◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

2021年に流行した変な日本語

2021-12-26 10:08:52 | 言葉についてあれこれ
                                  丑年でしたね

《2021年、はやったのは「紐解く」「鑑み」「誹謗中傷」》
 「会見を紐解く」「悲しみの本質をひも解いていく」って、「検証する」「考察する」「分析する」など、最適な言葉を探すのをやめて「紐解く」に依存しています。「これの見解をひもといていただきました」と言った倉田大誠アナは「専門家に見解をまとめてもらったので解説していただきます」と言っているつもり ┐( ̄д ̄)г。
 「歴史を紐解けば」(2021/12/24 11:30 COURRiER Japon)なんて、実に惜しいですね。本を開いて読むという意味の「繙く(ひもとく)」の用例として「歴史をひもとく」が辞書に載っているのですよ。つまり、「歴史をひもとけば」と書いてあればよかったのに・・・ということです。
 「78歳という年齢を鑑みれば驚異的な回復」というナレーション、「自分の体調も鑑みながら判断して」と言った危機管理アドバイザー。ライターたちも「コンプライアンスの問題も鑑み」だの「母牛の状態を鑑みて帝王切開に切り替えた」だの、違いますよ、「考える」でしょ、そういう流れです。
 「こういったものを鑑みて」「そういったところを鑑みてのランキング」と言ったのは倉田大誠アナ。テレ朝の女子アナも「選手どうしの相性なんかも鑑みて」と言いましたし、カズレーザーも「~を鑑みて」で、周りがみんなそう言っているから、かっこいいと思って乗っかっているだけ、でしょうね( ̄" ̄)。
 「誹謗中傷」についてはいろいろ考えさせられましたが、「電動丸鋸の刃から血が滴る、かなりグロテスクなデザインのタトゥーがポスト・マローンの左頬を覆う姿には誹謗中傷の声が多く集まっている」という例も。批判されて当然なら「誹謗中傷」とは違います。もちろん、文字どおりの「誹謗中傷」は許されません。
《適当でない助詞を言って、言い直さない、助詞を分かっていない》
 「カープのグッズが販売しているんですね」と言った桝田沙也香アナ、「初めての患者が確認」はナレーション、「(台風が)日本列島が覆ってしまうんですね」と言った天達 気象予報士、なぜ言い直さない? 「役員が1・6億が横領しており」(2021/12/3 12:02 スポニチアネックス)って「1.6億円を」でしょ、なぜ書き直さない?
 「経験から基づいた答え」と言った岡田圭右、「近隣の豪族から奪われる危険も」と言った新井秀和アナ、「国民からは人気があるけれども政治家仲間からは人気がなかった」と言った菊間千乃、ほかにも「正解が分からないっていうことに来る自信のなさ」だの「ロッドマンには目を離さないで」だの・・・、それ、違うから( ̄_ ̄)。
《定着してしまった? 「身の回り」「受け止め」「盗難する」「よりかは」「暗雲が立ち込める」「切っても切り離せない」》
 「身の回り」と「周り」を区別できない人が大勢いて、「身の回り」と書くべきところで「身の周り」と書く人までいます。さらっと「周り」と言ったり書いたりできなくて、ほとんど無意識に「身の」をくっつけてしまっているのだと思います。
 「住民の受け止めはさまざまだった」って( ̄" ̄)、「市民の受け止めは」は「ニュースウォッチ9」のテロップ。政治家に質問する記者は「受け止めをお聞かせください」、小松靖アナも「~の受け止めをお願いします」。2016年に武田真一アナが「受け止めはさまざまです」と言うのを聞きましたが、そのあたりからでしょうか。
 「しっかり受け止めをしないと」と言ったのは三浦瑠麗ですが、なぜ「しっかり受け止めないと」と言わない? 「受け止め」が脳に焼き付いている? 「報道ステーション」で「人々の受け止めはどうでしょうか」と言った大越健介、「受け止め方」でしょ! いけませんね( ̄_ ̄)。
 「仮想通貨が盗難されたという事件がありましたけれども」と言った森田洋平アナ、「盗難された車が」と言った田中良幸アナ、「盗難されたとしか思えない」と言った加藤綾子アナ、「自動車が盗難される瞬間を」と言った谷原章介。「盗難されやすい」「盗難される場所」と、完全に誤解しているライターまでいます。
 「車を盗難したうえに」と言った山中章子アナ( ̄д ̄)! ライターも「盗難罪や犬の誘拐に関する罪などで」だの「数品のアイテムを盗難していたことが分かり」だの、「盗難された」は被害者の立場ですが、もはや加害者 Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 比嘉バービィが「日本のよりかは」と言い、その後も「~よりかは」を連発。以来、「~よりかは」が気になったのですが、内田嶺衣奈アナ、内田恭子アナも「~よりかは」です。“友達とおしゃべり”ならともかく、テレビの仕事で「~よりかは」はいけませんよ、それ、俗語ですから。
 「飼い主さん自身を嫌うというよりかは」と、いつも「~よりかは」と書くライターがいるのですが、文字になるとますます奇異に感じますから「嫌うというより」でしょ。「報道ステーション」(2021/11/25)で、大越健介が何か質問し、中継先のアナウンサーがそれに答えて「~よりかは」って・・・( ̄" ̄)。
 「代表入りへ、暗雲が立ち込める」は「NHKスペシャル」で聞いたナレーション、「ドイツはナチス政権下、暗雲が立ち込めていました」は「グレーテルのかまど」のナレーション、「暗雲が立ち込めているというお話です」と言ったのは小松靖アナ( ̄д ̄)!
 「先人たちの底力 知恵泉」(2021/9/7)のナレーションで「日本の歴史を語るうえで切っても切り離せない絹」と、変な日本語をそのまま言っちゃう新井秀和アナ Ψ(`^´)Ψ。「眞子さんと皇室との関係は切っても切り離せないようだ」(2021/11/2 19:05 SmartFLASH)って、一応、切れたのか?
 「アメリカの文化と切っても切り離せない…」は「報道ステーション」(2021/11/4)のナレーションで、植物由来の食品が増えてきたという話ですが、文化と肉の関係はもう切れたのか? 大豆ミートを試食した大越健介は箸の持ち方がおかしいし、小木逸平アナは「肉汁(にくじる)」なんて言うし・・・( ̄_ ̄)。
 各種メディアから流れてくる言葉、画面に映る文字、ネット上にあふれる文章、公的機関や企業の広報など、ふだん見聞きする日本語は間違いだらけですから、自分の話したり書いたりする日本語の誤りに気づく機会が少なくなっています。手本が間違っていたら誤りに気づくはずはないのですから、どうします?
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「○○さんが用意していただいて」って?

2021-12-19 10:01:23 | 言葉についてあれこれ
                                  今日も癒やしてもらう

 「今日はスタイリストさんが用意していただいて」と言った人( ̄" ̄)、いや、ほとんどの人がこういう言い方で、「○○が~てくださって」と言える人は少なくなりました。おまけに、「~ていただいて」と言いさえすればいいと思い込み、「○○が~ていただいて」が日本語として成立していないことには気づいていません。
 「用意していただいて」は自分が主体で、自分の行為をへりくだって言っているのです。「今日は、スタイリストさんにお願いして、用意していただいて」ですよ。「~ていただいて」の主語は自分で、「スタイリストさん」に続ける助詞は「に」です。「スタイリストさんが」ではなく「スタイリストさんに」です。
 自分が依頼したわけでないのなら「今日はスタイリストさんが用意してくださって」と言えばいいですし、「今日はいろいろ用意していただいて」と、用意した誰かのことを言わないならそれでいいですよ。贈り物が届いて「けっこうなお品を送っていただきまして」と電話で礼を言う、これも、あり、ですね。
 しかし、「○○が~ていただいて」と毎日のように聞こえてきて、NHKのアナウンサーまでもが「皆さんがVTRを見ていただいている間に私たちは・・・」なんて言うのですから、もうだめだ <( ̄д ̄)>。
 「この行動にネットでは『…』『…』だと賛否両論が分かれた」(2017/12/6 12:29 リアルライブ)って( ̄д ̄)! 「『…』『…』だと」も「賛否両論が」もおかしいですよ。「この行動にネットでは『…』『…』と、賛否両論に分かれた」でしょ!
 「羽鳥慎一モーニングショー」(2021/4/1)で、「市に譲り渡されたが」というナレーションが聞こえたとき、「市が譲り渡されたが」というテロップが出ました。単純なミスというより、ちょっと不思議な、「私にくれた」「私がもらった」のような感覚? でも、やはり「市に譲り渡されたが」と書くべきです。
 「その瞬間を写真で撮るのは、なかなか難しかったりするのですが」(2019/12/27 7:00 おたくま経済新聞)って、「カメラで」なら分かりますが、「写真で」は違います。写真か動画か、という意味での「写真で」とも違うようなので、「その瞬間を写真に撮るのは」もしくは「その瞬間を写真撮影するのは」ですね。
 「600人が違法で集まっていた」は「とくダネ!」(2021/3/16)のナレーション。大勢が集まることを禁じているブラジルで、クラブにおよそ600人が集まり、警官隊が取り締まりのために入って騒動になったという話です。しかしまぁ、「違法で集まる」ってどういうセンス? 「違法に集まっていた」でしょ!
 「不安で押しつぶされそうに」は「めざまし8」(2021/3/30)のナレーションですが、「不安に」でしょ! 「池上彰のニュースそうだったのか!!」(2021/4/3)で「魚の流通でたとえてみましょう」と言った池上彰、「魚の流通でたとえる」というテロップ( ̄" ̄)、「魚の流通にたとえる」でしょ!
 気象予報士やお天気キャスターは「大気の状態は不安定となり」と言いますが、「大気の状態は不安定になり」と言うものです。もしかして、「大気の状態 不安定」というカンペを読んで「大気の状態は不安定、となり」と言っているだけ?
 NHKの天気予報で、はっきり、くっきり、「『大気の状態 不安定』となりそうです」と聞こえたことがあるのですが、ここまで来ると逆に違和感を覚えませんでしたよ。そう書いてあるものを見てそのまま読んだだけ <( ̄д ̄)>。もちろん、気象予報士が「不安定となり」なんて言うのはいけませんよ( ̄_ ̄)。
 「日曜美術館」(2020/8/16)のナレーションで「病気となり」と言った柴田祐規子アナ( ̄д ̄)! 「と」なんて大げさだし、「病気」に「と」はおかしいでしょ、「病気になり」でしょ! 「どうやって病院にたどり着くかという別の問題と直面した」(2020/11/12 15:31 スポニチアネックス)って、「別の問題に直面した」でしょ!
 「人目のつかない茂みで暮らしていた子猫たちを救助」(2019/5/14 21:00 ねとらぼ)は「人目につかない茂み」でしょ! 「相棒season17」#18(脚本 太田愛)でも杉下右京(水谷豊)が「人目のつかない場所で犯人と密会していたのではないでしょうか」と言いましたが、「人目につかない場所」ですよ!
 「報道の日2019 米×中×露~激動する世界地図 その時日本は?~」(2019/12/30)で見た「自動車へカメラを隠した」というテロップ。「メモをしてから買い物へ行く(中略)お腹をすかせて買い物へ出かける(中略)休みの日にまとめて買い物へ行く」(2019/11/8 14:09 つやプラ)。やたら「へ」、いつも「へ」、なぜ「へ」?
 「チョイス@病気になったとき」(2020/11/27)で「仕事へ行くことができなくなり」と言った佐藤真由美ナレーター o(`д´)o! 「へ」を好む人はけっこういるのですが、「自動車に」「買い物に」「仕事に」でしょ! 「スーパーへ買い物に行く」「会社へ行く」なら「へ」でも、まぁ、いいのですけれどね。
 「マンガの制作中に脇腹へと激しい痛みを感じます」(2021/4/6 19:10 マグミクス)なんて、どう考えても「脇腹に激しい痛みを感じます」でしょ! 「~へと」でいいのは、「肩から指先へと痛みが走ります」とか「彼は遠い異国へと旅立っていった」とか、ですよ。日本人なら助詞をちゃんと選びましょうよ( ̄- ̄)。
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「下に降りられずに」って?

2021-12-12 10:45:17 | 言葉についてあれこれ
                                  こうやって降りる

 「アンナチュラル」#8(脚本 野木亜紀子)で「上の店の人たちが下に降りられずに4階まで逃れたところで」と言った神倉保夫(松重豊)。もし、下の階に行くことが可能で、降りるという選択肢もあって迷ったけれど上に行ったということなら「降りないで」ですね、それは「上の店の人たちが下に降りずに4階まで逃れたところで」です。
 でも、このときは、下で出火して激しく燃えているので降りられない、それで、やむなく上に行ったのですから「降りられなくて」、つまり「降りられず」です。でも、これは神倉のセリフですから「降りられず」はちょっと硬いですね、「上の店の人たちが下に降りられなくて、4階まで逃れたところで」が自然です。
 小倉智昭が話の流れに関係なく常に「~ずに」と言い、それが他のアナウンサーにもうつり、放送業界全体に広まってしまった・・・と、私は推測しているわけですが、「~なくて」と「~ないで」を区別できない人が増えました。多くの脚本家が「~なくて」と書けなくなり、すべて「~ずに」で済ませてしまっています。
 「Answer~警視庁検証捜査官」#9(脚本 池上純哉)で「まだ意識が戻らずに、生死の境をさまよっています」と言った新海晶(観月ありさ)。俳優もこれがおかしいとは感じないのでしょうね、意識不明という状態は本人の意思とは無関係ですから「まだ意識が戻らず、生死の境をさまよっています」でしょ!
 「答えられずに勘違いした大人の割合」は「ありえへん∞世界」で見たテロップですが、池田昌子ナレーターは「この常識を答えられず」と言いました d(⌒・⌒)good。おや? 垂木勉ナレーターのときも同様でした。もしかして、ナレーション原稿には「答えられず」と書いてあるのか?
 「識別センサーがお札だと反応できず戻ってくる」も「ありえへん∞世界」のテロップとナレーション d(⌒・⌒)good。あれ? 「答えられずに勘違い…」だけがおかしい? そもそも「答えられずに勘違いした大人」って変ですよね、勘違いしているから常識問題に答えられないわけで、「勘違いしていて答えられない大人の割合」でしょ。
 「コロナで学祭ができずに作れなくて」と言った大学生( ̄д ̄)! 大学祭で仮装するのを楽しみにしていたのに中止になって衣装作りができなかったということで、「コロナで学祭ができず、作れなくて」です。「できずに」なら「コロナで学祭ができずに終わってしまいました」が自然な日本語です。
 「夜は刑務官もいなく完全に1人」という「超かわいい映像連発!どうぶつピース!!」(2021/3/20)のナレーションとテロップ( ̄д ̄)! こういう不完全で不自然な「いなく」がいまだに出てくるなんて Ψ(`^´)Ψ。「夜は刑務官もいなくて、完全に1人」と言うでしょ、それは「夜は刑務官もおらず、完全に1人」ですよ!
 「飼い主がおらず、地域住民やボランティアがエサをあげている猫のことを地域猫という。(中略)これまで特に反響の大きかった記事を再掲します。(中略)飼い主がいなく、地域住民やボランティアが見ている猫のことを地域猫という」(2021/9/23 7:30 ORICON NEWS)って? 再掲? 「おらず」と「いなく」、別々のライターが書いたのか?
 「趣味どきっ! リモート生活術(2)」で「肩が凝らずに、いいのだとか」と言った渡辺健太アナ( ̄д ̄)! アナウンサーでも、明らかに「肩が凝らず」もしくは「肩が凝らなくて」と言うべき場面で言えないのですよ、本当に情けない ┐( ̄д ̄)г。
 「運動習慣が身につかずに困った」という見出し(2021/4/18 12:35 Wedge)、「運動習慣が身につかなくて困った」と言いますよね、それは「運動習慣が身につかず、困った」です。「運動習慣が身につかずに終わり、生活習慣病に」なら「つかずに」ですが。
 「生意気、敬語を使わずに猛批判も」は「gooいまトピランキング」の見出し(2021/5/17 7:43)です。目上の人をため口で猛批判したという話かと思ったら、違いました。「敬語使わずに大物感出してた子」に対して「猛批判も」という話。それなら「生意気、敬語を使わず、猛批判も」でしょ!
 「敬語を使わずに猛批判も」は「敬語を使わないで猛批判も」ですから、「敬語を使わない」と「猛批判する」は同一人物ということになるわけで、ここを分かっていない人が多いのですよ。「敬語を使わず、猛批判も」なら“別々の人”もありえる、つまり「敬語を使わなくて、批判されることも」で、この場合もこれなのです( ̄_ ̄)。
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「誰からも文句を言わせない」って?

2021-12-05 10:43:43 | 言葉についてあれこれ
                                  文句なしのかわいさ

 「誰からも文句を言わせない」と言ったのは「にっぽんの芸能」で楽器について語った人ですが、「誰にも文句を言わせない」ですよ。「経験から基づいた答え」と言ったのは岡田圭右( ̄д ̄)! ありえない! 「経験に基づいた答え」でしょ! 困ったことに、「に」と「から」の区別が曖昧になってきています( ̄" ̄)。
 「そんな親から育てられたから兄のお金に汚いっていうのが良く分かりました」は一般の人が書いたものですが、なぜ「親から育てられた」なんて書くのか、そこまで「に」と「から」について分からなくなっているのかと、がく然とします。「そんな親に育てられたから兄はお金に汚いのだということがよく分かりました」でしょ。
 「物心がつかないうちに両親からピアスの穴を開けられたことを」(2021/5/15 4:00 Techinsight)って、このライターの文章はいつもどこかおかしいのですが、「に」と「から」も分かっていません。幼いときに両親が自分の耳にピアスの穴を開けた、それは「物心もつかないうちに両親にピアスの穴を開けられたことを」でしょ!
 「先人たちの底力 知恵泉 源頼朝(夫編)」で「近隣の豪族から奪われる危険もありました」と言った新井秀和アナ( ̄" ̄)。戦に負けたら「近隣の豪族に土地を奪われる」、勝てば「近隣の豪族から土地を奪う」で、この場合は「豪族に奪われる」です。NHKのスタッフとアナウンサーはそんなことも分からないのか!?
 「石川さん Live News it!」(2020/6/5)で「ある男から5000万円以上をだまし取られました」と言った秋末械人アナ(石川テレビ)。渡された原稿を読んだだけでしょうけれど、「ある男から」なんて、考えるまでもない完全な誤りです。「ある男」は詐欺の加害者ですよ、被害者は「ある男に5000万円以上をだまし取られました」でしょ!
 「デザイナーがサンプルを見せ、その方から何枚か選んでもらったものでしたから」(2020/12/30 23:00 日刊サイゾー編集部)って( ̄д ̄)! 「そのかたに何枚か選んでもらったもの」でしょ! 「そのかた」に「選んでください」とお願いして、「そのかた」に「選んでもらった」のですよね!
 「先人たちの底力 知恵泉 板垣退助」(2021/1/12)で「国民からは人気があるけれども政治家仲間からは人気がなかった」と言った菊間千乃( ̄д ̄)! この人、前は局アナでしたよね ┐( ̄д ̄)г。「国民には人気があるけれども政治家仲間には人気がなかった」でしょ! ちゃんと「~に人気がある」と言える人って、いる?
 「イチケイのカラス」(脚本 浜田秀哉)(2021/4/5)で「一部の傍聴マニアから人気なんです」と言った石倉文太(新田真剣佑)。「傍聴マニアに人気」ですよ!! 「10代から人気のゲストとして複数のユーチューバーを出演させたのだが」(2021/3/13 17:32 まいじつ)って、「10代に人気の」なんですってば!!!
 「家族から大不評なんですよね」と言った平井美優アナ(石川テレビ)、「家族に」でしょ! 「現場スタッフから嫌われている女優」(2021/3/11 7:00 TOCANA)って、う~ん、この辺からおかしくなっていったのでしょうか? 本来「○○に嫌われる」ですが、「○○から嫌われる」にも慣れてきているような・・・。
 「スタッフから“こうして欲しい”“こうすればオイシイ”ということも分かって、仕事として割り切ってもらえるようにもなりました」(2020/11/3 11:01 デイリー新潮 週刊新潮WEB取材班)って「スタッフの“こうしてほしい”“こうすればオイシイ”ということも分かって」ですよ。「ということ」も、「という気持ち」ならもっといいですね。
 「義母からのおつかい合計18,000円のウナギ。購入後『支払えない』と踏み倒された」(2020/11/12 12:00 ママスタセレクト)って( ̄д ̄)! 「~のおつかい」と続けるなら「から」は不要ですよ、「義母のお使い、合計18,000円のウナギ」でしょ!
 「やりすぎ都市伝説」(2018/4/22)で「ロッドマンには目を離さないでいてください」と言った中村昌也( ̄д ̄)! なぜ「ロッドマンから」と言わない? だって、「離す」ですよ、「~から離す」「~から離れる」でしょ、「ロッドマンから目を離さないでいてください」でしょ! なぜ分からない?
 「ウェークアップ!ぷらす」で「正解が分からないっていうことに来る自信のなさなのかな」と言った三輪記子 弁護士( ̄_ ̄)。完全に「に」と「から」を区別できなくなっている・・・、そういう人が増えています。「~っていうことから」でしょ! だって、「来る」ですよ、「~から来る」でしょ!
 「観光客に与えられるコンビニの総菜やパンを食べて生き延びていたところを保護された元野良猫」(2020/11/29 13:20 sippo朝日新聞社)ってo(`д´)o! 「観光客から与えられる」でしょ! だって、「与えられる」ですよ、総菜やパンを与えられて生き延びた観光客という話ではないですよね。全くもぉ、どうなってるんだ?
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