朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

与那国島2 「アヤミハビル」

2014-03-11 | 国内各地の風物
この島の名物の一つ、世界最大級の蛾です。



アヤミハビル(ヨナグニサン)という蛾で翅(はね)を広げると最大で24cmにもなります。ある時期には、この島からは絶滅したとの報道があり、保護と研究活動が始まり、アメミハビル館という研究飼育展示施設が作られています。

現在は、野生でも相当数が回復していて、年に3~4回ふ化します。幼虫(巨大!10cm)から5回も脱皮を繰り返します。地元の小学校では、この蛾が自然の山で生きている幼虫や蛹の観察の活動していて、その絵日記が展示されていました。すばらしい。

この種の蛾、ヤママユガ科はアジアを中心として広く分布していますが、このアヤミハビル属はその最大の種類で中国や台湾にも生息しています。



多様な蝶も生息していて、その標本も展示されていました。



朝はやく、海岸に散歩行ったのですが、風が強く時折小雨も降ってくるので、海岸でスケッチすることは諦めました。



海の色はとてもきれいなのですが。・・水面は、通常、空の色を反射しているのですが、この日は暗い曇り空でしたが、海底のサンゴ砂の白に反射して、明るい青緑色に見えていました。



カジキが、町の魚です。


与那国織の伝統工芸館を見学しました。ここでは後継者育成のためのトレーニングもしていました。絹糸に草木染めで染色し、糸の太さ、配色などを工夫して織り上げていきます。工芸館では作業中の姿は撮影禁止でした。



展示品で中級の生徒さんの作品です。



草木染めの原料の一つ、フクギです。屋敷の防風林の木として集落にたくさん生えています。



この与那国花織を自ら製作して、小物も含めて展示販売している方の家に案内してもらって、見学することができました。



繭から糸を紡ぐ糸車。昔は祖母の実家にもあって母の祖母が使っていた記憶があります。



少し実演してくれました。まことに繊細で微妙な作業です。しかも気が遠くなるほど、多くの時間がかかります。

この方は多くの作品を発表していて、女性雑誌にも取り上げられています。その素朴な草木染めの色合い、デザインなどさすがに日本の誇るべき伝統工芸です。20年以上前に内地から移住してきたそうです。(すごいね)

店の名前を失念してしました(失礼)。Dr.コトーの診療所ロケ場所の200mくらい手前の左側です。


(引用:RAC機内誌Coralway 2014 Shiimii p.29)

草木染めにも使う、月桃(げっとう)。鮮やかな紅色にあんります。葉を食べ物を包むのに使ったり、ハーブティー調味料、ジャムとしても楽しむことができます。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 石垣島から与那国島へ | トップ | 与那国島3 「どなん」 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アヤミハビル (onetwo)
2014-03-16 12:31:52
こんな大きな蛾が、夜のヤミの中からふわふわと飛んできたら少し怖い。でも、絶滅しかけて、その後に保護と繁殖の努力が実ってきたことは素晴らしいと思いました。行って、実物を見てみたいです。
返信する
onetwoさん (geneve)
2014-03-17 08:57:26
こんなに大きく奇妙な模様をもつ蛾なので、かつては盛んに採集され商品になったようです。今は相当に回復していると説明せていただきました。与那国は静かでいい島ですね。
返信する

コメントを投稿