能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

新年明けましておめでとうございます

2009-01-01 08:25:47 | 粟谷明生の日常
21年になりました、
今年は自分ばかりではなく、
皆様にも、よい一年でありますように~~~
と、只今、今ですが、祈願しています。

朝、起きて、テレビにスイッチオン!
いきなり、亀井広忠さんのお顔のアップ
「あ~~~そうだ!
能楽鑑賞のお時間だ!」

いままでは、起きると「あ~~もう終わっていたか~」
でしたが、今年は違いました、

起きた?

いや、起きようとして目が覚めた訳ではなく
自然と・・・・・

最近どうも早く目が覚めちゃう、
歳かな~~~~?

そう言っても、7時半ですが、

そんなこと、どうでもいいですね。

今年の元旦の能楽鑑賞は観世流の『橋弁慶』でした。
実は、舞囃子『高砂』もあったようですが・・・・
起きたのが・・・
7時半でしたので~~
『橋弁慶』の子方の出から拝見しました。

観世三郎太君が私にとっての、今年最初の能楽師さんでした。

声は、はっきり調子もよく、大きな声。
動きもキビキビ、決められた通りにきちっとこなして
第一、顔がいい。
力むでもなく、でもしっかり身体と表情に力が込められていて、
それが、テレビからでも感じられるから、かなり上出来ですね。
将来が超楽しみです。

喜多流の子どもたちも、見習らいましょうね!
私も見習いま~~す。

もちろん、お父さんの清和さんも貫禄充分で、
さぞ、我が子との舞台が緊張しながらも楽しかったのではないかな~~

私も息子、尚生との山口薪能での『橋弁慶』が思い出してしまいました。

その息子、今年から楽屋働きから、能楽師の修業に入ります。
高校生活まではテニスに集中させてきましたが、これからはこの道の
修行をしないと、手遅れになりますから。

大学と能とテニスと三つの両立は大変かもしれませんが、
この道を目指してくれるようなので、期待しています。

愛弟子、佐藤 陽君と息子を育てる環境となり、
私もたぶん変わることでしょう。

んんん??
変わらないかもしれません、

兎に角、私と陽と尚生への
皆様のご支援、ご声援をお願い申し上げます。

明日のテレビ放送は、狂言、明後日は
喜多流『白田村』シテは我が師、友枝昭世氏です。
私も地謡で参加していますので、
皆様!
早起きしてご覧下さい、
と、かなり図々しいお願いでした。

ところで~~~
皆様、気がつきましたか?
粟谷能の会ホームページの新記事。

なに!

まだ見ていない!

見て下さい!

昨年12月21日に勤めました『張良』の演能レポート『張良』の演能レポートを投稿しました。
更新日は12月31日、昨年のことは昨年中にこなしていますよ!
粟谷能の会は仕事キッチリ、で~す。

はい!
では直ぐに、粟谷能の会ホームページ、『張良』の演能レポート
飛んで下さい。

とその前に、記載している写真について
これは勝修羅扇です。
勝つ、おめでたいでしょ?
だから、お正月っぽく投稿しました。

実は・・・・・・
私の流儀は勝ちで、おめでたいのですが~~~~
金春流は喜多流の負修羅扇が勝修羅扇としているようです。

同じものが、見方、考え方によって、違うことって
あるんですね。

ではパンパカパ~~~ン(古臭くて、失礼)

今年の私のメッセージ第1号!

お能は自分の目で観ましょう!
自分がよい!と思ったものを、
また観に行きましょう!

え~~~変だな?
と思ったものは、次回からは無理して見に行かなく結構です。

なんでも自分で決める、
もし決められなかったら・・・・・・

ここに
akio@awaya-noh.com
に相談して下さい。




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2 コメント

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今年もよろしくお願い致します! (玉手)
2009-01-01 12:30:50
演能レポート拝読致しました!!

沓の扱いは黄石公もかくやの深謀遠慮だったのですね!!!
でも、
沓をシテご自身がとばされるところ、
沓が難しい位置に落ちてしまった場合、
ワキがどう対応されるか・・・
も拝見してみたいような・・・

ワガママ&欲張りな観客でスミマセン~

NHK新春能狂言、特に3日の放送を、
能楽に興味を持ちはじめた友人にオススメしました。
相性があってくれれば良いのですけれど・・・
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お返事 (粟谷明生)
2009-01-01 16:55:51
玉手様
う~~~やはり、あなたでしたね

コメント有難うございました。

ワキの替えの型はいろいろあるそうですが、
「橋掛を使うのもある!」
と宝生 閑先生が言われましたが、
大日方さんに「じゃ~~いいかな?」
と聞くと
「私、その型、教えていただいておりませんので・・・」とのご返答でした


まずはお返事まで


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