この頃、けっこう図書館へ通っています。
以前の様に読みたい本は睡眠時間など考慮せずに読む、などという事はできなくなりました。
現在は、「目」にお伺い(目の疲れ具合)を立てながらの読書とはなりましたが。
数日前に呼んだ『読み終わらない本』若松英輔著。
若い人に向けての語り口でしたが、私自身の読書の在り方にも、かなりの反省を促されました。
つい、売れ筋というか話題作などを選びがちな私です。
読書は楽しみのひとつですから、それも大切ではありますが、本との出会いによって自身が変えられた本を読み返すことも大切かと。
書籍の帯に記されている様に。
このブログに幾度か掲載しました「マルティン・ニーメラー(自身も強制収容所に送られた)の「言葉」で、著者のとても良い訳が記されていましたので、ここに掲載させていただきます。
最初 彼らが共産主義者たちを攻撃したとき
私は 声をあげることはなかった
私は共産主義者ではなかったから
彼らがユダヤ人を攻撃したときも、
私は 声をあげなかった
私は ユダヤ人ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したときも、
私は 声をあげなかった
私は 労働組合員ではなかったから
彼らが カトリックのひとたちを攻撃したときも、
私は 声をあげなかった
私は プロテスタントだったから
そして 彼らの攻撃が私に及んだとき
私のために声を上げてくれる人は もう
誰一人残っていなかった
〈ニューイングランド・ホロコーストメモリアルの碑文から 筆者訳〉
(『読み終わらない本』若松英輔著〈自由の危機〉から)