ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

気にかかること。《甲状腺ガンと自主規制》

2014-05-23 07:31:32 | 日記
○〔甲状腺ガン〕
福島県で震災当時18歳以下の37万人を対象にした調査の結果、甲状腺ガンと
診断された子どもの数が50人だと発表されました。
原発事故との関連は薄いということですが心配ではあります。

『疑わしきは罰せず』というのは、刑事裁判における原則ですが、こと放射線被害に関しては、
知見が少ないだけに、安易に「安全宣言」をしてしまわずに、十分な追跡調査を望みたいと思います。

○〔自主規制〕
『美味しんぼ』に関して。
《多くの方々が不快な思いをされたことについて、編集長としての責任を痛感しております。
一連の内容には多くのご批判とご抗議を頂戴(ちょうだい)しました》
との編集部の見解を発表し、
「次号からしばらく休載」
ということで、一応のケリがついた………風な状態にはなりました。

でも、気にかかります。
3年前の、あの事故発生後の数カ月間のうちに、「子どもが鼻血を出した」と
訴えていた母親の投書などをみますと、このところ微妙に表現が変わっているようなのです。
鼻血を出したという状況説明の中に、
「放射線によるとばかりは言えないのかもしれませんが」
という文言がはいったりしていることに対してです。

『福島県民が受けた程度の被ばく線量であれば鼻血が出るようなことはない』
と言われようが言われまいが、現に、「出た」のであれば、「出た」とはっきり言うべきです。
自主規制してしまう必要はないのです。
また、周りの人たちも「鼻血」を出したことを否定したり、言いにくい状況を
つくってはいけないのだと思っています。
「子どもが鼻血を出した」と訴えているお母さんが、福島県のイメージを
悪くさせようとして発言しているわけではないのです。

とにかく、「放射線禍」については、まだまだ分からないことの方が多いということを
私たちは銘記しなければいけないと思います。

事故当時、ある若い女性へ
「高齢者の私は、今暮らしているこの場所を出て行くという様々なリスクを考えると、
放射能への不安はあっても、この地で何とかリスクを避けながら生きて行く」
との意向を述べました。
その際、
「そうした高齢者のあいまいな態度が、県民・子ども達を放射線リスクから守るための
ネックになっているのよ」
とのお叱りを受けたことを思い出します。
あの女性も、必死だったのでしょう。

今、お会いできたら、
『脱原発・原発NO』で手をつなぎましょう
と、言うつもりです。
                                    〈ゴマメのばーば〉
コメント
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