◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「と いう 名かで」って!

2011-07-31 09:30:16 | ディクテーションについて
                                  うん、押した

 漢字変換、このとてつもなく面倒なこと、日本人であることが嫌になるほど面倒です。文章を書くだけのときはさほど感じないのですが、これがディクテーションになると強烈に感じさせられます。変換なんて、一発で使いたい漢字になるわけではありませんし、区切りだって思うようにはなりません。区切りが違えば出てくる漢字も違うわけで、そういう変換をやっている間に音声のほうはどんどん先に行ってしまいます。
 止めようとするとF11キーを押さないといけない。でも、押すと違う漢字のまま確定されてしまうので嫌なんですよ。少しの操作で何とか目的の漢字に直せればいいのですが、なかなか直せない場合、音声がどんどん進む、この置いていかれる感じも嫌なんです。漢字を直してから止めると元のところに戻らないといけない、それがロスになります。どっちにしろロスになる、小さいロスが積み重なる、ストレスがたまる、そして、大きなロスになると爆発しますo(`д´)oきぃーっ!
 ソフトの癖なのか、学習機能にどこかおかしい部分があるのか、一体なぜこうなるのか分かりませんが、私のパソコンのWord 2003(IME Standard)は、「~というなかで」を変換すると必ず「~と いう 名かで」となります。「なかで」を変換しても「名かで」となるのですが、こちらは「中で」に直してEnterというのを繰り返すとやがて「中で」と変換されるようになります。でも、区切りを直して「という中で」にしてEnter、これを何回繰り返しても「名かで」です。
 こういうのって、ものすご~く腹が立つんですよ。皆さんがお使いのパソコンはどうですか? どうしても直らない、変な癖はありませんか? 「~というなかで」だけではなく、「はいる」もだめ、なかなか「入る」にならない。「~が」は「~蛾」になります。出てくるたびに「オ~マイガッ!」・・・なんちゃって、そんな冗談言えるほど余裕はない!!! どうしてもだめだというのが幾つかあるんですよ(-_-;)なんでぇ~?
 音声の入っているのがテープだったころ、再生機器の操作はフットコントローラー、つまり、足でやっていたので、こういうストレスはなかったのです。もちろん、テープはテープなりに不便なこともありましたが、それがなくなってもまた別の不便さが出てきて、結局、よくなったんだか悪くなったんだか・・・(ーー;)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ありま・・」ってどっちや?!

2011-06-01 19:32:26 | ディクテーションについて
                               100万円のおつりっ

 ディクテーションを本業としてやっていたとき、受注→入力→チェック→最終チェック→納品という流れの中で、私は入力を主にやっていました。入力をする人とチェックをする人は録音を聞いて作業します。チェックをやっていたとき、「あります」とはっきり言っているのに「ありません」と書いてあるのを見ました。でも、これはたまにあることなのですよ、別に驚きはしません。
 「あります」が「ありません」と聞こえる、「ありません」が「あります」と聞こえる、あるいは「あります」か「ありません」か判別できないこともあります。「あり」まで聞こえて「ま」がかすかに聞こえ、「す」あるいは「せん」は完全に聞こえない。こうなると、話の内容そのものに詳しい人間でないと判断できません。全くもぉ~(-_-;)こんな話し方で一体だれに何を分かってもらおうっていうんですかね。
 さて、驚いたのはもうちょっと後です。話が終わってから質疑応答があり、質問者がたまたまその部分について念を押すように「あるのですね」と尋ね、話し手が「あります」と答えた、にもかかわらず、そこでも「ありません」と書いてあったのです。普通はここでさっきのは「あります」だったのだと気づいて直しますが(ーー;)、直すのが面倒でここも「ありません」にしちゃったのかなぁ ┐( ̄д ̄)г。
 この人(Aさん)はベテランで、Aさんが入力したものは録音を聞かないでさらっと読むだけ、そういう簡単なチェックで納品しているという話でした。そういうわけで、チェックするというより、「勉強になるから録音を聞きながら見て」と言われてこれを見たのですから困りました。勉強? これで? あのぉ~~~、間違いだらけなんですけどぉ~~~。最終チェック担当の人にそう言ったら、「ふぅん、Aさん、調子悪かったのかなぁ?」ですって。あのねぇ、そういうことではないと思いますよ。
 話し手が「これで計算すると××、あ、えっと、○○ですから」と言ったら、××は言い間違えた部分、○○は訂正した正しい部分、例えば、「これで計算すると1530円、あ、えっと、1530万円ですから」だと、1530円ではなく1530万円が正しいわけで、「これで計算すると1530万円ですから」となりますよね。ところが、Aさんときたら、「これで計算すると1530円ですから」と書いてあるのです。
 しかも、この話し手が、間違える、間違える、一体何を慌てているのか、緊張しているのか、数字に限らず、間違えて言い直し、また間違えて言い直し、何度も何度も「××、あ、えっと、○○」が出てきて、Aさんはそれを全て××と書き、○○は無視、ちゃんと聞こえるのに無視、ぜ~んぶ、○○ではなく××のほうを書いてありました。こんな不可解なことって、あり? あったんです!
 実態はこうなのに、ほとんどノーチェックで納品していたというのですから、発注者は自ら録音を聞いて誤りがないか確かめているのかいないのか、気になりました。確かめていない人は確かめたほうがいいですよ。正しい日本語で、明瞭な発音できちんと話す話し手、非常に聞きやすい完ぺきな録音、十分な資料、状況がよく分かる親切なメモ、そして、複数の優秀で誠実な作業者・・・なんてありえないのですから。
 ところで、皆さんお気づきですか? 今度は何だって? あまりにもナレーションが気持ち悪くて見なくなった番組「大改造!! 劇的ビフォー・アフター」を久しぶりに見たら、何かが違う・・・ナレーションがあまり気持ち悪くないのですよ。ひょっとして原稿を書く人が替わったのかな~( ̄・ ̄)?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「さとさせてくれた」って?

2011-05-29 09:09:45 | ディクテーションについて
                                すりすりさせてぇ

 聞こえない、言葉そのものが難しい、日本語としてちゃんと成立していない、これでどうしてすんなり文章になるでしょうか、なるわけがない! 30分も作業すると投げ出したくなります。そして、ハムやんを「んまいもんあげるからおいで~」と誘い出し、すりすり、ふがふが、気分転換~(~_~;)へへ。
 聞こえてはいるけれど何を言っているのかよく分からない、大多数の人がそうなのですが、足りない言葉を適当に補い、てきと~じゃありませんよ、適当に補って文章を作る、そうしないと「読める文章」にはならないのです。つまり、いかに聞き手に甘えて話しているか、ディクテーションをやるとよーく分かるのですよ。
 正確に文章化するにはちゃんと聞き取れることが最低条件になりますが、どうにも聞き取れないことが多い。どう頑張っても聞き取れない、つなぎようがないときは、しかたない、削りますよ。「その*は、我々は果たして*るのかどうか」というように、9割聞こえても肝心な1割が聞こえないというとき、話を勝手に作るわけにはいかないので、やはり削るしかありません。
 録音の状態が悪ければ、「うみうられるのはね」と聞こえたら、5回聞いても「うみうられるのはね」と聞こえます。とりあえずそう書いておいて、話をもう少し先まで聞いたら「○、△、□、ということがいわれるんですよね」と言いました。ということは、「うみうられるのはね」は「よくいわれるのはね」です。そうですよ、「うみうられるのはね」と聞こえるんですってば。
 「よくいわれるのはね、○、△、□、ということがいわれるんですよね」です。これはよくあるパターンで、無駄な繰り返し、最初と最後がちゃんとつながっていない、一つの文になっていないわけで、最初の「よくいわれるのはね」を削り、「よく」を後半に挿入して「○、△、□、ということがよくいわれるんですよね」とします。
 録音の状態はそう悪くない、でも、聞き取れない、聞き取れないくらい早口で言葉がぐだぐだに崩れている、そんな人もいます。もはや何語か分からない、宇宙人かよっ(ーー;)って感じぃ~。先日、ある委員会の議事録作成のためにディクテーションをやったのですが、委員の中に宇宙人が交じっていました。言葉として聞き取れるのは3割程度ですから、文章化なんて無理!
 要約というより、ほとんどカット。趣旨を大まかにつかんで短い文章にしました。その場にいてその人と会話している人は、当然、内容をよく分かったうえで話し合いをしているわけで、互いの顔を見ているし、身振り手振りも見ていますから、早口でぐだぐだでも何となく分かる、分かった気になっているかもしれませんが、音声を聞くだけだと、何度聞いても「○*が□※△◇◎から▽@д○жと思います」ですからね。
 録音状態が悪いせいで聞き取れないという以外に、話し手本人が言葉としてちゃんと発していないから聞き取れない、本人がちゃんと言っていないのだから分かるわけがないということもあります。よく「かむ」と表現しますが、かんでも言い直さないから分かりません。こんなものはいっそ削ってしまったほうが、間違った内容の文章にするよりいいでしょ?
 5回ぐらい聞いてようやく「私をさとさせてくれた」と聞こえたらどうしますか。「悟る」なら「悟らせてくれた」であり、「さとさせてくれた」ではない。「諭す」は「諭してくれた」であり、これも「さとさせてくれた」ではない。でも、何度聞いても「私をさとさせてくれた」と聞こえるのですよぉ~。
 ん~~~困った ┐( ̄д ̄)г。よし、削ろう。削っても支障はなさそうだし(~_~;)。いや、正確に言うと、支障のないように、前後の言葉を入れ替え、流れを少し変えて、されども趣旨は決して変えず、巧みに( ← 自分で言うのも変だけど)文章を作って自然な感じに整えました。めでたし、めでたし。(⌒・⌒)v
 ところで、皆さんお気づきですか? 5月1日の記事で大物俳優の「並び替える」について書いたのですが、テレビを見ていてびっくりしました。「並べ替える」とはっきりくっきり聞こえたのです。おお~、渡辺謙さん、かっこいい。だれかに指摘されて直したのかなぁ、それとも、前から疑問を感じていて、自ら調べて直したのかなぁ( ̄・ ̄)、だとしたら、こんな素晴らしいことはないですよね(⌒・⌒)。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由主義とギリシャ神話。

2011-05-25 20:55:19 | ディクテーションについて
                                 おいしいかい?

 ディクテーションはつらい! 聞き取りにくい音声は言うまでもありませんが、ちゃんと録音できていても、話し手の滑舌が悪いとそれはただの音になり、言葉としては聞こえません。言葉としてちゃんと捉えようとするとやはりとても苦労します。ただ聞いているだけなら、100のうち50しか聞こえなくても何となく分かる、分かった気になる、だからいいのですが、文章化するとなると100を聞かなければいけない、なのに50しか聞こえない、だから非常につらい作業になるのです。
 東京電力の武藤さんってば、何をしゃべっているのかよく分からないですよね。最近は意識しているのか、だいぶましになってきましたが、最初にテレビに登場してしゃべったとき、何語でしゃべってるの? 日本人でしょ、ということは・・・日本語? 日本語には聞こえないけど・・・と、本当に不思議でした。これで国民に向かって一体何を説明するというのでしょうかねぇ。
 やはりだれもちゃんと聞き取れなかったらしく、報道番組のキャスターが「何と言ったか正確には分からないのですが、○○ということのようで・・・」と言いました。しばらくして動画投稿サイトに東電副社長のフランス語会見という動画が登場し、なるほど、フランス語だったのかと妙に納得(~o~)。高性能のマイクでも、滑舌の悪さはどうにもならないのだ(ーー;)。
 素人が講演を録音、ライン入力ではないので反響してワンワンワンワン、何を言っているのかよく分からない。「アメリカの大人たちが自由主義を知っているかというと」と聞こえたので、とりあえずそう書く。でも、ちょっと変だと思うでしょ? アメリカ人が自由主義を知らない?
 それで、直前に子どもの話をしていたこと、ギリシャ神話を持ち出していたことを考え、「アメリカの子どもたちがギリシャ神話を知っているかというと」と書き直しました。こう書いてから聞くと、なんと、「アメリカの子どもたちがギリシャ神話を知っているかというと」と聞こえるのです。
 いいかげんな録音だと、最初に聞こえたとおりに書くとこのくらい違うのです。何回聞いても結果は同じ、やはり「アメリカの大人たちが自由主義を知っているかというと」と聞こえますから、疑問を感じたら、話の流れからいって多分こうではなかろうかと、違う言葉を想像して書いてみる、想像力が鍵です。
 言っときますけど、ここで「なんか不自然だな、ひょっとして違うんじゃないか?」と思わない作業者は「アメリカの大人たちが自由主義を知っているかというと」と書いて終わりですよ。スマートで上品な女性の話の中に脈絡なく「便所」という言葉が出てきて、そのせいで話がめちゃくちゃになっているのにそのまんま、それで納品という作業者だっているのです。
 アナウンサーがみんな正しい日本語を話していると思ったら大間違い、ディクテーションを職業としてやっている人がみんな正確に言葉を聞き取って正しい日本語で読みやすい文章に整えることができると思ったら大間違い、真面目な人、そうでもない人、いいかげんな人、いろいろですよぉ~~~(~_~;)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

王莽も酵母もこうむ。

2011-05-22 09:18:53 | ディクテーションについて
                                 なんか、すごい

 知人から頼まれたディクテーション(いわゆるテープ起こし、テープじゃないけど)を休日にずっとやっているのですが、も~~~いやっ、二度とやりたくない。まだまだ終わらないけれど、引き受けた分をやり終えたら次はもうやらないと言わねば(-_-;)。
 何がいやって、声がワンワン反響していて聞き取れないのです。そもそもライン入力の音源なんてめったにありませんけどね。これは会社の仕事ではなく、ただのアルバイトですから、静かな自宅でやっています。でも、聞こえない。例えば、「ていふおー」と聞こえる単語、「だいちばいじんぐ」と聞こえる単語、何度聞いても「ていふおー」「だいちばいじんぐ」です。そんな単語、知らないよ、っていうか、ないでしょ!
 何度も何度も聞きます。「ていふおー」「ていふぉー」「ていほー」、後に続くのは「のバラ」、薔薇です。「ていふおーのバラ」、これで分かった人はすごい! 分かる人がいるかもしれませんよ、ニュースになりましたからね。見たことない? 「レインボー」ですよ、「レインボーのバラ」。だいぶ前ですけど私はたまたまニュースで見ましたから、5回ぐらい聞いたところでハッと思い出し、「レインボー」だと分かりました。
 「だいちばいじんぐ」「まんいちばいじん」「まいにちだいじ」「ばいちだんじ」・・・10回ぐらい聞いて、最初の「だ」もしくは「ば」は「え~ま~」の「ま~」だとすると、そこを無視して「ちばいじん」か・・・「ちあいじん」「ちあいじ」・・・「ちあえんじ」・・・「ちあれんじ」かな・・・、お、「チャレンジ」なら意味が通じるぞ、「チャレンジ」だっ、とまぁ、こんな感じ~(-_-;)ヤレヤレ。
 しかも、内容が、天文学や生命科学、哲学など、専門用語が多く、非常に難しい。たとえクリアに聞こえていたって正確に聞き取るのは難しい、その言葉を知らないと聞き取れないものなのに、断片的にしか聞こえない。よくもまぁ、こんなものを寄越してくれたわねぇ・・・、録音する人って、みんなこんなもん( ̄_ ̄)。
 研究者って、論文を書いたり発表したりするから日本語が一般人よりちゃんとしていると思うでしょ? ところがどっこい、だめ、全然だめ! ちゃんとしゃべれる研究者なんてめったにいません。言葉が足りない、日本語の組み立てが全くなっていない、いいかげん、てきと~~~で、語尾も聞こえない、何を言っているのか分からない。
 資料があればそれを頼りに何とか言葉を追いかけ、日本語になるようにつなぎます。資料に出てこないものなら、先のほうまで聞いて何について話しているか内容を理解してから想像する、一つの言葉をいろいろな前後の関係の中で何度も聞いてから、さっきの**は○○と言っていたんだなぁというふうに判断します。
 「王莽も酵母もこうむ」というのは、「王莽(おうもう)」も「酵母(こうぼ)」も「こうむ」と聞こえるということです。録音状態が悪いので、音としてはどちらも「こうむ」と聞こえるのです。でも、その話の中で「こうむ」という言葉はありえないわけで、こうむ、こ~む、くぉ~む、そんなふうに聞こえる言葉を、その周辺に聞こえる言葉をヒントにして探さないといけないわけです。
 それで探し当てた言葉が「王莽(おうもう)」、おうもう、おうも、おうむ、こ~む、「酵母(こうぼ)」、こうぼ、こうも、こうむ、という具合です。ディクテーションには、浅くてもいいから、とにかく広い知識と想像力が必要です。ちょいと引っ掛かったところから調べて掘り下げていくわけで、否応なしに調べさせられますよ、結局自分で調べないと文章にはできないのですから。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「人」という字は。

2010-05-02 09:38:36 | ディクテーションについて
                                左右対称のほうだね
 「人」は、ワープロ文字では1画めと2画めの線が左右対称になっていて、等しく支え合うような形に見えますが、手書き文字では1画めが長く、2画めは短い、つまり、短いほうが長いほうを支えているのです。これでは、「支え合う」とは言えませんね。「人という字は・・・」ってだれか言ってませんでしたっけ?
 さて、ディクテーションについて。会議では複数の人がしゃべっていますから、事務局さんは大抵メモを取ります。しゃべっているのはだれなのか、座席表(簡単な図)に番号を書いておいてそれを書いたり、少人数なら名前を書いたり、いろいろですが、以前、ある委員会のディクテーションで珍しいメモを見ました。委員は、左に6人、右に6人、合計12人です。左上1、左上2、左上3、左下1、左下2、左下3、右上1、右上2、右上3、右下1、右下2、右下3、ですよ。これが、何とも小さい、薄~い字で・・・・・読めない。
 試しに、ささっと書いてみてください。「左」と「右」は「エ」と「口」の違いだけですが、「エ」をささっと書くと「2」になります。「口」をささっと書くと「12」になります。つまり、「2」の左側に「1」があるかないか、この違いだけになります。この「12」の「1」の部分が薄いと「2」に見えるので、「左」かな~、でも、なんか違うような気もするな~~~ってね。ただでさえ手軽な録音機のせいで音の質が落ちて聞き取りにくいのに、話し手を特定するためのメモがこれでは・・・もうやだっ(TдT)!
 また、先日、新入社員がメモを取った委員会のディクテーションをやったのですが、やはり非常に苦労したので、新人なのだから初めが肝心と思い、「今後の参考のために」と前置きしてメモのポイントを説明しました。でも、「まっ、希望として聞いておきます」とあっさり切り捨てられました。一体何様~~~? 要は、他人がそのメモを見て作業することを意識するかしないか、ということですよね。
 今、何年ぶりかというぐらい重症の風邪を引いています。熱はさほどではありませんが、とにかく咳が出る出る、ゴホゴホ、ゴホゴホ、グエッ、グワッ、グゴーッ、苦しい~~~、声も全く出なくなりました。この状態が1週間続いています。実は、若者3人の思いやりのない行動によってこうなったのですが、その3人が3人とも、微塵も気づいていない! ちょっと悲しい。(T_T)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全角と半角、どっちでもいい。

2009-07-12 10:13:22 | ディクテーションについて
                      ぐわぁーっ、てか
 前回に続き、文書における数字の表記について書きます。1けたの数字は全角、というのは原則であり、特に指定がなければそうしているということで、全角でなければならないということはありません。ただ、書体にもよりますが、1けたの数字は全角にしたほうが見やすくなります。特にゴシックなら全角にしたいですね。
 最悪なのは、全角と半角が無意味に混在する文書です。1けたの数字でそういうゆれがあるのはよく見掛けますが、ひどいときは2けた以上の数字でもゆれがあって、これほどみっともない文書はありません。「8月27日、9時30分から11時40分まで」なんて、一目でおかしいと感じるでしょう?
 ただし、2けた以上は半角というのも原則で、文書内に出てくる数字は何けたであろうとすべて全角、というようにきっちり統一されている場合はそれでもいいのです。また、どちらで入力しても見た目が同じになる書体なら何けただろうと同じなのですから、気にする必要もありません。
 また、報告書の見出しなどで、大項目の数字は全角、中項目以下の数字は半角というように、けたではなく、項目のレベルで全角か半角かを決めるというのもありますし、小さな文字が並ぶ図や表の中の数字はすべて半角ということはよくあります。そもそもエクセルの表など、文字列ではなくデータとして見る数字は半角ですよね。要は、一定のルールに従っているか、文書内で統一されているか、見た目がおかしくないか、読みにくくないか、ということが問題なのであって、何も気にしないでちゃらんぽらんに書いてある「ゆれ」がいけないのです。
 それは、数字に限らず、漢字で書くか平仮名で書くかということもそうですね。だれにも見せない日記ならともかく、他人に見せるのなら少しは気にしましょう。私が書く文書内で、例えば「下さい」と「ください」が出てきたら、それは、「~を下さい」と「~してください」の使い分けであり、ゆれではありません。また、別の文書で「ゆれ」を「揺れ」と表記していたとしても、その文書では「揺れ」と書くことにしたというだけで、同一の文書内で「ゆれ」と「揺れ」とを混在させることはないようにしています。
 それから、作業の能率という点で言えば、何時間も続けるなら、やはり使い慣れた道具を選び、数字の全角/半角など、いろいろ確認して少しでも手間を省こうとするのは当然でしょう? キーの設定、入力言語、指を痛めている私にとってはキータッチの軽さも重要です。どうでもいいことなんて一つもありません。
 というわけで、全角と半角、どっちでもいい、ただし、その文書に一定のルールさえあれば、です。ちゃんとした根拠と背景があって言っていることとただのこだわりとを一緒くたにしないでほしいと思うのですが、そういったことを想像できない、想像できるほどの知識がない、そして、知識がないことを自覚していない、それで話が通じない、そういうことって多いのではないでしょうか。でも、そこからまたじっくり説明する時間もないし・・・何かとやりにくい世の中ですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

全角と半角、どうでもいい?

2009-07-08 20:26:53 | ディクテーションについて
                     デスクトップ欲しいよ~
 数字の表記は、特に指定がなければ、0、1、2・・・10、11、12・・・100、101、102・・・というふうに、1けたなら全角、2けた以上なら半角にします。でも、発注者の好みとか、書体によるとか、別のルールがあるとか、いろいろ事情がありますから、サンプルを見てこの文書はこうだと分かればそれに合わせます。
 文書入力をしたら表記ゆれチェックをしなければいけないのですが、Word 2000以降、数字の全角/半角のゆれが表記ゆれ一覧表示に出なくなりました。97まではちゃんと表示されたので、全角でないといけないものが半角になっているのを見落としても最後に一発でチェックして直すことができましたが、今はそれができないのです。自宅のパソコンを97から2003に替えたとき、これにはとても困りました。
 でもね、あるとき、Aさんから文書をチェックしてくれと頼まれ、日本語の稚拙さもさることながら、まずパッと見て息苦しくなるような印象で、「こことここの数字が半角になっているから直して」と言ったらびっくりされてこっちがびっくりしました。Aさん、「これ見て全角か半角か分かるんですか?」と不思議そうに言うじゃありませんか。
 全角/半角はふだんから意識していないと分からないのだろうか・・・こんなに見た目が変なのに・・・( ̄ ̄)? おまけに、このAさん、20代半ばの女性ですが、なかなかしっかりした人で、ある企業のホームページ担当だったこともあるそうです。当然、表記については普通の人より気をつけなければいけない立場だったわけですが、それでこれですか?
 紙1~2枚程度の短い文書なら後で直すことになってもかまいませんが、長~い文書の場合、数字というのはけっこう登場するわけで、それをまた後からチェックしていちいち直すのは面倒ですから、最初からきちんと区別して入力したい、というより、私にとって全角と半角を区別するのが当たり前、自然に指がそのように動くのです。
 テンキー付きのパソコンなら、1けたはキーボードの上のほうに横1列に並んでいる数字のキーを、2けた以上ならテンキーを、というふうに、頭で考えなくても自然にそういうふうに入力するのです。自然に、ということは、1けたの数字も半角にしなければいけないという場合、1けたなのにテンキーへ手を持っていかないといけませんから、これが非常に面倒でイライラが募ります。
 先日、Bさんからディクテーションを頼まれました。Bさんは1けたもすべて半角なのですが(といっても、意識してそうしているわけではないような)、以前Bさんが仕上げた文書を見たら全角と半角の見た目が同じになる書体が使われていました。それなら1けたの数字を全角で入力してもいいわけですが、もしも違う書体なら後で半角に直さないといけない、だけど、長~い文書なのでそれは考えただけでも面倒なこと、まして、直すのはBさんですから、前もって確認しました。
 まず、標準的な表記について説明し、前に見たのと同じ書体で仕上げるのか、それなら見た目が同じだから1けたの数字は全角で入力してもいいと思うがどうか、と尋ねました。返ってきた答えは・・・大きな声で笑いながら「そんなのどうでもいいよ」でした。いちばん聞きたくない言葉・・・どうでもいい・・・(;_;)・・・減らせる手間は減らそうと心を砕いているのが分からないの? どうでもいいことなら自分で判断するよ、わざわざ聞いたりはしないさ。
 全角、半角、書体、入力言語(IME Standard、Natural Input、ATOKなど)、変換辞書、単語登録、各種設定・・・、ディクテーションで何時間も文書入力を続けるときは大問題! ちょっとした違いが作業効率を大きく左右し、違うと気づかないほどの違いが文書の見た目と読みやすさを左右していることは事実なのですよ。多くの人がそこに気づいていないだけです。何も知らないで「どうでもいい」ってか( ̄д ̄)?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ある」なのに「ない」と聞こえる。

2008-05-12 18:45:37 | ディクテーションについて
                   もしかしてエアロスミス・・・
 ディクテーションに使う録音媒体がデジタルになっても、そもそも話し手が明瞭に発音していない言葉をそう簡単に聞き取れるわけがありません。語尾の音があまりにも小さく、何回聞いても「ある」か「ない」か分からないことすらあります。「ありますね」と「ありません」はとても似ていて、「ある」と答えるだろうと思って聞くと「ありますね」と聞こえ、「ない」と答えるだろうと思って聞くと「ありません」と聞こえるのです。背景や話の流れを理解せずに音声だけを聞くとどちらか分かりませんし、ひょいっと「ある」が「ない」と聞こえることもあります。
 ということは、話を理解するということと言葉を聞き取るということは互いに影響する、理解しやすければ聞き取りやすい、理解しにくければ聞き取りにくい、聞き取りやすければ理解しやすい、聞き取りにくければ理解しにくい、当たり前のことですが、この当たり前のことを分かっていないのではないか、と思うことがしょっちゅうあります。分かっていれば、難しい話をぼそぼそ小さな声で話したりはしないでしょう。
 とても聞き取りにくい、それでも聞き取らなければならない、そうすると、話の流れをつかむことが必要になりますから、とりあえず聞こえないところはそのままにしておいて先へ進み、結論を聞いて、こういう流れならここはこうでないといけない、というふうに修正します。たとえ言葉は聞こえても、日本語そのものがおかしいとき、その部分だけでは判断できませんから、全体を把握してから、ここはこうでないとおかしいというふうに修正します。
 そうやって注意深く作業しても、間違いというのは一つや二つあるものです。だからこそ、別の人間がチェックして間違いをなくしていくという作業が必要になるのですが、他人が入力したものをチェックすると、言葉を聞き取るということがいかに大変か、脳の働きの不思議というのを感じます。
 話し手が「あります」と言っているのに「ありません」と入力してあって、割合はっきり「あります」と聞こえたんだけどなぁと不思議に思いました。でも、考えてみれば、チェックするときは入力するときの倍のスピードで作業しますから、入力よりも話の流れをつかみやすいのです。つまり、「理解」が「聞こえ」を助けるのです。
 さて、その後、先ほどの話題に関して聞き手が「○○はあるのですか」と質問し、話し手が「はい、あります」と、かなり明瞭に答えました。ところが、「いえ、ありません」と入力してあったのです。これには驚きました。「はい、あります」と「いえ、ありません」はだいぶ違います。
 幾ら何でもこれはおかしい。先ほどのところに戻って修正するのが嫌で「いえ、ありません」で押し通したのでしょうか。それとも、前に出た話題だということに入力作業者が気づかなかったのでしょうか。この話題に関しては「ない」だという先入観があったのでしょうか。事ほどさように他人の言葉というのは聞き取りにくい・・・のですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

聞き間違いか、言い間違いか。

2008-05-10 12:07:52 | ディクテーションについて
                     う~ん、「ぢ」だな
 (1)「ば」と繰り返し発音する音声を聞いて、「何と言っていますか?」「ば、でしょう」、次に、男性が「だ」と繰り返し発音する映像と一緒に先ほどの「ば」の音声が流れる、「何と言っていますか?」「だ?」。でもね、私は、映像はじーっと見ていたのですが、「ば」としか聞こえなかったのです。確かに、唇の動きに違和感があるとは思いましたが、それで「だ」と聞こえるということはありませんでした。( ̄口 ̄)ダァ~
 (2)中性的な整った顔の写真が2枚、上下に並んでいて、「男性はどちらでしょうか?」「上でしょう」。でもね、私は「分からない」と答えました。(←テレビに向かって独り言だよ)だって、左半分は上が男性だけど、右半分は下が男性だと思ったからです。さて、正解はというと、私の答えが正解でした。人の顔を見るとき、右脳・左脳の働きの違いにより、主に左半分(こちらから見て左であり、見られる側でいうと右半分)を見ているということらしく、通常、左半分の印象で上が男性と答えるのだそうです。(^ ̄)ホンネハ?
 それで、何を言いたいかというと、私の脳がだまされなかったということなのですが、(←自慢してるだけ?)「ば」と「だ」のテストは、長い間、音声のみで言葉を聞き取り文章化する仕事をしたからだまされなかった、ということでしょうか。顔のテストは、最初から、単純にどっちが男性ということではないんじゃないかと疑ったから、でしょうか。
 言葉をちゃんと聞き取るというのは大変な作業で、変なことを言ったら、今のは聞き間違いかな? と疑って、話の流れを整理してから聞き直したら1回めとは違って聞こえた、なんてことはよくあります。語尾をはっきり言う人は少ないですからね。でも、最近は本当に変なことを言っているから、そのまま文章化するだけでは文章にならないわけで、ディクテーションというよりリライトに近いでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディクテーションにおける入力の特異性、校正。

2007-06-08 09:54:09 | ディクテーションについて
                  ハムスターがハムをはむ?
 4月13日と26日の記事でディクテーションにおける入力の特異性ということを書きましたが、変な日本語の弊害は、入力や変換が大変だというだけではありません。すべて入力した後、文章校正や表記ゆれチェックをするのですが、たーっくさん引っ掛かるのでこれがまた大変なのです。引っ掛かると分かっているものは最初から修正しますが、全部修正すると別人の話になってしまいますからほどほどに。つまり、それほど話し方がおかしいということなのですが、入力時の修正は必要最小限ですし、できるだけ、話者の話し方、雰囲気を残すようにすると、やはり文章としてはおかしなところがあるのです。でも、ディクテーションの最初の段階ではここまでです。
 昨日、変な日本語として「~たり」を紹介しましたが、この「~たり」は必ず引っ掛かり、繰り返して使うものだというメッセージが出ます。あれもこれも引っ掛かると面倒なので、繰り返すべき表現は入力するときに直してしまいます。ニュアンスもくそも(失礼!)ありません。ちなみに、「すごいおいしいですね」も、最終的に印刷物になるという場合、このまま文字にすると格好悪いので、最初から「すごくおいしいですね」と入力します。4月30日に書いた「やられる」も、私は大嫌いなので、必要最小限ということで、「される」と直してしまいます。「いちばん最初に」は、もちろん、重複であるという注意が出るので、「いちばん」は入力しません。
 皆さんは、会議の資料やリポートなどの文章を入力した後、校正と表記ゆれチェックをしていますか。例えば「コンピューター」と「コンピュータ」、「ビックリ」と「びっくり」のように、一つの単語なのに同一文書の中で表記が違うというのは好ましくありません。表記を統一する、これだけでもだいぶすっきり見えます! 面倒がらず、これぐらいはチェックしましょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脈絡なく出てくる変な言葉。

2007-05-04 11:59:42 | ディクテーションについて
               うぉ~すっきりしたぁ
 ほかの人が入力作業したものを見ると、面白いというか、悩むというか、あまりひどいと大変苦しむことになりますが、変なことがいろいろあります。雇用創出なのに「雇用喪失」、意味が逆になっています。新産業創出なのに「新産業総室」、うーん、これは微妙ですが、後で話がおかしくなってくるはずです。アレルギー減感作(げんかんさ)療法なのに「アレルゲン観察療法」、減感作療法を知らなければ「観察療法」はありえるかなぁ。声援を送るなのに「1000円送る」、お金のほうがありがたいかもしれないけれど、たった1000円では・・・。承認基準なのに「賞味期限」、食品の話だったので、これはありっちゃぁあり、とはいえ、間違いは間違い、話の前後が微妙につながりません。
 これは何をどう聞き間違えたのか全く分からないのですが、突然「便所」が出てきてびっくり仰天したことがあります。都会のキャリアウーマンへのインタビューで、仕事で頑張っている毎日の様子が語られていたのですが、当然のことながら、「便所」なんていきなり出てくるような話の流れではありませんし、かりにそういうことを言うとしても「トイレ」であって、今どき「便所」なんて言う人はいませんよね。ましてや、これはインタビューで、初対面のインタビュアーに語っているわけですから、スマートな都会のキャリアウーマンがいきなり「便所」なんて言わないでしょ! それでも「便所」と入力して、明らかにおかしいのにそれで平気でいるのですから、日本語センスという以前の問題でしょう。
 それから、1月21日の記事に思い込みは恐ろしいということを書きましたが、関西弁っぽいアクセントながら、言葉そのものは標準語で「ほんとにありがとぉ」なのに、「ほんまにおおきに」と入力してあったことがありました。その作業者は、話者が関西出身だから関西弁でしゃべっている、関西弁だから「ほんまにおおきに」だと思い込んでいる、だからそう聞こえたのでしょうね。いやはや、思い込みというのは本当に恐ろしいものです。耳から入ってくる情報を見事に狂わせるのですから、ディクテーションに限らず、日常の会話でも、その人その人の考え方、ものの見方、持っている知識、物事に対する姿勢などがかなり影響しているのでしょうね。「~と言ったでしょ」「~なんて言わないよ」という争いは永遠になくなりません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディクテーションにおける入力の特異性、漢字変換。

2007-04-26 10:03:01 | ディクテーションについて
              入ってる? あーあー
 音声再生ソフトで録音を聞きながら文書入力していると、変換された文字が違っていても、直している間に音声が先に行ってしまうので Enter せざるをえなくなります。昔は、録音といえばテープで、再生のゴー/ストップは足で操作していました。足を離せば止まるので、間違いのまま Enter するというのはありえません。ちゃんと変換し直して正しいものを出してから Enter します。ところが、録音・再生がデジタルになり、F11キーなどをゴー/ストップ操作に割り当てますので、止めたくてもすぐに止められないという状況になるのです。戻る操作は面倒だから早く止めたい、かといって、F11を押すと変換中の部分が全部アルファベットになってしまうので、ついつい間違いのまま Enter して止めるのです。
 この、間違いを Enter するというのがストレスになるのです。皆さんも、ふだんの入力の中で、Enter した直後に間違いに気づき、「あ、くっそー」と思ったことはありませんか。その「くっそー」の繰り返しなのですから、私はなぜ日本人なのだろう、英語なら「変換」なんかないのにーと思います。この「変換」がくせ者なのです。それでなくても難しい単語が出てくるのに、そのときの最先端の話題が多いので、初めて聞く単語が山ほど出てきます。普通に変換キーを押したら候補が出てくるというような単語ではありません。漢字を一つ一つ選んで組み合わせ、単語を作っていきます。ちなみに、日本語変換ソフトの辞書に7年間で私が登録した単語は7700個ほど、自動登録単語は3850個ほどです。
 ふだんの会話では絶対に使わないような難しい言葉、聞いたこともない言葉、一般人は使わない専門用語、特殊な業界用語、最先端の新語、これらは聞き取るのが大変なのですから、講演でも会議でも、独り言を言っているわけではない、他人に聞いてもらっているということを意識し、はっきり発音してもらいたいものです。マイクがあったら、ちゃんとスイッチを入れてマイクを使いましょう。必ず1人か2人はいるのですよ、マイクを使わない人が。使わなきゃ聞こえないっつーの。(T_T)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

変なアクセントでひょいと聞き間違えることがある。

2007-04-16 11:27:09 | ディクテーションについて
                 はむさらだ
 昨日の記事の続きです。「質量ともに大変なもので」と聞こえ、「質量」でなぜ「ともに」なのかと疑問に思い、あぁ、そうか、「質・量、ともに大変なもので」か(´д`)。「全編は」って? 「前編」じゃないのか? 資料を見て、やはり「前編」だ(´д`)。「ごみの原料」って何だろ、原料なんて言い方は初めて聞いたなぁ、あれ? 「ごみの減量」か(´д`)。「千体」? この写真は船だよ、ああ~、「船体」か(´д`)。「掛け軸」? いきなり掛け軸って何だろ、えっとぉ、あ、「横軸」が出てきた、ということは、さっきのは「縦軸」かぁぁぁ(´д`)。
 このように、変なアクセントに悪戦苦闘(ここ、クスッと笑うところだから)、いちいち手が止まってはかどらないったらありゃしない(`д´)! 「選挙戦も華僑に入り」のようなものは「佳境だろっ!」とすぐ突っ込めますが、「各施設」のように、すぐに「核施設」だとは分からないものもあります。例えば、経済の話でグラフを見ていていきなり「掛け軸」が出てきたら変だなぁと思いますが、「各施設を点検し」が実は「核施設を点検し」だったなんて、ぶつ切りで少しずつ入力しているときはそんなに変だとは思いません。核の話がそこまでなら、気づかずにそのまま通り過ぎることもありえます。
 最近の小さな録音機は軽くて便利だけれども音は非常に悪いので、作業者が聞き間違えることがないとはかぎらない、いや、音が悪くてアクセントもおかしいのだから、けっこうあるかも・・・。そのうえ、意味のない副詞、意味をねじ曲げてしまう副詞、間違った助詞、たった20~30文字程度の長さでも前後の言葉がつながらない、内容と言葉がちぐはぐで合わない、その他いろいろ、ですから、本当に聞き取るのが大変なのです。少しぐらい音が悪くてもきれいな日本語なら補完できるのですが、支離滅裂の日本語は補完しきれません。
 ほとんどの人は聞き手に甘えて変な日本語で話していますから、それを文章化することが前提なら、せめて録音はきっちりやらないといけません。なにしろ、この世の中同様、ディクテーションの作業者だって経験豊かで誠実な人ばかりではありませんからね。中には、こんなに誠意も日本語センスもなくてなぜこの仕事をしているのだろうかと思うような人もいるのですから。あ、今、「えーっ、そんなぁ」って言いました? でも、しょうがないですよ。それが現実です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある、ない、ひょいと聞き間違えることがある。

2007-04-14 11:20:50 | ディクテーションについて
               そりゃ間違えるって
 ディクテーションをやり始めて間もないころ、あ、いや、そのころはほとんどテープでしたから、テープ起こしですね、テープ起こしをやり始めて間もないころ、入力スピードは遅く、ボキャブラリーも貧しくて、言葉の流れや話に矛盾があっても気がつかないということがありました。はっきり聞こえていても、ひょいと「ある」を「ない」と聞き間違えることすらありました。今は、流れで何かおかしいなと感じるので、すぐに戻って修正します。この「感じる」というのが重要なのです。でも、音が悪いうえに聞き慣れない方言とか、条件が非常に悪いとどうしても間違いに気づけないことはありますよ。
 あるとき、ほかの人が講演を入力したものを見る機会があったのですが、たまたま「ある」が「ない」になっていたのです。でも、その人は私よりずーっと先輩のベテランです。あれれ、どうしたのかなぁと思いつつ続きを見ていくと、講演の後に質疑応答があり、そこで、先ほど「ない」と入力ミスしていた事柄について「あるのですね」と確認した人がいて、演者が「はい、あります」とはっきり答えている、にもかかわらず、なんと、「ありません」と入力してあったのです。これには驚きました。
 決して音が悪くて聞こえなかったわけではなく、私には、「ある」「あるのですね」「はい、あります」と聞こえたのです。なぜ「あります」なのに「ありません」と入力してあるのだろうか。最初に「ない」と認識したら次も「ありません」と聞こえるのだろうか。うーん、それはあるかもしれません。あるいは、ここで「あります」にしたら、前に「ない」としたところに戻って「ある」に修正しなければならなくなるので、それが面倒くさかったのだろうか。もちろん、そんなことが許されるはずはありませんが。確かに、ひょいと聞き間違えることはあるけれど、これで気づかないというのはおかしいなぁ・・・。
 でも、ここだけの話、慣れていない作業者が入力したものを見ると、全く前後の意味がつながらない言葉を入力してあるなんていうことはよくあります。ですから、何が言いたいかというと、人の話を正確に文章化することがいかに難しいかということで、録音状態が悪かったら多少の間違いがあっても文句は言えないぞ、と、本当にここだけの話ですからね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする