朝顔

日々の見聞からトンガったことを探して、できるだけ丸く書いてみたいと思います。

アルツハイマー、治療できるし、予防可能・・・

2018-05-19 | もろもろの事

アメリカの医師がエビデンスに基づいて書いた本、その和訳です。

表紙が、大きな文字ばかりでなにか怪しげなトンデモ本にみえますが、そうではありません。



この監修者の白澤卓二医師とは、私的な勉強会で何度かお会いしていてその席でこの本を上梓したことを知りました。

米国の医師、デール・ブレデセンの著作です。

ガンと並ぶ老年期の重大な疾病で、私の知識では予防方法はない、治療方法もないと思っていました。

白澤先生は温厚、しっかりと合理的な発言をされる医師です。今年還暦、勉強会の会合でバースデイケーキでお祝いしました。

米国人のアルツハイマー原因の一定比率は「遺伝子」が原因で、その医学的に証明があるそうです。幸い日本人の場合は遺伝子存在のデータはそれよりかなり低い。(でもあることはある。遺伝子DNA検査をすればわかる)

米国でアルツハイマー治療薬、治療方法、予防方法を開発できると、とても大きな医学的功績になる。と同時に、巨額の報酬(リターン)が製薬会社、医学界、ケア業界に見込めることから、米国のNIH(連邦健康研究機構、=公的研究資金提供組織)が何年も前から研究助成資金をつぎ込んできたそうです。ところがほとんど何の成果も出ていません。

「アミロイドβ」という物質が認知症の原因物質であると信じて、この物質をターゲットとして薬品や治療法を研究してきた。NIHの研究リーダーは、それ以外の研究には研究助成金を支給していない。

プレデセン医師によると、アルツハイマ病の原因は一つではなくて36もの要因があるといいます。

この本の著者のプレデセン医師はこの全てを塞がなくても、重要ないくつかの穴を防げばかなりの効果がある。実際に、彼のクリニックで治療を受けている患者の相当数は回復しているそうです。

彼のチームの医学論文は、かつてはなかなか論文誌に掲載がされない時期が有りましたが、ようやく最近は権威ある医学論文誌に何編か掲載され始めたとのこと。

予防、そして治療の、基本は薬剤治療ではなくて、食事や運動などの生活習慣だとのことです。

食べるべき食材、避けるべき食材・飲食、好ましい生活習慣などは、この本に書かれています「リコード法」。(ちらっと紹介:夕食から朝食/昼食の間を12時間開ける、コーヒーはOK、お酒は赤いワインOK、etc・・白澤先生のクリニック(東京御茶ノ水)でもすでに実践されているそうです。

白澤先生は「この本は一般の人が読むと難しい」(医学用語やデータが多い)、そこでこの本の解説と日本人向け食事法などの著書を執筆していると話しておられましたが、まだ出版できていないようです。例えば、米国人は大豆食材をほとんど使わない、でも日本には大豆からできるよい素材が多い、野菜、魚介類の米国と日本では種類が異なるなど。

ボクは宣伝目的ではないので全くこの本の購読を勧めたり、白澤クリニック受診を推奨しているわけではありませんので、もし興味があればお読みになってください。

 

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