26日㈮、朝9時に広島県福山市のホテルを出発し、バスで岡山県真庭市へ。
真庭市には元京都府副知事の太田昇市長がおられ、就任された頃に自民党府議団で訪問したことがある。私にとっても、府議になった当初に公舎会等でもお世話になった懐かしい方だ。
10年前は様々な取り組みがまだ始まったばかりだったが、それが順調に進んでいる様子を真庭市役所で説明していただいた。太田市長は今日は大阪万博関連の関西出張で不在にしておられた。
昼食は「真庭あぐりガーデン」という真庭市で浄化槽管理などをしておられる十字屋グループが運営しておられる施設で食べた。
真庭市では家庭から出る生ゴミを分別して回収し、液肥にするプラントを近々、開設されるそうだ。現在は実験的に3000世帯の協力を得て、生ゴミから液肥を作って無料で配布しておられるとのことだった。
25年ほど前、私は「綾部でも生ゴミから肥料ができないか?」と考えていた。
今は市議になっている高橋輝くんと二人でレインボープラン実行委員会という組織を作って、平成11年9月には綾部市に提言書「生ゴミがつなぐ台所と農業(レインボープラン)」を出したこともあった。
その提言した内容が「環境問題市民会議の設置」というものであり、これが現在の「環境市民会議」につながっている。
この時は、山形県長井市で進められていた生ゴミの地域循環事業「レインボープラン」の考案者である菅野芳秀さんの講演を聴きに大阪へ行ったり、群馬県倉渕村のクラインガルテン(ドイツ型市民農園)や滋賀県水口町の島本農園(微生物と酵素を活用した農法)を視察に行ったりしていた。
真庭市では「お節介野菜」という取り組みがあるそうだ。規格外や売れ残りの野菜をカットして販売し、フードロスをなくそうという取り組みで、最初は数人のおばあちゃんから始まった活動が今は100名ほどの協力者に増えているそうだ。
これは綾部市でも考えられそうだ。
午後は真庭市観光局の「真庭市バイオマスツアー」に参加し、まずはバイオマス発電のための未利用材等のストックヤードと木材チップ工場を見学した。真庭木材事業協同組合の藤井瑞穂課長から説明を聴いた。
10年前に見学した際には、バイオマス発電所の完成前だったので、チップは米子の王子製紙に販売されていた。今は多くのチップを近くの真庭市バイオマス発電所に納めているとのこと。
続いて、真庭バイオマス発電所を見学した。坂本多加雄所長にご案内いただいた。
真庭市では良い循環の仕組みを構築されていると感心した。
真庭市議会報を読むと市長と議員が丁々発止のやり取りをしておられるのがよく分かる。議会も活発に議論されているのだろうと思った。
これで視察は終了し、再び岡山駅に戻って、新幹線で京都駅へ。
夜は綾部市出身の元京都府職員である藤岡栄さんの誘いで、藤岡さんの住んでいる北区選出の津田裕也府議や綾部市、福知山市出身の府職員の方々と懇談。最終の特急で綾部に戻った。