◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「防護服名札に『安部』総理」ですよ。

2013-12-29 10:05:46 | 言葉についてあれこれ
                                  疲れたぁ

 だいぶ前ですが、「防護服名札に『安部』総理 怒る自民 東電体質批判」というニュースが流れましたね。テレビに映る、ネットで全世界に流れる、そういう場面で総理大臣の名札の字が間違っているなんて( ̄д ̄)! けれど、放送業界は人のこと言えませんよね、そういう間違いがよくあるから。
 写真が違う人のものだった、名前が違っていた、本当にそういうミスが多いですよね。例えば、「拘束道路」というテロップを見て「高速道路」だな、変換ミスだ、こういうのはこれで終わりですが、見ている側が正しくはこうだと判断できない事柄についてミスがあるというのはいけません。でも、一向にそういうミスはなくならないわけで、そういう間違いが全てを表しています。
 「王様のブランチ」で、「ここで訂正があります」と言って、その少し前に紹介したツアーの内容について訂正したのですが、飛行機の座席がビジネスクラスではなくエコノミークラスだということでした。それって、ミス? わざと? 近ごろは、こういうのも、日本語の誤りも、ひょっとしてわざとではないかと思うのですよ。ミスなら気をつければいいのですが、そうでないなら直りません。
 すっかり定着した「気を使う」「お求めやすい」「ご利用しやすい」「お休みします」「おはなししていただく」、また、「第1回目」「古来から」「いちばん最初」など、だれも気にしていないのですから直りません。「夢の扉+」で向井理は「押しも押されぬ大ヒット商品」なんて言うし、「父」は( ̄_)だし、いけませんねぇ。菊川怜も「父( ̄_)」です。「製品( ̄_)」「背景( ̄_)」「指導( ̄_)」も定着しました。
 「製品( ̄_)」について、先日ちょっと面白いものを見ました。2005年11月放送の「相棒」season4#6が再放送されたので見たのですが、その中で峰岸徹が「製品( ̄_)」と繰り返したのです。でも、「製品( ̄ ̄)」とも言っていて、イントネーションがどうとかいうより、役者としてどうなのかと感じました。たまたまおかしくなって、自分でも「今の、ちょっと変だったなぁ」と感じることはありますよね、このときの峰岸徹はそうだったのではないでしょうか。
 私が最初に聞いた(はっきり意識した)「製品( ̄_)」はTBSの小倉弘子アナによるもので、ニュース番組の中で、はっきり、繰り返し「製品( ̄_)」と言いましたから、たまたまそうなったというより、常に「製品( ̄_)」と言っているように感じました。「製品( ̄_)」を広めたスーパースプレッダーではないかと思います。
 それから、久々に「とくダネ!」を見て、「小倉が斬るニュース」の女性担当者と小倉智昭が「殺すぞボケ( ̄_)」と言ったときは笑ってしまいました。「ボケ( ̄_)」ってな~に~(^^;? NHK「病の起源 第3集」で「分け隔てなく( ̄__ ̄ ̄ ̄_)」「分け隔てのない( ̄__ ̄ ̄ ̄ ̄_)」と言ったのは伊東敏恵アナ。このときナビゲーターを務めていた橋爪功はちゃんと「分け隔てない(_ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_)」と言いましたよ。
 「起訴( ̄_)しました」と石川テレビの女子アナが言うのを聞いて、これだからローカルは、なんて思っていたら、今度は「スーパーJチャンネル」で女子アナが「起訴( ̄_)しました」と言い、今の、「キス」じゃなくて「起訴(_ ̄)」だよねぇ~と・・・、そこへまたすぐに「略式起訴( ̄_)しました」と言いましたからね。これもたまたまではなく「起訴( ̄_)」だと思っているようで( ̄д ̄)!
 「依然( ̄_)、意識不明の重体」と言ったのはNHK金沢のアナウンサーですが、( ̄_)だと「以前」と聞こえて訳が分からなくなるので、こういうのは本当にどうにかしてほしいですよ。「彼岸(_ ̄)」のはずが「悲願( ̄_)」と聞こえる天気予報のお姉さんとか、「奇岩(_ ̄)」のはずが「祈願( ̄_)」と聞こえる石澤典夫アナとか、アナウンサーって・・・、ほんと、どうかしてるo(`д´)o!
 ところで、自宅のPC、Windows8.1に更新した後、画面の明るさの調整が全くできなくなり、インテル(R)HDグラフィックス・ドライバーを再インストールしてやっと解決したと書きましたが、ほかにも様々な問題が起きています。22日にブログを更新した後、Word使用中、突然、アルファベットしか入力できなくなったり、選択を解除できなくなったり、再起動したら直ったけれど・・・。
 スリープから、以前は「電源ボタンを押してクリック」で復帰していましたが、今は「マウスのスイッチを入れてクリック」で復帰します。これって正常? いろいろ検索してみたのですが分かりません。ロック画面が消えないこともあるし・・・、まぁね、だからってそんなに困りはしませんが。あ、これ言うの忘れたぁ~( ̄・ ̄;。
 それから、大事なことを一つ忘れていました。先月、キーボードを修理(交換?)ということになり、11月18日に送って、21日に受け取ったキーボードを使い始めたのですが、Excel使用中、テンキーで数字を入力しているとやたらキーボードの位置がずれていく、ということに気がついて、よーく見たら、なんと、キーボードがたわんでいるのですよ。手前の真ん中は、机に接しているので紙を差し込んでも入らない、両端は浮いていて、紙を差し込むと入る、そういう状態です。
 これって、おかしい・・・ですよね。そうなんですよ、すぐに「おかしい、電話しなくちゃ!」というふうには思わなかったのです。せっかく修理(交換?)してもらったところなのに、また修理(交換?)って・・・Mキーは直ったし・・・下に何か敷いてこのまま使おうか・・・と、ぐずぐずしていたのです。
 輝度調整のことでワーワーやっていたときはそれで頭が一杯でしたから忘れていました。22日にWordの不具合が起き、サポート窓口に電話してあれこれ相談したのですが、その最中にキーボードのことを思い出して言ってみた、というわけで、年末年始にかかるのでこのまましばらく様子を見て、年が明けてから、キーボードのみ、あるいは、さらなる問題が起きれば本体も送り、対処してもらうことになりました。触れば次々問題にぶつかるこの厄介なもの、<( ̄д ̄)>もぉやだ~。
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「柔軟仕上げ剤の臭い相談急増」ですよ!

2013-12-22 10:22:27 | いろいろあれこれ
                                  ハムやんはナッツのにほひ

 以前、「柔軟仕上げ剤の臭い相談急増」という見出しがYAHOO!トピックスに出ていたので記事を読んでみました。「柔軟仕上げ剤の臭いで体調不良、相談が急増/呼吸器障害も 洗濯で使う柔軟仕上げ剤の臭いで体調不良になったという消費者からの相談がここ1、2年急増していると、国民生活センターが発表しました」ということですが、こういった記事をときどき目にするようになりましたね、「スメルハラスメント」という言葉も登場しています。
 私もかつて職場で強烈な柔軟仕上げ剤のにおいに苦しみました。2012年3月21日に初めて書いて以来、何度か書きましたが、苦しんでいるのは私だけではないのだと、少しほっとしました。なにしろ、私ほど苦しんでいる人は私の周りにはほかにおらず、その強烈なにおいのせいで頭痛や吐き気に襲われるという話をしても全く理解されませんでしたからね。鼻の穴、開いてる?
 私は、自分がにおいに特に敏感だとは思いません。もちろんアレルギー体質でもありません。実際、柔軟仕上げ剤のにおいだって、ほんのり香る程度の人もいて、そういう人が隣に立っていても別にどうということはなく、強烈なにおいを放つ人の隣の席が地獄なのです。においの強いものを使っている本人はにおいに慣れ、やがて物足りないと感じるようになり、どんどん使う量が増えていくのだそうです( ゜Д゜)コワイー。
 ところで、「柔軟仕上げ剤の臭い相談急増」を最初にどう読みましたか。私は「じゅうなんしあげざいのくさいそうだん、あ、においそうだんか」という具合です。「臭い」を「におい」と読むのは常用漢字の音訓外で、「臭い」は「くさい」です。かといって「臭く感じるにおい」に「匂い」は使えない。「匂い」は「いいにおい」ですから。そうなると、「臭く感じるにおい」は「におい」と書くのが分かりやすいと思うのですが・・・。
 あ、そうだ、ついでにこれ、「部屋を片付け初めてしまった、初めて行った家で」という記述をたまたま見たのですが、「初」と「始」を区別できていない・・・というより、もしかして「始」を知らない? また、「アナウンサールーム MRO 北陸放送」というサイトで「始めまして!新人の大木文香です。日本海のお魚が大好きです!」という自己紹介文を見付けてしまいました。個人のブログではないのにこんなことでいいのか?
 「初」と「始」だけではありません。「この期に結婚できなかったら一生できないかも」は「とくダネ!」のテロップですが、「期」というのはいつですかね。結婚って、「機会」「チャンス」が鍵なのでは? 「このきにけっこん」なら、それは「機」でしょ。「結婚を期に仕事を辞める」「仕事も妊娠を期に辞めて」「これを期に付き合い方を変えてみる」「これを期にと私から積極的に話しかけたり」など、「期」と書く人はこれまた大勢いますが、それは誤りで、正しくは「機」です。
 「もう少し多めに見てあげたら」なんて書く人も大勢います。「間違いはあるものですから多めに見てください」って、一体何を多めに見るのでしょうかね、寛容さかな。「できれば、怒り少なめ、寛容さ多めで見てください、お願いします」ってか? けっこう面白いけれど、違いますよ、「大目に見る」ですよ┐( ̄д ̄)г。
 ところで、自宅のPC(VAIO、Windows8)、毎日のようにフリーズするんです・・・と前回書きましたが、それでうんざりしていたところへ、17日に電源を入れたら「Windows8.1(無料)に更新する」というメッセージが出たものですから何となく更新してしまったのですよ。きっちり4時間かかってその日の予定はぱぁ~。しかも、画面の明るさの調整が全くできなくなり、明るすぎてまともに画面を見られなくなりました。
 ソニーのサイトであれこれ調べて自分でやれることは全部やりましたが解決せず。翌日、ソニーのサポート窓口に電話したのですが、Windowsのアップデートに関するトラブルはマイクロソフトに電話しろというガイダンスが流れ、そちらに電話しました。しかし、思ったとおり、オペレーターにはつながらず、メールアドレスがアナウンスされるだけ。いやはや、困りました。
 再びソニーのサポート窓口に電話して事情を話したら対処すると言ってもらえ、あれこれ確認してから完全シャットダウン、改めて起動、それでもだめだったので、インテル(R)HDグラフィックス・ドライバーを再インストール、それでやっと解決しました。ないと困るけれど、触れば様々な問題にぶつかるこの厄介なもの・・・、未解決の問題もまだ幾つか残っているからどうにかしないと~<( ̄д ̄)>頭が痛い~。
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「楽しみにしていただくかた」って?

2013-12-15 14:28:00 | めちゃくちゃな敬語
                               お目当ては・・・

 「楽しみにしていただくかたがいらっしゃるので」と言ったのは一般の人で、いつも「~ていただく」なのは芸能人だけではありません。「~ていただく」症候群が広く深くまん延しているのを感じますが、一般の人がカメラとマイクを向けられてつい「~ていただく」と言ってしまうのは分からなくはないですよ、それほど聞き慣れてしまったのでしょう。そして、それが日本語としてどうだとか、考えたこともないのでしょう。
 毎年やっているイベントがあって、それを目当てに来るお客さんがいる。「これが楽しみなんですよ」「そうですか、来年もぜひ来てください」「ええ、楽しみにしています」とか、「私はこれが楽しみでね、来年もやるんですよね」「ええ、やりますよ、楽しみにしていてください」とか、こういう会話を想像しますよね。
 そういうわけで、ここはやはり「楽しみにしていてくださるかた」でしょ。「いただく」の場合、「楽しみにしていていただけたらうれしいです」といった言い方なら別にいいのですけれどね。また来ていただけるように工夫する、その結果、お客さんが楽しみにしていてくださる、楽しみにしていてくださるかたがいらっしゃる、また来てくださる、来ていただけてうれしい、ですよね。
 「うちの○○が100万人に見てもらいました」と言ったのも一般の人です。「うちの○○が」に「うれしぃーっ!」という気持ちが表れていますが、「見てもらいました」はいけません。若い人はこんなものなのかもしれませんが、若くない私はとても奇妙に感じます。日本人なら「うちの○○が100万人に見てもらえました」か「うちの○○を100万人も見てくれました」でしょo(`д´)o!
 また、こういう例もあります。「こんなに多くのファンのかたが来ていただいて」「こうすれば、こっちのファンのかたが増えていただくかなーと」「ファンが徐々に増えてもらえたら」ですよ、なぁ~んか変でしょ( ̄д ̄)! 「かたが」ですから「こんなに多くのファンのかたが来てくださって」です。増えてほしいという気持ちは分かりますが、「こうすれば、こっちのファンのかたが増えてくれるかなーと」です。そして、「ファンが徐々に増えてくれたら」です。
 「こうすればこっちのファンが増えるかなー」「そうだよね、ファンが徐々に増えてくれたら」「増えてくれたら、というより、増えてもらわねば困る」「そうだよ、もっと多くのファンに来てもらえるようにしないと」というのが自然な言い方でしょ。「増えてくれたら」に対して「増えてもらわねば!」「増やさなきゃぁ!」と言うことはありますが、「増えてもらう」「増えていただく」は変でしょ、変なんだってばぁ( ̄д ̄)。
 ところで、自宅のPC(VAIO、Windows8)、毎日のようにフリーズするんです。ネットを見ているときに動かなくなって、タスクマネージャーも開かず、何とかネットを閉じることはできてもそこから何も反応しない。あるいは、電源を入れて、Internet explorerやエクスプローラーのアイコンをクリックしても全く何も反応しない、何もできない、再起動もできない。こういうことに疎い私は電源スイッチを長押しして強制的にシャットダウンするしかなく、PCに触ること自体が嫌になりました(T_T)。
 とはいえ、全く触らずにいられるかというとそうではないので、何かしないといけませんね。キーボードの問題は何とか解決しましたが、あ~~~~~っ、キーボードのことをSONYに問い合わせたときにこのことも言えばよかった、あのときはMキーの反応の悪さが大きな問題だったのでフリーズの問題を忘れていました(;_:)。
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「お出迎えしてくれたのは」って?

2013-12-08 10:35:47 | めちゃくちゃな敬語
                               お邪魔してます

 放送業界の敬語ぐだぐだ計画は非常にうまくいっています。「お話」「お迎え」「ご案内」「ご紹介」「ご説明」に「してくれる」「してくださる」「していただく」と続けるのが尊敬語だと思い込んでいるアナウンサーが大勢いて、一般の人にも広がり、もう取り返しがつかないほどです。え? 「していただく」もなのかって? そう、これもどうやら尊敬語らしいですよ( ̄д ̄)!
 例えば、「お出迎えしてくれたのは」「出迎えてくれますね」と言ったのは石川テレビの情報番組に出ていた柴アナ。出迎えたのが店主なら「お出迎えしてくれた」で、出迎えたのが店の入り口にある水槽の中の魚なら「出迎えてくれる」です。ということは、「お出迎えしてくれた」は尊敬語、柴アナはそういうつもりで言っています。ローカルのアナウンサーなんてこの程度です。
 「ご案内してくださる」と言ったのは「ウェークアップ!ぷらす」の五十嵐アナ。「ご説明してくださったんで」と言ったのは「報道STATION SUNDAY」の長野智子。これも尊敬語のつもりですね、二人とも迷いはないようです。全国ネットでも、ベテランでも、アナウンサーでもキャスターでも、この程度です。
 「○○さんがおっしゃっていただいたとおり」と言ったのは政治家、「お客様が喜んでいただけるように」と言ったのは旅館の年配の女将。「建築家のかたがプレゼントしていただいたんですけど」「建築家のかたがご提案していただいて」と言ったのは一般の人ですが、こういう言い方がスタンダードなのだと思い込んでいますね。
 芸能人が口癖のように言う「~ていただく」がまん延し、謙譲語なら「~せていただく」と言いさえすればいいと思っているようです。本来の謙譲語Ⅰ「ご(お)~する」「~いたす」なんかどこかへぶっ飛んでしまいました。さらに、「ご(お)~いただく」に至っては、助詞の使い方がいいかげんになったことも加わり、謙譲語というより、むしろ尊敬語として使われています。「~さんが」「~様が」「~かたが」ですよ、皆さん間違いなく尊敬語として言っています。
 はっきり言いますよ、羽鳥慎一のせいです。原因の全てだとまでは言いませんが、影響がいちばん大きいのは確かです。なんたって人気がありますからね。「○さん、△さん、お二人がお越しいただきました」は、「お二人が」ですから、○さんと△さんの「来る」という主体的行為について言っています。よって、これは尊敬語であると見ざるを得ません。敬語の分類もなにもあったもんじゃない( ̄_ ̄)。
 「ご覧ください」「ご覧いただいて」だけは、見られてなんぼの人たちがよく使う決まり文句ですからね、「ご覧してください」「ご覧していただいて」はまだ聞いたことがありませんが、話し手が「皆さんにご覧いただくことが」と言ったとき、「めざましテレビ」のテロップは「皆さんがご覧いただくことが」でしたから、テロップ入力作業者まで敬語ぐだぐだ計画に・・・┐( ̄д ̄)г。
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「窓をお開けしてくれて」って?

2013-12-01 12:54:39 | めちゃくちゃな敬語
                               外に行きたい友達ハム

 泥酔してタクシー運転手に暴力を振るった人、元サッカー日本代表ですか、へぇぇ、私はプロスポーツにあまり興味がなく、サッカーの試合は一度も見たことがないのですが、よくテレビに出る人ですよね、見覚えがあります。その人が謝罪会見のときに「窓をお開けしてくれて」と言ったのですが、まだ酔ってた? 飲まれるなら飲むな、酒やめるのなんか簡単だぞっ(・ω・)。
 「ご用意されております」「お会いされていたかた」「お渡しされていたので」「私とお会いしたことはありますか」「○ちゃんもお休みしていいよ」「ごゆっくりお選びしたいお客様には」と来て、今回は「お開けしてくれて」ですよ、とりあえず「お開け」と言って、単純に「してくれて」と続けただけでしょ。敬語の基本の形を知らず、知ろうともせず、恥ずかしげもなく敬語もどきを話している人が多すぎます。
 羽鳥慎一をはじめとして、多くのアナウンサーやキャスターは、「紹介する」という行為を他人がするときは「ご紹介していただきたいと思います」、自分が紹介するときは「ご紹介させていただきたいと思います」と言っています。要するに、他人なら「して」で、自分なら「させて」、これが基本、これだけです。「お待ちしていらっしゃる」と言った楠田枝里子の場合は「いらっしゃる」がポイントですね、あの人らしい。
 以前、「お話をしてくださるのは」と言ったNHKの古谷敏郎アナ、もはやこう言うしかないのかなぁ~と思っていたら、先日、「ご説明していただけますか」なんて言いましたよ。やはりNHKのアナウンサーは、若い人に限らず、こういう情けないことになっているのですね( ̄д ̄)! アナウンサーって、何?
 「ご(お)~していただく」が気になり始めたきっかけは、NHKのアナウンサーの多くが「ご紹介していただきました」「ご案内していただきました」「お迎えしていただきました」と言っていたことで、それはもう随分前のことになります。思えば、あれが各局アナウンサーによる「敬語ぐだぐだ計画」のスタートだったのかも。
 そのうち、羽鳥慎一も常にそういう言い方をしていると気づいたのですが、きちんとした尊敬語を知らないだけでなく、「○さん、△さん、お二人がお越しいただきました」なんて言うのですから、主体すら意識していないようです。「お二人が」なら「お越しくださいました」で尊敬語、主体は○さんと△さん。そして、「お越しいただきました」と言うなら「お二人に」で、これは謙譲語Ⅰ、主体は自分です。
 ※尊敬語「ご(お)~になる」「~なさる」「ご(お)~くださる」
 ※謙譲語Ⅰ「ご(お)~する」「~いたす」「ご(お)~いただく」
 窓を開けたのは運転手さん。記者に囲まれて緊張した状態で「窓をお開けくださいまして」なんて言うのは無理でしょうから、「窓を開けてくださって」と言えばいいのです。これぐらい言えるようになってよね、有名人なんだから。「ご紹介いただきたいと思います」「待っていらっしゃる」「お話しくださるのは」「ご説明いただけますか」ですよ。アナウンサーがちゃんとしてくれなきゃ、日本語に未来はありませんね。
 ところで、日本人が1年間に風邪を引く回数は全国平均で2.34回、私は、若いころは年8回ぐらい、今は3~4年に1回、と以前書いたことがありますが、3年半ぶりに、寒いのを我慢しすぎて風邪を引き、4日間寝込みました。1か月ほど前に負った右足のけががやっと治ったところに風邪・・・、次は何? やだ、次なんてないったら~(^^;。やはり我慢するのも大概にしないといけませんね。
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