◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「大国が小国と互角に」って?

2015-08-30 10:22:28 | 言葉についてあれこれ
                                  食欲は互角

 何かで見た文章の中に「その痛みはこの世のものとは思えないほど」という一節があり、私の脳はちょっとフリーズ・・・( ̄・ ̄)。私もそうした経験は何度かありますが、気が遠くなったとか、死にそうなくらいとか、三途の川を途中まで渡ったとか、先祖が迎えに来ているのを見たとか・・・、でもね、痛みは、確実にまだこの世にいるという証拠ではありませんか?
 「とくダネ!」で、「心肺停止状態の赤ちゃんをどうやって救ったのか」というナレーションの直後にCMになったのですが、そんなナレーションで引っ張るなんて( ̄д ̄)ダラケ! ですよ。聞いた瞬間、そりゃぁ心肺蘇生法だろ、赤ちゃんなら手の平ではなく二本指で、と思いました。皆さんもそう思いますよね。
 CMが終わって続きを見たら、近くにいた高校生がちょっと前に学校で習った心肺蘇生法を思い出し、ちゃんと二本指で心臓マッサージをやって赤ちゃんを救いました。ほんっと、「とくダネ!」スタッフって・・・( ̄д ̄)! この場合、強調したいのは、適切な心肺蘇生法を誰がやったかということでしたから、「心肺停止状態の赤ちゃんを救ったのは・・・」でCMに行けばよかったのに。
 「ケニアでの傷口は今だ悪化したまま」は「世界・ふしぎ発見!」で見たテロップで、「Wounds Still Fester in Kenya」の和訳のようです。「今だ」はちょいちょい見掛ける誤字で、それを書くなら「未だ」ですが、常用漢字の音訓外なので「いまだ」と書きます。「Still」は、まだ、今でも、なお、という意味で、「Wounds Still Fester」は「傷がまだ痛む」です。ケニアでは、国民全体の、体の傷だけでなく、心の傷も癒えていないということを言っているはずですが、全く伝わりません。
 こういう“伝わらない日本語”はそこらじゅうで見たり聞いたりするのですよ。例えば「そこで踏みとどまるわけにいかない、前進しないと始まらない」はどうですか? 前進するのがいいんだか悪いんだか・・・。「踏みとどまる」は、足に力を入れて止まる、他人が去った後まで残る、これって、どちらかというといい意味ですよね。進まなくなることを意味するのは「足踏みする」ですから、「そこで足踏みするわけにいかない、前進しないと始まらない」でしょ、やっぱり。
 「○○が再び日本に戻る日は」は「ウェークアップ!ぷらす」のナレーションとテロップですが、○○は外国に行ってから一度も帰国していない、なのに「再び」は変です。「○○が日本に戻る日は」あるいは「○○が再び故郷の地を踏む日は」と言うべきで、こんなこともちゃんと表現できないのかとあきれました( ̄д ̄)!
 「大国が小国と互角に戦う裏側」は「ここがポイント!!池上彰解説塾」で見たテロップなのですが、もやもやしますねぇ( ̄~ ̄)。「大国が小国と互角に」って、手を抜いてるんですか、大国は?! やる気あんの? 「小国が大国と互角に戦う、その裏側」となぜ書けないの? 日本語のセンスがないね。
 ちなみに、池上さん、「いやがおうにも」と言っていましたが、ときどきいますね、こういう人。「弥が上にも(いやがうえにも)」なのか、はたまた「否が応でも(いやがおうでも)」なのか、意味の違う二つの言葉が合体していて、池上さん本人はどっちのつもりなのでしょうか? “伝わらない日本語”に慣れて本当の意味と正しい表現を考えることもなくなったら、伝えることができなくなりますよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「氷を入れたら香りが飛んでしまう」って?

2015-08-23 09:29:44 | 言葉についてあれこれ
                                  秋の気配

 「悲願の戦没者のために祈ります」は、昼ちょっと前の「FNNスピーク」で見たテロップですが、もやもやするでしょ? 見た瞬間、テロップに目を奪われてしまい、話し手がどう発音したかは覚えていないのですが、これはどう考えても「悲願」ではなく「彼岸」です。入力作業者が話を聞いて直接入力したのでしょうけれど、放送前にほかの人がチェックして修正、というのはできないのでしょうか。
 「最愛の妻も知らなかった○○さんの過去」は「ウェークアップ!ぷらす」のナレーションですが、聞いた瞬間、もやもやしました。この「妻」は誰の妻かというと、○○さんの妻です。「最愛の」と言いたい気持ちは分かりますよ、でも、流れが不自然だったのです。「妻も知らなかった○○さんの過去」もしくは「最愛の妻にも知らせなかった○○さんの過去」ならすんなり聞けたのですけれど。
 「とくダネ!」で「抱えきれないほどのお菓子」というナレーションが聞こえたとき、宙づりになった子どもが両手両足でお菓子の袋をたくさん抱え込んでいました。へえ~、人間クレーンゲームですか、何でもありだなぁ、でも「抱えきれない」って・・・、がっつり抱えてるじゃないですくわぁっo(`д´)o!
 「前方の車両が電柱に追突する事故が発生」は「世界のありえへん衝撃映像」のナレーションとテロップですが、これは問題外。「電柱に追突する」って何ですか? 「追突」とは後ろから突き当たること。前から、もしくは側面にぶつかったときは「衝突」と言います。電柱の正面ってどこ?
 「めざましテレビ」で「おいしさの秘密はパッケージの裏にありました」と若い女性(多分、アナウンサー)が言ったのですが、これも問題外( ̄д ̄)! パッケージの裏に書いてある原材料名を見ると、ふぅん、鰹節とかいろいろ入っているようですね、それが「おいしさの秘密」なのだそうで。ま、秘密というほどでもないと思いますが、パッケージの裏に“書いて”あるのね。
 「この日を待ち切れなかった人々が長い行列を作った」というナレーションを聞いたのは随分前で何の番組だか忘れましたが、待ちきれなかったということは、「この日」よりずっと前から行列を作っていたのでしょうか、そう聞こえますが。ちなみに、私は行列が嫌いで、パンケーキやかき氷を食べるために炎天下で何時間も待つなんて理解できません。バスに乗るときやトイレの順番待ちならおとなしく待ちますけれどね。
 長い行列を作った人々は「この日」を待っていた、待ち切れなくてフライングしてしまったわけではなく、おとなしく待っていたのです。そして、やっと「この日」が来て、わくわくしながら行列を作ったのです。それは「この日を待ちわびた人々が長い行列を作った」「この日を待ち続けた人々が長い行列を作った」「首を長くしてこの日を待った人々が長い行列を作った」でしょ。
 ちょっと前に「相棒」season6#14「琥珀色の殺人」(脚本 櫻井武晴)が再放送されたのですが、何とも残念なセリフを聞きました。「(香りを楽しむお酒に氷を入れたら)せっかくの香りが飛んでしまいます」と言ったのは右京さん。「氷を入れたらシェリーの香りが飛んでしまう」と言ったのは米沢さん。でもね、氷を入れると香りが“飛ぶ”のではなく、“立たない”のではありませんか?
 料理に日本酒を入れて一煮立ちさせるのはアルコールを飛ばすため。味噌汁をぐらぐら煮立たせると香りが飛んでおいしくなくなる。柑橘系の香りは温度が高いとすぐに飛んでしまう。「香り立つ」というすてきな言い方がありますよね、ブランデーグラスの底を掌で包むようにして持ってブランデーを温めるのは香りを立たせるため。「飛ぶ」と「立たない」は違うのですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「しゃべられない」って?

2015-08-16 09:56:22 | 気になる言葉、具体例
                                  そらしゃべれんわね

 石川テレビの「リフレッシュ」で見たテロップが「すべられる」ですよ。あ、また「リフレッシュ」か、って思いました? そうですよ、また「リフレッシュ」ですよ。でも、石川テレビに限らず、ローカルはどこもみんなこんなものではないでしょうか。いや、中央とか地方とか関係ないかな、どこもかしこも、ですよ。
 長~い滑り台を女子アナが楽しそうに滑っている、いいなぁ、私も滑りたいけれど、「すべられる」はおかしいでしょ、誰か気づけよ( ̄д ̄)! YAHOO!映像トピックスでも「年中滑られるルームランナー式スキー場」という記述を見たことがありますが、「滑る」は五段活用ですから「滑れる」という可能動詞になるのですよ。「可能動詞って何?」とか言われそうですが、話せる、聞ける、書ける、読める、立てる、座れる、走れる、歩ける、止まれる、眠れる、みんな可能動詞です。
 そういえば、「いっぱい聞けてぇ、いっぱいしゃべれるぅ~♪」というCMがだいぶ前にありましたが、「しゃべる」は五段活用なので「しゃべれる」でいいのですよ(⌒・⌒)bグー。しかぁ~し、「リフレッシュ」のMCである稲垣真一アナは「しゃべられないなぁと」なんて言いましたからね、余計な「ら」を入れちゃっています。
 昨日、北陸朝日放送の「土曜はドキドキ」でルビーロマンという名のブドウについてお笑いコンビがリポートしていたのですが、大きな粒を丸ごと口に入れて「しゃべられない」と言いました。続いて、スタジオにいた人(あの声は金子アナ?)が「しゃべられない!?」と言い、続いて誰かが「しゃべれない!」と言い、しばらくしてスタジオにいたお笑いタレントが「しゃべれない」と言いました。2対2ですか?
 「報ステ」のテロップで「蹴られる」というのを見たことがあるのですが、明らかに受身ではなく可能の意味でした。「蹴る」は五段活用なので「蹴れる」という可能動詞になります。「ら」が余計です。「帰られそうですか」は「報道STATION SUNDAY」のテロップですが、これも「帰れそうですか」です。ら抜きが問題視されてから、ら抜きを気にするあまり、入れる必要のない「ら」を入れてしまっています。
 話し手が「おかげでここまでやってこれた」と言っているのに「やってこられた」と書いてあるテロップをちょいちょい見掛けます。私が使っている辞書には「来る」の可能の形は「来れる」だと書いてあるので、私はずーっと「これた」です。尊敬の意味で言う「やってこられた」と区別しやすいので「やってこれた」がいいと思うのですが、ら抜きと言われるのが怖い? そこだけ気にする? ほかはいいかげんなのに。
 『ちゃんとしゃべれ!』の神様降臨m(_ _)m。一昨日放送された「相棒」season10#5「消えた女」(脚本 戸田山雅司)に「どうやってここに入ってこれたのかな?」というセリフがありました。いいですね、「入ってこれたのかな」ですよ。だけど、惜しい。「どうやって」なら「ここに入ったのかな?」ですし、「入ってこれたのかな?」と続けるなら「どうしてここに入ってこれたのかな?」でしょ。
 ちなみに、「来れた」ではなく「これた」と書いているのは、「始める」の意味の「~だす」は「~出す」ではなく「~だす」と書くのと同じことです。動作・作用が続いたことを表したり緩やかな変化を表したり、そういう「~てくる」は「来る」ではなく「くる」なので「これた」と書きます。
 「ネコと乗られる人力車」は「トコトン掘り下げ隊!生き物にサンキュー!!」で見たテロップ。「乗られる」って、尊敬・・・ではないよね、猫が一緒に乗ってくれるのね、ふ~ん、すごいな、この猫・・・じゃなくてぇ、「猫と一緒に乗れる人力車」ということなのね、ふんふん、「乗られる」じゃないからね。
 あ、そうだ、情報番組で女性(女優?)が「男性のかたがいらっしゃって、『俺のこと、誰だか分かる?』と聞いてこられて」と言っている場面を見たのですが、この「聞いてこられて」は尊敬の意味ですね。男性が「俺のこと、誰だか分かる?」と聞いてきたようですが、その「男性のかた」というのは、夜中に自宅に不法侵入してきた見知らぬ男・・・って、怖いですよ、恐怖体験ですよ。なのに、なぜ敬語( ̄д ̄)?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ご~される」は謙譲語って?

2015-08-09 09:33:44 | めちゃくちゃな敬語
                                  安心する、熟睡する

 石川テレビの情報番組「リフレッシュ」で訳の分からないものを見ました。「クイズ にほんごいろは」というコーナーがあって、出演者の日本語からして怪しいのによくやるよなぁ・・・と思っていたのですが、あるとき、「ご結婚される」と「ご結婚なさる」のどちらが正しいかという問題が出されました。
 どちらが正しいというより、この二つを比べるなら「ご結婚なさる」のほうがいいと言うしかないなぁと思っていたら、「ご結婚される」は×で「ご結婚なさる」が○、「~される」なら、頭の「ご」を取って「結婚される」だ、と説明していました。なんかもやもやするなぁ・・・っていうか、稲垣真一アナが示したフリップが???
 なんと、「ご~される 謙譲語、ご~なさる 尊敬語」と書いてあって、稲垣アナもそういうふうに説明したのです。へ? 「ご~される」が謙譲語だって? 「ご(お)~する」は謙譲語だから、その「する」が「される」になっても謙譲語だって? 違うでしょ!? まさか、稲垣アナ、本気でそんなこと言ってるの?
 尊敬語というと「ご(お)~になる」「~なさる」「ご(お)~くださる」ですが、もう少し手軽なところで、尊敬の助動詞「れる/られる」を付ける方法があります。ということは、敬意の度合いが高い順に言うと、まずは「結婚なさる」で、次が「結婚される」です。つまり、どちらも頭の「ご」は余計なわけで、問題、解答、フリップ、稲垣アナの解説、全ておかしいから( ̄д ̄)!
 「ご結婚される」と「結婚される」についてはもう少し説明しないといけませんね。まず、「結婚する」は、「結婚」という名詞に「する」というサ変動詞(サ行変格活用の動詞)が付いて「結婚する」という複合動詞になっているということを理解してください。そして、サ行変格活用ですから、その未然形「さ」に尊敬の助動詞「れる」が付いて「結婚される」になるのです。
 いいですか、尊敬の助動詞「れる」ですよ、頭に「ご」があろうがなかろうが謙譲語ではありませんからね、「ご~される 謙譲語」という説明は誤りです。謙譲語Ⅰとして「ご(お)~する」「~いたす」「ご(お)~いただく」がありますが、「ご~される」なんてありませんから。一体何をどうしたらあんな説明になるのか、一体なぜ、この誤りに誰も気づかないのか、不思議~( ̄~ ̄)。
 では、「ご結婚される」とは何か。謙譲語Ⅰ「ご(お)~する」とは関係ありませんよ。ついでに、「ご結婚なさる」とは何か。出演者の中でまあまあ敬語を話せているのは越村さん(ローカルタレント)だけで、あとは全員「ご用意していただきました」と平気で言うのですが、それは、敬語の基本の形を無視して「ご用意」に「していただきました」と続けているだけ。とにかく頭に「ご(お)」を付けたい「ご(お)」依存症です。そういう「ご結婚」に「される」「なさる」と続けているだけ、ですよね!?
 「とくダネ!」で木下アナが「では、召し上がります」と言って自分で何か食べているのを見ましたが、これはさすがにスタジオのみんなから「召し上がる?」と突っ込まれていました。また、ローカルの情報番組で紹介された飲食店の主人がリポーターに「頂いてください」と言っていました。木下アナは「久しぶりの中継で緊張して」と言い訳していましたが、この店主も緊張していたのですかね。
 「夏休みに入られたお子さん」と言ったきゃぴきゃぴ女子タレント。飲酒運転で事故を起こして逃げた人に向かって「市議という立場でありながら飲酒運転をされたのはなぜなんですか」と問い掛ける記者らしき人。立派に職務を全うした息子のことをお母さんが「褒めてやりたい」と言っているのに「褒めてあげたい」と書く「報ステ」のテロップ。何にも考えてないね┐( ̄д ̄)г。
 おんやぁ~? 「ご用意してください」「ご用意していただきました」と言っていた森結有花アナ(石川テレビ)が「ご用意いただいたので」と言った! びっくり! そういえば、少し前に、ふだん持ち歩いているものがどうだとかいう話題で森アナのバッグの中身を見せていたことがあったのですが、敬語のハンドブックが入っていましたからね、個人的に勉強し始めたのでしょうか、偉い、偉い(⌒・⌒)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「天」と「神」、の続き。

2015-08-02 09:29:10 | 気になる言葉、具体例
                                  もう少し

 なぜあちこちで見聞きするのが「天は人が乗り切れるだけの試練を与える」ではなく「神は乗り越えられる試練しか与えない」なのでしょうかねぇ( ̄・ ̄)? 2012年10月10日の記事(「神は乗り越えられる試練しか与えない」って?)で試練を与えるのは神ではないと書いたのですが、「悪魔」と「神」が別々の存在であることは言うまでもありませんし、「天」と「神」も同一というわけではないので区別してほしいのですが・・・。
 「天」にはいろいろな意味があります。空、空のいちばん上にある所、清らかで穢れのない世界、神や精霊のいる所、天地のあらゆるものを支配するもの、法則、自然の摂理、自然の道、人の力を超えた事態、仏法を守護する神の名に添える言葉。これらを「天」と言うことに抵抗はありませんが、その「天」と「神」は違いますよね。
 「論語」を研究してきた佐久氏の言う「天は人が乗り切れるだけの試練を与える」には、その前提として「どんなに不遇でも、逆境の中でも、心身を正しく保っている」ということがあります。そして、「どんな高潔な行いをしている人にも『不運』はあるけれども、それは『不幸』というものとは無関係なんだ。不運に見舞われても、そこでうろたえずに自分を律せるかどうか、それこそが人間の価値であり、人間としての幸福度を決めるカギなのだ。孔子はそう考えたのだろう」(「100分de名著 孔子 論語」より)ということです。
 つまり、「天は人が乗り切れるだけの試練を与える」は、日ごろの心がけ、精神修養、自分を励まし、自分を磨くことを怠らない、そうした準備があって初めて言えることなのです。多くの日本人が割と簡単に「神は」と言いますが、「神は乗り越えられる試練しか与えない」なんて安直すぎでしょ。大体、私なんぞは試練に負けたことが幾度となくあるわけで、乗り越えられる試練しか与えないなんてうっそだぁ~と思うわけですよ。
 ひょっとして、「情けは人の為ならず」に「巡り巡りて己が(おのが)身の為」という続きがあるように、「神は乗り越えられる試練しか与えない」には「悪魔は乗り越えられるかどうか分からない試練を与える」という続きがあったりなんかして~<( ̄д ̄)>オーマイガッ。結局、どう向き合うかが問題なのですよね。
 ・・・なぁ~んてね、ここまでは、2013年5月26日の記事(「天」と「神」。)で「天は人が乗り切れるだけの試練を与える」が「神は乗り越えられる試練しか与えない」にすり替わったのではないかと書いた後、割とすぐに書いたのですが、何となくすっきりしなくてずっと放置していました。それを、今日やっとアップすることができました。というのも、謎が解けたのですよ~( ̄・ ̄)。
 「JIN-仁-」というドラマ、ありましたねぇ、TBS系列の「日曜劇場」枠で、第1期は2009年10月11日から12月20日まで、第2期は2011年4月17日から6月26日まで放送されたようで、「100分de名著 孔子」(2011年5月放送)より早かったのです。これだったのですよ、「神は乗り越えられる試練しか与えない」をはやらせたのは。
 最初に放送されたときは全く興味がなくて一度も見たことがなかったのですが、北陸放送が2015年7月28日に再放送したので録画しておいて後で見たのですよ。そうしたら、主人公が「神は乗り越えられる試練しか与えない」と言って自分を励ます場面があって、驚きました、あぁ、これだ!!!
 金沢21世紀美術館で催される特別展示の宣伝で、29日は第2話と第3話が放送されました。それにしても、第1話からずっと妙にイライラする展開で、ハラハラはいいのですがイライラは苦手、ですから、イラッとするところはパパッと早送りして見たのですが、第2話でも、コレラと闘う幼い患者に向かって「神は乗り越えられる試練しか与えないんだよ」と言って励ましていました。
 あぁ~、また言ってる~<( ̄д ̄)>。ドラマって、いわゆる決め台詞というのがありますよね、それですよ。決め台詞ですからけっこう何度も言うようで、そりゃ、はやるはずだわ。その後も続けて2話ずつ放送していましたが、私は第3話まで見ればもう十分。だって、誰も過去になんか戻れやしないのですから、あの主人公は無駄に悩んでいるとしか思えなくて・・・。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする