◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「一入」って、読める?

2008-11-30 09:47:31 | 言葉についてあれこれ
                      いとしさひとしお
 何でもない情報番組、つまり、国語教育を目的とした番組ではないという意味ですが、妙なテロップを見ました。ある人がインタビューを受けてしゃべっている、その画面に「一入で」とあり、あれれ? 「一人」じゃなくて「一入」だ、何て読むんだ? そういえば「・・・ひとしおで・・・」とか言っていたなぁ、お、よく見れば、「一入」の上に「ひとしお」と小さな字で読み仮名が振ってあるじゃないですか。ほぉ~、こういう字を書くのかぁ・・・勉強になるなぁ・・・って、そうじゃない、そうじゃない、あのね、読み仮名を振ればいいというものではないと思うのですよ。
 漢字については、以前からいろいろなテレビ番組で「楽しく学ぼう」といった趣旨で取り上げられていますから、ちょっと漢字を知っている作業者が「こんなのどぉ?」とばかりにやったのでしょうが、素早く分かりやすく情報を得ることが目的の番組で、100人中99人が読めないだろうというような漢字をわざわざテロップで使うことはないでしょう。
 そもそも、今の日本人に必要なのはそんなことではないのですよ。ふだん見かけないような難読漢字なんか平仮名でいいのです。どうしてもやりたければ、もっと落ち着いてじっくり見られる番組でやってください。漢字を教えたいのなら、よく使われる漢字、大人なら読めて当然の漢字、使われなくなったら困る漢字、意味をとらえるのに役立つ漢字、意味によって読み方が違ってくる漢字、使い分けの難しい漢字、そういうものに読み仮名を振って若い人に見せてやってくださいよ。
 逆に、「見る」という非常に簡単な漢字が「みる」と表記されることが多くなったことにお気づきですか? とても不可解な現象ですが、数年前、役所が「見る」を使わなくなってきているなぁと思ったのが初めで、世間一般でもだんだん「みる」に移ってきているような気がします。見る、観る、診る、看る、これらの使い分けが面倒だから何でもかんでも「みる」にしてしまえ、ということでしょうか。「医師が患者を診る」以外は「見る」でいいわけで、何も難しいことはないのです。ちなみに、「やってみる」「見てみる」「食べてみる」の「みる」は「みる」、これは「見る」ではありませんよ。
 本当に問題なのは、テレビで話すことを職業としている人の話の中でも、一般の人のごく普通の会話の中でも、日本語として成立しない言い方、ありえない言い方がとても多いということであり、発音とか、イントネーションとか、助詞とか、主語と述語のつながりとか、もっともっと日本語の基礎からやり直さないといけないのです。なのに「一入」なんて100年早い!
 私は、小学校から高校まで、漢字はほとんどマンガで勉強したようなもので、読み仮名というのは非常にありがたいものですが、やはりこの場合は平仮名で「ひとしお」と書くべきです。表記辞典でも、通常の表記は「ひとしお」です。はっきりいって迷惑なんですよ、一入、ひとしおかぁ・・・ふぅ~ん・・・、というふうに、そこに意識が集中してしまい、肝心の発言内容のほうは「ひとしお」から先、全く耳に入ってきませんでしたよ( ̄_ ̄)。
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こたつトップパソコンだよ。

2008-11-26 21:46:25 | いろいろあれこれ
                     こたつハムやんか?
 月曜日に居間と寝室の畳替えをしたのですが、そのための準備を先月の中旬からやってきました。不用品(そんなにないけどぉ)の整理、ハムやん用品(これはいっぱいある)の整理、ゴミの片付けなどなど・・・、ゴミのほとんどは歴代ハムやんの別荘です。ダンボールで手作りしたもので、においがついているから別のハムやんには使えない、それは分かっているのにどうしても捨てられず、いっぱいたまっていました。
 そして、10年ぶりに動かした家具、北側の壁際に置いてあった家具の裏には雪のような白いカビ、壁にはカラフルなカビの林、本当に林! 壊れてしまいそうな棚、はがしたらもう使えない絨毯、あ~~~( ̄д ̄)。壁のカビはメラミンスポンジで掃除し、壊れてしまいそうな棚はそ~っと元に戻してそのまま使用、絨毯は・・・どうしましょぉ~?
 でも、いちばん大変だったのは、電気製品のプラグをすべて元どおりコンセントに戻すこと、パソコンやモデムのケーブルを接続しなおすことでした。あ~~~( ̄д ̄)、人類はなぜいまだにこういった邪魔なヒモから解放されないのでしょうか。一つ一つの電気製品が完全に何物にもつながれずに独立していたらどんなに楽でしょう。ま、とにかく、畳が新しくなって、そりゃぁ気持ちいいですよ、40年経過していた畳とは雲泥の差です(⌒‐⌒)。新しい絨毯は買えないので、とりあえず、畳そのまんまです。青々しています。あ~~~( ̄д ̄)夏だったらよかったのに~~~寒い。
 それで、いろいろなものを整理したわけですが、これまでハムやん専用になっていたこたつを私が使うことにして、ハムやんには、使わなくなってしまい込んであったあんかが出てきたのでそれを使うことにしました。んで、じゃじゃぁ~ん、ついにあこがれのこたつトップパソコンが実現しました! これまでは家で、机といすで仕事というスタイルでしたからね、足が冷えても我慢我慢、ひたすら我慢していました。でも、家でパソコンを使う時間が短くなったので、ノートパソコンをこたつの上に置いてこたつトップパソコンですよ。にあ~~~(⌒o⌒)。
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「1番後になった」って?

2008-11-23 09:28:09 | 気になる言葉、具体例
                     友達ハムのトイレ
 昨日、久しぶりに能登へ遊びに行ってきました。1000年も前の寺の跡で、五重塔や金堂、大回廊など、それがそこにあったときの姿を想像しながら歩き、お昼はおいしいパスタとピザとちらし寿司、そして、七尾美術館でボローニャ国際絵本原画展を見て、おいしいよと教えてもらったケーキ屋でケーキを買って帰ってきました。原画展は、気に入った作品がなく、いまひとつでしたが、天気もよくて楽しい一日に、また、おいしいものをいっぱい食べて、満腹、満足の一日になりました。
 でも、やはり気になる変な日本語、ですよ。まずは史跡公園のトイレの張り紙(「貼り紙」は常用漢字外)ですが、「きれいに使ってもらってありがとう」と書いてありました。「きれいに使ってもらったから感謝の言葉を」というのなら別におかしくはないのですが、トイレを使っている人の目の前にある張り紙で、「ありがとう」ですから、正しくは「きれいに使ってくれて(くださって)ありがとう」です。なぜこんな簡単なことが分からないのかな?
 原画展でもこんな間違いがありました。原画にはそれぞれ簡単な説明文が添えられているのですが、最後に家族の一員になった赤ん坊の絵に「1番後になった」と書いてありました。分かりますか? これ、例によってテロップから始まり、このごろは一般の人の文章でもよく見るようになったのですが、正しくは「いちばん後になった」です。「一番」は許容範囲内ですが、「いちばん」のほうがいいでしょう。
 「1番」と「いちばん」とでは、イントネーションも意味も違ってきます。「1番」は_ ̄__で、「いちばん」は_ ̄ ̄ ̄です。「1番後になった」は、1番だった人が2番に、2番だった人なら3番に、3番だった人なら4番になったということであり、「いちばん後になった」は「最後になった」ということですから、最後に家族の一員になった赤ん坊は「いちばん後になった」ですね。
 ところで、今朝、7時半に始まった報道番組で、キャスターが変な日本語を連発していましたね。「○○と△△、その関係はどこにあるのか」というのは、ある事件の加害者と被害者、その人間関係はいかなるものなのか、ということを簡潔に言ったつもりでしょう。それから、やっちゃいましたね、これはいけません、フリップに「宅配便に使うような箱」と書いてあるのに「宅急便に使うような箱」と言いましたよ。5月26日の記事「それは商品名だぞ」の中で「宅急便」について書きましたが、覚えてますか? 事件発生以来ずっと「宅配便」しか耳に入ってこなかったのに、ついに「宅急便」が飛び出し、私には聞こえましたよ、ヤマト関係者のため息が。
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日本人の読み取る力。

2008-11-19 21:53:24 | 言葉についてあれこれ
                    これはメープルメロンパン
 このごろは本をあまり読まない、けれど、「読む」ことがものすごく減ったかというとそんなことはなく、ブログでいろいろな人の文章を読むわけです。気軽に書いている分、それがいつも正しい日本語とは限らないというところはちと問題ですが・・・、まぁ、文字だけではなく写真も添えられていて、楽しく読めていろいろなことが伝わってきますよね。で、ちょっと気になるのが微妙にずれたコメントなんです。
 文章を読むと、「連休はどこへも行かない、家でおとなしく過ごす」と書いてあります。これに対して、なぜか「土産話を楽しみにしています」というコメントが・・・( ̄_ ̄)? 手作りお弁当の写真、おいしそう、すごいなぁ、だし巻き卵を、一切れずつ真ん中で斜めに切って右側を引っ繰り返し、なんと、ハートの形になってますよ。これに対して「どうやったらこんなふうになるんですか」というコメント・・・見て分からないか( ̄_ ̄)?
 おいしそうなパンの写真、ちゃんと「マロンマーブルパン」と書いてあるのですが、なぜか「こんなメロンパン初めてみました」というコメント・・・マロンなんですけど( ̄_ ̄)。ウコンの写真の下に「ウコン」と書いてあるのを「う○こ」と読んでしまうことはありますが、え、ない? あるでしょ? それは、ウコンがう○こと見た目が似ているからで、食パンのような形のマロンマーブルパンとメロンパンとを間違えるはずがない!
 いろいろな機器や手続き等の説明書、これは、読む人に読む力(読むための知識)がないと読めないですねぇ、だって、だれにでも理解できるようには書かれていませんから。本来、だれが読んでも理解できるように書かれていなければならないものでも、書く人に書く力がないので、じっくり読めば理解できるだろうと思って読んでも、残念ながら、正しく理解できるということはめったにありません。よく読んで、こうかなぁと思って詳しい人に聞いてみると全然違う、それでなぜこういう書き方なのかと疑問に思うことがよくあります。読めない、書けない日本人、この先どうなるのかなぁ~( ̄⊥ ̄)。
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貧乏ダイエットだよ。

2008-11-16 10:27:59 | いろいろあれこれ
                       自動餅つき器
 会社勤めの身になって2か月余り、久しぶりに銭湯に行って体重を量りました。1キロぐらいは減っているだろうと思っていましたが、3キロも減っていてびっくり! 5時のおやつタイムがなくなり、11時ごろだった夕食は8時ごろに、それで以前よりずっと動いているのですから、そりゃやせますわね。BMI指数でいうと18.6、18.5未満は「やせ」、18.5以上25未満は「標準」ですから、ぎりぎり「標準」、ということは、これ以上やせてはいけないわけです。だれかケーキおごってぇ~(^・^)。
 ちなみに、BMI指数は、「体重(キログラム)」÷「身長(メートル)の二乗」です。計算してみます? 3~4年前から徐々に体重が減少してきていたので、去年の夏ごろ、友達からズバリ言われましたよ、「そういうのを貧乏ダイエットって言うんや」って。なるほどぉ、うまいこと言いますねぇ、まさにそうです、貧乏ダイエットです(⌒▽⌒)ニャハハ。だれかステーキおごってぇ~(⌒¬⌒)。
 「diet」の意味は、手元の英和辞書によると、日常の飲食物、健康の為の食養生法ということで、「a rich diet」は「美食」、「a plain diet」は「粗食」です。日本語の「ダイエット」は「体重を調節する(減らす)」という意味ですが、ダイエットを意識していなくてもa plain dietだったのですねぇ~、質素なdiet、( ̄_ ̄)フウム。
 12~13年前かなぁ、小さなイタリアンレストランで食事をして、ものすごくおいしかったので「おいひぃ、おいひぃ」と夢中で食べていたのですが、食事を終えて会計をしていたら、シェフが出てきて「本当においしそうに召し上がってましたね」とにこにこして言いましたよ。もちろん、シェフの腕がいい、まずそれが第一ですが、たまぁ~~~に食べるご馳走は本当においしいですよね。おいしく頂いて、シェフも喜んでくれる、いいですよねぇ。
 あ、そうそう、2日の記事でつきたてのお餅を食べたいと書きましたが、ふ・ふ・ふ、食べましたよ! つきたてのきなこ餅~(⌒‐⌒)。9日に近所の福祉施設でイベントをやっていて、うれしいことに餅つきをやっていましたよ~ん、早速買い求め、その場ですぐにみょ~んと食べました。温かくて柔らかくて、んまかったぁ~~~(⌒▽⌒)。
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なぜ「申し訳ありませんでした」なんだ?

2008-11-12 19:54:03 | 言葉についてあれこれ
                       どうですか?
 最近、利用者からお金を取るだけ取って運営に行き詰まり、施設を突然閉鎖、再開の見込みはゼロ、返金もできない、という最悪の事態になり、説明を求める声にしかたなく謝罪会見、というのをよく見ますが、妙に引っ掛かるのが「申し訳ありませんでした」です。皆さんは気になりませんか?
 過去形ですから、当然、「心配をおかけしましたが、きちんと善処しますからご安心ください」という言葉が続くと想像します。ところが、見ていると、先の見通しは全くついていないという説明で、集まった関係者(被害者)は到底納得できない、つまり、「申し訳ないこと」はこれから先もずーっと続いていくわけです。それでなぜ「申し訳ありませんでした」なのでしょうか?
 それから、いろいろなイベントの最中に子どもたちにマイクを向けて感想を聞くと、ほとんどの子どもが「うれしかった」「楽しかった」というように、とにかく過去形です。おいおい、まだ終わってないよ! 20年前の子どもは素直に「楽しいっ!」って言ってたぞ。「いろいろな機械があってすごかったと思いました」って・・・( ̄д ̄)あのね、「いろいろな機械があってすごかった」か、「いろいろな機械があってすごいと思いました」でしょ!?
 これ以外にも、変な過去形の言葉はよく耳に入ってきます。大人ですよ、お・と・な、「アイデアあふれた作品」って、これはNHKのアナウンサーが言ったのですが、普通は「アイデアあふれる作品」と言いますよね。「新しい理事長は適任だったと思います」って・・・( ̄~ ̄)むむぅ、新しい理事長は着任早々辞めたのか? 辞めてないでしょ、辞めてないのに「適任だった」はおかしいですよ( ̄_ ̄)!
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やっぱり「釜に糸が絡んだり」なんだぁ。

2008-11-09 11:16:31 | 言葉についてあれこれ
                     ばっちり、かわいいよ
 2007年6月7日に、ミシンのCMで出てくる「釜に糸が絡んだり、下糸の調節も要りません」というセリフについて書きましたが、これを言っている人、これが変だとは微塵も思っていないということがはっきりしました。使い方説明DVDができたので改めて撮影したようなのですが、相変わらず「釜に糸が絡んだり、下糸の調節も要りません」です。なぜだぁ~~~? ちなみに、テロップだけは「釜に糸が絡まず、下糸の調整は不要」となっています。
 せっかく新しいバージョンを撮影するのですから、この機会にだれか教えてやればよかったのに・・・、なぜだれも指摘しないのでしょうか。それとも、関係者の中でただの一人も気づいていないのでしょうか。あ、でも、テロップは「釜に糸が絡まず」ですから、一部の人は気づいていたのかもしれません。とにかく、毎週放送されるCMなのですから、そのセリフが明らかに誤りというのは非常にまずいわけで、たとえ言いにくい立場だとしても、きちんと指摘することこそCM制作者の誠意というものではないでしょうか。・・・それが全くできない業界なの?
 確かに、面と向かって間違いを指摘するのは難しいと感じることはありますが、ベテランキャスターの安○さんは後輩の言葉の間違いを即座に、まさに放送中ですよ、ささっと指摘しますね。偉い人の間違いなら、会話の中で正しい言葉を明確に発して気づかせるようにしています。賢い、きっぱりしている、という雰囲気の女性で、私は好きですよ、この人。でも、日曜の夜にやっていた報道番組で、その日は何かあって慌てていたのか、「そこもかしこも」だの「ありうりますか」だの、変な日本語を連発! こんなこともあるんだなぁ~。
 それから、「○○さんはそのことを知らされていらず」なんて言っているのは国会議員の女性。テレビに出たら、やっぱりチェックするでしょ? テレビ映りだけじゃなくて、「先生、『知らされていらず』はおかしいですよ、『知らされておらず』ですよ」と、だれか注意してあげてぇ~。
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「二兎を追う者は一兎をも得ず」の誤用。

2008-11-05 19:59:49 | 言葉についてあれこれ
                     でぶりんぐハムやん
 デブ世界一としてギネスブックに載った男性が、恋人との結婚のために250キロ減量したそうです。そもそも、自力で歩くこともできない、体重500キロ以上のこの男性に恋人ができたというのがミラクル・・・ですが、世の中に不思議なことは幾らでもあるわけで、まぁ、めでたいことです。そして、愛する人のために250キロも減量した、これは素晴らしいことですね。愛の力ってすごい!
 それで、当然ながらデブ世界一ではなくなったわけで、ただのデブ、ということになりますが、いや、それでもまだ自力歩行はできないのですよ、でも、恋人との結婚式は予定どおり。式場に向かうその人の表情は本当にうれしそうです。もちろん、恋人のほうも、彼のダイエットを助け、支えになってきたわけで、減量に成功して晴れて結婚式ということになったのですからとても幸せそうです。
 ・・・とまぁ、そういう話なのですが、「二兎を追う者は一兎をも得ず」というナレーションが聞こえて、ん? なぜここでそれが出てくるんだ? ちょっと違うだろ! と思ったわけです。「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、一度に二つねらうとどちらもうまくいかない、一つに絞ったほうがいい、という意味ですが、この男性は、ギネス記録保持者という名を捨て、花嫁を取ったのです。まさに、一つに絞ったのですよ。
 どうやら、減量してギネス記録保持者ではなくなった、結婚とギネス記録、両方というわけにはいかなかった、ということをかっこよく表現したかったようなのですが、男性の目的はあくまでも結婚ですから、それに、減量しないと命にかかわるということもあったのですから、この場合は「名を捨てて実を取る」でしょう。デブ世界一というタイトルよりも、減量して健康を回復することが大事、花嫁のためにもうんと減量して寿命を延ばし、少しでも長く一緒に過ごしたい、そういう気持ちを全く理解できなかったようですね、原稿を書いた人とナレーターは。
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「お餅をつきさしていただいて」って?

2008-11-02 10:05:44 | 言葉についてあれこれ
                     きなこ餅、みょ~ん
 さぁ、皆さん、「お餅をつきさしていただいて」とは一体どういう意味か、何を言っているのか、想像してみてください。あ~、お餅、食べたいなぁ・・・、つきたてのお餅をみょ~んと引っ張って・・・( ̄¬ ̄)ジュルル。
 芸能人は何でもかんでも「~させていただいて」と表現しますが、これが一般の人たちの間にも広がっています。「ええ、一応、10年間勉強して○○の資格を取らしていただきまして」と言っている30代男性、「~させていただいて」と表現する必要性なんかどこにもない会話なのになぁ~、いや、むしろ、自分で頑張って資格を取ったのに「取らしていただきまして」なんて、謙虚というより、何だか自慢げに聞こえます。
 それから、続けて別の人が「僕は○○業をさせていただいています。それで、会社を設立させていただいて」なんて言ったのですよ、何だかもう気持ち悪くなりました。「~させていただいて」が、飲食店などでよく耳にする「マニュアル敬語」のように形だけになってしまっているように感じたからです。「~をやっています」「~しまして」はだめ、「~させていただいて」と言わなければいけない、というルールでもあるのでしょうか?
 「おかげさまで」という言葉があるように、自分が頑張ったのだとしても、周りの人の協力があったから頑張れたんだ、という気持ちがあるから「~させていただいて」という表現になるのだと思えばいいのでしょうが、そうもいかないのですよ。そういう気持ちで自然に言っているというより、ルールだから、そう言わされている、そう言わなければいけないと思い込んでいる、実態はそういう感じです。
 役人が、不正を働いた業者に対して「営業禁止とさせていただきます」などと言ったり、あるイベントでインタビューを受けた一般の女性が「今も喜ばせていただいております」と言ったり、若いタレントが「私も、見させていただいて、感動させていただきました」なんて言ったり、めちゃくちゃですから。
 それに、慣れないと、動詞を「~せていただいて」という形にするのはけっこう難しいようです。「せっかく香港に勉強しに行かせてもらったのだから」と言えず、「せっかく香港に勉強させに・・・させてもらったので・・・」とか、「お餅をつきさしていただいております」とか、( ̄~ ̄)う~ん。もちろん、「お餅を突き刺して頂いております」ではありませんよ。外国人がお餅をフォークで突き刺して・・・って、日本人ですってば。餅つきをしている人ですよ。そう、「お餅をつかせていただいております」なのですが、そんなの、「お餅をついています」でいいじゃないですか!
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