朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

近江商人訓

2010-01-20 | もろもろの事
京都の東に隣接する滋賀県は、昔は近江と呼ばれました。

 この地域は多くの成功した商人の出身地です。例えば、西武グループの堤さん。

 高度成長時代の前までは、京都、大阪の商家に「でっち奉公」すること。中学校を卒業すると男の子にはあたりまえの進路でした。(小学校を八日市という湖東の町で過ごしましたので、その当時の状況です[数年前に行ってみたら、小学校の合併でもう昔の校舎は消滅してました])



 近江商人訓

  一、勤勉努力
  一、正直堅実
  一、始末倹約
  一、陰徳善事

 この額は、鮎家という滋賀県にある佃煮屋さんに掲示してあったものです。
 「陰徳善事」とは、人のためになる良いことは隠れて実行しなさいという戒めです。




 この店の名物は、鮎の佃煮、それも子持ち鮎、これは最高にうまい。

 「鮒すし」も売っていました。これは、強烈に「クサイ」、なれ寿司です。子供の時にはとても食べられなかった。(今回もパス)



 こんな大凧も名物です。


~~~
メモ: JALが本日(19日)会社更生法を申請したと報道されています。そもそも、なぜ「破産」という「借金棒引き」にする法律が存在するのか、法人の「有限責任」とはどんな概念か、など、議論の前提となる「経済知識」に書きたいテーマがあります。今はちょっと他の仕事に追われているので、追ってコメントしていきます。

メモ2:「株主責任」と一概にはまとめられません。専門スタッフを擁する金融機関や大企業と、一般の個人株主では、知りうる情報やリスク管理の能力で圧倒的な格差があります。そのため証券取引法では、株式公開会社には厳密に「適時情報開示」を守るよう定めています。米国には「クラスアクション」という集団訴訟の方法があり(多分に弁護士の金稼ぎでもありますが)、破綻後の賠償請求に頻繁に適用されています。今回のJAL破綻事件も、この手法を使えば経営者の(グレーだけれど)一般個人株主に対して不誠実な対応を行ってきたことを訴追でき、過去1年間の平均株価の1~2割は賠償金(和解金)を獲得できるのではないでしょうか。破綻後は、国が経営者になるので日本的環境では裁判所がネックになって勝訴は難しいかもしれませんが。

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