ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「先刻承知」と、言ってみても。

2015-12-05 06:23:42 | 日記
11月末、北京では「PM2.5」の濃度が、
1立方メートル当たり約1000マイクログラムになったと報じられました。
市内の小中学校や幼稚園は、生徒が登校せずに自宅学習や、屋外活動が
中止になったもようです。
この数字は、半端な数字ではありません。
中国の環境基準(75マイクログラム)の6倍以上になったそうですから。

今年の3月22日、佐賀県唐津市では、午前5時から正午までの平均値が、
1立方メートル当たり112.1マイクログラムを記録しています。
気管支炎などの呼吸器系疾患のリスクが懸念されるという「PM2.5」です、
私たちの国でも、注視していかなければいけない事象です。

霙を内に抱えた重たい雲が空を覆うようなことがあっても、“うっとうしい”
とは感じますが、健康に害をなすものではなく、雲が去れば、また青空が戻って来ます。
それが、本来の自然。

科学技術の発達で、私たちの暮らしも、昔に比べれば便利、快適になったことは
言うまでもありません。
“自然のままが良し”とするわけではありませんが、程々のところで手を打ち、
自然を回復させなければ、とんでもない災禍を被ることになると思います。

そんなことぐらい「先刻承知」と、誰もが考えてはいるのですが、
実行ということになると、なかなか、一歩前に進めないのが私たち。
COP21の論議を聞いていればすぐわかるというものです。

人間の知恵とは、一体何なのでしょう。
「知識は、両刃の剣」です。
どのように用いるのかは、人間次第。
国際ロボット展では、いろいろなロボットの効用が展示されているもようです。
相手の考えを見抜くロボットができて、組み込まれた考え方と異なる相手には、
即刻、攻撃を開始する…………。
こんなロボットが出現したら恐ろしい限りです。
古い言い草ですが、技術や知識は、“毒にも薬にも”なるものです。

知恵も汚染されているのでしょうか。
その点検を。
まずは、「ほどほどに」というセーブを。
                               〈ゴマメのばーば〉
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