能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

新カテゴリーに投稿 その1

2011-10-25 08:56:09 | 言いたいこと・伝えたいこと 
能の世界に生きていて言いたいこと伝えたいことを、
このブログに書き留めて置こう!と思い新カテゴリー「言いたいこと・伝えたいこと」
を新規に作成しました。

私には三冊のネタ帳があり、長年いろいろな諸先輩からお聞きしたことを、
小忠実にメモしてあります。

久しぶりに手帳を開くと・・・・

これはもう一度、自分自身で読み直し体得して、
また書き直しもして、しかもデジタル化しておいた方がよいと思い、
あくまでも、自分のために、と私のマジな一面をお見せしながら、
自分を啓蒙する新コーナーであるということをお含みおき下さい。

真面目臭く、説教じみていて、

面白くない!

気に入らない!と一寸でも思われた方は身体に思わぬ悪影響が及ぶかも知れませんので
直ちに退出、退室、退場をお薦めします。

では、それでも・・・・という方はどうぞ、こちらから


能の弱点

能の演者は、形式や型付けという決まりがあることにあまりに依存して
謡本(台本)の読み取り、曲の主張・テーマが何であるかを考え、
どのようにして曲のイメージを伝えるべきか・・・
など、といったようなことを考える人が少なくなった。

そのため、装束すら決められた物以外は考えようとしない風潮がある。
思考し新選択をすると、周りから白い目で見られるのを怖れているのかもしれない。

しっかり演じる曲を考え、
それに似合った装束を選ぶ事は、
演者にとって大事な仕事である。
そこに個性も出るのであるから尚更だ。

但し注意しなくてはいけない。
ただただ風変わりな、変わった衒いだけの装束選びは
やはり笑いものになる、ですから、よ~~く、考える必要がある。


子どもや弟子が悪ければ、それはそれを育て教えて来た大人が悪い。
子どもと弟子は、いつも大人の真似をするからである。

「そんな風に教えていないのだが」
と口走る私も同様、自戒を込めて、おしなべて与える側の責任であると
思って能の仕事をしたほうが良いようだ。

能楽界も、次世代の将来を考えると、
今40代から60代ぐらいがしっかりしないと

能なんて、将来無くなる!!

・・・・ことはないかもしれないが

民俗芸能には失礼かもしれないが、
民族芸能化する危険はあるだろう。




最新の画像もっと見る