◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「突飛もない」って?

2022-01-30 09:28:07 | 言葉についてあれこれ
                                  真珠の耳飾りの

 「読む人の心に、ありありとした風景やビジョンを想像させる句…。その風景を、もし“西洋美術”の中に探してみたらどうなるか? そんな突飛もない思いつきから始まった、大胆な試みがいま注目を集めている」って( ̄д ̄)! 「日曜美術館 与謝蕪村 無限の想像力 西洋美術とあう?!」(2015/7/19)の番宣です。
 「読む人の心にありありと風景やビジョンを想像させる句…。その風景を“西洋美術”の中に探してみたらどうなるか? そんな突拍子もない思いつきから始まった大胆な試みが、今、注目を集めている」でしょ。あるいは「突飛な思いつき」かな。
 「こういう人が1番悪質。人を見て悪態つけたり。許せない!」は一般の人のツイートですが、この「人を見て」は、文脈からいくと「相手が自分より弱いと見るや」という意味のようです。「悪態」は「悪態をつく」が基本で、「こういう人が一番悪質。人を見て悪態をついたり、許せない!」ですね。
 「災害で交通がまひした際の対策を『仕組み』としてつくっておくほかにない」(2019/9/10)は元新聞記者のライターが書いたものですが、「つくっておくほかない」が最適な書き方です。「ほかに」と書くなら「~ほかに方法はない」とか、違う書き方をしないと。
 「『訴えるもんなら訴えてみろ。こっちだってそれ相応の弁護士を準備しているんだぞ』と怒鳴られました」(2021/4/6 7:00 キャリコネニュース)って、「手間も費用もかかるぞ、そんな大変なことできるのか?」という意味で、脅しの定番ですね、「訴えられるもんなら訴えてみろ」でしょ。
 「ゴゴスマ」の「ここまでの最新のニュース」(2021/7/22 14:45)、中国の豪雨について伝える場面で「豪雨の影響だと見られています」と言った野村彩也子アナ、こういう人はけっこういるのですが、「だ」が余計です。断定しているわけではありませんから「豪雨の影響と見られています」と言いましょう。
 「『一番すごいのは、女子の水球でしょうね』と言って、安住アナの注目を集めた後に、『誰が見るんでしょうか?』と、競技の存在自体をあっさりと切り捨ててしまいます」(2021/7/26 Quick Timez編集部)って( ̄д ̄)! 安住アナだけだから「安住アナの注意を引いた後に」でしょ!
 ストーカー被害に詳しい人がストーカーについて話しているときに「法律の穴をかいくぐって」と言ったのですが、「法律の網をかいくぐって」ですよ。「穴」だったら「急所」や「弱点」と同様、そこを突けばいいわけで、「法律の穴を突いて」です。
 「○さんの遺産相続の話題がのぼると」(2021/8/31 17:01 週間女性PRIME)って、うろ覚えですね( ̄д ̄)! 「○さんの遺産相続が話題に上ると」でしょ! 定型の言い方をちゃんと確認していないのなら、無理しないで「○さんの遺産相続が話題になると」と書けばいいのです。
 「原因が、闇雲に葬り去られぬよう、第三者を入れた調査委員会を」(2021/10/11 9:53 SmartFLASH)って? 「闇雲」は、「闇雲に突っ走っても失敗する」のように、見通しもなくする様子、ですから意味が違います。日本年金機構が別人の年金情報を載せた通知書を大量に誤送付した問題で、「原因が闇に葬り去られぬよう」です。
 「注意しようものなら、二言目に『○先生が…』と言い出すのです」(2021/10/16 10:15 デイリー新潮)も聞きかじりのうろ覚えでしょうか。二言目が「○先生が…」なら、最初は「どうでもいいっしょ」とか「んなこと知らねぇよ」とか <( ̄・ ̄)>? いやいや、そういうことではありませんよね、「二言目には」が定型です。
 「新婚間もない小室夫妻に暗雲が立ち込める出来事が」(2021/10/31 11:00 女性自身)って( ̄д ̄)! 「新婚」は「結婚したばかりであること」ですから、そこへまた「間もない」は余計です。「新婚の」か「結婚して間もない」か、でしょ。そして、相変わらず出てきますが、「暗雲が垂れこめる」でしょ!
 小室夫妻の会見の様子を伝えるテレ朝の中継記者が「残念な記者会見だったと言わざるを、おえない」と言いました(2021/10/27)。「~と言わざる、おえない」と言う人はたまにいますが、ここまではっきり「~と言わざるを、おえない」と言う人は初めて見ました。「~と言わざるをえない」でしょ ┐( ̄д ̄)г。
 「眞子さんが望むと望まざるにかかわらず、警察は…」(2021/11/2 19:05 SmartFLASH)って、「望むと望まざるとにかかわらず」でしょ。「歴史秘話ヒストリア」で「好む好まざるをかかわらず」というテロップを見たこともありますが、「好むと好まざるとにかかわらず」でしょ、決まった形があるのですよ。
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「みるみると土砂が」って?

2022-01-23 10:04:48 | 言葉についてあれこれ
                                  じーっと見る

 「みるみると土砂が溶け出していきます」という「世界遺産」(2020/1/5)のナレーション、ナレーターは杏。「ロシア人の目には、日本がみすみすと集団感染を見過ごしているように映るのだろう」(2020/2/13 6:00 JBpress)。「と」が余計ですね、「みるみる」「みすみす」でいいのですよ。
 「コロナ禍で精神的に追い詰められており、社会がギスギスとしている」(2021/5/6 6:01 DIAMOND online)って「ぎすぎすしている」でしょ。北陸放送のアナウンサーが「一層と、ひんやりと感じられるでしょう」と言ったことがありますが、「一層(いっそう)」でしょ。「と」は不要なんですってば!
 「東照宮を彷彿とさせる華やかな装飾」は「イッピン」のナレーション。「歴史秘話ヒストリア 日本書紀」(2021/1/5)で「それを彷彿とさせる絵がありました」と言った渡邊佐和子アナ。「日曜美術館 アートシーン」(2021/5/2)で「彷彿とさせます」と言った柴田祐規子アナ。皆さん、「と」は要りませんよ、「彷彿させる」です。
 「家庭以外のものを優先していることに辟易としている様子(中略)旦那さんの行動に辟易としている投稿者さんと娘さん(中略)旦那さんに対して辟易としている投稿者さんに」(2020/12/1 10:30 ママスタセレクト)って、このライターは「辟易と」が誤りだとは思っていないようですが、「辟易している」ですよ。
 「手伝い以上に口出しが多く、それにも辟易とした」(2021/4/15 All About)と「義母にはいつも辟易とさせられていた」(2021/5/23 All About)は同じライター。黒木千晶アナ(読売テレビ)も「そこまで言って委員会NP」(2021/4/18)で「辟易としていて」と言いましたが、「辟易する」ですよ、「と」は要りません。
 「この子を訓練するのには楽ではないわよ」(2020/4/29 13:40 Techinsight)って、何か抜けた? 例えば「訓練するのには根気が必要で、楽ではないわよ」とか。そういうのを書かないで「楽ではないわよ」と続けるなら「この子を訓練するのは楽ではないわよ」でしょ、「に」が余計です。
 「ドーピング検査を受けた際に陽性反応があったため10か月間レース出場の停止を言い渡されていたのだ」(2019/10/15 19:06 Techinsight)って、なんか、ださい( ̄_ ̄)。「の」が余計ですね、「10か月間レース出場停止を」でしょ。あるいは、「の」を入れるなら「10か月間のレース出場停止を」でしょ。
 「自分の好みではないと不機嫌になってしまうのです」(2021/5/13 16:00 ねこちゃんホンポ)って、「は」が余計ですよ、「自分の好みでないと不機嫌になってしまうのです」でしょ。もし、猫に「これ、好みじゃない」と言われたのなら、「『私の好みではない』と不機嫌になってしまうのです」と書かないと( ̄ー ̄)。
 「避難所での不自由な暮らしが連日報道がされ」(2020/5/27 6:01 DIAMOND online)って( ̄д ̄)! 「連日報道され」でしょ。「~をわいせつに描いたビラ、北朝鮮が激怒の理由とロシア大使」という見出し(2020/6/30 23:01 AFP)って( ̄д ̄)! 「北朝鮮激怒の」でしょ。「が」が余計です。
 「Live News it!」(2020/6/22)で「営業を再開の道後温泉」という文字が画面右上に出ていましたが、どういうセンス? 「営業再開の道後温泉」でしょ! 「を」が余計です。「営業を」なら「営業を再開した道後温泉」と書かないと <( ̄д ̄)>。
 「猫を5匹を殺すなどした疑い 馬島の男が書類送検」(2020/6/10 12:15 九州朝日放送)って( ̄д ̄)! 「猫5匹を」でしょ。そして、「男が」ではなく「男を」ですよ、「馬島の男を書類送検」です! 「男が書類送検」を「男が書類送検された」と読めというのは間違っています( ̄_ ̄)。
 「それなりに成功をしていましたが(中略)骨折をしてしまったのです」(2019/12/30 9:00 幻冬舎GOLD ONLINE)って、大勢いますね、こういう変な癖がついている人、いちいち不要な「を」を書く人が。「それなりに成功していましたが(中略)骨折してしまったのです」でしょ! 「を」が余計です。
 「○と△を持ってお出掛けをいただきたいと思います」と言った政治家( ̄" ̄)、これ、政治家あるある。「尽力をする」「実現をさせたい」のように不要な「を」を入れる傾向が強く、「お会いをする」だの「お答えをしたい」だの、敬語もおかしくなっています。
 「めざまし8」(2021/7/5)で「この建物が倒壊をする」と言った倉田大誠アナ( ̄" ̄)、そういえば、元アナウンサーの長谷川豊の文章にも「記者が追及しようとすると逆切れをし」というのがありました。全くもぉ、どうなってんの ┐( ̄д ̄)г?
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「子供が対象に使われるので」って?

2022-01-16 09:58:40 | 言葉についてあれこれ
                                  Biquette!

 「Biquette(ビケット)」の意味を検索したら出てきた「話し言葉として使われる『かわいい』と言う意味の単語です。子供が対象に使われるので」って( ̄д ̄)! フランス語で、男の子は「Mon biquet」、女の子は「Ma biquette」だそうです。「~という意味の単語です。子どもを対象として使われるので」ですね。
 「生きるスキル 楽しく!防災クンレン」(2019/12/6)で「逃げ遅れる人が少しでも減らしたい」と言ったのは、防災情報を発信してきた大手IT企業の人。防災意識向上に取り組んでいるのなら「逃げ遅れる人を少しでも減らしたい」と言えばいいのに( ̄" ̄)。「逃げ遅れる人が」なら「少しでも減るようにしたい」でしょ。
 「母の負担が少しでも取り除ければ」(2020/1/4 19:46 Hint-Pot)って、ひょっとして「母の負担が少しでも軽くなれば」と書いてから、「軽くなれば」を消して「取り除ければ」に直したとか? 積極的な姿勢をアピールしたいのなら「母の負担を少しでも取り除ければ」と書かないと <( ̄д ̄)>。気持ちと表現がずれていますね。
 「コロナ禍でリモートワークが余儀なくされています」は「gooいまトピライフ」の記事(2021/2/13 22:32)にあったのですが、これを書いたライターはいつもこうで、“正しい日本語”を意識していないのかな? 「リモートワークを余儀なくされています」でしょ、意識すればいろいろ気づくようになりますよ。
 「こんにゃくで作った新感覚のスイーツ、いちじくジャムのソースで絡めました」だの「レンコンの皮できんぴらに」だの、NHKの番組で聞いたナレーションですが、「ソースを絡めました」でしょ! きんぴらの材料はレンコンの皮だけだから「レンコンの皮をきんぴらに」でしょ! 「皮をきんぴらにした」か「皮できんぴらを作った」ですよ。
 「イッピン 三重の金属製品」で聞いた「藤澤さんが目に留めたのは」というナレーション、平野義和ナレーター。「目に留める」は「注意して見る」、「気に留める」は「特にそのことに注意を払う」です。ちなみに、「目に留まる」は、「(感覚に)残る」という意味の「留まる」の例文として国語辞典に載っています。
 「目に留まる」と「気に留める」は見聞きすることがありますが、「目に留める」はそうでもないような気がします。この場合、藤澤さんが複数の製品をながめて気になる製品を示す、そういう状況ですから「注意を引かれてじっと見る」という意味の「目を留める」、「藤澤さんが目を留めたのは」です。「目を」ですよ!
 「TEAM~警視庁特別犯罪捜査本部」#5(脚本 徳永富彦)で「四面楚歌で、まるで精彩に欠いています」と言った屋敷巡査長(塚本高史)( ̄д ̄)! 「精彩を欠いています」でしょ! 台本にそう書いてあった? 撮影には大勢かかわっているはずなのに、直せない? 誰も気づかないものなのですかね?
 「女子学生に悲劇が襲った。(中略)最大5年の懲役刑に科せられるという」(2019/1/30 4:00 Techinsight)ってo(`д´)o! 「女子学生を悲劇が襲った」「懲役刑を科せられる」でしょ! 「ウソで塗り固められた人生に生きていたようだ」(2019/12/7 FRONTROW編集部)って、「~人生を生きていたようだ」でしょ!
 「看護師さんは、私の格好に見慣れていますよ」(2020/1/8 7:30 COURRiER Japon)って「私の格好を」でしょ! 「運転していた20代女性に現場に戻るよう説得」(2020/6/11 5:10 沖縄タイムス)って「20代女性を現場に戻るよう説得」でしょ! 「を」でないといけないのに、ちゃんと書けないライターがいーっぱい <( ̄д ̄)>。
 「在宅勤務をしている同僚の案件の巻き取ることが増え」(2020/6/24 19:40 キャリコネニュース)って? 「案件の巻き取ること」が意味不明で、「巻き取る」を検索したら「依頼していた仕事の対応ができていない相手から仕事を引き取ること」でした。やはり「案件を巻き取ることが」ですね、「の」ではなく「を」です。
 「CAは少女の言葉に耳も貸さず無理やり降ろし」(2019/3/25 17:31 Techinsight)は「女子学生に」「懲役刑に」と同じライター( ̄" ̄)。「耳も」って、ほかに何を「貸さず」なの? 「耳を貸す」か「耳を貸さない」であって、「耳も」ではありませんよ、ほかにそれらしいことも何もないし、「CAは少女の言葉に耳を貸さず」です。
 「逆転人生 スター・ウォーズのCGを手がけた脱サラ証券マン」(2020/1/27)という番組で「待ち受けていたのは想像も絶する困難なミッションでした」と言った竹本英史ナレーター。原稿に「想像も」と書いてあって、そのまま言った? ほかに何を「絶する」の? 「想像を絶する困難なミッション」でしょ! 原稿を書いたのは誰だ?
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「水を全く触れることなく」って?

2022-01-09 10:10:32 | 言葉についてあれこれ
                                  水が、水、水!

 「水を全く触れることなく洗えますから」は通販のCMで聞いたセリフですが、「水に」でしょ! 誰かが台本を書いて、それを読む、なのに、なぜ「水に」ではないのか。報道番組で、マイクを向けられた一般の人が「北陸新幹線を乗るのが初めてだったので」と言いました ┐( ̄д ̄)г。なぜ「北陸新幹線に」と言えない?
 「箱を開けるのを立ち会ったマンション関係者は」は「スーパーJチャンネル」で聞いたナレーション( ̄д ̄)! 「箱を開けるのに立ち会った」でしょ。市川寛子アナは「購入を踏み切れない人」と言い、野上慎平アナは「黒人男性を発砲するということが」と言い、どうかしてますよ、「購入に」「黒人男性に」でしょ、言い直そうよ!
 「新たな可能性を・・・にトライするのは」と言い直したのは一般の人です。「トライする」と続けるためには「新たな可能性に」でないといけないと気づいたのですね。一般人でも言い直せるのに、アナウンサーはなぜ言い直さない? 「~を」が誤りであることに気づいてさえいないのか?
 「空港ターミナル2階にあるバルコニーをよじ登って」(2018/5/31 5:00 Techinsight)って「バルコニーに」でしょ! 2階のバルコニーに到達するまで何をよじ登ったのかは不明。「この最低女を他の席を移動させてくれる?」(2019/2/4 14:16 Techinsight)って、明らかに、何も考えなくても「他の席に」でしょ!!
 「この悲劇を学ぶことなく、中国では繰り返し乗客による運転妨害行為が行われているようだ」(2019/3/14 4:00 Techinsight)は「この悲劇に学ぶことなく、中国では乗客による運転妨害行為が繰り返されているようだ」でしょ!!! このライターの文章はいつもおかしくて、助詞がおかしいこともしょっちゅうです( ̄_ ̄)。
 「『それな!』で済ませる友人を対処する方法は?」という見出し(2017/12/5 20:01 TOKYO FM+)、これはもう「友人に」以外ないでしょ! 「保健所が新型コロナ検査を応じなかった39件に」という見出し(2020/3/5 8:59 スポーツ報知)、「検査に応じなかった」でしょ、あ、ひょっとして「検査を断った」と書きたかった?
 「ウェークアップ!ぷらす」で、政治家が「必ず皆さんを、日本の地を踏ませます」と言い、テロップも「皆さんを日本の地を踏ませます」だったことがあるのですが、「皆さんに」でしょ、「皆さんに日本の地を踏ませます」でしょ! 「皆さんを」だったら「日本に連れて帰ります」とか言わないと( ̄- ̄)。
 「学生さんを入っていただいて」と言った教育者。「経済苦難というものを直面しているわけです」と言った有識者。「こちらを取り組んでいきたいと思います」と言ったEテレの番組の講師。「まるで宙を浮いているような」と言った森田美由紀アナ。全くどうなっているのか、「を」ではなく「に」でしょ!
 「人の食事の前に猫を食べさせる」(2020/5/6 16:00 ねこちゃんホンポ)って( °°)。自分がご飯を食べる前に、先に、猫にご飯をあげる、「人の食事の前に、猫に食べさせる」でしょ! 「インスタ映えしそうな場所を陣取って」(2020/6/10 19:05 いぬのきもちWEB)って「場所に」でしょ、「陣地を構える」という意味の自動詞ですから。
 「自慢してくる人を対処できる『最強の一言』に」は「gooいまトピライフ」の見出し(2021/1/4 18:14)ですが、「自慢してくる人に」でしょ! 「に」と「を」を区別できない、「に」でないといけないところで「を」と言ったり書いたり、助詞をちゃんと使えていない例がたくさんありますが、助詞は大切ですよ( ̄_ ̄)。
 「多くの方を不快な思いにさせてしまったこと、深くお詫び申し上げます」はヴァレンティノが出した声明文(2021/3/30)です。モデルが着物の帯のような布の上を歩くシーンが物議を醸し、謝罪したわけですが、いけませんね、「多くのかたに不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」でしょ!
 「モーニングショー」(2021/6/17)で「車を乗らない若い世代」と言った石山アンジュ。「100分de名著 華氏451度」(2021/6/23)の「地面にしがみつき、爆風を耐える中」というナレーション、加藤有生子ナレーター。「車に乗らない」「爆風に耐える」、当たり前に「~に」と言えそうなところで「を」って、どうした?
 「フロリダのビーチを臨む12階建ての集合住宅」(2021/6/25 18:50 TBS NEWS)はちょっと説明が要ります。「ビーチを望む」なら「を」ですが、この場合、ビーチはすぐそこなので「臨む」を選んだわけで、それならそれで「ビーチに臨む」ですよ、助詞にも気を配らないといけません( ̄_ ̄)。
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「召したの人に」って?

2022-01-02 10:25:45 | 言葉についてあれこれ
                                  寅年ですね

 ネット上で気軽に読める文章は、読みやすいか読みにくいか、日本語のレベルはピン切りですが、「goo話題のトピックス」(2020/12/28)に取り上げられていた「お年玉のマナー」(シュフーズ)にはあきれました。同じことをくどくど、しかも、文章全体の半分ぐらい、日本語がおかしい Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 「お年玉は目上の人が召したの人に渡すもの」って、召し使い? このライターは誤字を全く気にしていません。「目下の人に」でしょ。「じゅうようになります」「おぼえておきましょう」「失礼にあたって」って、なぜ平仮名? 「重要」「覚えて」「当たって」と、きちんと漢字に変換しましょう。
 「子供」「こども」、「例を上げるので」「例で挙げたもののように」、「何を贈るのが良いのか」「何かを送りたくなってしまう」、「ごちそうする」「ご馳走することで」、こういう表記揺れがいーっぱい。「子ども」「挙げる」「贈る」「ごちそうする」、一つの文書内で表記を統一するのは基本です。
 「お年玉をいただい方に」って、脱字も気にしていません。「お年玉を頂いたかたに」でしょ、いや、もっといえば「お年玉を下さったかたに」です。そして、「~ていただく」は平仮名ですが、お年玉を「頂く」「下さる」は漢字です。
 「ありがとうございます。」は「ありがとうございます」です。こういう書き方をするライターはたまにいますし、「TechinsightJapan」のライターたちはなぜか全員こうですが、鉤括弧(かぎかっこ)の直前の句読点は不要です。
 「お年玉をいただいた相手との関係性にもよって」は余字、本当に何も気にしていませんね、最低限、誤字・脱字・余字のチェックぐらいしましょうよ。「お年玉を下さった相手との関係性によって」でしょ。もうお気づきですね、このライターは、「下さった」でないといけないときもすべて「いただいた」です( ̄" ̄)。
 後ろに「金額」「お年玉」と続くなら「頂いた」でもいいのですが、「相手」「かた」「人」なら「下さった」です。「~てくださる」と言えず、いつも「~ていただく」と言ってしまう人は非常に多いのですが、これほど「下さる」と「頂く」を分かっていないライターもいるのですね ( ̄_ ̄)。
 「お年玉のお返しをした方が良いケースは、お年玉をいただい方に成人していないお子様がいる場合そのお子様にお年玉を渡すことがマナーとなるのでお返しという形とは少し異なりますがお年玉をお渡しします」って、読点を打たずにだらだら書き、しかも「ケースは」と「お渡しします」がつながっていません。
 「お返しをしたほうがいいのは、お年玉を下さったかたに成人していないお子様がいる場合です。お返しという形とは少し異なりますが、そのお子様にお年玉をお渡しするのがマナーです」と書けば読みやすいですよね。
 「お住いの地域によってはいただいたお年玉に対してお返しをする地域もあるので」って、「お住いの」は送り仮名が違いますし、後ろの「地域も」は余計です。「お住まいの地域によっては、頂いたお年玉に対してお返しをするということもあるので」でしょ。
 「お年玉のお返しをする場合には何をどのようにお年玉のお返しをするのが良いのか調べてみました」って? 「お年玉でいただいた金額の3分の1から半額の範囲内でお返しをするのが良いとされている金額の範囲です」って? 「お年玉のお返しにするお礼は現金をお返しするのは失礼に」って? くどくど、重複の嵐 Ψ( ̄д ̄)Ψ。
 「お年玉のお返しをする場合、何をどのようにお返しすればいいのか調べてみました」でしょ。「頂いた金額の3分の1から半額の範囲内でお返しするのがよいとされています」でしょ。「お年玉のお礼として現金をお返しするのは失礼に」でしょ。
 「数年後の未来にお年玉をいただいた方に、お子様ができる可能性がある場合には」って、数年後なら「将来」でしょ。読点の位置もおかしいですね、意味不明です。「将来、お年玉を下さったかたに子どもが生まれる可能性がある場合」でしょうかね。
 「お礼のものにお年玉をもらった本人である子供に簡単な内容で良いので手紙を書かせて写真と一緒に添えると印象が良くなります」って、だからぁ、読点は? 「お年玉をもらった本人である子どもに、簡単な内容でいいので手紙を書かせ、写真と一緒にお礼の品に添えると印象がよくなります」でしょ!
 「お年玉をもらうこちらにのみ子供がいてお年玉をくれる同世代の方からのお年玉の場合もお返しをした方がいいケースとなります」って、やたら文字数が増えるばかりで、伝わりません。「子どものいない同世代のかたからお年玉を頂いたら、これもお返しをしたほうがいいケースです」でしょ。
 いやはや、まさに変な日本語の見本帳だったわけですが、このライターだけではありませんし、もっとひどいライターもいーっぱい。ちゃんと書けない“自称ライター”が大勢いますから、読み手には読む力が必要です。何となく分かったつもりで流していたらどうなるか・・・( ̄- ̄)、どうします?
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