四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

北陸新幹線問題

2024年08月31日 | 論評・研究

30日㈮朝から京都へ。10時から定例監査委員会議に出席には南丹、中丹、丹後の各広域振興局へ監査に行く日程なども決まってきた。

 午後は綾部に戻った。


31日㈯台風が今日は来るのだろうと思っていたが、結局ほとんど雨も降らず、このまま熱帯低気圧に変わるようだ。

 ただ、綾部のように平穏なところばかりではなく、東海から関東にかけては線状降水帯で川の溢水被害などが出ていると報道されている。

 今日は涼子の送迎で福知山へ行ったくらいで、あとは家や事務所で過ごしている。


 

 「北陸新幹線問題」については、最近「小浜・京都ルートに反対の立場」主にX(旧Twitter)で意見交換をしている。@gentaro4

 ケンカ腰でのやり取りになることもあり、冷や冷やしてご覧いただいている方もあるだろうが、たとえ意見が違ってもやり取りしていると親近感を覚えてくる人もいる。相手はたいていが匿名でこっちは実名なのでやりにくい点はあるが、こういう意見交換は大事だと感じている。

 

 DM(直接のメール)でも励ましや情報をいただいている。

 先日ありがたいことに、「新幹線や自民党裏金問題での投稿を読んで四方先生を応援したいと思ったので、個人献金の方法を教えてほしい」と連絡をしていただく方があり、さっそく住所を教えていただいたので「げんたろう新聞」のバックナンバーと共に個人寄付の方法等を書いて送らせていただいた。

 

 また、北村幸太郎さんという鉄道ジャーナリストの方からは「こんな記事を書いたので読んでください」と連絡をいただいた。

 北村さんはもともとは「小浜・京都ルート」が良いと思っておられたそうだが、先日、国が示した京都駅の位置候補や5兆円を超える費用や工期を見て、「小浜・京都ルート」の推進に疑問を抱かれるようになったそうだ。

北陸新幹線「米原ルート」 所要時間を計算したら「小浜ルート」よりも速かった!(Merkmal 2024年8月31日付)

 (以下、記事からの引用)

 北陸新幹線小浜・京都ルートの詳細なルートが発表された。京都市の西側から入り、嵐山付近で三つのルート案に分かれる形で、急カーブが続くその案を見た人々はX(旧ツイッター)で「こんなルートならプラレールでやれよ」といった声が上がるほどだった。

 京都駅前後の長い減速区間により、当初の金沢~新大阪間は1時間21分との前提も崩れることは必至だ。しかも、特に新大阪駅の工期が長く、新大阪延伸には最低でも25年の歳月と3.9兆円もの費用がかかるという。さらに今後の物価上昇により5兆円越えの可能性もあるとのことだ。

 この状況を考えると、以前当媒体で【混迷する「北陸新幹線ルート」 あなたは小浜派?米原派? 鉄道ジャーナリストの私は、どう見ても「小浜ルート」一択です】(Merkmal  2024年7月28日付)という記事を書いた筆者(北村幸太郎)も、いくらリダンダンシー(多重性)のためとはいえ、小浜・京都ルート推進に疑念を抱かざるを得ない。

 

 昨日付けの朝日新聞にも北陸新幹線延伸「非常に慎重な検討が必要」京都市長という記事が掲載され、小浜・京都ルートが通る予定の京都市長と南丹市長がそれぞれ、「非常に慎重な検討が必要。(国交省はシールドトンネル工法で地下水への影響はないとしているが)確信が持てない。科学的な検証が必要」「(南丹市美山町の)かやぶきの里の価値はいっぺん壊すと、どないにもならんと思います。美山の人たちは困惑している。市民の声も反対が多い。そうした声は受け止めて判断していかなければならない」と述べておられる。

 現状で小浜・京都ルートを進めようすることは政治家としては非常に無責任だ。本来、地方自治体の首長というのは国の事業推進に反対することが憚られる立場であるだろうが、それでも市民を守るためには言わなければならないという両市長の苦しい立場を拝察する。京都府知事も同じだろう。

 

 今、小浜・京都ルート推進と言う人は、もし国が米原ルートなり別のルートを進めようとしていたらそれに従っていたと思う。米原ルートに決まっていたら、「米原ルートを早く進めろ」と言っていただろう。

 そういう人達は「お上には逆らうべきではない」と頑なに信じ、それが「保守」だと勘違いしているだけだ。

 私の周りでは小浜・京都ルート推進の声を聞いたことがない。むしろ、反対の声が大きい。


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