到着した当日、気温は零下1度でしたが、風はなく薄曇りで歩きやすい天候でした。DCの郊外ですが、ダレス空港にほど近いReston VA です。
学会会場となるホテルはこの町では最高級クラスなので宿泊料も1泊4万円以上(平日価格、週末は半額)。私の出張規定ではとても払えないので、高速道路を隔てた別のホテルに泊まりました。
こんな地理関係でも、アメリカ郊外は車社会なのでまともな歩道がなく、自転車道・ジョギングパスを大回りして町の中心地に30分歩いて行ってみました。途中は広い自動車道と林に沿っていて、暗くなると使えません。ホテルでは町中行きの無料バンを30分ごとに出しています。
市街の中心にある Reston Town Center では、街路装飾はクリスマス一色です。
スケートリンク(屋根付きですが屋外)、
大人も子供もスケートを楽しんでいました(日曜日)。ほぼ全員が白人で、黒人やアジア人はこの時はゼロでした。この町は中産階級でも上のほうの住人から構成されているように思います。
さて翌日の学術会合の模様を少々紹介します。
IEEE Internet of Things World Forum
インターネットとスマートフォン、メガネやブレスレット・腕時計に組み込まれた生体センサーと無線リンク機能、街頭テレビカメラ、家電製品に組み込まれたネット部品、SNS、ブログ、報道番組や娯楽映画のネット配信など世界中の物や人、情報がインターネットでリンクされてきました(それが IoT)。工場や農場も各種の工作機械がネットで繋がっています。
それらが収集する「ビッグデータ」の集積と処理、保存、情報盗聴、プライバシーなど新しい課題が満載です。
最前列に座り、主催者と歓談する講演者たち。
学会資料のすべてがペーパーレスとなっています。
例外は、唯一、参加者が胸につける名札の紙だけ。
スマホのアプリも用意されていて、プログラム、イベント、この会議限定のSNS、参加者の自己紹介(セルフィー写真掲載可)、参加者間のメッセージングなど。このあたりのコンファレンス・サービスappが一段と進歩しています。
主催のIEEE専門技術委員会chair(議長) の挨拶のあとは、インターネット業界のアイドル、Vint Cerfの招待講演でした。73歳ですが。
現代のインターネット基盤となるTCP/IPプロトコルの発明、実験、普及の功績で、米国大統領賞、日本国際賞も受賞しています。ノーベル賞は理学にはあるのですが工学にはありません。
非常にフレンドリーな人で私も10年くらい前に2,3度話をしたことがあります。人気者なので、米国人から講演前後には握手する人の行列ができていて、中にはスマホでのツーショットにも応じていました。
プレゼン技術は、スティーブジョブスの事例やTEDなどで、進歩しています。
単にパワポのスライドを次々に映すスタイルではなく、大画面を横に用意して、講演者はリモコンを手に握ってワイヤレスマイクを身につけて、壇上や会場をあるき回りまわりながらしゃべります。
今後の検討課題。
Q&Aでは、会場の真ん中まで出てきて対話していました。
コーヒーブレイクの風景。
西海岸に比べると、この地域ではスーツにネクタイ姿が多いです。
小会議室では、従来の学会スタイルでの発表形式です。質疑応答が非常に活発です。
PCやスマホには、充電がとても必要です。最近のこの種ホテル(コンファレンスや全国社内会議の会場として売り込んでいる)では、ロビーの椅子の下などいたるところに電源コンセントが備え付けられています。
会議の初日が一段落して、マジックアワーとなった街の風景は、明日掲載します。