ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

おいしいアンコができ上るのは、

2022-03-30 06:58:05 | 日記
連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
毎日観ています。
回転焼き屋をしている(るい)は、アンコを拵えるために小豆を煮ながら、幼い頃の記憶を頼りに呪文のようにいつも唱えるコトバがあります。
  小豆(あずき)の声をきけ。
  時計に頼るな。
  目を離すな。
  何をしてほしいか 小豆が教えてくれる。
  食べる人の 幸せそうな顔を思い浮かべ、
  おいしゅうなれ
  おいしゅうなれ
  おいしゅうなれ
  その気持ちが小豆に乗り移る。
  うんと おいしゅうなってくれる。
  あめぇ あんこが できあがる。

私は、この呪文?が大好きです。
アンコにするための小豆の煮方のみに限定されるものではなく、深い知恵と共感が含まれている様な気がするからです。

園芸をなさる方は、花木たち、それぞれが欲しているものを見ただけで知ることができます。
今、水がほしいのか、肥料がほしいのか、暑すぎるのか、寒すぎるのか・・・。
園芸に限らず、もの創り・造りをする方たちも同様かと。
若い頃出会った陶芸家の土に対する接し方、想いなどをみていますと、土は単なる素材としての無機的な土ではありませんでした。
そんな様子に接して、教えられることが多々あったことなどを思い出しています。
上記の呪文の中の
  時計に頼るな。/ 目を離すな。
から、「時」についても思いを巡らしました。
「時」
  〇 ギリシャ語で時計では計れない質的な「時」・「カイロス」
  〇 時計で計ることができる量的な「時」・「クロノス」
私たちの暮らしの中で意識される「時」の多くは、クロノスが支配的です。
でもね、おいしいアンコができ上るのは、きっとカイロスなのかも・・・
哲学の先生が聞いたら、「何言ってる。無知蒙昧な婆さんが。」と言われそうですが。

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