◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「絶滅のおそれが心配されている」って?

2008-05-30 19:05:10 | 気になる言葉、具体例
                      つまみはクルミか?
 「絶滅のおそれがある」もしくは「絶滅が心配されている」、どちらか一方でいいですね。絶滅のおそれがあってとっても心配だぁということを言いたい気持ちは分かりますが、だからといって「絶滅のおそれが心配されている」とは言えません。こういう意味の「おそれ」は、漢字で書くと「虞」であり、読みが難しいので「おそれ」と表記しますが、「心配」という意味なので、「虞」が「心配されて」では重複になります。
 ところで、「絶滅の恐れがある」とか「介護難民が出る恐れがあり」とかいうのを見たことがありますが、この「恐れ」は誤りです。こういう意味、つまり、心配だという意味の「おそれ」は「虞」で、恐れること、恐怖という意味の「恐れ」とは違うのです。ですから、平仮名で「おそれ」と書きましょう。
 「水を一杯飲む」というのもあります。「たくさん」の意味で「一杯」と書いてあるわけですが、「たくさん」だったら「いっぱい」と書いて、1杯、2杯の「1杯」と区別しましょう。横書きなら、「1杯」と書いてあれば「1杯」、「一杯」なら「いっぱい」だと区別することもできますが、みんながみんなそういう区別をして書いているわけではないので、「いっぱい」なら確実ですね。
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「薬と長くおつきあいするあなたに」って?

2008-05-28 19:29:54 | めちゃくちゃな敬語
                 カステラ、アネモネ、ゾロ・・・か?
 最近のCMで、「薬と長くおつきあいするあなたに確かな品質を」というセリフが聞こえてきます。謙譲語は「ご(お)~する」、ご説明する、お話しする、お聞きする、それでいくと、「おつきあいするあなた」は変です。尊敬語は「ご(お)~になる」ですから「おつきあいになる」ですが、う~ん、あまりピンと来ませんね。そもそも薬とつきあうというのが・・・病気とうまくつきあうために薬を使うわけですから・・・、本当は「薬を長くお使いになるあなたに」では? 「つきあう」でシンプルなのは「つきあわれる」でしょうか、あとは、「おつきあいなさる」とか言ってもいいような気もしますけれど・・・。
 医師の話を聞くと、ムンテラ、アナムネ、ゾロ、その他いろいろ特殊な単語が出てきますから、だいぶ前からゾロ品のことは知っていましたが、このごろはジェネリック医薬品という言い方をしていますね。ほかにも、OTC医薬品とか、最近になってよく聞くようになった単語がありますが、ついでだから簡単に書いておきます。
 ジェネリック医薬品というのは後発医薬品のこと。すでに市販されている医薬品と同等の薬を別のメーカーが別の名前で売り出すわけで、先発医薬品が独占して製造・販売することを認められている期間を経過した後、ぞろぞろ出てくるからゾロ品、という話を聞いたことがありますが、先発医薬品より安かったりするようです。同等といっても、先発医薬品よりいいものもあればそうでないものもあるようで、私もジェネリック医薬品を使ったことがありますが、副作用がひどくてすぐに先発医薬品に替えた、なんていう経験があります。まぁ、人それぞれ合うか合わないか、相性がありますからね。でも、平均するとジェネリック医薬品は先発医薬品の半額ぐらいで、医療費が節減できるらしいですから、それはいいことなのかも。
 OTC医薬品は、薬屋さんで購入できる医薬品、カウンター越しに買う、Over The Counterということで、一般用医薬品のこと。医療用医薬品は医師の処方せんによって調剤されて患者に渡されるわけで、それとは違う、自分で判断して使う薬というわけです。ちなみに、うちにはOTC医薬品はありません。あ、一つありました、キンカン!
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それは商品名だぞ。

2008-05-26 19:12:47 | 言葉についてあれこれ
                      飛べるかぁ~い
 昨日の昼、テレビのチャンネルをあちこちやっていたときに「サランラップを顔に巻きます」とか何とか聞こえて、何かと思ってちょっと見てみました。タレントが、飛行機の中では顔をラップで覆うとかいう話をしていたのですが、何でしょうね、乾燥するのが嫌なのでしょうかね。確かに、機内の空気はカラカラで、風邪気味のときに飛行機に乗るととてもつらいですから・・・、それでも、顔にラップって・・・変なの! そこまでしないといけないかなぁ~? でも、私が「ん?」と思ったのは、なぜ「ラップ」ではなく「サランラップ」と言うのかというところなのです。
 「サランラップ」は、ある企業が出しているラップ製品の商品名で、普通は「ラップ」と言うものです。サランラップを製造している企業がその番組のスポンサーなら意識して「サランラップ」と言っているとも考えられますが・・・、それを確かめるほど私も暇ではありませんから。ほかにもそういうのはいろいろありますね、「マジック」「マジックテープ」「ホッチキス」「カッターシャツ」「オセロ」「カップヌードル」「宅急便」などなど。企業を特定しない一般的な呼び方でいくと、「ラップ」「油性ペン」「面ファスナー」「ステープラー」「ワイシャツ」「リバーシ」「カップ麺」「宅配便」となるわけです。あの「魔女の宅急便」だって、クロネコヤマトが関与しているから「宅急便」なわけで、もしも関与していなかったら「魔女の宅配便」です。
 どこのメーカーのラップであろうと「サランラップ」と言う人ってたまにいますよね、でも、それは明らかな間違いですから。だって、クレラップとかリケンラップとか、いろいろあるでしょ? マジックは・・・うちにある油性ペンを見たら、?マークの「マジックインキ」と三菱マークの「三菱マーカー」というのがありました。ふぅん、マーカーね、でも、ついマジックと言ってしまいますね。NHKの人は大変でしょうねぇ、幾ら世の中で一般的に使われている名称でも、商品名なら使えませんから。そういえば、「緑ぃ~の中を~走り抜けてく真っ赤な車ぁ~♪」というのがありましたね。(^▽^)ダハハ
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「どうも続かなくて」って?

2008-05-23 19:00:30 | 気になる言葉、具体例
                       輝いてる!
 「禁煙したいんだけど、どうも続かなくて」「ダイエットしてたんだけど、なかなか続かなくて」というのをよく聞きますが、そもそも「続かない」という言い方に意志の弱さが表れていると思いませんか? たばこをやめようとしているのは一体だれなんでしょうか。やせようとしているのは一体だれなんでしょうか。そのうち、「大体、たばこが体に悪いんなら、なんでそんなもの売ってるんだよぉ~」とか、「太めがいいっていう人もいるわよねぇ~」とか言いそうです。
 「続かなくて」の元の形は「続く」で、これは自動詞です。「暑い日が続く」とか、自分の意志とは関係ないですね。他動詞の「続ける」なら、いまいち意志が弱くて「禁煙を続けられない」という言い方になります。まぁ、ダイエットはどっちでもいいですが、たばこをやめるのは地球のためにもいいことですから、本当に禁煙したいのなら、「禁煙したいんだけど、どうも続けられなくて」と正直に言って反省し、「今度こそ続けるぞ」と固く決意し、周りに禁煙を宣言し、協力を求め、しっかり主体的にやらないとね。
 では、これ、「愛情を持って育った動物は輝きが違う」というのはどうですか? ちょっと変ですね。「愛情を持って」までは飼い主(自分)が主体だったのに、「育った動物」からは動物が主体です。「愛情を持って育てた動物は輝きが違う」と自信を持って言えばいいのに、なぜ途中から言い方を変えるのでしょうか? 自分が禁煙を続けられない→禁煙が続かない、自分が愛情を持って動物を育てる→動物が育つ、わずか20文字ほど言う間に変わってしまいます。一貫して○○が主体だという話し方をする人が少ないというのが現状ですが、文法を分かっていないという前に、何か強い気持ちが欠けているような気がしてなりません。( ̄‐ ̄)ウーム
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カットされたシーンは。

2008-05-21 18:54:18 | いろいろあれこれ
                      耳って寒いよね
 映画「デイ・アフター・トゥモロー」はご覧になりましたか? 地球温暖化によってさまざまな予想を超える規模の変化が起き、急激な寒冷化が来る、そういう学説もあるようですから、私は、この映画はひょっとして現実になるかもぉ~と思いながら見ました。以前、映画館で見て、先日またテレビで見たのですが、ラストシーンを見ていて、あるシーンがカットされていることに気づきました。
 津波と吹雪に襲われたニューヨークで、生き残って図書館にこもった人たちが暖炉でありったけの本を燃やして暖をとるわけですが、ある男性が、大きくてりっぱな本を、こんな貴重な本を燃やしたらだめだと言って大事そうに抱え込むシーンがあって、テレビ版ではそこがカットされていたような・・・、救出ヘリの中で座っているその人がその本を持っているのを見て、その部分を思い出したというわけです。
 活字離れということがいわれて久しいですが、書いては直し、十分練って、きちんと仕上げ、しっかり校閲を受けて出版されている本を読むことは大切です。そうでないと、なかなか正しい日本語に触れられない世の中ですから。私は、そんなことを、生きるためにどんどん本を燃やすシーンを見ながら考えていたわけですよ。( ̄・ ̄)ウーム
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「歩いて帰れない帰宅困難者」って?

2008-05-19 19:00:54 | 気になる言葉、具体例
                      回し車だからね
 中国で大きな地震が発生し、ニュース番組では、日本でこのような地震が起きたら・・・というテーマでいろいろな検証をしたりもしていますね。それで、画面に「歩いて帰れない帰宅困難者」と書いてあるのを見たのですが、ちょっと変じゃないですか? 大都市では自宅と職場がかなり離れている、交通機関がストップすれば帰宅できなくなる、そういう人たちを帰宅困難者と呼び、帰るには徒歩しかない、というのが私の認識でしたから、それでいくと「歩いて帰るしかない帰宅困難者」であり、「歩いて帰れない帰宅困難者」ってどういうこと? と思いました。
 ウィキペディア(Wikipedia)によると、帰宅困難者とは、自宅から見て遠隔地(勤務先・学校・旅行先など、距離はおおむね20km以上)で、主に大規模な地震に遭遇し、公共交通機関が動いていないため帰宅することが難しくなった人々のこと。う~ん、20kmなら徒歩で4~5時間でしょうか。障害物だらけでもっとかかるかも。まぁ、私は15分以上続けて歩くことができませんから、倍の時間かけても帰れませんけどね。
 でも、ただちに帰宅することが最善かというと、そうではないようです。大勢の移動者が避難経路上に集中したらどうなるか。避難場所等での支援(トイレ・給食・給水等)が事実上できない。コンビニ等もありますが、一時的に集中する数十万人に対して支援というのはかなり難しい。また、緊急車両を通行させるために交通路を確保する必要がありますが、移動者がここへ集まり、緊急防災活動の妨げになるおそれがある、ということです。帰宅困難者は地域住民とともに一時避難場所や広域避難場所へ移動することを自治体では求めていて、ここで交通機関が回復するまで待機することが適切なのだそうです。
 ふむふむ、まぁ、人情として、休憩なしで1~2時間歩けば帰れるという距離ならさっさと歩いて帰るでしょうけれど、そうでない場合、我慢することも必要なのですね。でも、帰宅困難者心得10箇条という中に、「歩いて帰る訓練を」とか、「ロッカー開けたらスニーカー(防災グッズ)」とかいうのがあるのですよ。結局、何日かしたら徒歩で帰る、そりゃそうですね、全線開通なんて待っていられませんから。一部区間でも動けば、あとは歩いて、ということになるでしょう。
 というわけで、「歩いて帰れない帰宅困難者」ですが、どうですか? 私なら、ただ単に「帰宅困難者」、もっとインパクトを、と言われたら、「家に帰れない! 帰宅困難者」とか、「歩いて帰ることもできない帰宅困難者」とか、「それでも歩いて帰る帰宅困難者!!」とか、書くんですけどね。( ̄・ ̄)ウーム
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○○にマーガリン?

2008-05-16 19:16:49 | 言葉についてあれこれ
                       飛ぶからね
 非常識な110番通報という話題で聞いたのですが、ゴキブリが出たから何とかしてくれとか、失恋したから話を聞いてくれとか、それでなぜ警察に電話するのか私には理解できませんが、世の中にはそういったことで110番する人が大勢いるらしいのです。ゴキブリは、結局その家に行って退治してあげたそうですよ。お年寄りならまだしも、若い人だったみたい、なんか腹立つわぁ。私だってギャーギャー言いながら自分で退治してるのにぃ~。( ̄ε ̄)プンプン ハムやんのことを考えると、ホウ酸団子だのホイホイだのあっちこっちに仕掛けることはできませんからね、出たら退治する、これしかないと思って。
 んで、思い出したのですが、以前、テレビで紹介していたゴキブリ駆除(というより、捕獲?)の方法、空き缶の底に食べ物のかけらを置いて、缶の中に落ちたゴキブリが逃げ出さないように、内側に滑り止めとしてマーガリンを塗り・・・、はい、ここで「ん?」と思った人はいいですね。滑って登れないようにするためにマーガリンを塗るのです。それを滑り止めなんて言っている人、その原稿を書いた人、収録時のスタッフ、編集した人、だれも気づかなかったのか? ( ̄д ̄)ホントニモォ 滑り止めだったら逃げちゃうよ、ゴキブリ。
 別の番組でも、「使うのはこの道具」というナレーションで、画面を見たら、それはどう見ても部品! 道具ではありません。その部品を道具に使うというのでもなく、あくまでも部品としてセットするわけで、何をどう考えても「使うのはこの道具」に該当するものが出てきませんでした。それを道具なんて言っている人、その原稿を・・・あ、もういいですね、はい。( ̄_ ̄)最近こういうの多いんですよねぇ~。
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光化計画、あえなく頓挫。

2008-05-14 19:27:10 | いろいろあれこれ
                    ひょっとして菩薩・・・
 先日、ADSLから光に替えようと思い、うちは集合集宅ですから、まず、許可が出るかどうか、そして、物理的に可能かどうかNTTに調べてもらったのですが、部屋にNTTの線が出てきている場所がパソコンを置いて使っている部屋ではなく、そこにモデムを置いたら、そこからLANケーブルを20メートルぐらい引っ張らないといけないということで、何だか面倒くさくなってやめちゃいました。ISDNからADSLにするときもかなりすったもんだして、2キロやせるぐらいストレスがかかったのですが、やはり何かを変更するというのはものすごいエネルギーが要ります。そのエネルギーがないので、今回はパス・・・ちょっと未練はあるけれど。( ̄_ ̄)ウーン
 そうそう、つい先日ケータイデビューしましたが、脳みそをぎゅうぎゅう使っている最中に着信音が鳴るとびっくりします。もともと電話が嫌いなので、なんでこんなものが世の中にあるのかと恨めしく思うほどなのですが、しかたありませんね。便利だと思うときもあるのですから。で、せっかくだからケータイ大喜利に投稿しようと思ったら、「メニュー」→「TV」、その先に進めなくて投稿できませんでした。あ、その前にアカウントを変更しないと・・・、でも、そういうことに取り組むエネルギーがなくて・・・。菩薩Tシャツ獲得計画の実行はいつになることやら。( ̄‐ ̄)ウーン ルーキーデビューに備えて名前も考えないと。「治納由気」はおかしい? オオギリーガーっぽくないね。
 それにしても、なぜ菩薩なんだろう? 菩薩とは、如来に次ぐ地位にあり、勤行精進を続け、如来になることを待っている者。弥勒如来は釈尊以前の仏であり、その修行中の姿が弥勒菩薩。本当は弥勒が先に仏になるはずだったのですが、ちょっと怠けていたら釈尊に先を越され、修行期間を56億7000万年追加されちゃったらしいです。大変ですね~、仏に至る道のなんと遠いことか。ということは、菩薩というのは修行中なわけで、大喜利の道にもゴールはない?
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「ある」なのに「ない」と聞こえる。

2008-05-12 18:45:37 | ディクテーションについて
                   もしかしてエアロスミス・・・
 ディクテーションに使う録音媒体がデジタルになっても、そもそも話し手が明瞭に発音していない言葉をそう簡単に聞き取れるわけがありません。語尾の音があまりにも小さく、何回聞いても「ある」か「ない」か分からないことすらあります。「ありますね」と「ありません」はとても似ていて、「ある」と答えるだろうと思って聞くと「ありますね」と聞こえ、「ない」と答えるだろうと思って聞くと「ありません」と聞こえるのです。背景や話の流れを理解せずに音声だけを聞くとどちらか分かりませんし、ひょいっと「ある」が「ない」と聞こえることもあります。
 ということは、話を理解するということと言葉を聞き取るということは互いに影響する、理解しやすければ聞き取りやすい、理解しにくければ聞き取りにくい、聞き取りやすければ理解しやすい、聞き取りにくければ理解しにくい、当たり前のことですが、この当たり前のことを分かっていないのではないか、と思うことがしょっちゅうあります。分かっていれば、難しい話をぼそぼそ小さな声で話したりはしないでしょう。
 とても聞き取りにくい、それでも聞き取らなければならない、そうすると、話の流れをつかむことが必要になりますから、とりあえず聞こえないところはそのままにしておいて先へ進み、結論を聞いて、こういう流れならここはこうでないといけない、というふうに修正します。たとえ言葉は聞こえても、日本語そのものがおかしいとき、その部分だけでは判断できませんから、全体を把握してから、ここはこうでないとおかしいというふうに修正します。
 そうやって注意深く作業しても、間違いというのは一つや二つあるものです。だからこそ、別の人間がチェックして間違いをなくしていくという作業が必要になるのですが、他人が入力したものをチェックすると、言葉を聞き取るということがいかに大変か、脳の働きの不思議というのを感じます。
 話し手が「あります」と言っているのに「ありません」と入力してあって、割合はっきり「あります」と聞こえたんだけどなぁと不思議に思いました。でも、考えてみれば、チェックするときは入力するときの倍のスピードで作業しますから、入力よりも話の流れをつかみやすいのです。つまり、「理解」が「聞こえ」を助けるのです。
 さて、その後、先ほどの話題に関して聞き手が「○○はあるのですか」と質問し、話し手が「はい、あります」と、かなり明瞭に答えました。ところが、「いえ、ありません」と入力してあったのです。これには驚きました。「はい、あります」と「いえ、ありません」はだいぶ違います。
 幾ら何でもこれはおかしい。先ほどのところに戻って修正するのが嫌で「いえ、ありません」で押し通したのでしょうか。それとも、前に出た話題だということに入力作業者が気づかなかったのでしょうか。この話題に関しては「ない」だという先入観があったのでしょうか。事ほどさように他人の言葉というのは聞き取りにくい・・・のですよ。
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聞き間違いか、言い間違いか。

2008-05-10 12:07:52 | ディクテーションについて
                     う~ん、「ぢ」だな
 (1)「ば」と繰り返し発音する音声を聞いて、「何と言っていますか?」「ば、でしょう」、次に、男性が「だ」と繰り返し発音する映像と一緒に先ほどの「ば」の音声が流れる、「何と言っていますか?」「だ?」。でもね、私は、映像はじーっと見ていたのですが、「ば」としか聞こえなかったのです。確かに、唇の動きに違和感があるとは思いましたが、それで「だ」と聞こえるということはありませんでした。( ̄口 ̄)ダァ~
 (2)中性的な整った顔の写真が2枚、上下に並んでいて、「男性はどちらでしょうか?」「上でしょう」。でもね、私は「分からない」と答えました。(←テレビに向かって独り言だよ)だって、左半分は上が男性だけど、右半分は下が男性だと思ったからです。さて、正解はというと、私の答えが正解でした。人の顔を見るとき、右脳・左脳の働きの違いにより、主に左半分(こちらから見て左であり、見られる側でいうと右半分)を見ているということらしく、通常、左半分の印象で上が男性と答えるのだそうです。(^ ̄)ホンネハ?
 それで、何を言いたいかというと、私の脳がだまされなかったということなのですが、(←自慢してるだけ?)「ば」と「だ」のテストは、長い間、音声のみで言葉を聞き取り文章化する仕事をしたからだまされなかった、ということでしょうか。顔のテストは、最初から、単純にどっちが男性ということではないんじゃないかと疑ったから、でしょうか。
 言葉をちゃんと聞き取るというのは大変な作業で、変なことを言ったら、今のは聞き間違いかな? と疑って、話の流れを整理してから聞き直したら1回めとは違って聞こえた、なんてことはよくあります。語尾をはっきり言う人は少ないですからね。でも、最近は本当に変なことを言っているから、そのまま文章化するだけでは文章にならないわけで、ディクテーションというよりリライトに近いでしょうね。
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知らない言葉は聞き取れない。

2008-05-07 19:11:33 | 言葉についてあれこれ
                      いつから金髪?
 「髪を染めてしばらくたつと白髪が・・・」というCMがあるのですが、何回か聞いているはずなのに「・・・」の部分が分からなくて、だんだん気になってきて、次にそのCMが流れたときに画面をしっかり見ました。そうしたら、「白髪が浮いて」という文字が目に入りました。ああ~「浮いて」だったのかぁ~。白髪は少しありますが、染めていないので「白髪が浮く」という現象を見たことがなくて、また、そういう話をだれかとしたこともなくて、「浮く」というのを想像できませんでした。
 ところで、先月のこのニュースはご覧になりましたか? ‘ 22日に放送されたフジテレビの情報番組「とくダネ!」で、長野市で26日に行われる北京五輪聖火リレーの出発地が変更されたことを伝えるニュースの中で、聖火リレー市実行委員会が会見で「ボーコッグ(BOCOG:北京五輪組織委員会)」と言ったにもかかわらず「某国」と勘違いして報じた。番組の最後で笠井信輔アナウンサーがおわびした。メーンキャスターの小倉智昭さんも「すいません、我々も気がつきませんでした」と謝罪した。’
 笠井アナウンサーの日本語レベルはあまり高くありませんからしかたないですが、スタッフも、小倉さんも、だれも気がつかなかったというのはちょっと・・・。でもね、私には分かります、分かりますよ、やはり知らない言葉は聞き取れない、勘違いしてもしょうがないという面があるのです。私は記者会見そのものを見ていないので、実行委員のかたがどういう言い方をなさったのかは知りませんが、こういうなじみのない言葉は、例えば、「ボーコッグ、BOCOG、北京五輪組織委員会のことですが」というように解説付きで言ってもらわないと分からないのです。
 訳の分からないアルファベット略語がたくさんあるうえに、日本人の発音はあいまいで、BかPか、TかDか、何回聞いても分からなかったりしますからね、「ボーコッグ」が「ぼーこく」と聞こえてもしかたがないですし、第一、「ボーコッグ」と聞いて「BOCOG」なんて普通は頭に浮かびませんから。「コプスリー」と聞いて「COP3」は、地球環境保全に関心を持っている人なら分かるでしょうが、そうでなければ分からないかも。それでも、今更「某国」なんて言うか? と疑問を感じたならばこういう珍事件にはならなかったでしょうねぇ~。( ̄- ̄)イヤハヤ
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意味を考えない読み方はだめだよ。

2008-05-05 19:38:17 | 言葉についてあれこれ
                       ハム スター
 「最近のNHKのアナウンサーは、意味を考えず、自分のペースで切るところを決める、半音で息継ぎをする、変な調子をつける、語尾を伸ばす、など、読み手として最悪といわれるようなことをやっている」、こういう内容のコメントをもらいました。全くそうですね、区切る場所がおかしいと聞き取りにくい、ひどいときは意味が変わってしまう、だから、好き勝手に区切ってはいけないのですが、ちゃんと区切るべきところで区切る人、少ないですね。
 で、タイミングよくこういうのが聞こえてきたのですが、「○○大学地域連携推進センター」、これ、どのように読みますか? 声に出して、アナウンサーになったつもりで読んでみてください。ちなみに、NHKの若いアナウンサーは「○○大学 地域 連携推進センター」と読みましたが。「ユニバーサル スタジオジャパン」というのは、あぁ、「ユニバーサルスタジオ・ジャパン」かぁ、「プロ テニスプレーヤー」は「プロテニスプレーヤー」かぁとすぐに分かりましたが、何だか分からなくなることもあるのです。それにしても、プロゴルファーは「プロゴルファー」と言えるのに、なぜ「プロ テニスプレーヤー」なんて言うんだか???
 昨年9月12日の記事で取り上げた例ですが、「最新の金属を使用しない○○法は」と聞こえたら、当然、「最新の金属」を使用しない「○○法」の話をしていると思いますよね。「最新の金属」って新しく出てきた合金か何かのことかな、と思いましたから、そういうものを使用しない、以前からある方法が○○法ということになります。ところが、実際は、「金属」を使用しない「最新の○○法」の話でした。○○法を知らない聞き手は、それが前からあるのか最新の方法かなんて知りませんし、「最新の○○法」と言ってもらわないと分かりません。「最新の 金属を使用しない○○法は」ならいいのですが、こういう「分かる話し方」のできる人は・・・。( ̄- ̄)ホント、タノムヨ
 あ、そうそう、「○○大学地域連携推進センター」ね、「地域」で「連携推進」をする「センター」ではなく、「地域連携」を「推進」する「センター」ですから、そういうつもりで読んでください。今は「連携」ということがよくいわれますね、官と民、病院と診療所、異業種の企業、企業と大学、協力し、補い合う、大事なことですね。(^^)/
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「相棒-劇場版-」を見た。

2008-05-02 18:11:06 | いろいろあれこれ
                      あ・い・ぼ・う
 「置かれていたのはポップコーンです」「劇場へ向かってください!」「ポップコーンは映画の相棒」・・・「f6って何だ?」「座席番号か何かでしょう」「行きましょうよ、劇場へ」「f6の謎」・・・「劇場の捜査員の配置、終わりました」「あとは劇場に来てもらうだけですね、カリッ、コリッ」「上映中はお静かに」・・・(^ε^)ププーッ 凝ったPRでしたねぇ、たまらず行ってきましたよ、劇場へ、1日の映画サービスデーに。で、どうだったって? そりゃぁ、面白かったですよぉ~。d(^‐^)グゥ~ なにしろ、おなじみのメンバーがみぃんな出ているんですからね。加えて、西田敏行ですよ、このかたは「相棒」初登場ですね。
 もう一人の相棒、鑑識の米沢守は六角精児さんという俳優なんですね、知らなかったぁ、ずっと大木凡人かと思っていました。(^^;)ヘヘ 大体、テレビで「相棒」を見だしたのは一昨年あたりでしょうか、それも、再放送ですから、最初から放送された順番どおりに見ているわけではありません。先日、だいぶ前のらしいのを放送していたので、見たら、米沢さんが前髪を真ん中で分けていてびっくり。それから、トリオ・ザ・捜一(捜査一課)の伊丹と亀山の間にはやはり友情があるのですね。映画でもしっかり協力していましたよ、ギャーギャー言いながら。
 私は将棋も碁もチェスもできませんが、ハリポタにもチェスは出てきたし、できたら楽しいでしょうね~。チェスの手がヒントになって、頭脳明晰の杉下が考える、それを米沢がいい具合にサポートし、答えが出る、現場で亀山が機敏に動く、そして、犯人を捕まえるだけで終わらず、ちくっと、世の中の危うい部分に対する風刺も。あ、そうそう、官房室長(官房長?)と杉下の「一緒にご飯」もありましたよ。できれば、ドラマを最初から全部見たいものですが、無理でしょうね~。そもそもなぜ特命係なんてものを作ったのか、最初から見ている人はご存じなのでしょうか?
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