこともあるのですねぇ、いいですよぉ~d(⌒・⌒)good。
 おおおっ、「ジョブチューン」で聞いたナレーション、「こびりついた油汚れがなかなか落ちず、困った経験ありませんか」もいいですねぇ。変な「~ずに」のスーパースプレッダーである小倉智昭は相変わらず「今まで見たものとほぼ変わらずに・・・あれだと分からないですね」なんて言っていますが┐( ̄д ̄)г。
 「ワイド!スクランブル」を見ていたら、橋本大二郎が、普通は「なかなか決まらなくて」と言う場面で「なかなか決まらずに・・・」と言ったのですが、やはり何とも中途半端な印象です。本来「~ずに」は「~ずに」で終わってしまう言い方ではないので、「~ずに」で終わると中途半端になるのは当然なのですが、そもそも「~ず」と言うべきところで「~ずに」と言っているので言葉の続けようがありません。
 「なかなか決まらなくて・・・」だったらいいのですよ、全然おかしくないのですが、なぜかアナウンサーが「~ず」と「~なくて」を混ぜたような「~なく」というおかしな言い方をするようになりましたね、例えば「なかなか決まらなく・・・」という言い方ですが、40代以上の人なら違和感を覚えるのではないでしょうか。そして、同時に、「~ず」と言うべきところで「~ずに」と言う人も増えました。
 誰だか忘れましたが、「それを知らなくしてどうして○○できようか」と言うのを聞きました。普通は「知らずして」と言うものです。ちょっと前までは「それを知らずしてどうして○○できようか」と言うのが普通でしたから、私は「知らなくして」と聞いてぞぞ~っとしました。なぜ? 一体なぜそんな言い方をするの?
 「~ず」だと物足りないの? 「~なくて」だと余計な感じがするの? それで「~ずに」「~なく」なんて言っているの? これは、名付けて“ずに・なくの呪い”ですね。「ひるおび!」で“ずに・なくの呪い”にかかっている人を見ました。「ひるトク!」というコーナーで、ボードに「示談交渉が折り合わず裁判に発展」と書いてあるのに「折り合わずに」と言ったのは、小倉は小倉でも小倉弘子アナです。
 この人が「製品( ̄_)」を広めたスーパースプレッダーなのではないかと私は思っているのですが、「指導」も「指導( ̄_)」とはっきり言いましたから、“とにかく何でも頭を高く発音する”の先駆けかもしれません。おまけに、明らかに「折り合わなくて、その結果・・・」という意味の「折り合わず」なのに「折り合わずに」と言ってしまうのですから相当な( ̄д ̄)ダラケ! です。
 “とにかく何でも頭を高く発音する”傾向が強くなった原因として、もしかして、帰国子女やそこそこ日本語を話せる外国人の話し方が影響しているのではないかと思うのですが、先日、「スーパープレゼンテーション」でOwen真樹ナレーターが「研究所 所長( ̄_)」と言うのを聞き、その思いが一層強くなりました。
 まぁね、いつまでも日本人だけで日本という国が成り立つわけではないのでしょうから、アクセントで単語を特定するのは不可能になる、それは覚悟しておかねば( ̄~ ̄)クヌヌゥ。いや、だからこそ、ほかの要素でもってちゃんと伝わるように、誤解を生まないように、日本語らしい日本語を話せないといけないのですがね。
 おっと、脱線しちゃった(^^;。「連絡がつかずに・・・」と言ったのは富川悠太アナですが、夜の「報ステ」にもときどき出てくるんですね。そういえば、「裏付け得られず虚偽と判断」と書いてあるのを古舘伊知郎が「裏付け得られずに虚偽と判断」と読んだことがありますが、先輩が先輩なら後輩も後輩です( ̄д ̄)!
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「生徒にさせられて」って?

2015-05-10 10:29:59 | 気になる言葉、具体例
                                  柏餅にされたハムやん

 「看護助手養成コースの生徒にさせられて・・・」というのをYAHOO!テレビの番組表で見て、「生徒にさせられる」って変だなぁと思い、ちょっとだけその番組を見てみたら、医師が上司の指示で一時的に看護助手養成コースの生徒になったようで、やはり「生徒にされて」「生徒になって」でした。ここにも「させ」症候群の人がいる!
 インタビューか何かで「ある意味、裸にさせられちゃった、そんな状況」と渡辺謙が言ったときも、何も隠せない、飾らない、そんな状況ということでしたから、「裸にされちゃった」と言わなければいけなかったのです。「させられちゃった」だと、だれかに指示されて渡辺謙がほかのだれかを裸にした、という状況になりますよ。
 「裸にさせる」は「世界まる見え!テレビ特捜部」のナレーションでも聞きました。「裸にする」が「裸にさせる」になるのは間違いなく「させ」症候群の症状で、さらに、「裸にする」の受身表現は「裸にされる」なのに「裸にさせられる」になってしまっているのですから、がっちり「させ」がしみ込んでいますね。
 お! 『ちゃんとしゃべれ!』の神様降臨m(_ _)m 「ザ・世界ワンダーX」で浜田治貴ナレーターが「いきなり丸裸にさせられた」と言いました。無人島に上陸したタレントAが、サバイバリストから服を着替えろと指示されて急いで着替えるという場面、ばばっとパンツを脱いでお尻丸見え。Aを裸にするのはサバイバリスト、裸になるのはA、ですから、裸にされたのはA、「いきなり丸裸にされた」です。
 ですが、着ている服を無理やり脱がされたわけではなく、すぐに着替えろと指示されて自分で服を脱ぎ、慌てていたからお尻が丸見えになった、それぐらいで「いきなり丸裸にされた」というのもねぇ~、何でも大げさに言うのは分かっていますが、それなら「いきなり丸裸に!」ぐらいにしておけばいいのですよ。何だか「させられた」と言うこと自体が流行しているようで・・・( ̄д ̄)!
 「する」は「させる」に、「される」は「させられる」に、池上彰も「左遷される」と言わなければいけないところで「左遷させられる」と言いましたし、辛坊治郎も「○にされた」と言うべきところで「○にさせられた」と言いましたからね、するするっと耳に入ってくる音に慣れ、つい自分の口からも出てしまうのでしょうか。言ってから、今のはちょっと変だったかなぁと感じない?
 「ヒット曲を連発させ」というナレーション、これは「ヒット曲を連発し」が正解です。例えば、歌手Aと、Aを育てて売り出した業界人B、AはBのおかげでヒット曲を連発した、BはAにヒット曲を連発させた、なのに「Aはヒット曲を連発させ」と言っているのが「させ」症候群の人たちです。こういう例は簡単なのですが、「~になる」が基本である場合はちょっと厄介です。
 「一人にさせてくれ」と聞いて変だと感じますか? CがDに「一人になりたいんだ、出ていってくれ」と言った。しかたない、Cをしばらく一人にしてあげよう、Dは部屋を出ていき、Cは一人になった。ですから「一人にしてくれ」が正解なのですけどね、最近は圧倒的に「一人にさせてくれ」のほうが多く聞こえてくるのでそれに慣れてしまっていませんか?
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「まるで生き写しかのような像」って?

2015-05-03 09:48:33 | 言葉についてあれこれ
                                  悟りを開いたかのようなハムやん

 このごろ「~かのような」をよく耳にしますね、放送業界では流行しているようです。「まるで生き写しかのような像」は「マツコ&有吉の怒り新党」で聞いたナレーションですが、日本語として成立していません。「生き写し」とは、成長した子どもを見て「親に生き写しだ」と言うように、死んだ人と区別できないほどよく似ていることです。
 コンクリートで作った像がとても写実的で、それもそのはず、故人の写真を見てちゃんと似せて制作したようなのですが、それを「まるで、故人にそっくり、かのような像」なんて言うのはおかしいですよね。聞いた瞬間、何とも薄気味悪いことを想像してしまいましたよぉ~( °д °)アワワ。
 「めざましテレビ」でミニチュア作品についてリポートしていた女性(アナウンサー?)が「今にも食べたくなるようなフランスパン」と言うのが聞こえたのですが、相変わらず( ̄д ̄)! ですね。「めざましテレビ」には変な日本語があふれ返っているので見なくなったのですが、たまたまそこだけ見ちゃって、ぞーっとしました。
 「今にも」は、危なく、まさに、ということですから、実際そうなったら大変なのですよ。でも、食べたくなる、なんて別に何でもないことですよね、食堂のサンプルを見たら食べたくなるし、テレビにごちそうが映ったらよだれが出るし(^^;。「今にも取って食われそうなフランスパン」ならいっか(⌒O⌒)ハハハ、冗談だよぉ~。普通に「すごくリアルで本当に食べたくなるようなフランスパン」とでも言えば?
 「何の役にも立たないことをありがたく言われた瞬間」は「直撃LIVE グッディ!」で聞いたナレーション。なぁにぃ~? 結局ありがたいの? 「ありがたく拝聴した」ならいいけれど、「言われた」と続けるのは無理。「何の役にも立たないことをさもありがたいことのように言われた瞬間」だと長いかな。では、あまり聞かなくなった言い方ではありますが、「何の役にも立たないことをありがたげに言われた瞬間」はどう?
 「いろいろな本を読んで納得できる言葉を探し出すのですが見付かりません」は一般の人が書いた文です。「探し出す」は「探して見付け出す」ということですが、日本人らしい感覚の「探し出す」は、見付かるのです。「探し出すのは容易ではない。結局、見付からなかった」という言い方ならいいのですが、「探し出すのですが見付かりません」は変ですね、「探して見付け出すのですが見付かりません」って変でしょ?
 どうでも「探し出す」と言いたいのなら「探し出そうとする(している)のですが」か「探し出そうと努めるのですが」でしょうかね。自然な言い方は「納得できる言葉を探すのですが、見付かりません」です。「探し始める」の意味なら「探しだす」と書けばいいのですが、「いろいろな本を」ですから、探し続けているのですよね。
 「切っても切り離せない存在」は「マツコの知らない世界」のナレーションですが、「切っても切れない」の変形? これは「どうしても切り離せない存在」ですよね。「おれと一緒に添い寝しよう」と言ったのはアイドル(?)の男性ですが、一緒に添い寝って、何人で寝るの? 本当なら「おれが添い寝してあげるよ」と言うところだった? ずっこけちゃったね┐( ̄д ̄)г。
 「摘出するより他ならなかったから」はある有名人のメッセージですが、いけませんね。これは「摘出するよりほかなかったから」でないといけないのですが、各局のディレクターは、フリップやテロップを発注するときに困ったでしょうね。いや、「他ならなかった」が誤りだと気づいた人はみんなちょっと困ったでしょうね。
 「やはり気になるのは世論の声だ」というナレーション、報道番組でナレーターが何度も「世論の声」と言ったのですが、「世論とは?」と尋ねられた人が「国民の声」と答える場面もあり、「世論の声」がますます奇異に聞こえました。「議員生活にもかかわる重要な場となりそう」は「FNNスーパーニュース」のナレーション。「議員生命」ですよね、辞める辞めないってことは。
 「都会の無力が露わに」はTBSの「テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース」で聞いたのですが、それを言うなら「都会の無力さが露わに」ですよ。「無力」と「無力さ」の違いを分かっていないなんて、どんな人? 放送業界にはこういう人が大勢いるのですよね、大丈夫? 大丈夫じゃないですよね?!
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