ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

歳の神さまから、歳をいただいてもいいですか?

2015-12-14 06:15:32 | 日記
健康な定年前後の人の地方移住を促すという「日本版CCRC」構想。
受け入れを検討している自治体が複数あり、高齢者の「移住計画」は
さらに拡大する見通しとのこと。
地方創生の柱であるCCRCに関する政府の有識者会議は、最終報告書をまとめ、
構想実現に向け動き出すもようです。

〈大半の市町村は首都圏からの受け入れを考えている〉
ということで、
〈見守りサービスの付いた民間の「サービス付き高齢者向け住宅」として運営。
 地元の大学と連携して生涯学習や交流の場の提供を目指す〉
などとしているようです。

また、
〈賃貸住宅を借り上げて移住者に安く貸すことなどを想定する〉
〈生活支援には、「地域包括支援センター」などを活用する〉
などとする市町村もあるそうです。

地方に住む高齢者の一人としては、こうした制度政策に不安を覚えます。
高齢化社会の到来を目前にして、「介護」の問題は避けて通れない事は事実です。
今、「日本版CCRC」構想で謳っている様に「健康な定年前後の人」であっても、
数年経てば要介護者の増加は必至です。

高齢者が、新たな地域に移り住むということは、近親者とも離れ暮らすということです。
そうなれば、「特老施設」の大幅な受け入れ増加を、考えなくてはなりません。
こうした先々のことを見通した施策を望みます。

今でも、「特老施設」へはなかなか入居できずに「空き待ち」の高齢者が大勢いるのです。
若い頃から地元で働き、老いて年金生活者となった者たちが、
より一層入居困難になるようなことに陥りはしないでしょうか。
介護・看病疲れによる殺人事件や、心中事件は、都会だけではなく地方でも起きています。

  《介護保険制度に基づく要支援・要介護者は厚生労働省の統計で
   全国に約615万人(今年7月末)。
   自宅で介護されている人は約352万人(14年度)。
   25年には、それぞれやく830万人、約490万人に急増すると見込んでいる》
とのことです。

私たち、高齢者、
〈歳の神さまから、歳をいただいてもいいですか?〉
そんな呟きも出てきそうな師走です。
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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