9日㈫、朝一番で来客。10時過ぎに綾部中学校PTAの丸岡副会長とPTA担当の斎藤先生を車に乗せて、左京区宝ヶ池の京都国際会館に向かった。
途中で昼ご飯を食べ、13時から京都府PTA指導者中央研修会に出席した。
開会式典の後、基調講演は「保護者と学校、どちらも喜ぶPTAへ」と題して、花園大学社会福祉学部の炭谷将史教授がお話をされた。
炭谷先生は滋賀県の高校でのPTA役員を務められた経験があり、PTAの課題については一定把握しておられた。その上で「PTAは(たぶん)必要」という立場でお話をされた。
PTAの問題は「運営の問題」と「連合組織不要論」だと分析され、特に「連合組織不要論」は先日、連Pはこのまま放っておけば「不必要論」が出てくるので、「今こそ立ち止まって、そのあり方を議論すべき時にある」と会長会で私が話をしたのと、ほぼ同じ趣旨のことをおっしゃった。
※2024年7月6日付blog「綾部市PTA連絡協議会の改革」
その背景には「教育に関して、国に目指す方向がない」「政治にそういう議論すらない」ということをおっしゃり、それにも同感した。
何も考えず、会長会での意見すら聞き流しているのが、今の綾部の教育の大きな問題を全て物語っているように思う。能力の高い低いではない、綾部の教育を高めることに真剣に取り組めているかが問題だ。「他人事」という意識が強すぎる。
一方で、京都府PTA連絡協議会もこういう研修が本当に必要なのか、そろそろ自ら問い直す必要があるのではないだろうか?
そういったことを府議会の文教委員会等で指摘しても「あれはPTAでやっておられるので口が出せない」という答弁しか返ってこないが、実際には教育委員会が仕切っているのに、PTAの責任にして議論しないのは問題を直視していないと思っている。
基調講演は良いお話だったのだが、その後のパネルディスカッションは講演とのつながりが希薄で、それぞれのPTA活動や青少年育成組織の感想を話し合っただけに終わってしまったのは残念だった。
最近、様々な講演(特にPTA関係)で「会場で近くの人と話し合ってください」というのが多いが、これは時間が延びるだけで私は苦手だ。これがあると思うと、その講演会に出たくないなと思ってしまう。
意見交流をするなら、ちゃんと研修会とは別に交流会を設定して、もっとじっくり話し合わせてほしい。講演の講師もそういう「客いじり」に逃げずに、話術や講演の内容を高める努力をしてほしいと思う。
パネルディスカッションの時間が長くなったことで、結果、帰りにゲリラ豪雨に見舞われてずぶ濡れになってしまった。
でも、そういった様々な話を行き帰りの車の中で、PTAの副会長やPTA担当の先生と話ができたのは良かった。