ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

放射線への不安や、疑問の声が、抑圧されてはなりません。

2014-05-18 07:46:27 | 日記
安倍首相は、17日、福島県を視察に訪れました。
〈風評被害や住民の健康不安の払しょくに、全力で取り組む決意を示す〉
ための来県とのことでした。

本県から出ている現役大臣二人が、漫画「美味しんぼ」に関連して、
早々に県民の不快感情に寄り添った風なコメントを発表しましたが、
安倍首相も、そのことをフォローするための来県なのだろうと私は思っています。

水田で、田植え機に乗ってみたり、
(以前、戦車にも乗ってみせました)
さくらんぼ農家を訪れ、
「取れたてですから、甘くておいしいですね」
などと、お得意のパフォーマンスをして見せました。
そして、
『いわれのない風評被害を払しょくしていく』
との見解を示しました。

また、福島県立医大で、甲状腺検査などについての説明を受け、
「甲状腺の状況につきましても、健康状況についても、ほかの県とは違いがないという話を伺いました」
と語りましたが、
首相の本音を言えば、
『福島県は、もう安全です。原発事故にかかる健康被害については、もう心配いりません』
『だから、原発を再稼働しても大丈夫です』
と、言いたかったのではないでしょうか。

安倍首相は、漫画「美味しんぼ」で問題になった放射線の健康被害に関することがらに対して、
「今後、政府としては、根拠のない風評を払しょくしていくために、しっかりと正確な情報を提供していく」
と述べました。

根拠のない風評は払しょくして行くべきです。
「風評」等に限らず、政府は、すべての情報を正確にしっかり開示すべきです。
たとえ、県民にとって不安要素ともなる事象であっても、事実であれば 
しっかり報告、説明を怠らないで下さい。
東電にも一層の指導をして下さい。

私は、漫画「美味しんぼ」に画かれている様に、
「鼻血が出た人たちが大勢いる」ということが事実であるなら、
しっかりフォローして行かねばならないと考えます。

今回の、こうした「騒ぎ」を機に、
原発事故・放射線リスクがらみの件についての不安や、疑問の声が抑圧されたり、
あるいは自主規制してしまったりすることになりはしないかと懸念いたします。
『風評被害』にマイナスを及ぼすと思われる発言が しにくくなってしまっては、
将来に大きな禍根を残しかねないのではないでしょうか。
                                   〈ゴマメのばーば〉
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