能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

25年11月 東北大学喜多会部員状況と27年仮称「萩能」

2013-11-05 07:05:30 | 能が好きな学生たちと
私が指導する「みちのく明生会」は社会人の方々と東北大学能楽部の学生さんが合同で稽古をされています。3年生原田昌輝君(前列中央)は就活のため「12月まで稽古しまして、来年から休部いたします!」と挨拶がありました。

彼と先の部長・菅田瑛夏さんには今年の夏合宿ではたいへんお世話になりました。いつもふたりは前向きに能楽と部活動に向き合い、その姿は後輩の模範となっていました。今の東北大能楽部が継続出来ているのは、彼らのお陰だと思い、とても感謝しています。今後も彼らは後輩の指導にはあたって下さるそうなので安心はしていますが、将来を考えると少々不安もあります。

来年1月から現役学生は1年生が3名、2年生は2名と寂しくなり、2年生の一人は来年夏から海外留学する予定と報告があり、部員不足の悩みは深刻です。とにかく新入生の入部に期待するしかないのですが・・・・。

大阪大学喜多会も同様ですが、昨今大学生の部活動離れは、もう仕方がないのかもしれません。30~40年前は勉強そっちのけで部活動に燃え、大学生活を楽しんでいた時代でした。それでも就職出来た時代でした。が、しかし今はそうはいかないようです。中々楽しんでいられない時代は可哀想です。勉強優先、その次にはアルバイト、それも学費を稼ぐため、と告白されると、もう返す言葉が見つかりません。本当にきびしい、可哀想な時代なのだ、と諦めの境地ですが、なにか対策はないものでしょうか・・・・

さて、今日午前中は、27年10月31日(土)に仙台で企画している仮称「萩能」の打合わせ会です。「萩能」は企業のご協力を得て、学生には無料で、一般社会人にもお安く能を観る会にしたい、そんな会を立ち上げよう!、と私たち「みちのく明生会」主体となり始動しています。

宮城県の若者、一般社会人の方々にも、日本が世界に誇れる伝統芸能の「能」を広く紹介したいと活動して行きますので、是非、地元の皆様のご協力を賜りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。


文責 写真 粟谷明生

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