2022・2・01
同じアラスカに住む者として、
星野道夫は自身が体験したアラスカをぼくにも見せたいと言った。
何度も誘われた。
誘われるたびに、「そのうちに」というあいまいな言葉で断ってきた。
知らない世界に行ってみたいとは思ったが、
いつもそのこと以上に優先する出来事がそばに控えていた。
優先事項の多くは仕事であり、
おカネのことであり、
時間であった。
今にして思えば、それは単に日常のしがらみでしかなかった。
「そのうちに」というのは、
「そのうちに行けるだろう」という甘い見通しを伴うもので、
時間が有限なものだということに、僕はその頃気づいていなかった。
思慮に欠けた、安易な判断を下したことを、今は深く後悔している。
まさか彼がこんなに早く世を去るなんて、
その頃は想像だにしなかった。
「星野道夫 永遠のまなざし」 P.210~211 より
2022・2・1
安定飛行に入るとすぐに、富士山が見えてきた。
いつものことだが、雪雲の上は晴れ。
星野道夫への大山卓悠の言葉が思い出される。
確かに、優先事項を替えるだけで、
生きている「今」は吹雪にもなるし、青空にもなる。
とても単純で、簡単なことのはずなのに、
しがらみを捨てて「やりたいこと」を最優先にするのはかなり難しい。
が、私は誰かのために生きているのではない。
私は私の命を生かされているのだ。
私の命が喜ぶことを最優先しなければ、思う。
同じアラスカに住む者として、
星野道夫は自身が体験したアラスカをぼくにも見せたいと言った。
何度も誘われた。
誘われるたびに、「そのうちに」というあいまいな言葉で断ってきた。
知らない世界に行ってみたいとは思ったが、
いつもそのこと以上に優先する出来事がそばに控えていた。
優先事項の多くは仕事であり、
おカネのことであり、
時間であった。
今にして思えば、それは単に日常のしがらみでしかなかった。
「そのうちに」というのは、
「そのうちに行けるだろう」という甘い見通しを伴うもので、
時間が有限なものだということに、僕はその頃気づいていなかった。
思慮に欠けた、安易な判断を下したことを、今は深く後悔している。
まさか彼がこんなに早く世を去るなんて、
その頃は想像だにしなかった。
「星野道夫 永遠のまなざし」 P.210~211 より
2022・2・1
安定飛行に入るとすぐに、富士山が見えてきた。
いつものことだが、雪雲の上は晴れ。
星野道夫への大山卓悠の言葉が思い出される。
確かに、優先事項を替えるだけで、
生きている「今」は吹雪にもなるし、青空にもなる。
とても単純で、簡単なことのはずなのに、
しがらみを捨てて「やりたいこと」を最優先にするのはかなり難しい。
が、私は誰かのために生きているのではない。
私は私の命を生かされているのだ。
私の命が喜ぶことを最優先しなければ、思う。
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