朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

かにかくに  夜桜

2010-03-29 | 京都の文化(春)
かにかくに 祇園はこひし寝(ぬ)るときも 枕のしたを水のながるる



 祇園を愛した歌人吉井勇の歌碑が、祇園白川に建っています。

 このあたりのしだれ桜が見事に咲き誇っていました。あいにくの寒い小雨模様でしたが、それもしっとりとした風情があると感じました。(3月28日夕刻)




 照明の準備がしてあったので、夜桜見物をすることにしました。四条大橋をわたって木屋町にあるスペイン・バーにて軽食とワインを取って、暗くなってから戻ってきました。


 鴨川の近くにあるソメイヨシノ桜並木は、六分咲きくらいでしょうか。




 雨がやんで、おぼろ月が出ています。黄緑の柳枝、桜の花、月、....

 ♪ 月はおぼろに東山
   霞(かす)む夜毎(よごと)のかがり火に
   夢もいざよう紅桜
   しのぶ思いを振袖(ふりそで)に
   祇園恋しや だらりの帯よ

 「祇園小唄」




  美空ひばり唄 <<これは、特選の唄いと映像です、お勧めします。


 川向こうの割烹の窓にはお客さんの姿が見えます。向こうからも、桜見物客をさかなに、「花見で一杯」というわけですね。






 あちらの割烹の店名は「かにかくに」、こんな紹介記事があります。


 辰巳神社のあたりも、多くの人が夜桜を楽しんでいました。



 


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2 コメント

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かにかくに物は思はじ (gorilla)
2010-03-29 10:36:06
「かにかくに」という詞から始まる歌で私がまず思いうかべるのは、万葉集の詠み人知らずの次の恋歌。
“ かにかくに物は思はじ 飛騨人の打つ黒縄の ただ一道に”
この歌から飛騨の工匠の打った黒縄を見てみたいと思ったものです。
確か京都の老舗・永楽屋さんに「かにかくに」という和菓子があり、その形が geneveさんの写真-吉井勇の詩が彫られた石碑そっくりですよね。詩よりも菓子の方に連想がいくとは!
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万葉集ですか!! (geneve)
2010-03-29 11:21:18
この言葉、最初は記事にもある割烹の店名で知りました。豚三枚肉の角煮はわかるけれど、蟹の角煮?とは。そこで店に入って、店主に質問したのでした。..(とほほ)..この歌碑は吉井勇の古希を祝って谷崎潤一郎らが1955年に建てたものだそうです。毎年11月には吉井をしのんで「かにかくに祭」がここで執り行われます。

 歌碑の形は、祇園小唄の最初にもでてくる「東山」の形だろうと思うのですが、
「布団着て寝たる姿や東山」と、京都の人々は毎日この山々を眺めながら暮らしていますので。。。

 コメントありがとうございます。
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