ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「自分との戦い」への闘志に、私は、満点339.44を。

2015-12-16 06:26:09 | 日記
330.43 世界歴代最高更新。
たたき出した数字もすごいけど、なんてったって、あの演技そのものが!!!

見とれました。
観終えて、“ふーっ”とため息が…………。
もちろん、バルセロナ「グランプリファイナル2015」の羽生結弦さんのことです。

日本から応援に駆け付けた大勢のファンが、総立ちとなって熱狂していましたが、
私もテレビの前で歓声をあげました。
羽生結弦さんも、自らの演技に両手をたたいているのですが、これがまた、まったくの自然体。

『自分との戦い』と言っていた羽生結弦さん。
戦う高い壁について、
  “前回の大会で良いスコア、良い演技ができたからこその、次の試合での壁なんですよ。
   この試合で、壁をぶち破れなかったら、
   もう一回 良い演技をして、もう一回次の試合をやらなければいけない“
アスリートとしての、すばらしい気概を見た思いがしました。
まさに自らが壁を作って、そして乗り越えて行く強い気概。
あのしなやかな身体で。

そして、極めつけは、得点発表の際のあの涙・なみだ・涙。
  『Why am I crying?』
最近耳にした言葉では最高の「ことば」でした。
達成感とか、嬉し涙とか、いろいろ表現し得るでしょうが、
あの笑顔と涙の ごちゃ混ぜの表情は、彼自身だったのでしょう。
“なんで泣いているんだろう?”
と。

フェルナンデスの素晴らしい演技が終わり、会場に、
“ハービ ハービ”
のフェルナンデスコールの中、
  くそ! 見てろよ! 俺だぞ!
  今から、俺が滑るんだぞ!

と、思って滑ったと語る羽生結弦さん、「自分との戦い」への闘志に、
私は、満点339.44を上げましょう。

   PS
   『マスコミや野党から頑張れと言われたら調子が狂う。
    批判を受ければ受けるほど、やってやろうという闘志がわいてくる』
    と、安倍首相が14日、東京都内の講演で語ったそうです。
    マスコミであれ野党であれ、まして国民からの批判であれば
    耳を傾けねばならない義務があるのではありませんか。
    こちら、安倍首相の“闘志”はいただけません。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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また また、「死の商人」ですか。

2015-12-15 06:34:30 | 日記
安倍首相は12日、インドのモディ首相とニューデリーで会談し、
原発輸出を可能とする原子力協定を締結することで原則合意しました。
実現すれば核拡散防止条約(NPT)未加盟国とは初めて。
また、
  《日印間の防衛装備品・技術移転と秘密軍事情報保護に関する協定締結や、
  米印共同訓練「マラバール」への自衛隊の定期的参加で合意した》
と報じられました。

とにかく、消費税の軽減税率に関して財源処置のメドもつかぬまま、
『最善の結果を目指してもらいたい』
と言い残して、そそくさとインドへ出立した安部首相でした。

インド西部の高速鉄道計画に対して、日本の新幹線方式を採用することなども合意、
  《支援のため最大約1兆4600億円の円借款を供与する》
などと決めてきました。
営業活動をせっせと励んでいる様ですが、
“いいのかなぁ、これで”
の思いと不安を覚えます。

  《防衛装備品・技術移転と秘密軍事情報保護に関する協定締結や、
  米印共同訓練「マラバール」への自衛隊の定期的参加で合意した》
ということですから、「防衛装備品」を「移転」出来るということ。
つまり、武器を売れるようにして来たということです

日本経済が上向きになることは、悪いことではありませんが、
「武器」を売り込む事には反対です。
それに、原発稼働に因って生じる「高レベル廃棄物」は、
10万年も監視しなければいけないモノです。
現在の、原発技術が、より優れた技術だなどと、胸を張って言えるのでしょうか。
未完成で、高リスクの商品ではないでしょうか。
「もんじゅ」様だって、困っています。

装備品と言う名の武器にしても、テロの頻発するアメリカでさえ、
銃所持規制の声も出ているのです。
儲けるためには、何でも売ろう!
ということでしょうか。

私たちの国が、「死の商人」になることには反対です。
憲法を無視する安倍総理ですから、「死の商人」になることなど、
何ら問題視などしないでしょうが。

           【乾いたパンの一片しかなくとも平安があれば
                いけにえの肉で家を充たして争うよりよい】
                                   (箴言17章1節)
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歳の神さまから、歳をいただいてもいいですか?

2015-12-14 06:15:32 | 日記
健康な定年前後の人の地方移住を促すという「日本版CCRC」構想。
受け入れを検討している自治体が複数あり、高齢者の「移住計画」は
さらに拡大する見通しとのこと。
地方創生の柱であるCCRCに関する政府の有識者会議は、最終報告書をまとめ、
構想実現に向け動き出すもようです。

〈大半の市町村は首都圏からの受け入れを考えている〉
ということで、
〈見守りサービスの付いた民間の「サービス付き高齢者向け住宅」として運営。
 地元の大学と連携して生涯学習や交流の場の提供を目指す〉
などとしているようです。

また、
〈賃貸住宅を借り上げて移住者に安く貸すことなどを想定する〉
〈生活支援には、「地域包括支援センター」などを活用する〉
などとする市町村もあるそうです。

地方に住む高齢者の一人としては、こうした制度政策に不安を覚えます。
高齢化社会の到来を目前にして、「介護」の問題は避けて通れない事は事実です。
今、「日本版CCRC」構想で謳っている様に「健康な定年前後の人」であっても、
数年経てば要介護者の増加は必至です。

高齢者が、新たな地域に移り住むということは、近親者とも離れ暮らすということです。
そうなれば、「特老施設」の大幅な受け入れ増加を、考えなくてはなりません。
こうした先々のことを見通した施策を望みます。

今でも、「特老施設」へはなかなか入居できずに「空き待ち」の高齢者が大勢いるのです。
若い頃から地元で働き、老いて年金生活者となった者たちが、
より一層入居困難になるようなことに陥りはしないでしょうか。
介護・看病疲れによる殺人事件や、心中事件は、都会だけではなく地方でも起きています。

  《介護保険制度に基づく要支援・要介護者は厚生労働省の統計で
   全国に約615万人(今年7月末)。
   自宅で介護されている人は約352万人(14年度)。
   25年には、それぞれやく830万人、約490万人に急増すると見込んでいる》
とのことです。

私たち、高齢者、
〈歳の神さまから、歳をいただいてもいいですか?〉
そんな呟きも出てきそうな師走です。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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野坂昭如さんと、米倉斉加年さんと、私と兄と、そして母と。

2015-12-13 06:19:07 | 日記
野坂昭如さんが亡くなりました。
私より7歳上ですが、先の大戦に対する思いなどからすれば同時代性を共有しています。
昨年の夏、米倉斉加年さんが亡くなられた時と同様、
“あぁ、同時代の人が逝く……………”
の思いで、淋しく感じられます。

米倉斉加年さんは、絵本『おとなになれなかった弟たちに』で、太平洋戦争の末期、
疎開先で栄養失調で死んだ幼い弟への想いを、自伝的に書かれています。
  《空腹に耐えかねて、僅かばかり配給になる弟の食べ物・粉ミルクを、
   母親の目を盗んで飲んでしまった自責、心の痛み…………》
などが、淡々と記されているだけに、戦争という不条理さと悲しみ、苦しみが
伝わって来た絵本でしたので、「読み聞かせ」や「朗読」によく用いた教材でした。

野坂昭如さんも、『火垂るの墓』で、自身の妹への想いを重ね合わせて書かれています。
野坂さんは、
  《戦時中の食糧不足のさなか、自らの飢えのあまり、妹の食べ物にまで手を出したこと、
   泣く妹を殴ったこと、当時1歳半だった妹が、栄養失調死している》
ことなどを話されています。

あのひもじい時代を生きて来た者の一人として、
野坂昭如さんや、米倉斉加年さんのしたことを責めることなど出来はしません。
文字や記録には残されなくとも、あの時代を生きた多くの少年、少女が
共有していることがらではないでしょうか。

私の戦争末期の思い出です。
田舎に疎開していた私たちは、食糧不足で毎日、お腹を空かしていました。
時折、母が、当時としては、なかなか手に入らない お米だけの お握りや、
お餅(丸め餅)を頂いてくることがありました。
母は、米倉斉加年さんの絵本『おとなになれなかった弟たちに』の中の、お母さん同様、
自分は食べずに、私たち子どもに等分に切り分けて食べさせました。
少し端が出たところや、大きめのモノは、歳の小さい私が頂いたのです。

ある時、兄が小さく呟やきました。
“お母ちゃん、これって、本当の平等じゃないね”と。
兄は、大人同様に、母の仕事をを助けていたのです。
何もしない私と同じ分量のモノは、真の「平等」では無いと言いたかったのでしょう。

“小さい者は、かわいそうだからね、あなたは、お兄ちゃんだから”
そう言ったあの時の母の悲しそうな顔を、私は今でも覚えています。

野坂昭如さん。
あちら(彼岸)で、妹さんに お会いできましたか。
ご冥福を、お祈りいたします。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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『とにかく、参院選に勝て!』が、官邸のスローガン。

2015-12-12 06:06:57 | 日記
  《日本における表現の自由の現状について今月中に予定されていた国連の調査が、
   日本政府の要請で突然、延期された》(毎日新聞 2015年12月04日)
と報じられています。
受け入れ国による一方的な日程変更は異例だそうです。
岸田外相は、
「予算編成作業があり、十分な受け入れ態勢がとれなかった」
と述べていますが、訪日は10月時点で決定しており、延期要請の理由としては説得力を欠き、
その対応は不可解だと。

安倍首相は、「70年談話」でも、
『我が国は、自由、民主主義、人権といった基本的価値を揺るぎないものとして堅持する』
と表明しているわけですから、国連の調査に応じ、政府の立場を説明すべきだと思います。

何だか、安倍政権のやり方が、益々わからなくなってきました。
いや、その本質が具体化してきたと言えるのでしょう。

私ごとで言えば、『三本の矢』の恩恵など何もありませんでしたし、
矢の一本が、かすってさえ行きませんでした。
安倍首相の目玉経済政策、「富のトリクルダウン(滴り落ち)」は、
おこぼれの雫にさえ預かっていません。

そして、ここに来て、消費税アップに関する自民党と公明党の協議を見ていますと、
モノが言えなくなってしまいます。
もちろん、税金は上がらない方が暮らして行く分には助かります。

しかし、しかしですよ。
消費税アップは、「税と社会保障の一体改革」が、三党合意だったはずです。
自民党と公明党との軽減税率に関するやりとり、何とも解しかねます。
自民党の一部の方は異を唱えていましたが、息を潜めてしまいました。

安倍首相は、首相官邸で記者団の質問に、
「最善の結果を目指してもらいたい」
と語りました。
最善の結果とは、「来年の参院選に勝つための党利・党略にふさわしい結果」なのでしょう。
〈官邸の意向に財源は付いてくるとでも〉。
そして、
《参院選を制して、平和憲法の理念の息の根を止めることを確実にさせる》
これが、安倍首相の目的かもしれません。

国民もバカにされたものです。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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