能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

今年三度目の憂鬱な日

2014-06-05 07:38:38 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介
一調(いっちょう)は囃子方とシテ方の一対一のパフォーマンス。囃子方、つまり小鼓か大鼓、太鼓のひとりとシテ方のひとり、ふたりだけで創り上げる舞台だ。 喜多流では一調は位が高く、大事に扱うため、若年や未熟な者は勤めることが許されない。なぜなら、打つ手組が通常とは異なり、特殊なむずかしい手組での奏法となり、それに合わせて謡い込むには、修練した技術が必要だからだ。その技術力と更に曲の持つテーマも謡で表現 . . . 本文を読む