Gikuri

ギクリのブログ。たまに自意識過剰。

石川一人旅 5日目

2021-09-19 | 旅に出た
ここまで天気よかったですが朝から雨。
最終日は滋賀県の湖西と湖北の庭めぐり。
湖西といえば安曇川駅からバスで行く
旧秀隣寺庭園が秀逸ですが、同じ季節
行ってるので(しかも同じ雨の日)
再訪するなら別の季節がいいかなと。
湖北も何度も行ってるけど、一人旅
始めた比較的初期に訪れたのもあって
調査不足で行ってない庭がちらほら。

湖西線の忍者ラッピング列車に乗り、
霞んだ琵琶湖を見ながらガリバー像の
ある近江高島駅下車。
高島市コミュニティバス畑線は
終点まで行くと棚田があるらしい。
下拝戸バス停で降りて水尾神社。
最近のものですが庭があります。
手前にも池がありますが上っていくと
上にも池が造られています。
季節外れの杜若の花が咲いてて
紅葉もあるのに不思議な感じ。
行きのバスの乗客は私だけだったけど
帰りのバスは通学生徒でほぼ満席。

雨だけど電車の待ち時間が長いので
暇潰しに乙女が池を散策します。
水鳥がいっぱい。橋まで歩きました。
奈良時代の恵美押勝敗走の地らしい。
大溝城がこの辺りにあり、戦国時代の
浅井三姉妹のお初も一時住んでたとか。
看板読んだら美声だったそうな。
美人で有名なお市の娘たちなので
美人姉妹という描写はよく聞くけど
声も美しかったんかい。
近江高島駅のトイレは和式だったから
近江今津駅に賭けたら洋式あったぜ。

近江今津駅から高島市コミュニティ
バス高島運動公園線南回りに乗ります。
信号に引っ掛かりまくって遅れた。
お目当ては極楽寺の歓壽園、手前が苔で
向こうに三尊石の築山という造り。
でもバスの関係で5分しかいられず。
帰りに石段から竹生島が見えました。
戻ってきた同じバスに乗って
駅に戻ったら雨が止んでました。

近江今津駅から歩いて琵琶湖へ。
ここから竹生島クルーズで竹生島に渡り
散策して長浜に移動するというルート。
陸路より遅いし高いけど面白いかなと。
ちなみにオカンが滋賀出身なので
竹生島は子供の頃に行ったことが
あります(今津ではなく長浜往復)。
前日ホテルで貰ったGotoクーポンで
乗船料1000円分浮きました。
ツアーが来て平日でも意外に乗客が
集まりました。空腹対策に金沢で
買った豆つなぎ餅を食べましたが
よく噛む必要がありますね。
原料は石川県産の大豆とうるち米と
伯方の塩だけ。こういう豆系菓子好き。
景色が見たいのでデッキへ。島まで
25分掛かるので防寒をしっかりします。
だんだん竹生島の岩壁が見えてきます。
到着したら雨…。滑らないよう注意
しながらひたすら石段を上っていく。
まず宝厳寺の弁天堂。朱塗りの三重塔が
観光ルートでは一番高い場所かな。
極彩色彫刻の国宝唐門に入って
観音堂から舟廊下という渡り廊下を経て
竹生島神社の本殿。私はしなかったけど
竜神拝所から「かわらけ投げ」をしてて
岬の鳥居の周りはかわらけだらけ。
アゴマスクで神職さんに質問攻めしてる
人がいたけどマスクしてあげなよ…。
長浜行きの船を待つ頃には日が差して
雨傘を乾かしがてら日傘に転用。
デッキのベンチが雨で濡れてたので
今度は2階席に座りました。
山本山は琵琶湖から見ると丸くない。

長浜駅前はどんどん開発されてるなあ。
子供の頃見た町とはかなり変わってる。
駅近くのビル、エスカレーターは県内に
工場があるフジテック製。
昼食は翼果楼で焼鯖そうめん。
人気店だからちょっと並びましたが
平日13:00過ぎなので何とかなりました。
古民家の建物が素敵です。道路側の
2階の部屋に案内されました。後で別の
部屋にお邪魔して坪庭を見下ろした。
鯖街道1390円を注文。寄せ湯葉とうふ、
ご飯、お吸い物、漬物も付いてきます。
焼鯖そうめんで基本決まってるからか
意外に早く出てきました。そうめんに
まで出汁が染み込んで美味しい~。
以前長浜で食べたのっぺいうどん
美味しかったし長浜名物甲乙付けがたい!
観光客に人気の店なので3日目の店の
ように密にならないか気になったけど、
窓開いてるしそこそこ間隔も空いてるし
客が出た後消毒してたし近江町のような
ヤバさはなかったです(平日だからか
客層もそこまで酷くない)。

店を出てしばらくすると雨脚が強まる。
そのうち小雨になるも風が出てくる。
長浜八幡宮は都久夫須麻神社(すなわち
竹生島、弁天を祀る)のある池に石組が
あると聞いてやってきた。うむ確かに。

続いて大通寺。黒壁スクエア周辺に
あれだけ観光客いるのにこっち来る人
少ないし有料エリアの拝観者は私だけ。
これは勿体ない、勿体ないよ!
床の間や襖が金色の豪華な書院とか
伏見城の遺構の大広間とか見所多いのに!
観光に力入れてる町なんだから大通寺も
もっとPRすればいいのにと思います。
古い町並みが残るのも城下町というより
大通寺の門前町ゆえじゃないのかなと
思った…けど北国街道の宿場町か。
とは言え私も初訪問(笑)。
武家建築を移築したらしいけど
迎賓のためなのか高僧のためなのか。
他にも襖絵がいっぱいあったり、
蘭亭は丸山応挙の絵に加えて床の間の
木彫りが細かく緻密だったり。
庭園は含山亭庭園の方が正統派かな。
晴れてたら伊吹山が借景だったみたい。
見えづらいが奥にも庭園らしき石組。
蘭亭庭園は舟形石ひっくり返したような
カーブの石が印象的でした。
湖北は室町時代から真宗(東本願寺派)
の信仰が盛んだったということです。
そういえばオカンの実家も東本願寺派
だったかも。寺を出たら雨止んでた。

この後「日本一の万華鏡」回してきたが
ハンドルで手が汚れた(苦笑)。
大手門通りにせんねん灸の店があって
お灸体験やってましたが、確かに何か
普段やらない体験したがってる観光客
捕まえるっていうのはいいアイディア。
今はいないけど外国人も珍しがるかな。

黒壁スクエアの少し西に菓匠禄兵衛
見つけてお土産をいっぱい購入。
ここのでっち羊羹をオカンが土産に
よく買ってくれて(当時は店名が
居川製菓舗だった)子供の頃から好き。
最近は新しいお菓子の方が目立つし
当時あった地蔵せんべいなんかは
今は見かけない気がします。
半分以上は自分の帰宅後のおやつ。
草餅は初めて食べましたが上品な味で
よもぎの主張は控えめな感じ。
本之木餅と茶餅は餅粉でもちもち食感。
茶餅のほうじ茶味は新鮮な感覚です。
家倉大納言どら焼きは地元湖北の小豆。
くずどーふはぷるっぷる。小豆と地酒
(七本槍)味があるけど小豆味を購入。
後から来る甘みは水飴の甘みかな。
「くう」は4種類の中で黒胡麻を選択。
あんこと最中皮が分かれてて自分で
食べる前にセットするので、最中皮が
サクサクです(でも少し手間)。
金のでっち羊羮、竹皮に包まれてるのは
昔のままで懐かしいです。やっぱり一番
好きですね。小豆も一番効いてるし
(そりゃ羊羹だから当たり前)。
ちなみに福みたらしは売り切れ。
駅前の平和堂系のスーパーの中にある
土産コーナーにも菓匠禄兵衛のお菓子が
売られてますが、ここには福みたらしは
最初からなさそうに見えました。
この土産コーナーで菊水飴のつぶあめも
購入。最終日なので発送せず土産を鞄に
詰め込みました。何とか入ったが重い。

雨はもう降らないが気温が下がってきた。
彦根に移動し坂を上りラストは天寧寺。
たまたま外に出てこられた住職さんに
拝観できるか声を掛けたところ、実は
拝観時間を過ぎていることが判明。
ネットで17:00までとの誤情報を掴んで
いましたが実は16:00まででした。
でも開けてくださいました。感謝。
五百羅漢の仏殿、圧倒されます。
500体以上ありそうだと思ったら527体。
それぞれ組んだ手印も顔も違います。
眉毛長い仏さんも。仏殿の裏には布袋像。
羅漢石庭は最近のものでしょうか?
本堂の奥に池泉庭があるけどこちらは
見学エリア外です。横から垣間見るか
墓地からちらっと見下ろすか。
井伊直弼公供養塔などもあります。
小高い場所にあるので夕暮れの彦根城と
市街地を展望できます。

彦根駅前の八千代でひこね丼の夕食。
丼の中身は近江牛の牛すじ、赤こんにゃく、
玉ねぎ、紅しょうが、半熟卵、大葉、ねぎ。
香の物付き。地元食材ばかりらしいです。
旅行中豚尽くしだったけど牛うまいわ~。
コロナ対策で席の間にフィルム垂らして
ました(成人男性の座高からすると
もう少し高くてもいい気もするけど)。
コロナ対策してないの近江町くらいじゃん。
別のお客さんが鮒ずし頼んでて臭ってきた。

彦根城は青くライトアップ。荷物重くて
肩凝ってるから時間あっても行かないけど。
アルプラザの土産コーナー覗いてみたら
「とびたくんテンプレート」という
鉛筆でなぞるととびたくんが描ける
文房具(?)が売られてた。
米原駅は利用客数の割に待合室が狭すぎ、
間隔を開けろと言われるとさらに座席数
半減なので当然座れん。早く着きすぎて
45分も立ってられなくてホームの待合室に
移動。北陸方面の玄関口になってるので
敦賀まで北陸新幹線が開通したら関東方面
からはそっち経由で福井に行く人が増える
だろうからちょっとは乗客減るのかな。

最近は路線バス廃止などでどこかしら
タクシーに乗らざるを得ない旅が多いけど
今回一度もタクシー乗りませんでしたね。
2km程度を頑張って徒歩で通したのも
あるけど金沢は都会っていうのが大きい。
福井の残り(特に嶺南)や滋賀の南半分で
行ってない庭園もそのうち行きたいです。
とにかくコロナが早く収まってほしい。


《写真ブログ記事》
滋賀県・高島 水尾神社
滋賀県・高島 乙女が池/極楽寺
滋賀県・長浜 竹生島
滋賀県・長浜 大通寺
滋賀県・彦根 天寧寺
コメント