昼にご飯を食べようと家に帰ったら、卓ちゃんから電話があった。「淳さんの車がストックの前で故障していて、淳さんはたこ焼きを手に、自宅の方向に向かって歩いていた」ということだった。
きっと淳さんは慌てているだろうと、家に電話してみたがつながらなかった。ストック前までとりあえず行ってみると、ボンネットとトランクが開いたままのスカイラインが道路脇に停めてあった。
淳さんに電話すると今度は出られた。バッテリーを持って帰って充電中とのことだったので、歩いて戻ってくるのは大変だろうと思って、アスパでパンとコーヒーを買って淳さんの家に行った。
店舗部分からプライベートスペースへの入り口の柱に「声をかけずに、これより先に入るべからず」という貼り紙があったので、「淳さん、淳さん」と声をかけて入った。
充電できたバッテリーを持って、淳さんを乗せて、再びストック前に行った。「淳さん、鍵は?」と聞くと、「あれ??」とポケットを探されたが、持って来ておられなかった。再び家に戻って、再度ストック前に。
ようやくエンジンがかかったが、淳さんは交差点からすごい勢いで20mほど、バックで逆送されたので、思わず大声で「淳さん、危ない!!」と叫んだ。なんとか無事に帰って行かれた。
淳さんは自分の車が大変なことになっているのに、自分でバッテリーを取り外して対応されるなど、結構冷静だった。
忘れた鍵を取りに戻った時も、老富町のあるポイントから白山を撮影した写真を持ってこられて、見せてもらった。その写真と一緒に試しに写された裏庭の鉢植えの写真まで見せて下さった。