こんな看板が七条通を通るバスの窓から見えるので、気になっていました。
実家の菩提寺が、禅宗なこともあり、見学にいきました。
「見て感じる禅問答」
このポスターの絵は、「達磨像」白隠慧鶴(江戸時代十八世紀) 大分・萬壽寺です。
臨済宗の禅を中心とする展示構成になっています。
地味なテーマで、それほど話題にはなっていないので、行列はなくてすぐに入場することができました。
禅宗の成り立ちから、その日本での展開、戦国武将との関わり、禅の仏たち、禅文化の広がりと、時系列に物語が説明してあります。
特に記憶に残る2,3点を掲載してみます。
いわゆる禅問答、「瓢鮎図(ひょうねんず)」、川にいるマナズをひょうたんで捕まえることは如何という問いかけです。
普段は退蔵院に行くと、これのレプリカをみることができます。写真のカットでは上半分を省略していますが、そこには当時著名な禅宗の多数の僧侶が、これに対する回答を漢文で書いて印を押しています。
あえて、不可能な試み、とても効率の悪い行動にどう答えるか。
これは、京都・錦小路の青果商の跡継ぎとして生まれた伊藤若冲の作品「竹図襖」。竹を思い切ってデフォルメして描いています。そのユーモアの精神と新規な技法への挑戦はまるでピカソのようです。
狩野山楽の虎図ですが、この作品の展示は後期(5月3日から5月22日)でした。
現在は、南禅寺本坊小方丈障壁画のうち 「群虎図」 狩野探幽筆の虎や豹をみることができます。
十八羅漢坐像のうち 「羅怙羅尊者」 范道生作 三軀 江戸時代 京都・萬福寺
羅漢さんの胸が開いて仏像が現れるという、非常に迫力ある仏像です。普段は、萬福寺に行かないと拝観できません。
国宝20点、重文100点を含む多くの伝統的絵画や墨跡をみることができました。
いかにも今春の京博の展示は「地味」の印象でしたね。昨年は、狩野派、一昨年の鳥獣戯画と比べると華やかさに欠けましたね。
ですね。
禅であれば~とうゼンですね。
今,澤田瞳子著「若冲」を読んでるが
彼女の筆力もあって若冲の苦悩が伝わってきます。「竹図も斬新ですね」自ら「自分の絵は1000年後に理解される」と言ったそうですが成るほどです。信楽町の「みほミュージアム」で今季の「若冲展」を観賞してきたが、あの山奥の桃源郷にも驚きました。紅枝垂れが見頃でした。余りの山奥で午後予定の~あべのハルカス美術館「ピカソ青の時代展」に心を遺して帰郷した次第です。天候不順の連休、観光地には痛い雨ですね。