ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「高レベル廃棄物」は?

2015-12-18 06:12:10 | 日記
福島原発事故に伴う指定廃棄物の処分場建設計画で、栃木県の候補地がある塩谷町は、
井上副環境相に「候補地を返上する」との考えを伝えたとのことです。
井上副環境相は「返上は理解できない」として、調査の受け入れを求めたそうですが、
双方の主張は平行線だったとのこと。

9月の関東・東北豪雨で周囲の川が大幅に増水し、現場が一時冠水したことなどを考えれば、
建設計画に地元の住民が反対するのは、極めて当然のことだと思います。

同じく、指定廃棄物の処分場建設をめぐり、宮城県内で候補地となっている栗原市、大和町、
加美町も、「候補地を返上する」と表明して、白紙撤回を求めたとのことです。
その他、指定廃棄物が大量に発生した茨城、群馬、千葉県についても、
それぞれ処分場を設ける計画は、難航しているようです。

私の住む福島県では、苦渋の決断ということで、原発所在地に近い自治体が、
計画を容認して下さいましたが、同じ県民としては、申しわけない思いでいっぱいです。

まだまだ、福島原発事故の後始末はついていないのです。
私たちが事故を忘れてしまっても、放射能は、キケンなパワーを出し続けています。

安倍首相は、先だってインドを訪問し、
《原発輸出を可能とする原子力協定を締結することで原則合意》
してきました。
事故の後始末も、まだまだ泥縄式の域を出ないでいますのに、
10万年も監視しなければいけない「高レベル廃棄物」を出す原発を、
よくもまあ商売出来るものだと思います。

福井県議会は、17日の本会議で、関西電力高浜原発3、4号機の再稼働に
同意の決議案を賛成多数で可決しました。

  《立地地域住民の安全と安心を確保し、我が国のエネルギー安全保障、地球温暖化対策、
   経済の好循環等を確立していく必要がある》
として、
  《国や電力会社に対し、原発の重要性・必要性や核燃料サイクルの意義などを
   国民に丁寧に説明し、理解を得る努力をするよう求めている》
としています。

高浜3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定に対し
関電が申し立てた異議は、24日に同地裁が決定を出します。
「仮処分決定」が覆れば再稼働が可能になります。

これでいいのでしょうか。
高レベル廃棄物の蓄積は、どうするのでしょうか。
国は、10万年もの管理が出来るのでしょうか。
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする