◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

臨時停車1時間半。

2012-08-29 18:51:13 | いろいろあれこれ
                             2012年 石川~広島の旅

 先日、急に都合が悪くなった親族に代わって広島へ行ってきました。久々の電車、特急と新幹線ですよ、うんと早起きして出発したのですが、JR京都線で事故が起きて多くの電車が止まってしまいました。新聞には4万2000人が影響を受けたと書いてありましたが、どうやって計算したんですかね。
 私が乗った特急も京都駅の手前で停車、車掌が「JR京都線、千里丘駅で人身事故が発生し、現在、警察と消防が到着して救助作業を始めているようです」とアナウンスしました。その時点で事故発生から20分ほどが経過していたようです。新幹線に乗り遅れるなぁと思いましたが、広島でのスケジュールには余裕があったので、しょうがないと思ってじっと座っていました。
 大変なのはビジネスマンです。当然、携帯電話でどこかへ連絡するわけで、席での通話は遠慮することになっていますからデッキへ移動するのですが、連絡を終えて席に戻り、電話がかかってきてデッキへ走って移動、また席に戻り、また電話がかかってきてデッキへ移動、皆さんそんなことを繰り返しています。
 でもね、非常事態なのだから、自分の席で話していてもいいのではないかと思いました。だって、子どもはワイワイしゃべっているし、お年寄りはブツブツ文句を言っているし、通路が混雑して車内販売のお姉さんが大変そうだし。緊急連絡がうるさいなんて思う人いるのかなぁ・・・? ドタバタ行ったり来たり、何ともお気の毒(ーー;)。
 初めは、特急の停車駅ではないからドアを開けないと言っていました。でも、降りて別の交通手段を考えるという人のために最後尾の車両のドアだけ開けましたから、前方の車両から大勢移動しました。そのうち、ホームの反対側に普通列車が入ってきて、そちらに移る人たちもいたのですが、見ると、ギュウギュウ詰めです(~_~;)ヒェ~。
 だいぶたって、「救助作業は終わり、現在、現場検証を行っています」ということで、これではいつ動くか分からない。いつの間にか全てのドアが開いていて、私もちょっとだけホームに出てみたのですが暑いのなんのって~、すぐ席に戻りました。車内販売で買ったものを食べたり飲んだりして待ち続け、停車してから1時間半が経過したところでようやく動き、新大阪で降りました。
 ここで指定席を変更するわけですが、緑の窓口は長蛇の列。窓口の女性が「○時○分発、○号でよろしいですか」と言ったのですが、事故による遅延のことは最初に伝えたのですから、選択肢があるわけでもないのに「よろしいですか」も何も・・・、「そうするしかないでしょ?」と言ってしまいました(~_~;ゞ。
 まぁそういうわけで、2時間遅れで別の新幹線に乗り、広島に着いてびっくり! 大都会です! 祭りでもないのに、人、人、人! 20年ぶりに路面電車に乗りました。30年ぶりにフェリーに乗りました。1泊し、レトルトのかきカレーと生もみじまんじゅうを買って帰りました。米粉を使ったモチモチした薄い皮のもみじまんじゅう、うまかったぁ、うしまけたぁ(⌒・⌒)。
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「夏休みを1か月前に控えた皆さん」って?

2012-08-26 09:09:32 | 言葉についてあれこれ
                                    クラゲ!

 夏休みもあとわずかですが、だいぶ前に「夏休みを1か月前に控えた皆さんに聞いてみました」と言ったのは「カンブリア宮殿」のナレーターです。地方は多くの番組が都会より3~4か月遅れて放送されるので時系列がおかしくなることがあるのですが、これはどう考えても、というより、聞いた瞬間、おかしいと分かりますね。
 原稿を書いている人は、悪乗り(意図的に変な書き方をすること)しないという点はいいのですが、日本語の力そのものは低めのようです。そのまま読むナレーターもナレーターだけど、まさか、初見で読んでいるわけではないですよねぇ( ̄_ ̄)? 近い将来のことを言うのですから、「夏休みを1か月後に控えた」ですよ。
 さて、前回挙げた「プライバシーの確保はきちんと守れていないようです」「広報担当をされている○さんです」「惑わされなさそうなお二人」「それはプライドが許せませんよね」「日本人観光客が足止めにされている問題で」「○新聞の記事から端を発しているのですね」「自害を果たされたそうです」「添えられてあるんですね」「犯人は○かのように」「赤ちゃんパンダを胸に抱き授乳させるなど」「古来からの」「敵将を組み伏しました」ですが、皆さんならどのように言いますか。
 「プライバシーはきちんと確保されていないようです」「広報を担当なさっている○さんです」「惑わされなそうなお二人」「それはプライドが許さないですよね」「日本人観光客が足止めされている問題で」「○新聞の記事に端を発しているのですね」「自害して果てられたそうです」「添えられているんですね」「犯人は○であるかのように」「赤ちゃんパンダを胸に抱き授乳するなど」「古来の」「敵将を組み伏せました」ですよ。これぐらい言えなくてなぜアナウンサー?
 ナレーションの誤りは、ときにはナレーターのミスということもありますが、大抵は原稿を書いた人の力不足が原因で・・・というより、ほとんどの人が力不足だし(ーー゛。例えば、「超人離れした技を持つ」「信仰心をより集めるためだ」「もはや燃料はいつ底をつきるか分からない」「回転扉を一歩くぐると」「○の母親は自分の生活の場所を子に受け渡して出ていく」なんて、変でしょ?
 人間離れした技を持つ人を「超人」と言いますね、超人よりすごい人って? 「信仰心」は各人が持つものですよね。「底をつきる」って何だ? 回転扉を「一歩」って? 扉を押しながらちょこちょこ歩かないと中に入れないので、一歩で様子がガラッと変わるという「一歩」のイメージとは異なりますね。○の母親は、生活の場所を子に渡す代わりに子から何か受け取るのか?
 「人間離れした技を持つ」「信仰をより集めるためだ」「もはや燃料はいつ底を突くか分からない」「もはや燃料はいつ尽きるか分からない」「回転扉をくぐると」「○の母親は自分の生活の場所を子に渡して出ていく」「○の母親は自分の生活の場所を子に明け渡して出ていく」ですよ( ̄・ ̄)。
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アナウンサーとキャスター。

2012-08-22 22:43:14 | 言葉についてあれこれ
                               アナウンサーなのだ

 若いアナウンサーのだめぶりは言うまでもありませんが、ベテランでも、手本だと思っていいかというとそんなこともありません。キャスターはなおさらで、正しい日本語かどうか気にすることすらなかったりします。原稿を書いたのはディレクターだとしても、直す時間がないのか、直す能力がないのか、直す気がないのか、そんなことでいいはずがないのですけれど( ̄д ̄)!
 「プライバシーの確保はきちんと守れていないようです」「広報担当をされている○さんです」「惑わされなさそうなお二人」「それはプライドが許せませんよね」「日本人観光客が足止めにされている問題で」「○新聞の記事から端を発しているのですね」「自害を果たされたそうです」「添えられてあるんですね」「犯人は○かのように」「赤ちゃんパンダを胸に抱き授乳させるなど」「古来からの」「敵将を組み伏しました」などなど、言ったのはアナウンサーですよ。
 以前、パックンマックンのパトリック・ハーランが、アメリカには基本的にアナウンサーはいない、ニュースを伝えるのはキャスターだ、というようなことを言っていました。確かに、アナウンサーとキャスターはちょっと違います。『カタカナ語辞典』によれば、アナウンサーとは、放送員、ラジオやテレビで、ニュースの伝達や実況中継、番組の司会などをする専門の話し手、また、競技場や遊園地などの放送係。キャスターとは、テレビなどのニュース報道、解説をする総合司会者。
 キャスターは、原稿を読むだけではなく、自分の思ったことをしゃべる場面がアナウンサーより多い、だから余計に変な日本語が飛び出すというわけ。原稿を読むだけでも、原稿に誤りがあれば、いや、誤りがたくさんありますから、即座に修正できる力を持っていてほしいものですが、無理でしょうね・・・、せめて、アナウンサーなら、発音ぐらいは手本になってほしいと思うのですが、これも怪しい(ーー゛。
 だいぶ前から、やたらと単語の頭を高く発音する傾向が見られますが、オリンピック中継でも何度も聞きましたよね、「靱帯( ̄_)」って。どの局のアナウンサーもタレントも、みんな( ̄_)です。私は医療関係のセミナーや会議のディクテーションをたくさんやって、医師が「靱帯(--)」と発音するのをよく耳にしました。( ̄_)と発音するときは「人体」です。もう一つ、「船体」も(--)で、( ̄_)と発音したら「千体」としか聞こえませんから。
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「一人にさせてもらいたい」って?

2012-08-19 09:28:31 | 気になる言葉、具体例
                                   いつも二人

 誤りが簡単に広まって定着してしまうのはなぜか。若者が、というより、そもそもアナウンサーやキャスターの日本語がおかしいわけです。タレントはもとより変な日本語を話し、正誤は全く気にしていません。むしろ誤りを積極的に広めています。そして、そういう人たちがスーパースプレッダーとなり、多くの日本人の日本語をだめにしているのです。40代以上の人は、初めこそ違和感を覚えるかもしれませんが、放置すればすぐに慣れて誤りだと分からなくなります。
 それにしても、テロップ入力作業者は一体どういうつもりで「最も」という意味の「いちばん」を「1番」と書いているのでしょうか。「延々と話しをして」なんて書く「カンブリア宮殿」は「一番」と書きますから、悪乗りしないだけましです。渡された原稿に「1番」と書いてあったらそのまま書くの? 「一番」に直せないの? 書くことのプロという自覚も誇りもないのでしょうか。
 しかも、原稿がなく、話し手の言葉を直接入力していると思われるときでも「1番」なのはなぜ? それが業界の常識なの? つい先日、Eテレの朝の番組「シャキーン!」で「1番速いのは誰?」というテロップを見ました。子ども向けの教育番組でこれですか? ずぇ~ったい、わざとやってる( ̄д ̄)!
 さて、早々に負けたオリンピック選手が「ちょっと一人にさせてもらいたい」と言ったのですが、これも最近定着してきているような気がします。これまでにも「一人にさせてくれ」とか「一人にさせてほしい」とか、何度か聞いたことがあります。でも、思い出してみてください、本来は「一人にして」ですよね。「私を一人という状態にしてほしい」ということです。
 「しばらく一人にして」「一人にしておいてやれ」「一人にしておけないよ」「一人にしないで」「一人になりたいから」「一人になって考えてみたい」など、映画やドラマで案外よく聞くセリフです。「一人にする」「一人になる」、本人が「一人になりたい」と望んでいるなら、「ちょっと一人にしてもらいたい」です。
 それから、「一人にさせて」は「出(だ)させていただいて」と共通点があるような気がします。本来は「出(で)させていただいて」「出演させていただいて」もしくは「出していただいて」で、「出していただいて」は、「番組に自分を出していただいて」ということです。その「だして」を「ださせて」と言っているとすると、「一人にして」を「一人にさせて」と、つまり「して」を「させて」と言っているのと同じです。
 そうなると、「~ていただく」症候群の影響が考えられますが、「する」と「なる」を区別できない人も増えていますし、使役と受身の表現もおかしくなってきていますし、本当に分かりにくいったらもぉ~( ̄ ̄)。

 ※8月22日は更新する時刻がうんと遅くなりそうですm(_ _)m。
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「伸びてこなさそうですか」って?

2012-08-15 19:04:41 | 言葉についてあれこれ
                              何を話しているのかな

 前回の例文、「○さんと△さんがおはなししている」「おはなししていただいて」ですが、NHKのアナウンサーは、「ご案内していただきますのは○さんです」「民族衣装でお迎えしていただいて」というように、早くから(私が気づいたのは十数年前ですが)敬語をちゃんと話せなくなっています。
 もっとひどい「○さんが~ていただいて」のスーパースプレッダーは羽鳥慎一。その人気ゆえに影響も大きいわけで(ーー;)。「妹さんが来ていただいて」「ご用意していただきました」「○さんにお会いしたことはあるんですか」「お父さんがどんなことをおはなししているかというと」、いつもこうです。
 「○さんと△さんが話をなさっている」「お話しいただいて」「ご案内いただきますのは○さんです」「民族衣装で迎えてくださって」「妹さんに来ていただいて」「ご用意いただきました」「○さんにお会いになったことはあるんですか」「お父さんがどんなことをお話しなさっているかというと」と言うのが本当ですよ。また、「話しをする」は誤りで「話をする」が正しいということを分かっておらず、まるっきり「し」を意識していないから「お話しして」が謙譲語だと認識できないということもあるでしょう。
 「出させて(ださせて)いただいて」については後日また書きます。「急流なところ」「かなり過酷の○ですね」は「の」「な」の問題で、本来は「急流のところ」「かなり過酷な○ですね」ですが、これも、もはやどうにもならないところまで来ているようです。
 「あまり得点は伸びてこなさそうですか」と言ったのはNHKのアナウンサー、「でしゃばらず、出なさすぎず」はNHKのナレーション。どうやら「さ」を入れるのが定着したようです。ん~、意外ですか? 食べなそうだ、知らなそうだ、行かなそうだ、言わなそうだ、聞かなそうだ、ですよ。ということは「あまり得点は伸びてこなそうですか」ですが、そこはほれ、仮にもアナウンサーでしょ、「あまり得点は伸びてきそうにないですか」と言ってください。
 同様に「でしゃばらず、出なすぎず」で、「さ」は要りません。はいる、はいりそう、はいりすぎ、はいらない、はいらなそう、はいらなすぎ、でる、でそう、ですぎ、でない、でなそう、でなすぎ。でも、「でしゃばらず」なら「引っ込みすぎず」のほうがよくないですか( ̄・ ̄)?
 「1番売れています」「第1回目」「1番最初」は、たま~~~に「一番」というテロップを見掛けることもありますから絶望するのは早いかも。私は「いちばん」と書いていますが、これからは「1番」に対抗して「一番」と書きましょうかね。「第1回目」は重複で、「第1回」もしくは「1回目」。「1番最初」も重複で、「1番」は要りません。
 ところで、ZIPPEI(じっぺい)について調べたのですが、犬を死なせた業者と、吠え声を抑制するために声帯の手術を受けさせていた飼い主、もしかしたら同一かもしれません。手術の理由も果たして説明どおりかどうか・・・これも真相は藪の中? 「ZIP!」スタッフも業者もいいかげんで、まさに、類は友を呼ぶ、です。
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おかしいよ、放送業界( ̄д ̄)!

2012-08-12 09:37:11 | 言葉についてあれこれ
                                    25度だし

 「ZIP!」に出演していた犬(サモエドの兄弟)が業者の車の中で熱中症により急死し、その関連記事を見て、兄弟犬が吠え声を抑制するために声帯の手術を受けていたことを知りました。妙におとなしい犬だという印象でしたが、そういう訳だったのですね。犬を死なせてしまったこの業者ではなく、元々の飼い主が、近所迷惑になって飼えなくなるよりはいいということで手術を選択したようです。
 でも、そもそも、無駄に吠えないようにしつけるもの、それが飼い主の責任なのではないかという疑問がわきますが、しつけには手が回らなかった、そういう飼い主だったようです。そうした事情を知っていて出演させた「ZIP!」のスタッフは一体どういう神経をしているんだか。「吠えなくていんじゃね?」とか思っていたのか?
 「セシウムさん」事件といい、車のCMに免停タレントが出ていることといい、違法薬物に手を出した人がしつこく復帰してくることといい、放送業界の甘さ・無責任さというのは想像以上のレベルのようです。体質がそうだから、日本語の基礎を知らないアナウンサーやキャスターが大勢いるのでしょう。
 やっぱりそこか!? って? そうですよ( ̄‥ ̄)。人間のミスを完全になくすことはできませんし、アクシデントなんて絶対にないと言い切ることもできません。でも、少なくとも、ミスを防ぐ、アクシデントが起きないようにする、そのために必要なことはやる、そういう強い気持ちがないといけないわけで、これが放送業界にはない、ないとしか思えません( ̄ ̄)。
 アナウンサーは「お手本」ではなく、「スラスラしゃべるタレント」にすぎません。ただのタレントの中にはやたらしゃべるのが下手な人がいますが、アナウンサーはそれより幾らかましなだけ。そして、まともな日本語をしゃべっていないアナウンサーの影響をもろに受け、変な日本語のスーパースプレッダーと化した芸能人、これをどうすることもできない、どうこうしようという気もない放送業界。
 言葉は時代とともに変化するものではありますが、今は、変化しているのではなく、放送に携わる人たちが急速に変えているのです。意図的な場合もあるように感じますし、正誤を気にしないから気づかないでいる場合もありますが、そうやって勝手にどんどん変えていることに対して私は腹を立てているのであり、実際、本当にいろいろな場面で困っているのですo(`д´)o。
 「○さんと△さんがおはなししている」「おはなししていただいて」「話しをする」「急流なところ」「かなり過酷の○○ですね」「出させていただいて」「○さんが来ていただいて」「あまり得点は伸びてこなさそうですか」「でしゃばらず、出なさすぎず」「1番売れています」「第1回目」「1番最初」など、ここ数年で定着した誤りがたくさんあります。
 おっと・・・、長くなりましたので、続きは後日ということでm(_ _)m。
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「急なお誘いだったのにありがとう」って?

2012-08-08 19:04:23 | めちゃくちゃな敬語
                               奥でお休みください

 放送業界はよほど予算が厳しいと見えて再放送の多いこと多いこと、それがまた古いのなんのって。登場する女性の様子から見て、バブル期のサスペンスドラマとか、今はもう年配の役者がびっくりするぐらい若いとか、画面が横長じゃないとか・・・。まぁね、昔の言葉遣いが聞けて、それはそれで面白かったりもしますけど。
 それで気づいたことがあるのですが、若い人でも、「どんなご用件でいらしたんですか」「そうなさいませ」など、「れる・られる」以外の敬語をスマートに話しているシーンがよく出てくるのですよ。それに、店舗の張り紙は大抵「本日は都合により休業いたします」や「都合により休ませていただきます」です。今はみんな「お休みさせていただきます」ですからあきれます。
 「世界ふれあい街歩き」の再放送を見ていたら、文珍さんがナレーターで、この人の声を聞くのは久しぶりだなぁと思いつつ、マドリードの旧市街を散歩して(いる気分になって)いたら、「路地の奥までご案内していただいて」とか言ったのですよ。文珍さんったらもぉ~( ̄д ̄)! NHKのアナウンサーがみんなそう言うものだから早々にうつってしまっていたのくわぁo(`д´)o。
 さて、最近のドラマで聞いた「急なお誘いだったのに、ありがとうございます」というセリフ、どういう状況か想像できますか? これだけ見ると、「急なお誘いだったのに」と「ありがとうございます」がつながりません。話し手がAだとしたら、誘ったのはA以外の人物であり、「急なお誘いで慌てました」なら分かりますが、「ありがとうございます」とは一体どういうことなのか理解できません。
 誘ったのがBさんで、Aの話し相手はさらに別の人、Cさんであるなら、AがBさんの誘いを受け、急いでCさんにも声を掛け、来てくれたCさんに対して「急なお誘いだったのに、何とか都合をつけて来てくださって、ありがとうございます」はぎりぎりありえるかな~(~_~;)ちょっと苦しいけど。
 実はこれ、Aが相手を誘い、急な誘いだったのに相手が来てくれたから「ありがとうございます」と言ったのです。つまり、「お」は不要。でも、ただ「お」を削除しただけでは「急な誘いだったのに、ありがとうございます」となり、ちょっとおかしいですから、「急にお誘いしてすみません、ありがとうございます」ですね。対等な関係なら「急な誘いだったのに来てくれてありがとう」でもいいですけど。
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「シラフじゃ入れない」って?

2012-08-05 09:42:25 | 気になる言葉、具体例
                               一緒にいられる幸せ

 昨日、「ウェークアップ!ぷらす」を見ていて、前から感じていた疑問を改めて強く感じさせられました。それも、一つではありませんよ。まずは「ありがとうございました」ですが、インタビューの冒頭、キャスターから「おめでとうございます」と言われたアスリートが「ありがとうございました」と答えたのです。「もう終わりかいっ!」と画面に突っ込んだのは私だけ? なぜ過去形?
 また、ナレーターが「萩野」を「おぎの」と読み、虎谷アナがVTR終了直後に謝りました。「おぎの」なら「荻野」ですが、これを区別できない人は案外多いと思います。それに、「はぎの」と入力して変換すると、なぜか「荻野」も候補として出てきますから、こういうのを余計なお世話と言うのですが、原稿に「荻野」と書かれていた可能性もありますね。名前を間違えるなんて、いちばんやってはいけないことですよ。
 それから、ゲストコメンテーターの女性が「そこに少しでもいれたことがうれしい」と言ったのですが、私はこの「いれる」が大嫌い。若い人はこれが普通なのでしょうか、やがてこれも認めなければいけないのでしょうか。ら抜きなんてもう珍しくもないし、「食べれる」「見れる」「出れる」には慣れました。それに、「たべれる」は「食べれる」、「みれる」は「見れる」、「でれる」は「出れる」、誤字ではないからいいけれど、「いれる」が「入れる」になっちゃうからぁ( ̄д ̄)!
 「もう10年、現役でいれたら」「ずっと元気でいれるように」「成果を期待せずにはいれません」、これをおかしいと感じる人が果たしてどのぐらいの割合でいるか。何の疑問も持たない人のほうが多いのかな。テロップでも、気を利かせて「ら」を入れてあるのを見ることが減ってきたような・・・( ̄_ ̄)。
 「シラフじゃ入れない」は「報道STATION SUNDAY」で見たテロップですが、話し手は「しらふじゃいれない」と言いましたからね、言ったとおり書いただけ・・・ではなくて、「いられない」という意味で「いれない」と言ったのですから、「シラフじゃいれない」ならまだしも、「シラフじゃ入れない」って何ですか( ̄д ̄)!
 「ら」を入れなくなったばかりか、「入れない」だなんて、テロップ入力作業者の質は落ちる一方なのですかね。ほかの番組でも同じような誤りを見たことがあります。話し手が「同じ空間にいれるという感じ」と言ったとき、テロップは「同じ空間に入れるという感じ」となっていました。
 こうなると、「もう10年、現役でいれたら」「ずっと元気でいれるように」なんて、「入れたら」や「入れるように」でなければいいか、しかたないかなぁ、という感じさえしますが・・・、え? 「成果を期待せずにはいれません」はどうなんだ、って? これは、日常の会話では出てこないような硬い表現ですから、ら抜きがもたらす間抜けな感じが前の二つよりぐっと強くなります。
 よって、文字にするなら当然「成果を期待せずにはいられません」でなければいけませんし、話し言葉だとしても、こういう話をする場面ならやはりそれにふさわしく、「成果を期待せずにはいられません」と言うべきです。これで「いれません」と言うなんてありえない、間抜け、ガキかっ( ̄ ̄)!
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「殴ったり暴行されたり」って?

2012-08-01 19:09:53 | 気になる言葉、具体例
                                 なにしとるん?

 あるとき、ニュース番組で、まあまあ日本語を話せる外国人が「殴ったり暴行されたり」と言うのを聞きました。久しぶりに聞く「~たり~たり」ですが、外国人は日本語を「学習」しているので一応基本は押さえているようです。寝たり起きたり、食べたり飲んだり、歩いたり走ったり、晴れたり曇ったり、殴ったり蹴ったり・・・放送業界で働く日本人の大半はこの基本を知りません。
 この記事を書いている最中に耳に飛び込んできたのは「捕獲されたり船と衝突することが多く」という「THE世界遺産」のナレーション( ̄д ̄)! ほかにも、「けがをしたり病気になったら」「風邪を引いたりインフルエンザにかかると」「雷が鳴ったり突風が吹くなど、荒れたお天気に」というように、「~たり」を1回しか言わず、むしろこれが普通だと思っているようです。
 放送業界というところはなぜこうも誤りが素早く広がって定着するのでしょうか。困るのは、いったん基本から外れると、やがて必ずその誤りの度合いがいっそうひどくなることです。「病気やけがになったりする可能性が」と言ったのはアナウンサーですよ。「途中で投げ出したり準備不足の勇み足などは気をつけて」なんて、意味不明。
 「捕獲されたり船と衝突したりすることが多く」「けがをしたり病気になったりしたら」「風邪を引いたりインフルエンザにかかったりすると」「雷が鳴ったり突風が吹いたりと、荒れたお天気に」ですよ。「病気になったりけがをしたりする可能性が」「途中で投げ出したり、準備不足で失敗ということになったりしないように気をつけて」ですよ。
 「集団で殴ったり蹴られたりの暴行を受け」と言ったのは日本人です。せっかく「~たり~たり」と言ったのに、惜しい(ー_ー)! 「殴った」と「蹴られた」だったら、暴行を受けたというより、ただのけんかです。複数の人間に暴行された、それは「集団で殴ったり蹴ったりという暴行を受け」です。
 日本人でさえこうなのですから、「殴ったり暴行されたり」と言った外国人を笑えません。いや、笑えないというより、おかしいと気づくことさえないでしょうね。けんかなら「殴ったり殴られたり」ですが、これは、ひどい扱いだった、何度も殴られた、ということで、けんかではないので、「殴られたり蹴られたり」とか、「意地悪されたり、殴られたり」とか、「ひどい言葉を浴びせられたり、暴行されたり」とか、このような言い方になるのですよ。日本に住む外国人が増えても日本語を教えられる日本人はいないかも。
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