hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

ターン、グルペット、回音

2007-08-31 23:32:49 | sax関係
フェルリングの48の練習曲やブレマンの20の旋律的練習曲でターンが出てくる。

ターンは音符と音符の間に付けられることが多く、その場合は、前の音符をやや長めに保って後ろの音を経過的に装飾する。
例えばフェルリング1番の9小節目は「ファーソファミファラ」。
9番の12小節目は「ドーレドシドファ」。

このパターンは非常に多く、その影響からなのか、ターンは主要音から始めるものだと思い込んでいる人が多いように思う。

ただ、ターンの基本的な形は音符の真上に付き、主要音の2度上の音から始めるようだ。
例えば、フェルリング21番の最後から11小節前は「ファミレミ」。
29番の最後から2小節前なら「ドシラシ」となる。

このようにターンは施される位置によって開始音が変わるのだが、しかし必ずしもそうしなければならない訳でもなく、あくまで装飾音符らしく即興的な意味合いから、演奏者の自由に任される場合も多いようだ。
前後のフレーズの形や楽器や指使いの都合で変更することも十分考えられる。

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