◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「引換えするときに必要となります」って?

2012-12-30 09:40:17 | 気になる言葉、具体例
                                 こっち向いてよ

 スーパーで買い物をしてレジでもらったお楽しみ抽選券を見たら、真ん中に切り取り線があって、左に「ユニー商品券1,000円分当たる抽選会にご参加できます」と書いてあり、なんてひどい文なんだぁ~とあきれ、次に右の文を見たら、「こちらの『お客様引換券』は、ご当選の際ユニー商品券と引換えするときに必要となります」と書いてあったので不快になり、買い物袋の中に押し込んじゃったら出すのを忘れたよぉ<(`^´)>。
 「ご参加できます」って何ですか、「ユニー商品券1,000円分が当たる抽選会に参加できます」と書いてほしいなぁ。石川テレビの山本美寿ディレクターが「ご協力、していただきました」と言ったとき、もう「ご協力(を)していただきました」のつもりで言っているようだからどうしようもないなぁと思ったのですが、それでもまだ「ご参加(を)できます」は変だと感じるでしょ?
 本来は「ご協力いただきました」もしくは「協力していただきました」と言うものであり、この二つを足して割ったような「ご協力、していただきました」は誤りなのです。このように言う人は大勢いますが、聞いていて不快になります。本来、「抽選会にご参加になれます」と言うものであり、「できます」と続けるのなら「参加できます」と言えばいいわけで、「ご」は要らないのです。
 「ご当選の際ユニー商品券と引換えするときに必要となります」って何なのぉ、「引換えする」ってぇ~、全くもぉ~( ̄д ̄)! 「ご当せんの際、ユニー商品券と引き換えるときに必要になります」と書いて! 「引き換える」という動詞があるのですよ、「引換えする」なんてガキっぽいったら!
 あ、気がつきました? そうなんです、「当選」を「当せん」に直しました。若い人はほとんど知らないでしょうし、私も最近まで意識していなかったのですが、「籤(くじ)」の場合は「当籤(とうせん)」なのです。選挙が済んだばかりなので「お楽しみ抽選券」に「当選」と書いてあるのを奇異に感じたわけですが、「籤」は常用漢字外なので「当選」または「当せん」と書きます。ちなみに、「みずほ銀行宝くじコーナー」というサイトでは全て「当せん」という記述になっています。
 6億円当たったらどうしよ~かな~、新しい掃除機が欲しいなぁ~~~(~_~;)。
コメント

「不満も満ちあふれていました」って?

2012-12-26 18:31:36 | 言葉についてあれこれ
                               異星人の訪問ですな

 今回は、前に挙げた小倉智昭の変な日本語について解説しますが、すでに記事にしたことがある例は省きます。
 「シュミレーション」ではなく「シミュレーション」、「どんな家族生活を送っているのか」は、「家族生活」ではなく「家庭生活」ですね。「結局的には」は、「結局」あるいは「結果的には」です。「協会に対する不満も満ちあふれていました」はちょっと面白いですね、「不満」は「満たない」ということですから、「満ちあふれる」は変です。これは「協会に対する不満もあふれていました」ですね。
 「結婚披露宴を挙げたり」は、「式を挙げる」「挙式」からするとちょっと変ですね、「披露宴」は「宴(うたげ)」ですから「催す」でしょ。「このデータが何の活用にも生かされてなかった」は、「このデータが何にも生かされてなかった」もしくは「このデータが何の活用もされてなかった」です。
 「影響は少なからずともあったと思うんですよね」は「影響は少なからずあったと思うんですよね」と言うもので、少なからずあったということはけっこうあったということです。「~とも」なら「少なくとも」ですが、「影響は、少なくとも○○○ぐらいはあったと思うんですよね」といった言い方になります。
 「年配のかたには定評のゴルフクラブ」は、例えば「年配のかたには好評のゴルフクラブ」ならこれでいいのですが、「定評」と言うなら「年配のかたには定評のあるゴルフクラブ」という言い方をしないといけません。「好評だ」とは言いますが「定評だ」とは言いませんよね。
 「どこまで姿勢を正してやっていけるかどうか」「ステアリングをどこで握ることができるかどうかということで」は「どうか」が余計ですが、ときどきいますよね、こういう言い方をする人が。「とくダネ!」レギュラーには、小倉智昭の影響をもろに受けて同じ言い方をする人が多いですよ。
 「NEWS ZERO」の村尾キャスターも「どうやって~する気を起こさせるかどうか」なんて言いますが、影響を受けたというより、元からちょっとおかしいのだと思います。「NEWS ZERO」はあまり見ないので幾つも例を挙げるというのはできませんが、はっきりと「~ざる、おえない」と言っていますからね。
 「ゴスペルを歌わせたりアカペラをやらせるとうまいんですよ」は「ゴスペルを歌わせたりアカペラをやらせたりするとうまいんですよ」、「国民からは人気が高い」は「国民の間では人気が高い」、「精神面でも強くないとならない指揮者」は「精神面でも強くないといけない指揮者」です。
 「なんでこんなに競馬が詳しいんだというくらい」は「なんでこんなに競馬に詳しいんだというくらい」、「異星人が地球に訪れたときに」「異星人が地球に訪問してきた場合」は「異星人が地球を訪れたときに」「異星人が地球を訪問してきた場合」です。近ごろは「~に訪れる」と言う人が多いですが、「~を訪れる」ですよ。
コメント

「戦略なんちゃらっていう」って?

2012-12-23 09:43:57 | 言葉についてあれこれ
                                お茶がこぼれるぅ

 2009年4月29日の記事で、「度肝を抜かされたんですが」について、小倉智昭は「押しも押されもせぬ」と「越すに越されぬ大井川」をごっちゃにして「押しも押されぬ」と言っている、同様に「度肝を抜く」と「腰を抜かす」をごっちゃにして「度肝を抜かす」とふだんから言っているのではないかと書いたのですが、どうやら当たっていたようです。先日また言ったのですよ、「度肝抜かされました」と。
 言葉に限らず、ひょいと間違って覚えてしまい、直す機会にも恵まれなかった、ずーっと間違えていた、ということはだれでも一つや二つ・・・たくさんあるでしょうけれど、他にあまり影響を及ぼさない一般人ならまだしも、キャスターなのにものすごく言葉の誤りが多いというのは困ったことです。
 例えば、「シュミレーション」「どんどん進み上げて」「どんな家族生活を送っているのか」「結局的には」「協会に対する不満も満ちあふれていました」「恐怖感におののいている」「結婚披露宴を挙げたり」「このデータが何の活用にも生かされてなかった」「影響は少なからずともあったと思うんですよね」「年配のかたには定評のゴルフクラブ」など、局アナだった時期があるとは到底思えません。
 「新しい新内閣について」「小さな小国」「炎天下の中で」「お昼のランチで」「おしゃれな服装を着る」「○○が辞職願いをして辞表を提出して」「それに対して対応しなけりゃいけないだろうし」「カナダの沿岸沿いに移動する」「被害を被ったことはない」といった重複も多いし、逆に、「エコノミー症候群」「花粉にいいお米」といった訳の分からない省略もあります。
 「折り合いがつかずに・・・」「どうもピンと来ないで」「タイガー・ウッズにも影響力を与えたと思うんですが」「どこまで姿勢を正してやっていけるかどうか」「ステアリングをどこで握ることができるかどうかということで」「ゴスペルを歌わせたりアカペラをやらせるとうまいんですよ」「国民からは人気が高い」「熱いお茶を出しすぎたために」「精神面でも強くないとならない指揮者」「差別に値するようなこと」も変です。
 「なんでこんなに競馬が詳しいんだというくらい」「異星人が地球に訪れたときに」「異星人が地球に訪問してきた場合」「格段と激しい」「あれだけいいバッターがそろえていて」は助詞がおかしいし、「菅さんは戦略なんちゃらっていう・・・」と言ったり、「ひかりの輪」を「ひかりのかい」と言ったり、かなりいいかげんです。間違えたのではなく、テキトーに言ったのですから、もはや報道をやる資格はない! 番組名を「とくダネ!」ではなく「小倉智昭ショー」にしたら?
コメント

「無実が晴れて」って?

2012-12-19 18:49:56 | 言葉についてあれこれ
                           聴力はどれくらいなのかなぁ

 「無実(の罪)を晴らしてもらって」という「とくダネ!」のテロップ、珍しく脳みそを少し動かしているじゃありませんか! さすがに「疑いを」とまでは書けなかったようですが、「無実を晴らして」がおかしいということに気づいたのはいいですよ。「ウェークアップ!ぷらす」なんて、そのまま「無実が晴れてまことにありがとうございます」と書いていましたからね。
 「無実を晴らしてもらって」と言った人は「無実を晴らす」が誤りだとは思っていないようで、「無実を晴らしてもらって」とか「無実が晴れて」とか、何度も繰り返しました。でも、これもこの人だけではないのです。2年ほど前に「無実を晴らすことはできるのか」という例を拾って書いたことがありますから。
 「シラフじゃ入れない」は「報道STATION SUNDAY」で見たテロップですが、話し手は「しらふじゃいれない」と言ったのですよ。ほかの番組でも、話し手が「同じ空間にいれるという感じ」と言ったとき、「同じ空間に入れるという感じ」となっていました。言ったとおり書いただけ、だからこんなことになったわけです。「シラフじゃいれない」と書くならまだしも、「シラフじゃ入れない」なんてあほなことになるくらいなら、やはり「ら」を補って入力しないといけませんね。
 「こういう高い所から富士山を見えるようになって」と書いてあるテロップが目に入ったとき、助詞が変だと思ったのですが、実はそうではなく、話し手は「こういう高い所から富士山を見れるようになって」と言っていたのです。入力作業者には「見れる」が「見える」と聞こえたのか、「ら」を補って「見られる」にするどころか、「富士山を見える」という余計に変な日本語を書き、全く疑問を持たなかったようです。
 「まんてんのほしぞら」と言う人と「満天の星空」というテロップはよく見掛けますが、「満点の星空」まで登場しましたからね、誤りなのかわざとなのか? なんて一瞬考えてしまいますが、入力作業者のレベルからいくとやはり変換ミスでしょう。話し手が「100点まんてんのほしぞら」と言ったのなら「満点の星空」ですが、「まんてんのほしぞら」なら「満天の星」に直しちゃってくださいよ。
 「なんで俺に向くんだよ」というテロップが出たときは「惜しい!」と思いました。カメラが「俺(話し手)」をアップにしたとき、「なんで俺抜くんだよ」と言ったのです。パッと1人だけアップにするのを業界人は「抜く」と言いますが、「なんで俺を抜くんだよ」だったらこの入力作業者も「なんで俺を抜くんだよ」と書いたかもしれません。「おれぬく」が「おれむく」と聞こえた、「向く」だから「に」を補った、いやはや、健闘しましたね、けれど、負けましたね(~_~;)。
 「話ししながら」という「劇的ビフォーアフター」のテロップもそうです。「はなしをしながら」だったら「話をしながら」になったのでしょうけれど、「はなししながら」ですからね、そのまま「話しながら」と書くと「はなしながら」と読むことになりますから、「を」を補って「話をしながら」と書かなければいけないわけですよ。
 話し手が変な日本語をしゃべっているとき、テロップは大概そのまんまですが、直せる入力作業者がいないからなのか、直さなくていいと言われているからなのか? 直そうとして余計におかしくなるなら直さないほうがまだまし、かな? せめて「富士山を見れる」「俺抜く」とちゃんと聞き取れる耳を持った人が入力作業者になるように・・・これも無理かな、今後ますますテロップは訳の分からないものになるでしょうから、変な影響を受けないように気をつけましょう。
コメント

「選手の名前と下を覚えている」って?

2012-12-16 10:11:45 | 言葉についてあれこれ
                              上がハム、下がメロン

 ナレーションやテロップで人や会社の名前を間違えるというミスがしょっちゅう発生しています。これは大変失礼なことで、指摘されたら謝ればいいという簡単なことではないはずですが、実際に謝らなければいけない立場のアナウンサーやキャスターを除き、どうしても放送業界の人はそういう意識を持てないようです。
 以前、ナレーターが「萩野」を「おぎの」と読んだことがありますが、「萩野」と「荻野」を区別できない人は大勢います。IMEを使っている場合、「はぎの」の変換候補に「荻野」、「おぎの」の変換候補に「萩野」があるのですから、誤った思い込みに気づく機会すらありません。ちなみに、ATOKならそんなあほなことはありませんよ。
 名前といえば、話し手が「選手の上の名前と下の名前を覚えている」と言っているのに「選手の名前と下を覚えている」と書いてあるテロップを見たことがあります。上の名前と下の名前、つまり、姓名ということですが、「選手の名前」はいいとしても、「下」って何ですか、「下」って( ̄д ̄)!
 ちょっと前の記事で「国谷キャスター」と書いて、たしか「くにや」だったと思うけど、どうだったかなぁ、というわけで、確認しようと思って番組公式サイトを見てみたけれど分からない、Wikipediaも見たけれど分からない、「国谷キャスター」で検索してみてやっと「くにや」であることを確認できた、ということがありました。
 番組公式サイトには、写真はでかでかと載っていたのですが、肝心の名前がどこにも書いてない! トップページだけではなく、ほかのページも見ましたが、見付かりませんでした。もっとじっくり見ればどこかに書いてあるのかもしれませんが、そんな時間もなくて・・・、なんで? なんで見付からない(ーー;)?
 そんなの最初から「国谷キャスター」で検索すればいいじゃないかとおっしゃるかもしれませんが、他人の名前をテキトーに書く人なんて大勢いますから、私はやはり公式サイトやその人自身が開いているサイトなど、間違いのなさそうなところから見ていきます。それで名前の読みが分からなかったら腹が立ちますけど。
 専門機関でも、公的機関でも、漢字や文章がめちゃくちゃというのはよくあることですし、ひどいのになると、自分のところの専門用語すらちゃんと書けていないことがありますからね、専門の機関だから、公的な機関だから大丈夫とは限りません。一体何を信用したらいいんだぁ~~~┐( ̄д ̄)г。
コメント

「○だけにしか作れない」って?

2012-12-12 19:10:40 | 気になる言葉、具体例
                             ハムやんにしかできない

 イオンのCMで「○だけにしか作れない」と言っているのがどうも引っ掛かるのですが、皆さんはどうですか? 「○だけしかないんですよねぇ」という言い方はときどき耳に入ってくるのですでにかなり広まっているようですが、さすがに「○だけにしか作れない」は違和感たっぷりです。本来、「○だけが作れる」もしくは「○にしか作れない」と言うものではありませんか?
 「そして、ベドウィンだけしか知らない遺跡が残されたのです」は「シリーズ世界遺産100」のナレーションですが、「ベドウィンだけが知る遺跡」もしくは「ベドウィンしか知らない遺跡」というのが本当だと思いますよ。「ベドウィンだけしか知らない」なんてガキっぽいですよ、NHKなのに(ーー;)。
 「大改造!!劇的ビフォー・アフター」で聞こえてくる「入るべきはずの光が入らない原因は」「台所にあるべきはずの冷蔵庫が玄関に」というナレーションもそうです。「入るべき光が入らない原因は」か「入るはずの光が入らない原因は」、「台所にあるべき冷蔵庫が玄関に」か「台所にあるはずの冷蔵庫が玄関に」、つまり、「べき」か「はず」か、どちらか一方でいいはずです。
 一般人の文章で「だからこそゆえに」「それだからゆえに」という記述を見たこともあるのですが、これなんか、変な日本語アレルギーが悪化しそうな気持ち悪さ( ̄д ̄)! 「だからこそゆえに」は「ゆえに」が余計で、「だからこそ」です。「それだからゆえに」は「だから」が余計で、「それゆえに」です。
 「疲労の色が見えだし始めた」はNHKの「タイムスクープハンター」で聞いたナレーションですが、正しくは「疲労の色が見えだした」もしくは「疲労の色が見え始めた」です。こんなこと、だれだって分かりますよね。そうなのです、ちょっと考えれば分かることなのに、こういった重複の例は枚挙に暇がありません。なんで( ̄ ̄)?
コメント

「するべきかしないべきか」って?

2012-12-09 10:10:13 | 気になる言葉、具体例
                             どぉしたらいぃんやぁ~

 「条約に加盟するべき、しないべき、というのは」と言ったのは「ウェークアップ!ぷらす」の虎谷アナです。「転校するべきか、しないべきか」と言ったのは「バンキシャ!」の福澤アナです。そして、「そうあるべきか、そうでないべきか」と言ったのは「クローズアップ現代」の国谷キャスターです。一般人の文章でも「出るべき、出ないべき」という記述を見ました。
 例えば、「To be or not to be,that is the question」をどう訳すか。生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ、というのがよく聞く訳ですが、「To be or not to be」は、文脈を考えずに単純に訳すと、あるべきか、あらざるべきか、ですかねぇ。「~ざる」なんて日常会話ではあまり言いませんが、見ざる・聞かざる・言わざるの「~ざる」だということぐらいは日本人なら分かるでしょう。
 そういうわけで、「加盟するべき、しないべき」ですが、やはりどうもしっくり来ませんねぇ、「加盟すべき、せざるべき」ですよね。ほかの例も、「転校すべきか、せざるべきか」「そうあるべきか、あらざるべきか」「出るべき、出ざるべき」でしょ。「~するべき、しないべき」のほうが今風でいいと思う人はいるでしょうけれどね。
 ところで、「するべきか否か」というのはNHKの番組で見たテロップなのですが、実は、そのとき、話し手は「するべきかしないべきか」と言ったのです。「否か(いなか)」は便利ですね、「~ざるべき」と言いにくいときはこれですよ、「条約に加盟すべきか否か」「転校すべきか否か」「そうあるべきか否か」「出るべきか否か」、とにかく「~べきか否か」と言っておけば大丈夫(~_~)。
 あるいは、「生きるべきか、死ぬべきか」のように、反対の意味の単語を使うという手もあります。賛成すべきか、反対すべきか。肯定すべきか、否定すべきか。増やすべきか、減らすべきか。実行すべきか、中止すべきか。続けるべきか、断つべきか。いやぁ~、悩みますねぇ<( ̄・ ̄)>。
 ところで、いつか出ると思っていましたが、出ましたね、CMで画面に映った「市場の話しを」という文字、しかも手書き( ̄д ̄)! 日本語の正誤なんて全く気にしていません。CMは繰り返し放送されるので人々に及ぼす影響は大きく、これでますます名詞の「話」を「話し」と書く人が増えるでしょう。
コメント

「あなたの毛の手入れは間違えている」って?

2012-12-05 18:56:45 | 気になる言葉、具体例
                                   大切な日課

 「問題に間違えたら」は日テレの番組で見たテロップですが、正しくは「問題を間違えたら」です。「私たちはずっと間違えた答えを探していたんです」は「Answer」という番組で主人公が言ったセリフですが、「私たちはずっと間違った答えを探していたんです」と言うべきですよ。
 手元の辞書には、「間違い」は名詞、「間違う」は自動詞・他動詞、「間違える」は他動詞、このように記載されています。例えば、「情報が間違えている」は誤りで、「情報が間違っている」が正しいわけです。「間違えた情報」は誤りで、「間違った情報」です。
 このごろは、一般人の文章でもムズムズするような例が見付かります。なぁ~んか違うと感じるのです。例えば、「私の価値観は間違えていますか?」「あなたは間違えていない人生を歩まれています」「たとえ私の考え方が間違えていたとしても」「間違えたことをやっている」などなど。
 「価値観は」に続くのですから「私の価値観は間違っていますか?」、「人生」に係るのですから「あなたは間違いのない人生を歩んでいらっしゃいます」、「考え方が」に続くのですから「たとえ私の考え方が間違っていたとしても」、「~をやっている」と続くのですから「間違ったことをやっている」です。
 「○さんは間違えなく今の状況を繰り返します」「私の友人も間違えで空の○を出したことがあったみたいです」というのもあります。これについては意見が分かれるかもしれませんが、私の感覚では「○さんは間違いなく今の状況を繰り返します」「私の友人も間違えて空の○を出したことがあったみたいです」です。「何かの間違いで」とは言いますが、「何かの間違えで」とは言わないでしょう?
 話し手が「あなたの毛の手入れは間違っている」と言っているのに「あなたの毛の手入れは間違えている」と書いてあるテロップを見たこともありますが、「毛の手入れは」ですから「間違っている」でいいのですよ。「あなたは毛の手入れを」なら「間違えている」ですけどね。その前に、そもそも「毛」とは「髪の毛」のことですから、なぜ「髪の手入れ」でないのかな( ̄ ̄)?
コメント

「モデル代に欠く生活の中で」って?

2012-12-02 09:44:39 | 気になる言葉、具体例
                                シャッターかいっ

 「押しも押されもせぬ」なのに「押しも押されぬ」と言う、小倉智昭をはじめとするアナウンサーやナレーター。まともに敬語をしゃべれない羽鳥慎一でさえ、ちゃんと「押しも押されもせぬ」と言うのに、NHKの小林千恵アナが「仕事学のすすめ」のナレーションで「押しも押されぬ」と言いましたよ( ̄д ̄)!
 NHKの番組のナレーションは本当にひどいありさまです。ほかの局も同様ですが、NHKに関しては、私は幾らかでも教養を得たいと思ってそれなりの番組を見ているつもりで、なのにちょくちょく変な日本語が聞こえてくるので、変な日本語アレルギーの私はとても困るのです。
 特に「日曜美術館」のナレーションのひどさときたら大変なもので、好きな番組だから毎週見ていますが、ほんと、どうにかなりませんかねぇ。「風雪が刻まれた山肌のような質感」って、「風雪に刻まれた山肌のような質感」じゃないのか?
 「シャッターをおろすとき、それは対象に物語を感じた瞬間だとシンは言います」と森田アナが言ったときはあ然としました。このナレーションの意味を理解できますか? シンはインドの女性写真家です。ということは、「シャッター」というのはカメラのシャッターです。「撮影する」という意味なら「シャッターを切る」もしくは「シャッター(ボタン)を押す」ですよ。
 それから、「絵の具にも不足する中」というのを聞いて、後日、今度は「モデル代に欠く生活の中で」というのを聞いて、原稿を書いている人は「事欠く」を知らないのだと確信しました。「事欠く」は、例えば「衣食にも事欠く生活」というように、お金がなくて不自由するという意味です。
 画家なのに、お金がなくて絵の具も満足に買えない、それは「絵の具にも事欠く中」です。モデル代として払うお金がない、それは「モデル代にも事欠く生活の中で」です。ただ、面白いのは、「~にも事欠く」の「~にも」だけは頭に浮かんだようで、「絵の具にも」ですよ、惜しいですね。
 それならそれで「絵の具にも不自由する中」と言えばいいわけですが、「不足する」としたのなら「絵の具すら不足する中」と書けばいいんじゃないですか? 「モデル代に欠く生活の中で」なんてもっと惜しい。「欠く」は他動詞なので「~を欠く」です。「モデル代をも欠くような生活の中で」と言えなくもないですが、「モデル代にも不自由する生活の中で」はやはり浮かばなかったのかなぁ?
コメント