能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

酒田のお弟子様と新年謡い会

2009-01-25 07:03:06 | 粟谷明生の日常
投稿が遅くなりましたが、写真は1月22日に山形県酒田市の
料亭「香芽咲」での酒田喜多会の新年会での記念撮影です。

この会は只今会員が15名ですが、謡曲の倶楽部としては珍しく
20代、30代の若者が多いのです。

それは~
会の代表が医師のため、MRと呼ばれる薬関係の若者が多く
(別に強制的にやらされているのではありません)念のため。
和やかに、和気藹々と活気に満ちて活動しています。

和気藹々はいいのですが、謡いのスキルとなると・・・・・
月1回では中々上達が難しいようです。

それでも皆、頑張って一年間お稽古に集まって下さり、
その成果を披露する新年会で、一応無事?に全員で『船弁慶』を謡い初めました。

若い会員はようやく謡いの仕組みやコツなどが判った頃に必ず転勤があります。

指導していると、これからが楽しくなる、という時にやめなくてはいけないので、勿体ない、折角出来るようになったのだから・・・・
と思うのですが、まあ~仕方がないのです。


「先生、今度転勤で青森です!」
なんて言われると。

「またあっちでもやってね!」

「はい」

「青森は喜多流があるよ!やるときは~喜多流だよ!」

「はい」

「東京に来るなら、また連絡してよ!稽古場教えるから」

「はい」

と別れ際に声を掛けるが・・・・・・・

やっている、やりたい、という返事は聞いたことがない。


それが、それがである。

来月から、以前教えていた下山君がまた習いたいと言って来た。

以前と言っても~~だいぶ前ですね・・・

え~~~~15年ぐらいかな?

会者定離
世の常。

お逢いできた人には、必ずお別れがあるが、
別れた後に、また会えるというのは
なんとも嬉しいものだ。

来月から再開するというから、再会が待ち遠しい。


あっ!

私が煙草をやめたのは、この人のお陰だったんだ。


「先生、こんどの風邪はメチャクチャきついですよ
ちょっと治ったかな?~~と思って煙草吸ったら、
もう!吐きまくりですよ。先生も風邪気味ですから
煙草は・・・・・・・」

「そうか、じゃ~~ちょっと止めとくか~~」
で、それからタバコはやっていない。

彼の風邪のお陰で、私の肺はキレイになった。
そのことも彼に伝えたいものだ。


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2 コメント

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Unknown (さとう@酒田喜多会)
2009-01-25 19:52:00
す、すみません、未だお稽古再開の目処は立たず・・・・。ウチの職場でもなんと喜多会があり、この間発表会行ってきましたが、まあ素晴らしく年齢層が高く・・・。
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お返事 (粟谷明生)
2009-01-26 00:56:15
お~~サトケン君!
元気かな?
コメント有難うございます。

ちょっと久しぶりですね
再会するのを楽しみにしていますよ


3月1日お暇なら
私の『安宅』観て下さいよ~~~ん
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