ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

一にも二にも『不断の努力』を。

2014-05-07 07:28:15 | 日記
〈憲法問題をテーマに掲げる市民や団体のイベントに対し、後援を見直したり、
施設を使わせる際に内容に注文を付けたりする〉
こうした自治体が増えているそうです。
これは恐い話です。
直接的には、政治的中立を装っているだけに恐いことです。
自主規制という恐ろしさです。

かつて太平洋戦争へ突入して行った際も、行政の下部組織や個人が、このような形で
戦争体制に組み込まれて行ったのであろうと思います。
もちろん、現在の様に、世界や国内の政治状況について、国民の多数が情報を得ていたわけでは
ありませんから、国民一人一人の責にのみ帰するわけにはいきません。
でも自分の身近なところで波風を立てたくない、
僅かであっても不利益を被りたくないという意識が、とてつもない大きな災厄を
招き込む体制を容認し、加担してしまったという責任は免れないと思います。

いつの時代でも「お上」には逆らわない、逆らえない、こうした形での自己防衛は
容易になくならないのでしょう。
自己保全ということであれば、当面の上策ということにはなるでしょうから。
こうしたことは、単に自治体という機構だけでなく、私たち一人一人に
突きつけられた大きな課題だと思えるのです。
今後益々、問われてくることは必至です。

人は、自分に何らかの不利益を被ることさえなければ、いつでも正義という壇上から
「正論」を述べることができます。
義憤さえしてみせることができるのです。

現在の様に現政権の勢力が強力であればなおのこと、是非はともかく
強い流れの方に身を置きたくなってくるのでしょう。
〈背に腹は代えられぬ〉と言う諺もあります。
自分自身と如何に闘っていくのかということが、今、問われている気がいたします。

まず私と言う個人が、自分の置かれた場所や立場で、憲法第十二条にあるように、
    『この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、
     これを保持しなければならない。』

ということを、肝に銘じなければいけないのではないでしょうか。
まず私自身が、省みなくてはならないのだと強く感じさせられました

「不断の努力」。
一にも二にも『不断の努力』を。
                                 〈ゴマメのばーば〉
コメント
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