ひとこと・ふたこと・時どき多言(たこと)

〈ゴマメのばーば〉の、日々訪れる想い・あれこれ

「原発ノー」で手をつなぎませんか。

2014-05-14 07:32:07 | 日記
小学館の週刊「ビッグコミックスピリッツ」に連載中の漫画「美味(おい)しんぼ」が、
論議を呼んでいます。
「福島に鼻血が出たり、ひどい疲労感で苦しむ人が大勢いるのは、被ばくしたからですよ」
といった表現、正直言って福島県に住んでいる私などからすれば、あまりいい気持ちには
なれません。
福島県は、『極めて遺憾』との見解を発表し、小学館に対しても申し入れを行いましたが、
『風評』次元で論じるものでもないと思います。

原発事故の後、私は身近にそうした症状の方にお会いしたことはありません。
会ったことがないからと言って、そうした方がいなかったとは言えません。
本人が症状を訴えたのであれば、「存在した」ということなのでしょう。

こうした『風評』次元での論評、私には不毛に思えてならないのです。
原発再稼働を進める政党の大臣方が、
「県民の気持ちを考えれば………」
などと、県民の気持ちに添ったふうな発言を聞きますと、むしろ違和感を覚えてしまいます。
以前、このブログに記した記事の一部を再掲いたします。

【「1mSv未満」でした。】(2014年3月16日)
市の原子力災害対策課から、「電子式積算線量計」の貸出しを受け、一カ月間着用してみました。
結果、1年間の累積被ばく量の推計値は、0.77mSv。
1mSvより下回った数値でした。

二カ月程前には、WBC(ホールボディカウンター)での検査も受け、預託実効線量は、
こちらも1mSv未満との検査結果でした。

これで、放射線に対する不安や懸念が払拭されたわけではありません。
検査機種・機能についても、私がよく理解できないこともありますし、検査結果が
1mSv以内とはいえ、検査値は あくまでも現時点での数値です。
3年前、原発事故により大量の放射性物質が飛んできた時点で受けた被ばく量は、わからないのです。

高齢者の放射線被ばくリスクは、低年齢者より低いという知見も、絶対に正しいとは
言えない様な気もいたします。
ただ 私としては、出来得る検査は受けて見て、これからこの福島の地で生きて行く上での
参考指針としたいだけなのです。

自家の庭で採れた 柿・いちじく・キウイフルーツなどは、近くの公民館で検査してきます。
原発事故のあった年のものは、政府指針の数値内ではありましたが、セシウムが少し検出されました。
その後は、すべて、「検出せず」となっています。

野菜類は近くのJA直売所から購入しています。(検査済み)
米は、100%地産(一袋ずつ、すべて検査済み)のものを食べています。
ただ、すべての食品が全量検査ではありませんから、比較的高い放射線値のものを
食べてしまうという懸念が無いとは言えないのです。

でも、放射線は感染症を引き起こすウィルスではありません。
一度二度食べたからといって、さほどのリスクを取り込むこともないでしょう。
私は そのように考えています。
野菜などは、「新鮮さ」こそがいのちですから、地産のものを毎日食べています。

福島第一原発から60キロ弱 離れている我が家です。
私の様な暮らし方が、唯一「正しい暮らし方」などとは思っていません。
あくまでも、私と私の家族の選択した暮らし方に過ぎないのです。

放射線リスクは、その「知見」が確立していないのです。
ひとたび事故が起これば、とんでもない環境破壊をもたらす「原発」です。
だから、『脱原発』ということで、様々な考え方の方達と手をつなぎたいと思っています。
互いに、「排除の論理」ではなく、「共有できる部分」で手をつないで行きたいものです。

PS 12日東電発表
   《福島第一原発3号機の海側で7日に採取した地下水から、これまでの最高時の3倍超とな
    る1リットル当たり8000ベクレルのトリチウムが検出された。
    上昇の原因は分からない》
                                   〈ゴマメのばーば〉
コメント
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