四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

綾部市から京都府への要望活動に同行

2024年08月21日 | 議員活動

21日㈬朝7時綾部を出て京都府庁へ。綾部市から京都府への要望に同行した。西脇隆俊知事をはじめ、各部局を回った。

 綾部市の岩本正信副市長、種清喜之市議会議長と共に、最初は京都府教育委員会の大路達夫教育次長に出会った。綾部市教育委員会の小林治教育長も同席された。

 私からは、まず教員の欠員数が府教委のデータと現実に相当な乖離がある。それを正確に公表することが「そんなに現場が困っているなら、講師をやってもいい」という機運につながらないか?と提案した。

 教員採用に漏れた子を現在の一年契約の講師ではなく、三年契約で採用するなどして、もう少しゆっくり育成し、たとえ教員として採用できなくても、他の地方公務員や地元企業への就職の道を探ってもらうなど、せっかくの地元の人材を簡単に手放し過ぎているのではないかと指摘した。

 常勤講師は月額24万円ほどの給与(条件により加えて、扶養手当、住居手当、通勤手当、期末手当、勤勉手当等も支給。6ヶ月以上勤務した場合は退職手当も支給。雇用保険や社会保険への加入もあり)があって良い経験にもなるし、新卒から数年のキャリアステップと考えることもできるのではないかと提案した。

 

 綾部高校のトレーニングルームについては器具更新の御礼を申し上げ、屋根が雨漏りして使えなくなっている運動部の合宿施設である同窓会館の修繕を要望した。

 また、川糸町の京都府総合教育センター北部研修所の夜間や土日に市民が利用することについては毎年要望しているがいっこうに実現しない。何が課題なのか、一度、双方の実務者で会議をして、課題を具体的に挙げてみたらどうですか?と提案した。

 続いて、西脇隆俊知事へ要望に。ここには綾部市の山崎善也市長、綾部商工会議所の材木正己会頭も同席された。

 知事には綾部市の最重点要望である「犀川、八田川、上林川の河川整備や浚渫」「京都府農林水産技術センターの早期移転と府立農業大学校の強化」「綾部環状道路(府道広野綾部線)の早期整備」の3点を山崎市長が強く求められた。

 私からは「それぞれ水面下で事業推進をしていただいていることは良く分かっているが、もう一転がり、二転がりさせてもらって、早く水面の上に出して市民に見えるようにしてほしい」とお願いした。

 鈴木一弥、武田一寧副知事も訪ねて、最重点要望に理解を求め、鈴木副知事には「農林水産技術センターの移転を機に、綾部市を農工業の拠点にしてほしい。まだ形が見えない今の段階で、振興局が受け皿になって農工業に関心を持っている民間企業や農家、府立農大の現役学生やOB、行政関係者等に声をかけて、自由に意見を出し合える場をつくってもらえませんか?」とお願いした。

 市長、会頭はここで離脱され、そこからは岩本副市長を中心に各部局を回った。

 建設交通部の石井宏明部長今年の7月に国交省から異動して来られたので、副市長が改めて「綾部環状道路」等の綾部市の課題について内容を説明された。

 私からは「綾部市では建設業者がこれ以上減ると災害対応などに支障をきたす。公契約大綱を見直し、道路舗装等では市内業者だけで競争入札できるようにして、業者の仕事量の維持についても考えてほしい。また中丹東土木事務所管内は今年度、舞鶴市内での事業が大幅に減り、綾部市内では微増したものの、中丹東管内で前年度比15%減ということになった。来年度はもっと中丹東管内の事業量を増やしてもらわないと来年になって、前年度比110%ですと言われても喜んではいられませんからね」と注文をつけた。

 商工労働観光部の上林秀行部長には「令和4年度に新設された起業支援事業費補助金は良い制度だと思うが、年に一度の募集ではなく、春と秋に募集するようにしてもらえませんか?」と要望すると共に、「黒谷和紙の振興について、昨年度、知事には初めて黒谷に足を運んでもらい、理事長らから直接話を聴いてもらったので、何らかそれで良くなったという成果を出してほしい。原材料の楮生産にも支援してほしい。京都府が黒谷和紙協同組合をもっと引っ張り上げてほしい」とお願いした。

 健康福祉部の井原正裕部長は7月に厚労省から異動してこられたので、出身地や年齢、経歴などをお聴きした上で、綾部市立病院の医師確保を要望し、「府立医大の北部枠の学生が北部に純増していないのではないか」と指摘した。

 「綾部市立病院をドクターヘリの発着場にしてほしい」ということも要望した。

 南本尚司危機管理監を訪ねた際には、今年、新しく完成した京都府危機管理センターを見ることもできた。

 危機管理監には原子力防災の避難路整備について、「これだけの整備は必要!」という避難路整備の道路計画図を経産省や関西電力に示し、今もらっている年に1億円程度の予算では全く足りないことを説明して大幅増額を交渉すべきではないかと求めた。

 洞峠の主要地方道綾部美山線の開通は南丹市と綾部市で共同要望している唯一の路線で「せめて1.5車線整備でもできるようにしてほしい」と経産省や関西電力に求めてほしいと要望した。

 危機管理監は「京都府は府民の安心・安全を守るという立場で、避難路整備のことも強く要求していく」と力強くおっしゃった。

 農林水産部の小瀬康行部長には「府立農大を3年制もしくは4年制に改編することを早く中高生に知らせることで、将来の進路を農業に考えてくれる子も増えるのではないか」と府立農大の強化内容や改編時期を早く公にすることを求めた。

 府農林水産技術センターの綾部移転は令和9年、10年あたりを目途に現在、下準備が進められている。府立農大もそれに合わせて強化されることを望んでいる。

 また、綾部高校の農業科と農林水産技術センターや府立農大が連携することも提案した。スマート農業を進めるにあたっては「舞鶴高専やポリテクカレッジとの連携もあるのではないか」ということも述べた。

 

 文化生活部の益田結花部長には昨年、地域交響プロジェクト交付金の被災地支援プログラムを柔軟に運用していただき、おかげで被災地の復旧が進んだことについて御礼を申し上げた後、「中丹文化会館の老朽化について、もっと本格的に整備してほしい」と求めた。

 綾部市は高齢化しており、遠方に行けない高齢者の楽しみは中丹文化会館での催し。西脇知事が「安心・ぬくもり・夢実現」を掲げておられるように、中丹の高齢者が「安心・ぬくもり・夢実現」が感じられる施設に、トイレの洋式化や音響設備の取り換え、舞台や楽屋の整備などの本格改修を急いでほしいと要望した。

 

 最後総合政策環境部西村敏弘副部長、笠原淳史技監らに要望した。途中岡本孝樹部長も戻ってこられて、自治体のデジタル化や府立医大から北部への医師派遣、北部医療センターのことなどについて意見交換した。

 15時半頃に要望活動は終了し、綾部に戻った。

 夜は涼子の送迎で21時に福知山へ。


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