◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「お会いさせるべきだとか」って?

2010-02-28 09:02:17 | めちゃくちゃな敬語
                                   似てますか?
 政治家はうまくしゃべってなんぼ、いや、本当は違いますけどね、まずはちゃんと分かりやすくしゃべってなんぼでしょ。でも、自己主張はできてもちゃんとしゃべることはできない政治家が大勢います。秘書が何人もいるのに、そういうチェックとアドバイスをしてくれる人はいないのぉ~~~( ̄д ̄)?
 「○○を△△にお会いさせるべきだとか言った覚えはない」だの、「いろいろな人にお会いするだろうから、お忙しいだろうし、無理なさらなくてもよろしいと思って」だの、O・Iさん、敬語がまるっきりだめです。尊敬も謙譲もごちゃ混ぜで、一体だれがだれにどうするのかさっぱり分かりません。
 「○○を△△にお会いさせるべきだ」は、敬語として、という以前に日本語として成立していません。会うのはだれ? 会わせるのはだれ? こんなめちゃくちゃになるくらいなら無理やり敬語にしなくても、あっさり「会わせる」と言えばいいじゃないですか。いかにもO・Iさんらしくて違和感ないですよ。え? だめ? ま、そうですね、○○は外国からいらっしゃったお客さんですからね。
 そもそも「○○を△△に」なんて言うのが間違いなのですよ。何を敬語で表現するかということを明確に意識したうえで、適切な言葉を選んで分かりやすく組み立てる、これができて初めて敬語なのです。何だか難しいことを言っていると感じるかもしれませんが、とても簡単なことです。
 だれを敬っているのか、表現する動作の主体はだれなのか、それさえはっきりしていればいいわけで、あとは敬語のルールにのっとって話すだけ。え? そのルールが分からない? 無理もない、学校の国語で習ったことぐらいはあるでしょうけれど、そんなのもう忘れていますよね。でも、ルールはとても単純なのですよ、だから外国人でもちゃんと敬語を使えるのです。ちなみに、『ちゃんとしゃべれ!』-スーパースプレッダーに気をつけて- にも書いてあります。(⌒・⌒)ブフフ
 さて、正解は・・・いろいろ言い方はあるのですから、これが正解というより一例ですが、「△△に○○がお会いになれるよう取り計らうべきだとか言った覚えはない」と言えばいいのでは? 「お会いになれる」は、基本形の「お会いになる」が可能の形になっただけです。分かりやすいでしょう?
 「いろいろな人にお会いするだろうから、お忙しいだろうし、無理なさらなくてもよろしいと思って」は簡単ですね、「いろいろな人にお会いになるだろうから、お忙しいだろうし、無理なさらなくてもよろしいと思って」です。「無理なさらなくても」と言える人がなぜ「お会いするだろうから」なんて言うのか理解できません。じゃぁ、自分が目上の人に会うときには一体何と言うの( ̄д ̄)?
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「ご説明していただかないと」って?

2010-02-24 21:57:21 | めちゃくちゃな敬語
                                       碁は
 この人は映画監督らしいのですが、政治家をゲストに迎えてあれこれ議論する報道番組で政治家に向かって「おっしゃってくださった」と言ったので、ちゃんとしゃべれる人なのかなと思って注目したら、その後、「ご説明していただかないと」なんて言ったのでがっかり。「おっしゃってくださった」ぐらいで感心するほど日本人の日本語は変なのですが、本当にちゃんとしゃべれる人ってなかなかいませんねぇ。
 ・・・というか、一体いつになったら多くの人が「ご説明していただかないと」の誤りに気づく日が来るのでしょうか。う~ん・・・そんな日はもう永遠に来ないかもしれませんね、そんな気がしてきました。だって、「おっしゃってくださった」と言えるということは、少なからず日本語に対して「きちんと話そう」という意識を持っているということですから、そういう人が「ご説明していただかないと」ですよ、あ~~~もうだめだ!
 「説明していただく」は「説明してもらう」を丁寧に表現したもので、「ご」は要りません。相手の動作だからと思って単純に「ご」を付けるのでしょうけれど、それは誤りです。「ご説明して」にすると謙譲表現になりますから、「説明する」という他人(目上の人)の動作について言うことはできないのです。
 自分が目上の人に向かって説明をするとき、「ご説明します」と言っていませんか? 言っているでしょう? なぜその「ご説明する」を相手の動作について使うんですかねぇ~~~( ̄д ̄)!
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「救出を試みようと」って?

2010-02-21 09:17:37 | 言葉についてあれこれ
                                    試食する?
 「ウェークアップ!」のナレーションが変です。番組の冒頭でVTRを流し、一気に1週間を振り返る、そのとき、男性と女性が交互にナレーションを入れているのですが、その女性ナレーターのイントネーションが変です。「ドライヤー」が_ ̄___で、1回だけではなく2回繰り返したので、たまたま変だったということではないようです。それに、「ドライヤー」のほかにも変なところがありましたよ。
 それから、これはだれかが書いた原稿がおかしかったのでしょうけれど、山の斜面で動けなくなっている野生のパンダを助けようとしている場面で「救出を試みようと棒の先にバナナを付けて」と言ったのです。バナナ・・・なぜパンダにバナナなのかということは置いておいて、救出を試みようとあれこれ方法について相談するという段階ではなく、すでに救出を試みているわけで、「棒の先にバナナを付けてパンダの目の前に差し出し救出を試みた」です。
 え? パンダはどうなったかって? 自力で斜面を駆け上がって山に帰りました。な~んだ、余計なお世話だったのかぁ。救出を試みたけれどそれは無駄だった・・・いや、人間がわーわー騒いだから結果的にパンダは助かったのかな。とにかく、物事を正しく表現できていないということは、事実を日本語で正しくとらえていないということですが、これもけっこう多いですね。
 インドで爆弾テロがあって8人(後日、9人に)が死亡したというニュースを見ていたら、最後にアナウンサーが「インドでは、○年以来、目立ったテロは起きていません」と言いました。へ? 思わず画面に向かって「おいおい!」と言ってしまいましたよ。たった今、爆弾テロ発生のニュースを伝えたばかりじゃないですか~、それなら「目立ったテロは起きていませんでした」でしょ?! ( ̄д ̄)ダラケ!
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「そんな警戒されずに、どうぞ」って?

2010-02-17 20:25:03 | 気になる言葉、具体例
                                   大丈夫だよぉ
 たしか・・・これからゲストにインタビューというところだったと記憶しているのですが、インタビュアーは部屋の中にいて、そこへゲストがドアを開けて入ってくるという場面、ゲストは、ドアを開けたのですが、なぜか部屋に入ってこない。そして、中の様子をうかがうゲストに対して発した言葉が「そんな警戒されずに、どうぞ」です。
 記者会見の場で、ある政治家に向かって質問する記者が言ったのは、「当初、断られてきましたが」です。何を断ったかというと、会見です。その政治家は、会見を申し入れてもこれまで断ってきた、それが今回は応じた、なぜなんだという疑問があって「当初、断られてきましたが」と言ったというわけです。
 タレントがバレンタインデーの思い出について質問され、パティシエにわざと下手に作ってもらったチョコを手作りだと偽って好きな男性に渡したという話を披露したときに言ったのが「そんなことはできないとパティシエが断られたんですけど」です。「パティシエに断られた」ではなく「パティシエが断られた」でした。
 さて、「警戒されずに」と「断られた」ですが、受身表現か、尊敬表現か、聞いた瞬間にぱっと思うのはどちらでしょうか。私はまず受身表現に聞こえ、それだとおかしなことになるなぁ、ということは尊敬表現か・・・( ̄д ̄)! という具合です。「警戒されずに」「断られた」が尊敬表現だなんてちょっと無理がありますよ。
 なぜ「警戒なさらずに、どうぞ」と言えないの? テレビに出てしゃべるのが仕事でしょ? なぜ「当初は断ってらっしゃいましたが」と言えないの? 偉い(本当に偉いかどうかは別にして、少なくともずーっと年上の)政治家に向かって質問する機会のある記者なら敬語ぐらいもうちょっと何とかしてもいいのでは?
 タレントはタレントでも本職は別にある、そこそこ教養のある人なのに、なぜ「そんなことはできないとパティシエに断られたんですけど」と言えないの? 無理に敬語にするより、「パティシエに断られた」のほうがずっと自然な言い方ですよ。どうしてもというなら「お断りになった」ですが、「そんなことはできないとパティシエはお断りになったんですけど」です。「パティシエが」ではなく「パティシエは」です。とにかく「パティシエが断られた」は非常に気持ち悪いですよ~~~。( ̄ ̄)ウゲッ
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「残念なのは、○○が不足しがちです」って?

2010-02-14 08:51:14 | 言葉についてあれこれ
                                   柔らかいねぇ
 変な日本語の宝庫(ごみため)、通販CMから今回はこれ、「残念なのは、お年を召してくると○○が不足しがちです」です。「残念なのは」と「お年を召してくると○○が不足しがちです」がちゃんとつながっていません。こんな短いセリフの中で始めと終わりがつながっていないって、どういうこと( ̄ ̄)?
 「残念なのは、お年を召してくると○○が不足しがちになることです」もしくは「残念なことに、お年を召してくると○○が不足しがちになります」というのが正しい言い方です。最初に「残念なのは」と言ったのですから、何が残念なのかはっきり言わないといけません。「お年を召してくると○○が不足しがちです」だと、それが残念なことなのか、もっと後に言うことが残念なことなのか分からない、分からないのに「です」と話が終わってしまい、何とも気持ち悪いですね。
 ひょっとして、「お年を召してくると○○が不足しがちです」の後に、例えば「その結果、○○○になることです」というふうに残念なことを言うのかと思って続きを聞いたのですが、「残念なのは」に呼応する言い方は出てきませんでした。「その結果、○○○になることです」と言うとしても、その場合は「です」ではなく「不足しがちで」ですが、変なところで切ってしまう言い方もときどき聞こえてきますね。
 それから、業界1位と2位の企業の統合が実現しなかったというニュースに対するコメントで「考えようによっては破談になってよかったと考えられますね」というのを聞きましたが、「考えようによっては破談になってよかったのかもしれませんね」と言うのが本当ですね。それにしても、「雪の影響は帰宅客にも影響を及ぼしています」とか、「あまり使うところがほとんどない」とか、最初に発した言葉を忘れるのが早すぎますよ~~~( ̄д ̄)!
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「試算」と「資産」。

2010-02-10 20:44:15 | 言葉についてあれこれ
                                   ためたねぇ~
 だいぶ前なんですけどね、ある情報番組でキャスターと大学准教授が健康保険について話し合っていました。准教授が「ちょっと資産が甘かったのかな、と」と言ったのですが、「資産が甘い」って変な表現だなぁ、ひょっとして「試算」かなぁ・・・、「資産」ではなく「試算」だと考えると話の筋が通りますね。
 その後、今度は「あまりにも資産が増えちゃったのか?」と言ったのですが、これは迷いました。「資産が増える」は別に変な表現ではないのですぐには気づかなかったのですが・・・、でも、な~んか変だなぁ、だって、ここまで聞いた話だと資産は減っているはずで、それなのに「増えちゃった」はおかしいわけで・・・、やはりこの准教授の「しさん( ̄__)」は「試算」のつもり、なんですね。
 結局、このとき、肝心の話の内容をちゃんと理解することはできず、ずっと「しさん」について考えていました。いや、考えさせられました。( ̄ ̄)ウムム 経済の話の中では「資産」も「試算」も登場して当たり前の単語ですから、どっちの意味なのか即座に判断することができず、VTRではないのでテロップもなく、話の流れから考えるしかなかったのです。
 経済の話にあまり明るくない人間がこの二人の会話を聞いて全く戸惑うことなく「試算」と受け止めることが果たしてできるでしょうか? う~ん( ̄_ ̄) はっきり「資産」と聞こえましたからね、かなり難しいと思いますよ。いっそのこと、「しさん、試みの計算」といちいち言ってくれませんかね。
 先日、日テレのニュース番組で女子アナが「試算」を ̄__と発音し、「資産が甘い」を思い出したのですが、とにかく高い音から入るという発音がどんどん増えて訳が分からなくなってきています。前後のつながりやテロップなどからどうにか理解はしていますが、伝える側が怠けているせいで聞く側が苦労するなんておかしいでしょう、いいかげんにしてほしいですよo(`д´)oぷんぷん。
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「犯罪を起こす」って?

2010-02-07 09:29:45 | 気になる言葉、具体例
                               事件続発なんですよぉ
 「ウェークアップ! ぷらす」の司会者である辛坊さん、どうしても「犯す」と言いたくなかったようで、「犯罪を起こす」「窃盗を起こす」と、全部「起こす」でした。もしかして本人は「犯す」と言っているつもりだったのかもしれませんが、少なくとも「おかす」とはっきり聞こえる言い方ではなく、「おこす」と聞こえました。
 確かに、「犯罪を犯す」だと重複になるので「犯す」は避けたい、本当は「罪を犯す」と言いたいところですが、なかなか「罪」とさらっと言えない、ついつい「犯罪」と言ってしまうので、しかたなく「犯罪を犯す」と言っているのでしょうかね。ただ、辛坊さんは「犯す」を避けて「起こす」と言った、けれど、それは余計におかしいわけです。
 「犯罪を起こす」はありえませんね。そして、「窃盗事件を起こす」ならまだしも、「窃盗を起こす」もないでしょう。それに、「起こす」は、どうも軽い感じがしませんか? 強盗でも窃盗でも万引きでも犯罪は犯罪でしょ?! 「行う」もときどき聞きますが、合いませんね。以前、「こういう事件をしてしまったことは」という随分あっさりした言い方を聞いたことがあるのですが、これもちょっと・・・、「こういうことをやってしまった」ならいいんですけど・・・。
 薬物事件で逮捕されたS・Nが保釈直後の会見で語った言葉、「事件に手を染める」「私が犯しました出来事」も何だか変ですよね、どうやら重大な「犯罪」だという認識はないようで、言葉に本音がはっきり出ます。先日引退した横綱も、「まさかこういうことに飲み込まれるということもあまり頭になかったし」なんて言いましたから、そもそも自分のこれまでの行いが招いた結果であるという認識も反省もないようです。
 それから、「ビル内で事件や事故が続出」というのも聞いたことがありますが、事件や事故は、起こす、起きる、発生する、ですから、「続出」ではなく「続発」。続出するのは「被害」や「犠牲者」で、ちょっと考えれば分かることです。「被害が出る」「犠牲者が出る」とは言いますが、「事件が出る」「事故が出る」とは言いませんね。
 先に発した単語に合う言い方がぱっと浮かんでこない人が多くなってきたのでしょうか。それは、言葉の意味をしっかり理解していないから?
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犯人はどのようにして穴を通ったのか。

2010-02-03 21:05:23 | 言葉についてあれこれ
                                    かじるなっ
 犯人は銀座の貴金属店の外壁に穴を開けて侵入し、2億4500万円相当の高級腕時計を盗み出しました。幾ら正月で店が休みだったとはいえ、銀座ですよ、銀座。夜中だろうが何だろうが人通りはあるだろうと地方在住の私なんぞは勝手に想像するのですが、そうなると、壁に穴なんて一体どうやって開けたのかというところに関心があるわけです。
 タイミングよく、報道番組でこのニュースに関する詳しい説明をしだしたので画面に注目しました。VTRは、穴の開いた壁を店が面している通りから撮影した映像に続き、どこかのスタジオの一角に50センチ四方の枠を垂直に立て、そばに中肉中背のマイクを持った男性がいて何やらしゃべっているという場面になりました。
 ふ~ん、50センチ四方かぁ、けっこう大きいなぁ。しかも正方形だよ。どうやらそこを犯行現場に見立てて店への侵入の様子を想像してみようということらしいな。表通りから穴が見えるんだから、何かカモフラージュでもしたのかなぁ・・・と想像しながら見ていると、その男性が穴の前に四つんばいになりました。
 げげっ、まさか、と思ってじーっと見ていたら、うんしょうんしょと枠の中を通りました。そして「何とか通れます」って・・・( ̄д ̄)ダラケッ! あのね、問題は、人目につく場所でそんな大きな穴をどうやって開けたかということでしょ、通れることは見れば分かるっつーの。
 最近、いわゆる‘ディレクター’があまり賢くないのではないかと思うことが多くなってきました。どのくらいの年齢の、どんなことを学んできた人たちがディレクターとして活躍しているのか、詳しいことは知りませんが、何となく、何となくですよ、アナウンサー、キャスター、ナレーターの日本語がおかしいのも、ディレクターがおかしいから、いいかげんだからではないかという気がしてしょうがありません( ̄ ̄)う~む。
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