『清経』の小書は喜多流では「音取」と呼び、他流では「恋之音取」であると思っていたが、我が家の伝書には「恋之音取」の記載となっていたのを発見、驚いている。
平凡社「能百番」からの引用させていただく。
「恋之音取」の演出が、能『清経』本来のものであったと思われる。地謡の「夢になりとも見え給へと」の謡の内に、笛方は後座より本舞台に進み入り「枕や恋を知らすらん」と妻が眠りにつくと、橋掛に向かい静かに譜を吹きはじめる。
その音色に引かれ、清経の霊は妻の夢の中に次第に影を濃くしていくかのように現れる。
清経が愛した笛、その笛の音が聞こえると動き、止むと静止する。この繰り返しが音取の型である。
舞台の静寂な空間で、笛一管とシテの運び(歩行)コラボをお楽しみ下さい。
粟谷能の会チケットはSS席以外はまだございます。皆様のご来場をお待ち申し上げております。
粟谷能の会チケットお申し込み先
akio@awaya-noh.com
粟谷明生
文責 粟谷明生
写真
『清経』伝書 粟谷明生所蔵
『清経』シテ・粟谷明生 撮影 石田 裕
平凡社「能百番」からの引用させていただく。
「恋之音取」の演出が、能『清経』本来のものであったと思われる。地謡の「夢になりとも見え給へと」の謡の内に、笛方は後座より本舞台に進み入り「枕や恋を知らすらん」と妻が眠りにつくと、橋掛に向かい静かに譜を吹きはじめる。
その音色に引かれ、清経の霊は妻の夢の中に次第に影を濃くしていくかのように現れる。
清経が愛した笛、その笛の音が聞こえると動き、止むと静止する。この繰り返しが音取の型である。
舞台の静寂な空間で、笛一管とシテの運び(歩行)コラボをお楽しみ下さい。
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粟谷明生
文責 粟谷明生
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『清経』伝書 粟谷明生所蔵
『清経』シテ・粟谷明生 撮影 石田 裕