ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

ゲームではないけれど。

2014-05-24 07:26:45 | 日記
『運転差し止め』判決を喜んでおりますが、政府の反応などを見ますと、これから先の道は
決して安易なものではないことが伺えます。

菅官房長官は21日の記者会見で、
原子力規制委員会の安全審査を経た原発を再稼働させる政府方針は
「まったく変わらない」
と述べています。

また、田中俊一原子力規制委員会委員長は、
「従来通り、われわれの考え方で(新規制基準への)適合性審査をする」
と、記者会見で語っています。
関電は、22日、名古屋高裁金沢支部に控訴しました。
それぞれの立場での発言、対応ではあるのでしょう。

今後、様々な形で原発再稼働に向けての「アピール」や、反対運動の抑え込みをはかって
来ることは必至です。

30年ほど前に書いた詩です。
     
     『ゲーム』
      ゲームの始まりだ
      建てつけのせいではないのに
      法廷の扉は
      ギィッと音をたてて開閉する
      裁判長が お出ましになると
      「起立」と号令がかかる
      被告人
      弁護人
      検察官
      傍聴人
      「一同 礼」
      たくさんの証拠品が持ち込まれ
      幾人もの証人が喚問され
      長い時間
      あちらからも こちらからも眺めまわす
      法廷がゲーム場だと
      誰も信じたくないので
      裁判長は神父の衣をまとい
      弁護人や検察官は法の書をその手に取る
      裁きの座に
      世の富がかけられ
      人の いのちがかけられ
      憎しみや思想などが
      背後で糸を綾なすから
      ゲームのことなど
      誰もが つい
      忘れてしまっている

沢山の裁判闘争を見たり、喜んだり、怒ったり、
ゲームを見るように覚めた目で眺めたりして来ました。
もう、「喜寿」を越したのだから、残された日々を ゆったりと、
できれば自然と親しく挨拶しあって生きようなどと思ってはいるのですが、なかなか。

そう、これが なかなか出来ないものなのです。
人生はゲームではないけれど、
『人生は舞台、人はみな役者』
などという台詞(せりふ)が、ふと頭を過り(よぎり)ます。
                                 〈ゴマメのばーば〉

コメント
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