ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

『女性たちの貧困』

2014-05-01 07:47:56 | 日記
NHKスペシャル『女性たちの貧困』を観ました。
録画で、3日遅れで見ました。

「子どもたちの貧困」と同様、問題意識を持っていますので、じっくり見ました。
視ました。診ました。
〈昔の「貧しさ」は、その服装などから すぐに見当がつくが、今は外見からは見えにくい〉
その通りだと思います。

『明日の食事を心配しない暮らしがしたい』
という19歳の女性。
同じネットカフェに、母、娘がそれぞれの個室に長期滞在している事例。
〈一泊2400円~1900円、長期滞在〉
この事実には、かなり衝撃を受けました。
宿泊代、これほど払えるのかな?とも。

若年女性(15~34歳)非正規雇用の割合が
1987年     20%
2012年     47%
そして、非正規雇用については、従来は「家計の補完」としての働き方だったのに対して、
現在は、「家計そのもの」になっているとのこと。
まさに、「貧困家庭」の増加を改めて認識しました。

早朝5時から時給の割り増しになるコンビニで働く女性は、中学卒業してから家族を
支えるために働いて来て、今月から、専門学校の夜間コースへ通うことになったとのこと。
入学式の為に初めて買ったスーツ姿には、月並みですが「がんばってね」
と声をかけたくなりました。
新しい文房具と一緒に100円ショップで買った小物入れの袋。
「これ、よくって買ったんです」
と行った顔には、化粧気のないあどけなさがありました。
夢だった保育士を目指すそうです。
「いつか安心して暮らせる日々を目指して………」
と語る19歳女性でした。

でも、私たちは、画面の映像に「がんばれ」と言って済ませてしまっては
いけないのだと思います。
比較的に低いと言われている保育従事者の賃金もアップしなければいけません。
こうした日本の社会を、変えて行かなくてはならないと言うことです。
いつの時代でも、世の中すべて満点ということにはなりませんが、
こうした「格差・貧困」を減らす、無くす、という政治への働きかけをしていかなければと思います。

という私、貧しく育ちました。
義務教育を終え、すぐに家計の為に働きました。
62年前のことです。
でも、いい先輩方に囲まれて働く事ができたのです。
何よりも私を支えてくれたのは、職場の「労働組合」の組織だったと思います。
共に入社した学歴も無い15歳の新入社員数人を、あたたかく支え、
「共にがんばろう」の手を差し出して下さいました。
懐かしく、感謝と共に思い起こします。
                                  〈ゴマメのばーばー〉

コメント
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