朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

高雄から清滝へ、ハイキング

2009-11-23 | 京都の文化(秋)
神護寺本堂の前の紅葉を、下から日の光で透かして眺めるととても色とりどりでした。



清滝川のほとりまで下山してきたのですが、もう少し歩きたい気分でした。麓の案内図を見ると、この渓流に沿って清滝の集落までハイキング道があって、約4キロメートルとのこと。そこまで行けばバス停があります。
 まだ時間もあるので、歩くことにしました。



 川向こうに営業している料亭があって、橋が架かっています。

ハイキング道のルートはこのようになっています。南西の方角に歩いて行きました。



川床が岩となっているところが多く、水は深い青緑色に見えました。



北山杉の若木の幹を根元にところで切ると、脇から枝が生えてきてこれを3、4本真上に伸ばします。こんな人工的な北山杉が、庭木として珍重されています。
 「台杉」というそうです。調べてみると、昔は優良な北山杉を、同じ株から何十年にも亘って育成して、上部だけを伐採する栽培方法でした。それが鑑賞用の庭木となったとの事です。
 その杉を育てていました。



沈下橋を渡ります。このあたりの紅葉は、ほとんど散っていて木の枝ばかりが残っていました。



道のほとんどの場所は平坦ですが、所々、多少の岩場もありました。



ゆっくり歩いて、1時間と少しで清滝に到着。先日、愛宕山に登山するために来た場所です。この集落には、飲食店も売店、みやげ物店も開いていませんでした。



 橋の袂にには、2、3軒の大きな2階建ての建物があり、元料亭旅館だったのでしょうが、もう廃墟となっていました。

 市民の娯楽の形態が変化し、かつては流行だった「紅葉で一杯」「雪見酒」「桜で一杯」などの団体宴会旅行が無くなってしまったせいだと思います。日本がまだ貧しい時代から高度経済成長の頃までは、職場旅行や町内会、頼母子講など、大勢で飲んで楽しむことが、数少ないリクレーションでした。



 嗚呼、昭和は遠くなりにけり。


~~~~

(追記)
 上の大きな元料亭(多分)の一軒となりです。屋根が傾きかけていて、シートをかぶせてありました。


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4 コメント

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Unknown (Yousuke)
2009-11-25 14:34:59
この橋の向こうの旅館。
夫の大学時代の友人宅で学生時代に
一か月ほど居候をしたことがあるそうです。
早くに友人は亡くなり弟が継いだとか。
その旅館は廃墟の方なのか未だ営業をしている方か写真では判らないそうです。

今は昔…昭和は遠くなりましたね。
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栄枯盛衰 (geneve)
2009-11-26 05:38:02
同じ「京都の秘境」でも、貴船は現在、十軒くらい料亭があってとても繁盛しています。「ミシュランガイド京都大阪」で、日本旅館として貴船の右源太が星を取っていますし。
 清滝の集落を歩いた時、夕方ではありましたがしーんと静まりかえっていましたよ。紅葉の最盛期なのに。
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清滝といえば (SwimminGood!)
2009-11-26 23:26:14
心霊スポットとしても有名のようです。

つい先日友達と、行き先もなく夜のドライブに出かけたら吸い込まれるかのように清滝まで来てしまいました

一方通行のトンネルがあるのですが、
怖くて通れなくてUターンしました

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なるほど、心霊スポットか (geneve)
2009-11-27 09:09:47
あのトンネルですね。大昔には、電車が清滝まで通じていて、電車用に造られたトンネルだそうです。とても狭いため、入り口に信号がついていて、交互通行します。これを抜けると、隠れ里のように集落が出現します。その昔は、この村から、愛宕山にケーブルカーがあったそうです。探せば、ケーブル駅の廃墟や線路跡があります。今回も一ヶ所見つけました。「水尾の分かれ」の東側です。
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