四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

学校給食

2024年07月04日 | 教育・子育て

日㈭10時半から綾部中学校(小林昌宏校長)へ。綾中応援団「絆」交流会PTA会長として出席した。校長挨拶、自己紹介等の後、授業参観を行った。

 参観後その感想も含めた意見交換を行い、12時過ぎから給食の試食会があった。今日のメニューは、味付けパン、カレービーンズ、水菜のシャキシャキソテー、牛乳だった。

 これを材料費の個人負担300円+綾部市からの材料費補助50円=350円で作るそうで、物価高騰の中、栄養士さんや調理員さん達は苦労しておられることだろうと思った。「今の時代、パンと牛乳だけで300円するのではないか」という声も出席者から上がっていた。

 中学生の体格の良い男の子ならこれでは量が少ないのでは?と感じたが、みんな満足しているという説明だった。

 

 給食費無償化ということも言われるが、私は「国が全額負担する」といっても個人負担はあった方が良いと思っている。

 国の負担が国庫支出金等で金額が明確になっているなら良いが、国に「地方交付税に入っていますから」と言われても、実際にはいくら入ってきているのか確かめようがなく、世間では「何割引きでしか入ってきていない」と言われている。

 今後、物価もどんどん高くなることが予想され、そこに国からのお金がちゃんと入ってこなければ、財政が苦しい市町村は給食の量や質を下げて対応せざるを得なくなるかもしれない。一定の自己負担があった方が、子どもにとって安全で楽しみな給食が維持できるのではないだろうか。

 給食費の保護者負担はもちろん軽くはないが、塾や習い事、大学や専門学校進学による学費や下宿代にかかる負担は桁が違う。こういった大きな負担をやわらげる対策はこれからもっと必要だと考えているが、給食費を負担することで他の予算を削ると別のところで困ることになる。

 綾部市の給食は自校方式学校ごとに給食室、調理器具を用意し、調理員の人件費や材料費の一部等を綾部市が税金で整えている。保護者の所得によっての給食費の減免措置も設けられており、今後この減免措置の拡充や多子世帯への支援等は検討する必要があるだろうが、限られた財源をどう振り分けるのかは慎重に考えるべきだと思っている。

 

 また、今日聞いて驚いたのは「給食のパンは残しても持ち帰ってはいけない」ということ。持って帰ってもしばらく食べずに時間が経って食中毒になったらいけないということらしい。食べ残しのパンは回収して捨てているという。

 私は「そういう食べ物を粗末にする教育は間違っているのではないか」と意見を述べた。数日経ったパンを食べるかどうかは、学校の問題ではなく個人的な問題であって、教育とは「食べ物を大切にすることを第一に教えるべき」だと思う。

 私が子どもの頃には食べ残しのパンを持って帰ったり、休んだ時にはパンだけを先生や友達が届けてくれたこともあった。持ち帰ったパンを未就学の弟や妹が喜んで食べていたことも微笑ましい思い出だ。

 O-157以来、生野菜が給食には出なくなったり、衛生面で昔と違うことはあるのだろうが、考え過ぎでおかしくなっていることもあるのではないかと感じた。


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