源さんのいないサークルはさみしい。毎朝の日課で、トビオとクロに餌をやりながら、源さんをこのサークルから抱えて部屋に出していた。その都度に「ポポッ、ポポッ」と文句を言っているのかうれしいのか、いつも声を出していた。それからヨチヨチとしかし素早く、源さんはトビオとクロのところに行って、様子をうかがうのがクセだった。
左の人形は篠山口の骨董で妻が買ってきたもので、源さんが雌とわかってからは似あうようになっている。右のデッサンは私の好きなモジリアーニの複製である。
源さんはこのサークルの中で文句を言ったり喜んだり、食事をしたり、卵を産んだり抱いたりしていたのだ。しばらくは無意識の行動で、このサークルを覗いたり部屋の中のどこかで源さんの姿を探したりしてしまうだろう・・
左の人形は篠山口の骨董で妻が買ってきたもので、源さんが雌とわかってからは似あうようになっている。右のデッサンは私の好きなモジリアーニの複製である。
源さんはこのサークルの中で文句を言ったり喜んだり、食事をしたり、卵を産んだり抱いたりしていたのだ。しばらくは無意識の行動で、このサークルを覗いたり部屋の中のどこかで源さんの姿を探したりしてしまうだろう・・